患者さんを診察するとき、タバコの臭いが気になることがある。気になる、というだけでなくせき込んでしまうこともある。
タバコの臭いはかなり強烈で、しかもしばらく部屋に残る。ヘビースモーカーの方を診察した後の診察室には、しばらくの間は喘息もしくは気道の過敏な患者さんに入っていただくべきではない。空気清浄機必須である。
しかし最近、以前と異なる臭いが気になることが増えてきた。
加熱式タバコである。
加熱式だからまあいいかと、健診や人間ドックの受診時にも、おそらく朝からタバコを吸ってこられるらしく、診察するとなにか独特の、場合によっては金属の果物のような(?)、へんな臭いがするのでわかる。
少し離れていても臭いを感じるということは、それだけ喫煙者の方から発散されているものがあるわけで、加熱式タバコからの受動喫煙も相当あるのだろうなと思える。煙が見えないだけに、むしろより危険かもしれない。
紙巻タバコにしても加熱式タバコにしても、周囲の方々、同居のご家族、特にお子さんの受動喫煙が気になるところである。
少し前の新聞記事があったので参考までに。
皆様、医療機関(健診センター含む)を受診するときには、タバコを吸わないでいらしていただきたいと思います。