19日の続きです。
○次に、浪江町内の除染等の進捗状況について、ご報告いたします。
酒田行政区における除染の進捗状況でございますが、8月下旬に除染工事が終了し、現在は、不動産所有者の皆さまへ除染の結果報告を行っております。
次に、高瀬行政区の進捗状況でございますが、仮置場の造成工事が8月末で終了し、除染廃棄物の搬入が開始され、並行して大型施設、生活圏の山林、宅地等の除染を実施しております。
次に、立野下行政区の進捗状況でございますが、現在、仮置場の造成を行っております。8月中旬には一部、仮置場への受け入れが可能となり除染廃棄物の搬入が開始され、並行して生活圏の山林、宅地等の除染を実施しております。
次に、帰還困難区域の除染モデル事業についてでございますが、赤宇木地区エリア、大堀地区エリア、井手地区エリアの全ての除染が終了しており、環境省からそれぞれの箇所における除染前と除染後の空間線量を比較した低減率の報告があり、各エリアの低減率は、赤宇木地区エリアが14%~55%、大堀地区エリアが22%~71%、井手地区エリアが16%~55%でした。しかしながら、除染後の線量が低い所でも3μSv/h程度であることから、その結果等も踏まえて、今後の帰還困難区域の除染への対応を国に強く求めて参ります。
次に、除染の同意取得についてでございますが、9月上旬より川添北、上ノ原、川添南、田尻、小野田、谷津田、立野上、立野中、加倉、苅宿行政区の順で同意取得に関する説明方法の意向確認の書類の発送をしております。
次に、本格除染の発注状況でございますが、『幾世橋3行政区』及び『藤橋行政区』並びに『北棚塩行政区』の本格除染の施工業者が8月29日に安藤・間、戸田建設、不動テトラ、淺沼組、岩田地崎建設JVに決定しましたので、今後、関係区長さんと相談しながら、環境省と一体となり丁寧に進めて参ります。
最後に、仮置場の確保状況でございますが、現在、西台行政区に設置予定の仮置場について、仮置場の確保に向け用地借用の契約交渉を行っております。まだ確保されていない行政区につきましても、引き続き仮置場の確保に向け関係行政区長さんと相談をしながら進めて参ります。
今後とも、対象住民の皆様へ丁寧な説明をし、「仮置場の確保」及び「除染作業」へのご理解、ご協力をお願いしたいと考えております。
○震災ガレキ処理等の進捗状況について、ご報告いたします。
危険家屋の解体・撤去の現在の状況でございますが、危険家屋8棟の解体・撤去の施工業者が決定し、所有者の立会いをいただきながら工事を進めております。今後も優先的に危険家屋の解体・撤去を進めて参ります。
また、7月15日より環境省による被災家屋等の解体申請の受付センターが浪江町役場二本松事務所敷地内東側に開設され、受付が開始されたところでございます。
次に、津波被災地の面的な災害廃棄物の選別、収集、運搬業務の進捗状況でございますが、7月中旬から請戸小学校及びマリンパークなみえ内に集積されている残りの廃棄物の選別に着手いたしました。
また、8月上旬には、請戸・中浜共同墓地の墓石、墓誌の集積及び整理が終了いたしました。
ガレキは単なる災害廃棄物ではなく、津波の被害に遭われた皆さまの思いが詰まっている大事な物でございます。津波被害に遭われた皆さまの気持ちになって丁寧に作業を行っており、作業の中で見つかった写真やご位牌等の思い出の品については、双葉ギフト店舗を借用し、8月より「思い出の品の展示場」を開設し、一人でも多くの所有者に引き渡しできるよう取り組んでおります。
次に、災害廃棄物仮置場の造成工事の進捗状況でございますが、施工業者が決定し、現在、除草及び造成工に着手いたしました。10月以降には、「不燃物」及び「粗大ごみ」の仮置場への受け入れが可能となる予定ですので、事前に町民の皆さまに広報等で周知を行って参ります。
最後に、仮設焼却処理施設整備についてでございますが、7月31日に「日立造船、安藤・間、神戸製鋼所JV」に施工業者が決定し、現在、工事施工に向け準備中でございますが、準備が整い次第工事に着手いたします。
今日は、ここまで。