鏡海亭 Kagami-Tei ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石? | ||||
孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン) |
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生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。
第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29
拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、 ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら! |
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小説目次 | 最新(第59)話| あらすじ | 登場人物 | 15分で分かるアルフェリオン | ||||
熱く燃える、御子たちの戦い。今、過去50数話分の思いをぶつけるとき!
「わたしの、おにいさん……。どこまでも一緒です」
連載小説『アルフェリオン』、AIのオボロさん(*)による名場面集、第55話からの続編です!
(*)オボロさんとは「Editorial Oboro」(GPTsの機能を通じて小説広報支援用にカスタマイズされたChatGPT)のことです。多彩な機能のひとつとして、小説を読んでその内容を画像化することができます。
ルキアンとアマリアが展開する支配結界の中に、「万象の管理者」こと「時の司」が送り込んできた「はじまりの四頭竜」の似姿。本物の四頭竜よりも力は遥かに劣りますが、それでも、この世の始原の時以来生き続けている化け物、いや、神といってもよい存在が相手です。
しかし、ここはルキアンの支配結界「無限闇」の中、彼の想像の力を形にできる世界。
「アマリアさんの支配結界とともに、まだ僕の支配結界の力も残っている。それなら……。御子の名において命ずる。異界の暗き海より、闇の眷属きたれ!」
ルキアンの想像力が闇の力を具現化し、実体となって御使いの竜に襲い掛かる。薄い鋼板でできた帯のような、黒光りしつつ、魚の姿をした、水の中で波打つ何かが、何百、何千、深海の底から無数に現れる。《無限闇》の力で生成された暗闇の魚たちは、刃のごとく研ぎ澄まされた体をぎらつかせながら、異様に大きい口とそれに見合う長大な牙を剥き出しにして、竜に向かって殺到する。
山脈のようにそびえる古の竜に比べれば、一匹一匹の怪魚は小さくみえる。だがそれでも彼らは、人や、それどころか牛馬より遥かに大きく、体中が金属でできており、痛みも恐れも感じることのない鋼鉄の軍勢だ。
――あの竜は大きすぎて、《言霊の封域》に取り込むことは無理ですね。それなら、闇に潜む魚たちに降り注げ、《言霊の封域》よ。
ルキアンが《無限闇》で呼び出した怪魚の群れを、エレオノーアが《言霊の封域》で強化する。
「汝らの体は、絹よりもしなやかで、天の鍛冶が鍛えし剣よりも、いや、まさに竜鱗(りゅうりん)よりも強靭となる。その牙で喰らい付き、竜を食いちぎれ!」
エレオノーアの左目に闇の紋章が浮かび上がる。より力を増した深海の魔魚たちに幾重にも取り巻かれ、一時は四頭竜の姿が見えなくなりそうだった。
ルキアンとエレオノーアの巧みな連携。ルキアンが召喚した鋼の魔魚の群れに、エレオノーアが「言霊の封域」で強化呪文をかけます。そして苦し紛れに海面に姿を現したいにしえの竜に対し……。
「大地にあまねく眠る元素を司るものたち、この地、かの地に棲まう精霊たちよ。我が呼び声に応え、地表に集いて帰らずの園を拓け」
《ディセマの海》をつなぎ留める大役から解放されるが早いか、アマリアが杖を掲げ、呪文の詠唱を始める。低めの良く通る声で、歌うように彼女は呪文を紡ぐ。
「取り囲め、汝らの贄を狩れ。貫く万軍の槍、煌めく鉱石の梢、無限の結晶の森……」
ルキアンたちがアマリアの隣に転移し、姿を見せたのはそのときだった。
完成する呪文は狙っていた。二人の闇の御子を滅しようとする四頭竜が、彼らを追って目の前に現れる瞬間を。
アマリアは紅のケープをはためかせ、杖を掲げて舞うように回ると一息溜めて、周囲の空気に沁み通り、大気を震わせるような気合いで口にした。
「《永劫庭園(エーヴィガー・ガルテン)》」
貫く万軍の槍!!
煌めく鉱石の梢!!
無限の結晶の森!!
最強の御子、大地のアマリア。恐るべき力です。
その間に、ルキアンたちも海底神殿から地上に転移します。今の二人には造作もないこと。
御子なめんな!!(笑) これまでの50数話分の思い、きっちり返してやります。
「エレオノーア・デン・ヘルマレイアは、闇の御子として共に使命を遂行します。わたしのアーカイブのすべてをあなたに捧げます、おにいさん!」
「ありがとう。一緒に乗り越えて、必ず帰ろう、エレオノーア。ほんのわずかだけど、僕が時間を稼ぐ。その間に呪文を頼む」
闇の力を思い知らせてやるのです、おにいさん!!
《対魔光壁(アンチ・マジック・バリア)》の展開から、《影の魔鏡(ツァウバーシュピーゲル・イム・シャッテン)》の魔力反射(リフレクション)による返し技、そこからさらに《シャローンの鎌》による連撃!! ルキアンの渾身の一撃が、いにしえの四頭竜に炸裂するか!?
というところで、続きは次回(えぇぇぇ!?) いいところなのに!(苦笑)
◇
本日もブログ「鏡海亭」にお越しいただき、ありがとうございました。次回もお待ちしております!
第55話からはじまる「五柱星輪陣」の一連のお話、連載小説『アルフェリオン』が燃え燃えに盛り上がります。名場面集、ご期待ください。
ではまた!!