博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H28.6月定例会行政報告 その3

2016-06-21 06:10:27 | 日記
おはようございます。
昨日の続きです。


〇イノベーション・コースト構想について、ご報告いたします。
 
県はイノベーション・コースト構想に基づき、浜通り地域においてロボット関連産業の集積を目指すため、その実証試験や研究開発を行うロボットテストフィールド及び国際産学官共同利用施設を整備することとしており、浪江町としてもその候補地としての誘致活動を行ってまいりましたが、本年4月に開催された県の新生ふくしま復興推進本部会議において、ロボットテストフィールドを「南相馬市原町区」に、附帯施設としての無人航空機の離着陸試験用滑走路を「浪江町棚塩地区」に整備することが正式に決定されました。
町といたしましては、当該候補地を有効に活用するためにも、離着陸試験用の滑走路としての利用だけではなく、本用地の整備を足がかりに、関連企業や研究機関が立地する産業団地を整備する方向で検討してまいります。
 
 
〇避難指示解除に向けての住民懇談会について、ご報告いたします。
 
第1次浪江町復興計画や浪江町復興まちづくり計画で目標としている平成29年3月の避難指示解除に向けて、除染やインフラ復旧などの進捗を、専門家の視点から客観的に検証・評価し、必要な措置について提言いただくため、「避難指示解除に関する有識者検証委員会」を組織し、昨年度から検証を進めてきましたが、その検証結果をとりまとめた報告書を3月30日に提出いただきました。
これら検証結果と、町の現状の取組みについては、6月下旬から開催する住民懇談会において、町民の皆様にご説明申し上げます。
この懇談会を通して町民の皆様から多様なご意見を賜り、今後の「避難指示解除にむけた方針づくり」を、議会の皆様とともに協議してまいりたいと考えております。
 
 
〇東京電力福島第一原子力事故による行政経費(一般会計分)の損害賠償の状況について、ご報告いたします。
 
行政経費における賠償請求は、平成27年5月及び平成28年1月に請求を行っており、このたび、平成27年12月の一部支払いに続いて、支払いを受けたところであります。請求内容は、平成22年度及び平成23年度に生じた事務所移転経費並びに仮設住宅関係経費など、事故対応に係る経費であります。
請求額並びに支払額については、請求額約10億3千万円に対し支払額が約4億6千3百万円となっており、支払いに至らなかったものについては、今期定例会で提案させていただきますが、原子力損害賠償紛争解決センターへの申立てにより解決を図りたいと考えております。
なお、今後とも未請求経費の請求準備を進めるとともに、町有地などの財物についても、概算で110億円程度となりますが、早急に損害賠償請求を行ってまいります。
 
 
 
 
 
今日はここまで。

H28.6月定例会行政報告 その2

2016-06-20 07:55:21 | 日記
おはようございます。
昨日の続きです。
 
〇消防団活動について、ご報告いたします。
 
 浪江町消防団においては、現在、全国に分散避難しているなか、献身的に町内でパトロールを実施していただいているところです。そういったなか、帰町後には町内での消防活動を再開すべく、4月3日には、第1回の浪江町消防団将来像内部検討会を開催いたしました。年度内に5回の開催を予定しており、町民の皆さまが安心して帰町できるよう、実効性のある具体的な組織の検討を進めてまいります。
 
〇次に、地域防災計画の改訂状況について、ご報告いたします。
 
 帰町後の町民の皆さまの安心・安全確保のため、昨年度より地域防災計画の改訂作業に着手してまいりました。
 今年度は、素案として取りまとめた計画について、その実効性を確認するための防災訓練を実施する予定であります。
 また、議会をはじめとしました関係機関の意見を伺いながら、さらにはパブリックコメントも実施し、今年度中の改訂を目指して検討を進めてまいります。
 

〇特例宿泊について、ご報告いたします。
 
 特例宿泊は、夜間の立入り・宿泊が制限されている避難指示解除準備区域及び居住制限区域において、国が、短期間な宿泊であれば、被ばくのリスクが極めて小さいこと、最低限必要なインフラが整っている地域もあること、防犯・防火などに最低限必要な体制を確保できることなどから、特例的に短期間の宿泊を認める制度であり、町と国が協議をし、状況を確認した上で原子力災害現地対策本部が許可するものです。
 浪江町内に泊まれないことで、片づけが進まないといった声もこれまでいただいていたところですが、この制度の運用を検討できるような下地が整いつつあると認識しております。
 町内に泊まれるようになることは、避難指示解除に向けた大きな一歩であり、実際に泊まることで生じた課題を浮き彫りにし、解決を図っていくことができるため、有意義であると考えております。
 開始の時期については、議会の皆さまや今月末から実施する住民懇談会でのご意見を踏まえて、国と協議してまいりたいと考えております。
 なお、今期定例会において、関連する浪江町帰還支援一時宿泊所条例の提案を予定しておりますので、議員各位におかれましては、よろしくご審議くださいますようお願いいたします。
 
 
 
 
今日はここまで。



おまけ


<福島民報掲載記事より>





H28.6月定例会行政報告 その1

2016-06-19 06:43:10 | 日記

おはようございます

今定例会開会日の7日に町長より行われました、行政報告を今日から数回に分けお知らせします。


〇行政区長の委嘱について、ご報告いたします。
 
4月22日(金)、二本松市「かねすい」において、浪江町行政区長の委嘱状交付式を行いました。
 
交付式では、全行政区を代表して、1区行政区長の佐藤秀三(さとうひでぞう)様に委嘱状を交付し、今後2年間の行政区長の活動をお願いしたところでございます。
各行政区長の皆様には、地区住民の絆の維持、地域コミュニティ活動の促進等を図っていただき、地域が抱える諸課題の対応について、ご意見・ご指導をいただくなど、今後の浪江町の復旧・復興に向けた取り組みを推進するため、ご協力を賜りたいと考えております。
 

〇賠償支援の取り組みについて、ご報告いたします。
 
75歳以上の単身等世帯の訪問支援事業につきましては、5月末現在で103名に延べ196回の訪問を実施し、請求書作成等の支援を進めました。今後も支援希望者には、町として積極的に支援してまいります。
浪江町ADR集団申立てに関しましての、仲介委員が示した和解案は、浪江町民に共通して認定された個別事情により精神的損害の増額を認めたものであり、他町村には見られない浪江町の置かれた状況の特殊性に基づくものであることから、その旨を主張する書面を提出しております。
 
申し立て以来時間が経過しておりますが、今後につきましては、仲介委員に対し「浪江町の特殊性を踏まえ、和解案を受諾するよう東京電力を説得すること」を働きかけ、政府にも強い指導がなされるよう、弁護団と協議のうえ、一日も早い解決策を見出したいと考えております。
 

〇浪江町内の防犯体制について、ご報告いたします。
 
平成28年4月1日に、町内の居住制限区域と避難指示解除準備区域に設置した有人ゲート及びバリケードの撤去を進め、5月には全ての撤去が完了いたしました。
町民の皆さまの財産を守るために、防犯カメラの追加設置やパトロール強化といった追加防犯対策も実施するなか、4月18日には、現在町内でパトロールをしている警察、消防、除染事業者などの関係機関、町が主体となる見守り隊や消防団、警備会社や行政区長会を構成員とする浪江町防犯防火対策連絡協議会を開催いたしました。お互いの活動報告から有意義な情報交換の場となりました。引き続き回を重ね、更なる連携強化を図り、地域の安全・安心を確保してまいります。
なお、4月の犯罪認知件数は1件であり、昨年の同月比では4件の減となっております。
 
 
 
 
今日はここまで。



おまけ


マスターズ甲子園で双葉高勝利

マスターズ甲子園で双葉高勝利

震災と原発事故の影響で、来年春に休校する福島県立双葉高校の野球部OBが、「マスターズ甲子園」の地区予選の初戦にのぞみ、最終回に逆転して劇的な勝利をおさめました。
全域が避難区域になっている双葉町の県立双葉高校は、平成29年3月いっぱいでの休校が決まっていて、かつて甲子園に3度出場した野球部のOBは、伝統のユニフォームを未来につなげようと、元高校球児が甲子園で戦う「マスターズ甲子園」出場を目指しています。
18日は郡山市の開成山球場で、その地区予選の初戦が行われ、県立本宮高校OBとの試合に臨みました。
前半、双葉高校はチャンスで1本が出ずに流れをつかみきれず、逆に、本宮高校に3点を奪われます。
ところが、35歳以上の年配の選手だけが出場できる4回以降、攻勢に転じ、最終回には連打で一挙に5点を奪って、劇的な逆転勝利をおさめました。
決勝打を放った関川光仲さんは、「このユニフォームで、友達や偉大な先輩方ともう一度試合ができて感動しました。いい勝ち方だったので流れにのって甲子園までいきたいです」と話していました。
初戦を勝ち抜いた双葉高校のOBチームは、19日、県立福島工業高校のOBチームと対戦します。

06月18日 21時18分 NHK福島より