HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

津山まなびの鉄道館へ

2016-06-13 23:30:01 | 鉄道関係


昨日は午後から雨の予報。
入っていた予定が変わって時間が空き、前々から行きたいなと思っていた、
岡山県は津山市にある「津山まなびの鉄道館」へ行ってきた。

 

岡山県の中部、姫路と新見を結ぶ「姫新線」、岡山と津山を結ぶ「津山線」、
津山と鳥取を結ぶ「因美線」の3線のジャンクションになっている津山駅。
最近では、B級グルメでホルモンうどんが有名らしいのだけど、
本日のお目当ては、この津山駅に隣接して建てられた、扇形機関車庫。
この扇形機関車庫は、現存では京都の梅小路機関車庫に次いで、国内で2番目の大きさを誇るとのこと。
以前から、そこに現役を引退した機関車や気道車が展示されて、週末に限定公開されていたが、
今年の4月2日から元々大阪の交通科学博物館に展示されていた車輛も加えて、一般公開された。








機関車を転向させる転車台を中心に扇形状に建てられた扇形機関庫。
SLは別にしても、ボクが学生時代の頃は全国津々浦々に見られたディーゼル機関車や
ディーゼルカーが役目を終えて、その機関庫に収納(?)されている。
久しく鉄ちゃんから遠ざかっていた者にとっては、もう現役引退したのか
と思わされた車輛もあって、間近で見れるのが非常に新鮮!
最近は東京や名古屋、京都と鉄道博物館が続々とオープンしていて、
鉄道の文化的価値が認められてきたのかな?
やっぱり実物を間近に見れるというのは迫力があっていいなと思った次第。









車輛によっては現役引退当時なのか手直しされていない車輛もあって、
かえってこの方がリアルに見える。
中には「DE50」なんて、日本でここにしかない展示機もある。
ボクが鉄道にハマっていた学生時代は、だいたいここで展示されている車輛たちが
現役最後の活躍をしていたころ。
電化直前の山陰本線京都口に最後の記念として乗ったキハ181型や
青春18きっぷで散々お世話になったキハ58型、
信州でしか見れなかった片側のキャブが小さいDD16型など
見どころ満点。

 

地元では小学校の生徒が鉄道に興味をもってもらうために、鉄道の仕組みを紹介するコーナーも。
↑の建物は昔、どこの国鉄の操車場で見られた詰所を改造した施設。
そこには「切符の買い方」から「改札の通り方」まで説明があって、
今の地方では車が当たり前になって、そんなことを経験できる子どもが少なくなっているのか
と思った。だいたい鉄道を乗る子どもでも、地方では無人駅&ワンマンカーが
当たり前だから、切符を買うことも知らなかったら、
改札に駅員さんが立ってることも知らないのは当然か・・・
そういや鉄道館の入場券は「硬券」だったけど、
ICカードが普及した今ではそれも珍しいんだろうな。

 

 

 

規模は小さいけれど、実際に使われていた鉄道の看板や道具が展示されている。
Nゲージのレイアウトは津山市内が表現されているそうで、
おじさんの説明付き。
まぁ立派な施設ならボタン一つ押せば、自動的に模型が動き出し、
自動音声による案内になるのだろうけど、
やっぱり人の説明というのは心がこもっていて、
見てるギャラリーも真剣におじさんの説明と模型の動きに熱中していた。

 

山陰地方で活躍する列車のNゲージ模型の展示コーナーもあった。
なぜかDD51型が量産機ではなく試作機の1号機。
展示された方の洒落っ気を感じたのはボクだけか…

 



現役の車輛が集う車両基地にあるだけあって、隣は営業列車が通るし、
車庫では整備作業が行われる現場が見れる。

この日は、鉄道館と同時に運転を開始した「ノスタルジー」号の運転日。
「ノスタルジー」号は昔の気道車の標準色を再現して、
当時の室内をできるだけ再現したという。昔懐かしい栓抜きも再現されているそう。
ちょうど岡山駅を出発した「ノスタルジー」号が津山駅に10時50分に到着するということで、
「皆さんで旗を降ってお出迎えしましょう!」というアナウンスが流れたので、行ってみる。

JRの職員の方なのか制服を着られた若い職員さんが列車が到着するまでの間、
見送る人に旗を配ったり、列車の説明をされたり大忙し。
でもこんな演出いいですね。遠くの踏切が鳴りだして、
「ノスタルジー」号が現れたら、ギャラリーは最高潮!
運転手さんも期待にこたえてホイッスルを連続で鳴らして、目の前を通過。
乗客も手を振って旗を振るギャラリーへ応える。

青春18きっぷで旅していたころは、地方の駅でこんなことをしていたな。
でも今は車やバイクでの移動になったから、久しぶりにこんな体験をしたように思う。



結局、HPには「1時間あれば全施設回れます」という案内があったのに、
10時に入場して、12時のD51の「旅立ちの汽笛」が鳴る時間までいた。
この「旅立ちの汽笛」は12時と15時の1日2回鳴らされるそうで、D51型755号機のものだそう。
「通常は最大音量を10としたら、5の音量のところ、今日は特別に7の音量で鳴らします」とのことで、
実際に鳴らされた汽笛が↑の動画。
SLの汽笛は何回も聞いたことあるけど、間近で聞くとやっぱり大迫力!
多分一山超えた地域でも聞こえただろう。



 

汽笛が終わった後、予報通り雨が降って来たので、出場することに。
他の鉄道博物館と比べれば規模は小さいだろうけど、列車に向かって旗を降ったり、
SLの汽笛を聞けたりとなかなか楽しめるところだった。
イベントで転車台に機関車を乗せたりすることもあるそうで、そう、入場料も300円とリーズナブル。
今日はあいにくの曇りだったけど、快晴の時は展示車両がもっと輝いて見えるんだろうな。
また、行ってみたいと思う鉄道館だった。




今回は日帰りで車でここまでやってきた。
自宅の奈良からは片道210km、西名阪、近畿、中国道経由で3時間ちょっと。
扇形機関庫の隣が駐車場になっていて、車はここに停めれる(無料)。
周辺は住宅地で鉄道が好きな人にはたまらないだろうな。



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2 コメント

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こんにちは (hiro2088)
2016-06-13 23:37:38
ずらりと並んだ旧国鉄車両、壮観ですね。
子供の頃に東海道線を走っていた車両もあって、本物を見てみたくなりました。
緩鉄の僕でも感動するのですから、鉄道ファンにはたまらないでしょうね。
また、休みができたらぶらっと鉄分補給に出かけたいです。
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Unknown (HIRO-P)
2016-06-16 22:24:58
この扇形機関車庫は迫力がありますね。
写真で見るよりも実物を見られた方が
より実感が湧くと思いますよ。
返信する

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