今日は、朝から霧。昨晩降った雨が影響したのだろうけど、天気予報は「晴」の予報だったので、CB400Four(NC36)で十津川・熊野方面へツーリングに出かけてきました。
コース:自宅(奈良・橿原)→(R309・フルーツロード他)→旧西吉野村→(R168)→十津川村→
(R168)→本宮町→(R311他)→湯ノ口温泉→(R311・県道40)→北山村→(R169・県道229・R425・R169)→
上北山村→(R169)→自宅
久しぶりの十津川・熊野地方ツーリング。しかも、F650GSダカールは先週でお別れなので、CB400Fourでのツーリングとなった。F650GDを購入して以降、とりあえずCBは動かなくならないように、走っても100㎞までのツーリングが主で、時間も3時間乗ったら「よく乗った方」だったので、今日の朝から晩までの走る、1日ツーリングは久しぶりとなった。F650GDの長距離ツーリングに慣れていたので、購入から11年選手の走行距離53,000㎞を超えたマシンがどのような走りになるか、きちんと走ってくれるのか、期待と不安(?)を乗せて出発した。
朝からの霧もだいぶと取れてきて、太陽が見えるようになってきた。大淀町と西吉野村を結ぶ、フルーツロードは、「柿」の収穫が行われているようで、「柿」を積んだ軽トラをよく見かけた。この地方は「柿」が名産地。この時期はもう最後の収穫なのか、柿の実のついた木は見かけなかったが、1ヶ月前くらいなら、沿道にそこらじゅう柿が落ちていたと思う。霧は取れてきたものの、路面はウェットで、滑らないように慎重に走る。
R168に入り、天辻峠に向けて標高を上げるにつれて気温が下がり、天気がいいのに、寒さにおびえながら走る。峠を一気に下ると猿谷ダム(↑)があり、そこの駐車場で休憩。山肌の紅葉が美しい。R168はここから熊野川に沿って、1.5車線が主体の道となる。バイクだと小刻みにコーナーが現れ、右に左に体を倒しながら楽しめる区間。天気は快晴となり、CBのメッキパーツも輝いている。エンジン音も4気筒のいい音色を奏でており、絶好のツーリング日和となった。
風屋ダムでも小休止。
風屋ダムでは放流が行われていた。連日の雨で、貯水量が多くなったのだろうか。この先、R168を下ると少し遠くからだが、真正面からこの放流が見れる場所があり、迫力があった。
十津川村の南都銀行支店から先、十津川温泉までは、土砂崩れのため通行止め。4t車未満の車は迂回路が設定されていたので、そちらを通った。以前、何かの折に通ったことがあるなぁと思っていたら、途中まで玉置山の神社へ行く道だった。一度、山を登って、また下るというのが迂回路となっており、1車線の区間もあるので、自動車で来た人は対向に苦労されていた。いつまでこのような迂回路になるのか分からないが、基本的に林道のような所を走るから、十津川方面へ行かれる方は十分に注意してほしい。
十津川温泉を通過して、熊野川の川幅が広くなってきたと感じる頃、七色ダムの高架橋に入る(↑)。以前は、ダム湖に沿ってくねくねした道を走っていたのだが、数年前にダム湖の上に綺麗な高架橋ができあがった。R168の中でもこの辺りは一番気分のいい区間。スピードもそこそこに景色を堪能する。
七色ダムの高架橋が終わって、しばらく走ると「道の駅ほんぐう」に到着。ここで昼食を取ることにした。
↑クリックすると別画像になります。
この道の駅は、前に熊野川の雄大な流れを眺めることができ、この辺りで昼食を取る時は必ず寄っている。今日来てみたら、新しく「きじ丼」(800円)のメニューが登場していたので、注文した。熊野地方で取れた「きじ」を丼にしたというこのメニュー。実は、最初「きじ丼」を注文したのに、なぜか「たまご丼」が出てきて、写真を撮るために、いくらかき混ぜても「きじ」の肉が入っていなかったのは、ここだけの話として、改めて出された「きじ丼」は、「きじ」の肉がたくさん入っていて、「鶏肉」とは違う食感を感じることができた。
距離的にはここが中間地点。CBに何の問題もなく走ってこれた。学生時代はこのルートをよく走っていた。その時と比べると、道路の改良が進み、格段と走りやすくなったように思う。
14時が過ぎて、日が傾いてきた。今日の温泉である「湯ノ口温泉」目指す。R168からR311に入ると北山川と並行して走るようになる。川辺に近寄れるところがあったので、入ってみた。ススキが秋が深まってきたことを伝えている。
静かだった北山川にディーゼル音がしてきたので、何が来たかと思うと、瀞峡めぐりのジェット船だった。結構スピードがあって、船から見る景色も格別なものと思う。
湯ノ口温泉到着。今日来てみて「源泉かけ流し」ののぼりが立っているのを発見。ここの温泉もバイクに乗り始めたときから幾度と訪れている温泉で、最近できた日帰り温泉施設とは違って、昔からある湯治場といった感じの雰囲気が気に入っている。いつの間にやら露天風呂ができていて、内湯もきれいになった気がするが、雰囲気は昔と変わらない。ここで冷え切った体を暖めることにした。
湯ノ口温泉を出ると日が暮れて薄暗くなってきた。このブログでも何度か紹介した、「丸山の千枚田」に行ってみた。残念ながらあと30分早ければ、夕日に輝く棚田を見れたのだと思うが、日が先に暮れてしまった。稲の刈り取りが終わり、棚田には何も植えられておらず、少し寂しい感じがした。
日が暮れて、R169に入る頃にはナイトランとなった。実はR169も一部通行止めの区間があって、R425に迂回させられた。こちらの方は、道の状態がよく、要所要所にガードマンが配置され、狭い区間は交互通行が行われていたので、混乱もなくスムーズに走ることができた。迂回がネックになっているのかどうか分からないが、R169も交通量が少なめ。真っ暗な中のツーリングとなる。↑の道の駅上北山では、三日月が見えた。R169も寒かったが、無事自宅に帰ることができ、一安心。距離は285㎞となり、何度も書くようだが、久しぶりのCBでの遠出となった。
さすがにF650GDと比べると、疲れは格段に残ったけど、途中の道の駅でライダーから「これは所有する歓びのあるバイクですね」と言われたように、4本出しのマフラーから発するエンジン音や、コーナリングの楽しみなど、バイク本来の乗り味はCBの方が面白いように思う。もう11年選手なので、高回転域までエンジンを回すような乗り方はできないが、たまにはCBでの長距離ツーリングも悪くないなと思った。