当大学では、卒業後に数学や工業の教員になるべく教職課程も学科の勉強とともに学ぶ学生が多い。
今年度、教職の試験を取り、4月から晴れて高校教員となる学生が、卒業論文で「災害時における教員の行動と果たすべき役割」と題して、東日本大震災で大きな被災を受けた岩手・宮城・福島の高校のすべてのHPからその対応に関する記述を探すとともに、当時の教員の行動、思いなどを綴った文献で、その検証を行っていました。
学生は、最後にこう述べています。「災害時における学校の役割とは、普段の学校が見せる顔とは全く別のものといえる。普段の学校の役割というば、一言で表すならば『子どもを育てるところ』である。教員たちもそれぞれの思いを胸に仕事を全うしている。子どものためを思い、教員たちは行動している。そして、それは災害時でも同じことだということがわかった。
災害時に教員が取るべき行動は第一に子供たちの安全を守ることである。次に避難経路の確保、校舎内の安全を確認し、避難誘導をする。声を出し、周囲と伝達しあう。また、子どもたちの不安を取り除くため、励ましの言葉も必要である。災害時の行動がどうあるべき、保護者や地域との伝達を図るために、学校としては常日頃から防災意識を高めておくことが必要である」と。
なによりも、社会の将来を担う子どもたちの命を守り、そして心の傷つきを和らげることは教員に課せられていることではないでしょうか。
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