HIRO-P'S ROOM

撮影場所:和歌山県串本町 橋杭岩 2024年3月

2012年新春初乗りツーリングIN天草・雲仙 PART2

2012-02-09 22:17:00 | バイクロングツーリング


 先週から大寒波到来、週末は少し気温が上がって、寒さが和らいだと思ったら、また寒くなってきました。まだまだ忙しい日々が続くので、体調管理はしっかりしたいものです。さて、今日は今年の1月に行った新春ツーリングの続き。この時のツーリングも今回の大寒波に負けないくらい、寒い中のツーリングとなってしまいました

PART2 雪にも負けず

2日目 1月2日

ルート:新門司港→(県道25号)→門司駅→門司IC→(九州道)→大宰府ic→(R3他)→広川IC→(九州道)→松橋IC→(R266)→三角駅
→(R266天草パールライン・R324ロザリオライン)→本渡→(R324ロザリオライン)→苓北 あまくさ温泉ホテル四季咲館泊

距離:323Km



 雨上がりの門司港を後にして、ひとまず門司港駅を目指すことにした。今回はバイク旅なので、鉄道は関係ないけど、この駅は鹿児島本線の起点で、九州の鉄道の起点でもある。↑のレトロな駅舎は、大正3年に建てられた木造建物で、駅舎として全国で初めて重要文化財に指定されていたという。現在は、関門トンネルや関門橋が開通して、九州の玄関としての地位がそちらに移っているが、今なおこの駅舎をはじめ、周辺にはレトロな建物が残り、「門司港レトロ」として当時の賑わいを偲ぶことができる。
 門司ICまでは、濡れたアスファルトに朝日が輝き、新春ツーリングに相応しい旅立ちだったのに、九州道に乗り、小倉東ICを過ぎたところから雨が降り出した。しかも冷たい雨。さらに進むと電光掲示板に「大宰府IC先雪、速度規制」の表示が出てきた。週間天気予報では、この正月平年より暖かい予報だったはずなのに、見事に外れ、GSのオンボードコンピュータの温度計もどんどん下がっていく・・・さらに進むと「大宰府IC~広川IC雪通行止め」の表示になった。今日はまだまだ先が長いのに、大宰府ICで下されるとはシャレにならない。しかも九州の地名や距離感なんて、まるで分からない。とりあえず、大宰府IC手前の須恵PAに入り、ナビで位置を確認するも、動作せず・・・愛用しているナビ、「ソニーNV-U35」は猛暑や酷寒には弱いらしく、一度止まってしまうとなかなか電源が入らない悪い癖がある。オンボードコンピュータの温度計は1℃。さすがに防寒着を着ていても寒い。仕方なく、ツーリングマップルで位置を確認、大宰府ICでは強制的に降ろされ、一般国道3号線を南下することになる。
 R3に入ると、同じ処遇の車で大渋滞していた。最初は片側3車線だったので、まだ動いていたけど、2車線、1車線となるとほとんど動かない。問題の雪は、大宰府の街に入るにつれて、家の屋根や脇道には積もっていた。でもこれくらいで高速が通行止めになるのかは甚だ疑問。まぁボクはバイクなので、すり抜けで前へ進むのだけど、九州の地理なんてほとんど分からないから、広川ICまであとどのくらいの距離なのか掴めない。こうゆう時にナビが作動していれば、距離と時間が出るので便利なのだが。



 2時間ほど渋滞の中走っただろうか、久留米の手前の筑後川で国道から折れて川の堤防に入る車を発見!これは抜け道に違いないというわけで、筑後川の堤防に入る。少し走ると大きな運動公園があったので、そこで休憩をする。時間は12時45分。予定では熊本県の三角にいる時間。全くもうと思いつつ、ダメ元でナビのリセットボタンを押して、電源を入れると、ナビが動いた。すぐに広川ICまでのルートを「距離優先」モードで検索する。このモードは、本当に距離最短で検索するので、時には狭い道に入ったり、軽トラが一台しか通れないような田んぼのあぜ道に入ることもあり、知らない土地で使うのは少々危険を伴うが、まぁどこでも走れるバイクなので大丈夫だろう。案の定、ナビは住宅街の中の狭い道を案内する。なので久留米市内はどのように走ったのかあまり記憶に残っていない。変わった観音さんの横を通り、R3に出るも、すぐ脇道に入り、広川ICを目指す。最終的には渋滞には巻き込まれずに、広川ICの西側から九州道に入ることに成功した。R3から広川ICへ入る道は見た感じ大渋滞を起こしているようだったので、ナビの底力に感謝。ここからは、晴れた空が広がり、気温も上がってきた。今日は、宿を予約しているので、遅れないように先へ進む。



 広川ICからは問題なく走り、熊本県に入る。途中、阿蘇山がキレイに見えたけど、雪なんて全く積もっていない感じだった。松橋ICで降り、R266で天草を目指す。穏やかな八代海を左手に見ながら、快適にシーサイドランを楽しむ。先ほどまでのうっとうしい天気はなんだったのだろうと思わせる、穏やかな気候。地元ライダーの数も多くなってきた。
 15時30分、三角駅(ミスミ)に到着。予定では12時に着くはずだったから、雪による迂回&渋滞で3時間半も遅れたことになる。この三角駅は昨年の9月に改装されて、モダンな感じになっていた。この駅を訪れるのは、実は3回目。1回目と2回目はいずれもボクが大学2回生から3回生に上がる春休み(平成10年3月)。1回目は熊本から自転車でこの駅まで走り、向かいの港から島原港へフェリーで渡っている。今確認したら、三角から島原へのフェリーは平成18年に廃止になった模様。その後は島原から長崎まで行き長崎市内を観光、そこからまた戻って雲仙を登り、口之津港から鬼池港へフェリーで渡り、天草パールライン経由で再びこの駅に来たのが2回目。その時の旅はここが終着で、ここから輪行してJRで帰ったので、この駅には思い出がある。今回のツーリングは、この時の自転車ツーリングで走ったルートも走る。余談になるけど、この時の自転車ツーリングで熊本→三角~島原→長崎→雲仙→口之津~鬼池→本渡→三角と走った距離は、314.03㎞。5泊(内2泊は長崎で連泊)で走っていて、今さらながら当時の体力(キャンプ道具&サイドバック2つ付けていたから、今回のツーリングよりも荷物はあったはず)と時間があったことには驚かされる。







 三角からは、「天草パールライン」を走る。「天草パールライン」は、「天門橋」、「大矢野橋」、「中ノ瀬橋」、「前島橋」、「松島橋」の5橋で大小の島々を渡る。ちょうど「しまなみ海道」の縮小版みたいな感じ。日が傾きはじめ、海に浮かぶ島々がキレイに見えた。







 天草上島に入り、走ってきた「天草パールライン」を展望できるところとして、「高舞登山展望所」に登ってみることにした。「ツーリングマップル」では、「大パノラマ、夕陽の名所」とあり素晴らしい景色が広がる展望台のようだ。ただ、実際行ってみると、そこへ行くのが大変。狭路&急勾配でフルパッキングのGSではバランスを取って走るのがつらい。なんとか登り切り、最後は徒歩で展望台を目指す。どうやらあまり観光地化されていないところのようで、こんなところに本当に大パノラマが広がるのかと不審に思いつつ、2分ほど歩くと、言葉通りの大パノラマが広がる展望台が現れた。展望台というよりかは、立ち見台と言った方がよさそうな簡素なもので、正直高所恐怖症のボクにはつらい。でも目前に広がった大パノラマは、素晴らしい眺めだった。つい5時間程前まで、酷寒の地を走っていたようには感じない穏やかな海の景色、眼下に広がるのは「天草松島」と呼ばれ、日本三大松島の一つとなっている。



↑再生マークをクリックすると動画の再生が始まります。

 大パノラマすぎて、静止画では一つのフレームに収まらないので、動画でも撮ってみた。



 「天草パールライン」は天草上島に入ると、「ロザリオライン」と名前が変わる。「ロザリオ」とはあまり聞き慣れない言葉だなぁと思って調べてみたら、カトリック教会における数珠状の祈りの用具であることが分かった。天草はキリシタン文化が根付いた地域、今回のツーリングでは、「大江天主堂」など天草下島にある教会に行く予定だったが、残念ながら雪で行けずじまいになってしまった。かつての自転車ツーリングで立ち寄った「道の駅有明」で日没を向かえる。ここはソテツが立ち並ぶ。すぐ隣には海水浴場があって、南国気分満点の道の駅だ。



 今日の宿、あまくさ温泉ホテル四季咲館はまだまだ先。ダブルループ橋で天草上島から下島へ渡り、本渡の街を過ぎるとナイトランになった。寂しい海岸線沿いの道をしばらく走り、18時過ぎにホテルに到着。想定外の雪→高速通行止めで大変な新春ツーリングとなったけど、ようやくたどり着いて一安心。ホテルは最近改装された感じのなかなか雰囲気のいいホテルで、夕食は海の幸がおいしかった。デジカメを持っていったのに、バッテリーを部屋で充電していて、料理が取れなかったのは残念。「鮑の踊り焼き」を焼いて食べていた時、鮑の焼き方がよく分からず、ホテルの人が食べやすいように焼いてくれるなど、人情があふれる宿だった。正直、体が冷え切っていたので、この暖かい料理はおいしくいただくことができた。



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