毎年のことながら月日経つのは早いもので、今年ももう3分の1が過ぎて5月に突入。今年のGW、暦通り出社の人にはちょっと辛いね…29日は休みで30日は出社、1日は休みで2日は出社、3、4、5日は休みで6、7日は出社、8日は休み。例年なら振替休日で6日が休みでGW後半は4連休っていうのが多かったけど、今年はそれがない。まぁ、30日の午後は社内行事でバドミントン大会があって、年甲斐もなく、敗者復活戦でうまくいき、4試合に出場して2日までは全身筋肉痛だったこともあるし、週間天気予報も雨模様だったので、今年のGWは大して予定を入れていなかったのです。週間天気予報の結果は夜間に雨が通過したようで、泊まりがけツーリングに出かけてても問題なかったかも?
ただ、ツーリングっていうのもマンネリ化してきたのも事実。まぁ会社内では最近免許を取ってバイクを購入した人や新たに大型免許を取ってバイクを購入した人がいて、その人たちの話を聞いていると「こないだの休日は○○まで行ってきた」とか、ボクがビックリ!するくらいの距離を走ってたりして、とっても満足そう。ボクもそんな時があったんだろうけど、最近では休みの夕方にぶらっと乗ることの方が多くなってきたボクにとっては、それを真似しようとも思わなくなったのも事実。昔ならそんな話聞いたら、「よしボクも行くぞ!」っていう気分になっていたのにな。
堅苦しい話はこれくらいにして、久々に初心に戻ってツーリングをしたくなり、今日はいつものBMWではなく、ボクが初めてバイクの免許を取って購入したホンダのCB400Four (NC36)で行くことにした。今月末で18年乗ったことになるんだな。行き先は湯ノ口温泉。三重県の紀宝町というところにある、源泉かけ流しの温泉、ここへ学生時代に幾度と通ったR168とR169を走るコースとした。いつもはパニアケースやトップケースに荷物を積むけど、今日は学生時代と同じリュックサックを背負って出発する。
5月4日(みどりの日)
コース:自宅(奈良・橿原)⇒(R309・フルーツロード他)⇒旧西吉野村⇒(R168・県道49他)⇒十津川村⇒(R168)⇒本宮町⇒(R168・R311・篠尾峰林道他)⇒湯ノ口温泉⇒(R311・県道40他)⇒北山村⇒(R169)⇒上北山村⇒(R169他)⇒自宅
距離:285km
久々のR168十津川街道。旧西吉野村を過ぎて、さぁこれから天辻峠へ一気に駆け上がるぞといったところで通行止め。いきなり出鼻をくじかれた思いだけど、土砂崩れとあっては仕方がない。迂回路が案内されて、天川村方面へ向かう県道49を少し走り、途中から林道のような区間を走る。要所要所にガードマンが配置されていて、迷うことはなかった。この林道の走行は初めて。途中にきれいな滝があって、迂回路が解除されればゆっくりと走ってみたい道だった。
大塔村から十津川村へはいつも間にやら新しいトンネルや道が出来ていて、快適に走ることができた。正直、この先のコーナーは左とかほとんど頭に入れていただけに、今後はそれをリセットしないといけないな。
谷瀬の吊り橋。河原のキャンプ場が賑わっていた。
道の駅十津川郷へ。いつも無人の河原へ立ち寄る。残念ながら、川面に近づくには砂利の崖を降りる必要があって、今回は少し高い位置から眺めることにする。もう5年前になる台風12号で甚大な被害をもたらしたこの地域も、ようやく平穏を取り戻した感じがした(記事はこちら)。
道の駅の玄関にはすっかりお馴染み(?)となった”せんとくん”がお出迎え。店内では焼き芋(240円)が売られていたので、つい購入して河原で食べる。甘くておいしかったですね。
5年前の台風で流された折立橋も復旧した。十津川温泉郷を通過。
七色高架橋はR168ツーリングのハイライトの一つ。ここを過ぎると本宮も近い。と今日走ってみたら、本宮までこんな感じのいい道に変わっていた。おかげで「道の駅奥熊野古道ほんぐう」はルートから外れてしまい、ここで昼食というパターンが多かったのに、行ってみると案の定、レストランは閉鎖されAコープになってしまっていた。熊野川を眺めながら昼食というのがよかったのに残念・・・
左側の写真が旧道の橋、右側の写真が新道の橋。この旧道の橋を渡ると、いままで急だった熊野川が、太平洋に注ぐ穏やかな熊野川に変わり、連続コーナーの続いていたR168もストレート主体になり、一種の転換ポイントみたいな感じがしたのだけど、それが無くなってしまった。まぁそれだけ新道の方は快適走行ってわけ。
道の駅内には簡単なイートインコーナーはあったけど、天気もいいことだし、熊野牛弁当(853円)を購入して、河原の芝生広場で頂くことにした。4年前に来た時は復旧工事現場になっていたけど、見事再生され、雄大な熊野川を眺めて昼食&昼寝タイム。木陰のベンチでの昼寝は気持ちいい。
ここまで来れば湯ノ口温泉はすぐそこっと思ったのは大間違いだった。R168が熊野川町内で土砂崩れ通行止めになっていて、警察官がUターンするように促している。ここまで走ってきて、道路案内表示板にそのような案内は無かったところを見ると、どうやら通行止めになって時間が経っていないようだ。土砂崩れに巻き込まれなかったのは良かったけど、目的の湯ノ口温泉はどうするか?結局、対岸に渡り、適当に方角だけ合わせて行ってみることにした。一応、ツーリングマップルには「篠尾峰林道」っていうのが載っている。その林道が舗装なのかダートなのか分からないけど、とりあえず行ってみて、ダートだったら諦めよう。
こんな感じで走っていくと、結構急な峠道になってきて、迂回路と思って入ってきた車がUターンして諦めて戻っていくのが分かる。ボクの場合はバイクだから何なりとなるだろうと思って、進むと分岐となり、なぜかおばちゃんがマジックで「新宮→」という標識を作っているではないか。そのおばちゃんはつかさず、「新宮へはここで右折して突き辺りを右折して、次に川に突き当ったら右折してくださ~い」と大声で案内してくれてる。ボクは湯ノ口温泉が目的地だからここから行けるか聞いてみると、「川に突き当ったら左折してくださ~い」とのこと。正直こんな山奥で道案内をしてくれる親切なおばちゃんに出会うとは予想もしていなかった。おばちゃんの言う通り、右折して突きあたりに差し掛かると先ほどのおばちゃんが書いたと思われる↑の写真の標識を発見!正直これには感動した。ボクの後ろから来た車もこれを見て喜んでいる様子。おそらくR168の通行止めを知ったおばちゃんが、迷い込んだ旅行者への配慮をされていたと思われ、要所要所に看板を設置されていたのだろう。この篠尾集落の方々の暖かい思いを垣間見た気がした。
このバイクの写真を撮っている時も永ちゃんのステッカーを貼った軽バンのオジサンが「ガス大丈夫かぁ~」って声を掛けてきてくれたし、他のドライバー同士も「この先行ける」とか「行けない」とかいう話をすれ違い時にされていたりして、このような協力体制が行き届いている地域は素晴らしいと思った。おばちゃんの言う通りの道でR311に出ることができ、無事、湯ノ口温泉へ行くことができた。
今回のツーリングの目的地、湯ノ口温泉に到着。「あれっ!」っと思ったのは、いつの間にか新しい建物になってる…以前はこのような建物だったのに(記事はこちら)。まぁボクの我がままだけ申し上げると、以前の古い建物の方が、ひなびた湯治場といった雰囲気が満点で良かったのにな。
新しい建物になって露天風呂が充実していた。明るくなって、家族連れが増えていたのも時代の流れか・・・湯質は以前と同じで源泉かけ流しでいい。
今回も時間の都合で乗れなかったけど、坑内列車(トロッコ)は変わっていない模様。 18年前から乗りたいと思ってるのに、乗れずじまい。今回は迂回さえなければ乗れたのになぁ・・・残念。
湯ノ口温泉を後にして、まだ陽が高いところにあるので、「丸山の千枚田」に行ってみた。この時期、ちょっと期待していたのが、棚田に田植えをするための水が入っていて、稲が植えられなかったらいいなぁというもの。以前、能登の「白米の千枚田」ではちょうどこの時期、そのような光景に出会えて、夕陽に輝く棚田のコントラストが素晴らしかったのを覚えている。
果して、千枚田荘という宿泊施設側から登っていくと、各棚田に水が入って、しかも田植え前という期待通りの光景が待っていた。少し陽が傾いてきて、棚田をきらきらと際立たせる。このシチュエーションはなかなか出会えないので、良かったですね。カエルも鳴いていたし(もちろん今年初めてその鳴き声を聞いた)、オタマジャクシも泳いでいる。この棚田の数は約1,340枚。正直、棚田の管理は人力なので大変かと思うけど、この景色、いつまでも残してほしいですね。
丸山の千枚田から北山村へ抜け、帰りはR169を走行。R168に比べればR169は改良済みの区間がほとんどなので、以前と変わることはない。陽が長くなっているのを忘れて、道の駅上北山では17時と思ってたら18時だったりして、まぁ次の日は休みだからまぁいいかみたいな感じで伯母峰を越える。交通量は多かったけど、最近は日没後に鹿が出てくるので、かえって都合がいい。鹿はヘッドライトに反応して容赦なく道に出てくるので、日没後は車の列の中に入って走ってる方が安全。こうゆうのも18年前の免許取り立てのころとは状況が変わって来たなぁと思う次第。当時は林道走ってると鹿が現れたと思ったら、向こうがビックリして逃げていってくれたのにな。
実は、道の駅上北山に立ち寄った後、そろそろ予備タンに突入するから、久々に作業だから、走りながら予備タンのコックの位置を手探りで探していたら、「ない!」、そんなはずはないと思いつつ走りながら手探りで探すも「ない!」、で、実際の眼で見てみると、なんとどこかでコックが外れてしまったようだ。これからR169の難所(?)伯母峰越を前に予備タンに燃料があるのにガス欠という事態は避けたいから、停めて見てみるとコックなしでも動いて一安心。どの位置にコックがあるのか一目で分からなくなったけど、何とかガス穴だけは回避できた(ちなみに帰ってきて近所でガソリン入れたら11.74Lだったから予備タン突入しなくても走れたかな)。
リュックサックは昨年9月の乗鞍登山の時に購入したコロンビアの「キャッスルロック20Lバックパック(PU9862)」というモデル。学生時代のツーリングスタイルに合わせるためにわざと今回背負っていったけど、これが快適。背中にフィットして背負っている感じがあまりしないのがいい。最近のリュックって進化してますね。正直、出発前は1日リュックなんて背負っていたら肩肘張ってどうしようもなくなると思っていたけど、全くの杞憂に過ぎなかった。これなら1泊程度の荷物なら入るしポケット類も充実していて、レインカバーも付いているし、ツーリングでも役に立ってくれそうな気がした。
結局、自宅に着いたのはどっぷりと陽が暮れて19時半を過ぎていた。久々のCBでのロングラン走行。先に書いたように肩肘は大丈夫だったし、お尻も全然痛くなく、まだまだ長距離も行けるなと思った次第。さすがに400ccだからパワーはないけど、このバイクだとライダーからピースサインをしてくれる確率も上がるし、旅先で親切な人に声をかけられる確率も上がるように思う。最初にマンネリ化なんて言葉を出したけど、まだまだツーリングって奥が深いなと思わされた今回のツーリングだった。
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新たなコースを開拓しなくちゃ!と思いました。
まだまだ走ったことのないコースはあるものですね。
飛騨方面へはいつも郡上八幡からせせらぎ街道かR156を走る
パターンが多いので、R41経由というのが
新鮮に感じました。