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いつだって明日はいい日

笑い話になれば良い

テレビではハロウィンで浮かれた街の風景が映すが私の心には全く映っていなかった。

健康診断の結果が届いた。
数値が悪いのは覚悟していたからさほど気にはしなかった。
食生活の改善と運動で殆ど改善できるからだ。
しかし、思いがけないところで要精密検査
マンモグラフィーで異常が有ったようだ。
「今更、乳がんじゃ死なないよ」励まされてもやっぱり悪い事しか考えない。
父も母もガンだった。
妊娠出産の経験が無いとリスクが高くなるという。治療で飲んでいる薬の副作用でも乳がん子宮がんのリスクが上がると聞いている。
知り合いで乳がんの手術をして完治している人もいるが、それはそういう事例であって自分に当てはまるかは定かではない。
悪い事しか考えられなかった。
とりあえず再検査しなくちゃ。
ググると専門外来が何件かあり、近くてクチコミの良いところを予約した。
ネット予約は本当にありがたい。
受診までの何日かは誰に何を言われても響かなかった。人の笑いが疎ましけ思えた。

そうだ…終活を急がなくては!
いざという時に後片付けをしてくれる人はいないのだ。
まだまだ処分しなくてはならないものがたくさんある。
「死ぬときにはトランク2つ分の荷物にするんだ」と言った人がいる。
トラック2台以上はありそうだ。
母の荷物もまだ片付けきれてないのだ。

紅葉の山を観ると「来年もこの紅葉が観れるのかな…」と泣けてきた。
山を走りながら「もしかしたら今日が最後かな…」とか。
でもそのくせ「来年はこの数値をクリアにしてやる!」とか強気な自分もいた。


予約時間に間に合うように帰路を急ぐ。
姉から連絡があり「休みだから一緒に行くよ」とのこと。
保護者付きかよ〜と苦笑いしながらも、たった二人の姉妹、優しさが嬉しかった。これがまた泣けてくる。
まぁ、お互いに何かあったら世話しなきゃならない立場だからね。

クリニックの駐車場で待ち合わせ。
まだ新しいクリニックはこじんまりとして明るく清潔感がある。
予約のおかげで待ち時間ほとんど無く診察室に呼ばれた。
マンモグラフィーの撮影とエコー検査。

院内に入ってからは気持ちは冷静で、それまでが何だったのか?と思うくらいに悪いことは全く浮かんでこなかった。
柔らかで優しいスタッフさんの対応、予想以上に若くて穏やかに話すドクターの声に安心感を得たのだろうか。

所見は陰性。
画像の取り方が悪かった(とは言わないが…)ようなもんらしい。
なにはともあれホッとする。
数時間前までは死ぬんじゃないかってメソメソしてたのがなんだかね~
まぁ、笑えれば良いさ。

待合室に戻り姉にVサイン。
ちょっとお茶してく?
近くの『コメダ珈琲』へ。


10月最後の日でハロウィンでした。
そっか、そんな浮かれた気分は忘れてたな。ここ数日はなんだったんだろ

でもね、ちょっと考えた。
やっぱり終活は急いだほうが良い。
あらゆる意味で周辺を整備しておくことは必要だ。
誰がなんとかしてくれるものではない。
後に残された者が背負わされる荷物は極力少なく、コンパクトに分かりやすく。
改めて断捨離とゴミ捨てを決意したのであった。
そして其の為には健康でないとね。
思い出すのは高龍神社の本殿に書かれていた御言葉
『健康が全てではないが 健康を失うとすべてを失う』





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