Kainoa Blog

音楽家社長 鴻池薫の音楽活動&レッスン記、思う事等 徒然日記
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5月4日(日) 高砂一丁目公園仮設住宅 訪問

2014-05-07 17:25:00 | 頑張れ東北!頑張れ日本!
sakura5月4日(日・みどりの日) Vol.2

高砂一丁目公園仮設住宅 訪問

コンサート終了後、
2年前の東北被災地復興支援演奏ツアーの時は実現出来なかった事,「仮設住宅」の訪問が出来ました。

高砂一丁目公園仮設住宅は高砂市民センターのすぐ隣にありました。
もちろんお分かりだと思いますが、家を津波で流されたり、ご家族を亡くされた方々がそこで生活をしています。

集会所でコンサートを見にいらっしゃった方々と直接お話する事が出来ました。

「コンサートは本当に楽しく聞かせていただき、元気をもらいました。」

「みんな高齢化していて不安だけれど、考え方を前向きにしようと気持ちを切り替えたのです。」

「元気でいられるのは、皆さんのように音楽等で応援に来てくれる方々のおかげです。」

とお話をして下さいました。

我々も1人1人、仮設住宅の方々に思いを話ました。

私は、
「今日はコンサートに足を運んで下さり、本当にありがとうございました。

皆様のお話を聞き、筆舌に尽くしがたい悲しみがあり、ご苦労を今日までされて来たと思います。

我々はさきほどお聞きしたお話にかえす言葉がありません。

私は音楽家なので、せめて音楽を聴いていただく事によって少しでも気持ちが安らげばとの思いで来ました。

東京で暮らしていると、人々はあの震災を忘れてしまいがちです。

忘れるなんて、とんでもない事だと思います。

東日本の同胞が苦しんでいるのに・・・。

被災地の完全復興が遂げられるまで、復興支援の演奏活動は続けたいと思います。」

とお話をしました。

最後に「故郷」「浜辺の歌」「上を向いて歩こう」を全員で歌い、わかれを惜しんで話をして、仮設住宅をあとにしました。

「震災から3年経ち、数々の苦しみを乗り越えて来ました。仮設住宅に住んでいる皆の気持ちをぜひ多くの人に伝えて下さい。」と仮設住宅自治会長・佐藤さんから託されました。

全員で取った記念写真を見ればわかるように、
苦難を乗り越えて笑顔を取り戻していらっしゃるのが伝わってきます。

写真一番右が高砂市民センター館長の八柳さん。

仮設住宅の方々に楽しんでいただくために今まで沢山の催し物を開催した方です。

東北の人の大地に根ざした優しさと強い心「東北魂」にふれる事が出来、心底感銘しました。

復興はまだまだ進んでいません。

だから、私(我々)は絆を深めにまた行きます。



【画像1】鴻池薫&アネラ,カイノアオハナメンバー、仮設住宅の方々、高砂市民センターの関係者の方々と記念撮影。(撮影は櫻井さん)




【画像2】仮設住宅の方とお話する鴻池薫(撮影:直江さん)





【画像3~4】集会所の壁には数々の訪問者との想い出の写真や色紙、全国から届けられた支援物資の写真が飾られていました。




5月4日(日)高砂市民センター 鴻池薫&アネラ・コンサートリポート

2014-05-07 15:51:00 | 頑張れ東北!頑張れ日本!
sakura5月4日(日・みどりの日) Vol.1

仙台市高砂センター 鴻池薫&アネラ ウクレレコンサート

11:39に仙台に到着し、全面開通したJR千石線で陸前高砂駅に行き、会場へ。

ホールはすでにセンターの方々がステージ設営を完了していました。
リハーサルをしていよいよ開演14:00の10分前にホール入りしたら、
客席はほとんど埋まるお客様が来ていました。
ほぼ100人位はいらっしゃったのでは、と思います。

センターの館長八柳さんのご挨拶があり、まずは鴻池薫&アネラが2人で登場。

guitar第一部:
被災地復興支援ソング1.「花は咲く」、2.「この広い野原いっぱい」をアネラが歌いました。その後カイノアオハナを呼び込み、
3.「タフーワフーワイ」、4.「花」、 5.「ブルー・ハワイ」(フラ:長坂泰代)、
6.「ここに幸あり」を演奏し、休憩。
休憩の間も、地元の方々と沢山お話が出来ました。

guitar第二部:
私が1.「小さな竹の橋」2.「鈴懸の径」を歌いました。

次はアネラのお母様が作詞した曲に私が作曲した
3.「悲しみを超えて」。

震災の時、お母様が教師だった時の教え子の身を案じた気持ちを綴った詩は、人の心と魂に響いたと思います。
今回初演です。

会場には岩手県からアネラのご家族とご親族の方々がお越しいただいていました。アネラのお母様も体調が悪いにも関わらず、かけつけていただきました。
お母様の前での初披露が出来た事が何よりも良かったと思います。

この後、カイノア・オハナを呼び込み、
4.海 (詩:寺山修司 / 曲:鴻池薫)
5.月の夜は(お客様も一緒に。フラ・テイーチ:長坂泰代)
6.故郷

アンコールいただき、「浜辺の歌」で終了。

お客様は、目をつぶって聴いたり、知っている曲は口ずさんだり、時折涙を流しながら・・・。それぞれ静かに演奏に耳をかたむけていただいていました。

音楽によって楽しさを、元気を。
我々は、その一心で演奏しました。その気持ちに一点の曇りもありません。

気持ちはお客様に届けられたと思っています。

お客様は地元の方々、岩手県からはアネラのご親族の他、津波に襲われた大槌町の方も遠くから来ていただいていました。

私の元ウクレレの生徒さんで今仙台市在住の櫻井良一さんもかけつけてくれたのは、本当にうれしかったです。

また、長坂さんのフラの元生徒さんもコンサートを神奈川県からご夫妻で見にいらっしゃった事も感激しました。

高砂市民センターに近い別のセンターにフラ教室があり、そこの方々もかなりいらっしゃっていました。

センターの方によると、震災発生時、高砂市民センターの入口まで津波が押し寄せてきたそうです。センターは奇跡的に無事だったので、避難所になっていたという大変な状況だったというお話でした。

そして今回のコンサートには、センターのすぐ近くにある高砂一丁目公園仮設住宅の方々がいらっしゃってくれた事を後で知りました。

我々一行は、センターの館長さん、コンサート担当の方と一緒に仮設住宅に行く事になったのです。

そこで言葉では言い尽くせない、感動的な出会いがあったのです。

Vol.2 に 続く・・・・。




平成26年度 仙台市高砂市民センター・(株)鴻池プロダクション 共催事業
震災復興支援  鴻池薫&アネラ  ウクレレコンサート
出演:鴻池薫&アネラ(ウクレレ、ボーカル)
賛助出演:カイノア・オハナ(ウクレレ、ボーカル)、長坂泰代(フラ)
場所:2014年5月4日(日)仙台市高砂市民センター ホール

プログラム
第一部(14:00~14:30)
1.花は咲く
2.この広い野原いっぱい
3.タフワフワイ
4.花 (詩:武島羽衣 / 曲:滝廉太郎)
5.ブルーハワイ(フラ:長坂泰代)
6.ここに幸あり

休憩(10分)

第二部(14:40~15:10)
1.小さな竹の橋
2.鈴懸の径
3.悲しみを超えて (詩:及川志保子 / 曲:鴻池薫)
4.海 (詩:寺山修司 / 曲:鴻池薫)
5.月の夜は(お客様も一緒に。フラ・テイーチ:長坂泰代)
6.故郷

アンコール:浜辺の歌


【画像1】コンサート開始直前の客席から見たステージ風景


【画像2】仙台からかけつけてくれた私の元ウクレレ生徒さん櫻井(サクピー)さん


【画像3】陸前高砂駅。高砂は各地に同じ名前があるので、陸前をつけたそうです。



【画像4】JR千石(せんせき)線。全面開通して良かったです!