先週に引き続き、今週の日曜もいいお天気でした。この時期、バイクツーリングは、1年の中でも最もいい時期。久しぶりにJR名松線の終点、「伊勢奥津駅」までツーリングに行ってきました。
当ブログでも何回か紹介している、「伊勢奥津駅」。「名松線」というのは、三重県の松阪と名張を結ぶ路線という意味ですが、実際は名張までは結ばれず、この駅が終点となっています。平成21年10月の台風により、家城駅からこの駅までは、復旧されずに運休となり、バス代行運転となっています。以前走っていた1両編成のディーゼルカーは、見れなくなってしまいました。今後は、復旧工事が行われるという情報もあり、そうなれば、またこの駅にもディーゼルカーが来るでしょう。
ちょうど黄昏時に、伊勢奥津駅に着きました。列車が走っていないので、線路には草が生え、線路も錆びたままになっています。
↑は運休前の平成21年5月に撮った写真です。
伊勢奥津駅といえば、すっかりこの「給水塔」が有名になりました。蒸気機関車(SL)が走っていた時の名残で、山峡の終着駅と相まって、この駅の駅舎内には「旅ノート」が置かれています。北海道ならよく見かける「旅ノート」もこの辺りでは珍しいものです。
今回訪問してみたら、「早期全線復旧を!」という看板と共に、過去の写真が引き伸ばされて、駅舎内や給水塔の前に飾られていました。今は棒線化されてしまい、ホーム一面と線路一線という単純な線路配置となったこの駅も、昔は機関庫もある立派な駅だったことが分かります。
過去の写真と共に、「いせ本街道、奥津宿」のフレーズで、お店の軒先に暖簾が新たに掛けられたり、以前あった建物の説明看板が立てられていました。以前あった建物で「日通事務所」は分かるとして、「映画館」の看板もあり、鉄道が交通手段の主役だった時代は、この街も賑やかだったことが伺わせます。
駅前通りの角にあった商店。「ぬしや」とは何を扱っているのでしょうか。休みだったので、店内は見れませんでしたが、日用品を扱う雑貨屋さんでしょうか。年代物の看板が目を引きます。
日が傾いてきたので、帰路につきます。今まで「給水塔」の奥に広がる芝生広場は何に使われていたのだろうと思っていましたが、展示されている写真を見ると機関庫があったのですね。ちょうど、代行バスが入ってきて車内を見たら、乗り鉄みたいな少年が一人乗っているだけでした。ワンマンかと思いきや車掌さんらしき人も乗られていました。
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