偉大なる父への尊敬と感謝と愛情に満ちた文面でした。
どんな偉人であろうと、その辺のオッチャンであろうと、父娘の愛情には変わりはないかもしれない…。
父親を亡くして20年近くなります。
昭和一桁、田舎の封建的な農家の頑固親父。
学問もない、財産もない、元気な時はろくにくちもきかない無愛想な父娘だった。
父親の存在は絶対で逆らえるものではなかった。
強いと思っていた父が脳出血で倒れて自分では動くことが出来ず言葉を発することが出来なくなった時の感情。
人生で一番悲しかった時…初めて父親のオムツを変えたとき。
人生で一番嬉しかった時…脳出血の後遺症で失語症、言葉を出せなくなった父にSTの先生が「この人は誰?」と尋ねると「ム…ス…メ…」と答えた時。
父を亡くしてからこんなに父親を愛していたのかと知った。
どうしょうもない親不孝の馬鹿娘だ。
坂本美雨さんの手紙に全く同じ想いを感じ、涙が溢れた。
もしも、もう一度父に会えることが出来たら…
「お父さん、大好き」
それだけを伝えたい。
以下、
坂本美雨さんの手紙の一部を引用させていただきます。