HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

信州ツーリング2014夏 PART1

2014-08-17 21:13:52 | バイクロングツーリング


 今年の夏季休暇は8/13~8/17の5日間。昨年は体調不良でフルに休みを満喫できなかったものだから(それでも上高地まで行ったけど)、今年は休み初日からツーリングに出かけることにした。でも、天気予報はぐずつく予報。そういや台風が去ってから、イマイチの天気。雨の予報なら車で行こうかとも思ったけど、まぁ雨降られたらカッパ着たらいいかというわけで、今回はBMW・K1200GTを駆り出すことにした。

8月13日(水) 信州の山里 秋山郷へ

ルート:自宅(奈良・橿原)⇒R370他⇒針IC⇒(名阪国道)⇒壬生野IC⇒(R307他)⇒八日市IC⇒(名神・北陸道)⇒上越IC⇒(R18・県道95)⇒戸狩野沢温泉⇒(R117)⇒津南⇒(R405)⇒秋山郷
走行距離:599km 湯元雄川閣 泊

 秋山郷と聞いて、ピンとくる人は少ないと思う。ボクの周りで聞いても1人しか知らなかった。ツーリングマップルでは「豊かな自然と独特の生活様式や文化の残る山里 平家の落人伝説集落」と書いてあって、信州の奥深い山里、実際30年前までは道路整備が行き届いておらず、冬期は雪で度々孤立したという。ボクがこの地名を知ったのは、5年前の信州ツーリングで奥志賀林道を走破した時。カヤの平キャンプ場へ行く途中に交差点があって、「秋山郷右折」とあったのだけど、その右折の先はうっそうとした林道でホンとにこの先に集落があるのかと思ったのを思い出す。
 今回はGTで行くので、その林道からは行かず、北側からR405で向かうことにした。まぁこのR405も400番台国道らしい酷道だったのだが、それは後述することにして・・・

 

左の写真 北陸道小矢部SAで給油                              右の写真 北陸道蓮台寺PAで昼食

 スタートは午前6時。まだこの時間だと暑さはマシで快適に針ICを目指す。さすがお盆休み中だけあって、早朝なのにすれ違うバイクの姿も。今回、中央道経由で行くか、北陸道経由で行くか最後まで迷ったけど、中央道の恵那付近の渋滞を嫌って北陸道経由で向かうことにした。名阪国道壬生野ICで降り、いつの間にか無料になった日野水口グリーンバイパスを通って、八日市ICに入る直前の案内見たら「四日市IC付近緊急工事で10km渋滞」の掲示。これは絶対に北陸道経由の方が速いと確信して、高速に乗る。彦根付近の渋滞も無かったし、北陸道に入れば、後は滋賀・福井・石川・富山・新潟と延々と走るのみ。起伏があって気温の差も激しい中央道と違って、単調に走れるのは北陸道のいいところだけど、眠い。PAで休憩する毎にリフレッシュして先へ向かう。
 新潟県糸魚川市の蓮台寺PAでちょうど正午。ここの「らーめんとん太」で昼食にして、さぁ上越ICまであと少し、出発しよかと準備してたら、富山ICを過ぎたあたりで見かけた奈良ナンバーのオレンジ色ヤマハV-MAXのようなバイクに乗った女性ライダーが入って来た。これはグッドタイミングと思って、その女性がヘルメットを外したら、残念ながら(?)おばさんだった。たいがいそんなオチなんだけど、そのおばさんはボクのGTの奈良ナンバーを見て、声をかけてきてくれて話していたら、何と住まいが隣町だった。新潟県のこんな小さなPAで隣町の人に会うなんて、旅はこれだからやめられない。さぁ出発と思っていたけど、30分位立ち話。バイクはV-MAXではなくて、750ccのFZXという昔教習車にも使われていたバイク。すごいのはこのおばさん62歳というのに、朝3時30分に出発して、これから磐越道経由で岩手県の一ノ関を目指すという。そこで震災復興の1000円のぬいぐるみを購入するのが今回のツーリングの目的で、今日中に一ノ関へ着くかなぁっておっしゃる。ボクは1日で会津若松までなら行ったことあるけど、まだ先の一ノ関を目指しているっていうのだから、恐れ入る。もっともこのおばさんからは「私は1日で青森まで行ったことあるんやから、君ももっと走らなあかん」と言われた・・・



 おばさんと別れ、上越ICで降りる。これまで天気は安定してるんだけど、北アルプスも見えなかったし、妙高山もこの通り。この辺りの道はほとんど分からないので、ツーリングマップルのおススメの道、県道95号線開田峠というところを目指すことにした。

 

 途中、光ヶ原牧場とかいう日本海や佐渡島まで一望できるポイントを通ったけど、残念ながら霧で見えず。結構道は険しくなって、知らない道、重量級のGTで大丈夫かと思ったけど、開田峠を越えると一応上越地方から信州地方になるのかな。ようやく今回の目的地へやってきたなぁって感じがした。





 開田峠から降りる途中、静かな池を発見。



 その池から見た野沢温泉方面。これを下っていくと、豪雪対策なのかトタン屋根の角度がきつい北国独特の集落があって、冬場は厳しいんだろうなと思わせる。さらに下り、千曲川沿いにJR飯山線の「戸狩野沢温泉駅」というのがあったので、立ち寄ってみた。

 

 ちょうど1両編成のディーゼルカーが到着。長野行きの列車に乗り換える人でホームに乗客の姿があるけど、それ以外はひっそりとしてるんだろうな。この時期だから青春18きっぷの利用者もいるかも。R117に入って、千曲川沿いの快走ロードを走る。「千曲川」ってこんなところ流れてるのってちょっと調べてみたら、「千曲川」は長野県内の名前で、新潟県内に入ると「信濃川」と名前を変え、全長367km、日本最長の川とのこと。県で川の名前が変わるのは、ボクの地元の「吉野川」が和歌山県に入れば「紀ノ川」に変わるので馴染みがあるけど、「千曲川」って長野県内でどこでも見るなぁと思ったら、日本最長の川というのは初めて知った。





 津南町からR405を南下して今日の目的地、秋山郷を目指す。先にも書いたように今回GTで険しい道を行くのが慣れていないものだから、安全のために国道を利用したのだが、さすがは400番台国道、1~1.5車線のガードレールもないような区間を走る。眼下には渓谷。まぁボクも吉野の林道でこの手の道はかなり走っている方だけど、やはり地域を知らないだけに、ゆっくりと重量級のGTを進める。GTの救いは足付き性がいいことで、GSなら停まるのをとまどうくらいの下り坂でも、停めて写真撮影できるのはありがたい。4気筒のおかげで上り坂でもクラッチ操作を気にする必要もないし、とんでもない急坂や急カーブ以外は案外乗りやすいことが分かった。
 それにしても、もう着くかと思ってもなかなか着かない。前を走っていた岐阜ナンバーのプリウスはUターンしたし、この道で大丈夫なのかなぁと思いつつ先へ進む。こんな山里なのに、眼下を見ると集落があるし、温泉民宿も所々にある。民俗資料館や滝などもあるそうだけど、時間の関係で今回はパスしてしまった。



 宿が近づくにつれ、奥志賀方面の山々が見え始める。こちらも霧がかかっているけど、頂上が見えて幻想的だった。17時過ぎ、ようやく本日のお宿、「湯元雄川閣」さんに到着。山奥の湯治場といった感じの木造の宿で、正直古いけど、連泊をしてゆっくりしたくなるようなところ。温泉はもちろん源泉掛け流しで貸し切りの露天風呂は、前を流れる川が一望できる開放感満点の露天風呂で気持ちが良かった。宿泊者の方で毎年この宿を利用しているという新潟県柏崎市から来たおじさんと話していたら、30年程前に水力発電施設ができて、ようやく道が整備されて誰でも来れるようになったけど、それまでは砂利道で来るのが大変だったこと、10月末の紅葉の季節が素晴らしいと話されていた。
 夏の避暑で来るのもいいけど、秋の紅葉も素晴らしいんだろうな。こんな山奥なら観光客も少ないし、のんびりできていいんだろうな。
 



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