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大河ドラマ「春日局」 美化しているのに暗い

2018年11月13日 | ドラマ
大河「春日局」は平成元年のようです。30年前ですね。アマゾンプライムビデオで見ることができるので、さーと見てみました。

美化しています。春日局だけでなく、ほぼすべての人物を美化しています。「お江」なんかも「ものわかりのよい賢い女性」です。

徳川は豊臣を残そうとしたのだけど、徳川家臣になってまで生きたくないという「秀頼の美学」によって滅んだことになっています。

「美化しているのに全て暗い」作品です。春日局は生まれた時だけ幸福で、斎藤利三の死によって一気に転落、その後、家光と乳母になって苦労、権勢を握ってからも息子が死んで不幸。というように「とにかく苦労ばかり」なのです。

作者は橋田さんで「渡る世間は鬼ばかり」の人です。周りが鬼でもないのに、「春日局は苦労ばかりでずっと不幸」です。

やたらと明るい大河も嫌いですが、ここまで不幸ばかり描かれると気持ちが沈みます。バランスが大事だなと思います。

やたらと明るい前向きの大河でも「時代劇そのものが今の若者にとっては暗すぎるのかも」と感じました。

それにしてもこんな暗い作品だと思いませんでした。当時はよく見ていなかったような気がします。

歴史上の事件は一応抑えて書かれています。もっともその「解釈」は当然、春日局に「いいように」解釈されています。それでも春日局は不幸なのです。

大坂の陣以後の歴史について、大河ドラマはほとんど描きません。大阪の陣が最後であとは幕末まで飛びます。吉宗と「忠臣蔵」が描かれる程度です。

春日局の縁故の家系は沢山ありますが、息子の家系はやがて「淀藩」になって幕末まで続きます。「淀藩」か、、、という感じです。


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