昨日の続きです。
○町内の消防活動について、ご報告いたします。
本年4月より役場職員を中心とする浪江町消防団第7分団が発足し、分団長を中心に訓練を行っております。
本来の消防団活動ができない中、地域防災力の向上が図られるよう、町としても活動をしっかりサポートしてまいりたいと考えております。
また、このような最中、4月29日に帰還困難区域である井手の十万山において林野火災が発生いたしました。
今回の火災における消防、自衛隊など関係機関の出動人員は、延べ6,000名を超え、山頂付近での出火や、4、5月の乾燥時期であったことなど、様々な要因から消火活動は困難を極め、5月10日の鎮火まで12日間を要しました。
焼失面積は、すでにご承知のとおり、国有林約75ヘクタール、うち浪江町分が約22ヘクタール、双葉町分が約53ヘクタールとなっており、現在も広域消防等による火災原因の調査、林野庁による放射性物質等の調査が行われております。
今後も起こりうる帰還困難区域での林野火災について、今後の調査結果を踏まえ、より安心できる体制づくりを進めたいと考えております。
○次に、復興加速に向けた協議会について、ご報告いたします。
避難指示解除後の町の中長期的な復興を確実に実現していくため、国において、国・県・町が一堂に会する「浪江町の復興加速に向けた協議会」を立ち上げ、検討が開始されました。
協議会では、町の復興実現のため、「まちづくり」、「農林水産業」、「商工業」の分野毎に、「浪江町第二次復興計画」の達成状況を確認しながら、復興に向け、課題解決を図ってまいります。
○次に、町内での事業再開状況について、ご報告いたします。
本年5月末現在の町内での事業者の活動状況については、再開及び新規あわせて、55事業者60事業所となっております。
町としましては、電気料金の補助など、引き続き町内での事業再開の促進に向けて、各種支援を実施してまいります。
○次に、雇用の場の創出・企業誘致の取組みについて、ご報告いたします。
雇用の場の創出のため、北および南産業団地整備の基本設計を行い、本年4月に地権者への事業説明を行ったところであります。今後は用地買収、実施設計を計画的に進めてまいります。
また、昨年度取得した旧浪江日本ブレーキ工場跡地については、進出希望のある蓄電池関連企業やアスファルト材製造事業者などと誘致に向け、話し合いを進めているほか、前向きな企業へのアプローチを進めております。
今後も引き続き、雇用創出に向け積極的に取り組んでまいります。
今日はここまで。