■株式比率3割…民放各社は米国に乗っ取られているのか
・外国人株主比率は日テレ22%、フジ約30%
日刊ゲンダイ(2015/11)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168954
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・外国人株主比率は日テレ22%、フジ約30%
大筋合意のTPPではバラ色の未来をたれ流し、南シナ海にある中国の人工島周辺に米軍艦が向かえば「待ってました」とばかりに大ハシャギ――。
最近のテレビニュースは、やたらと米国ベッタリ報道が目立つ。
TPPも南シナ海情勢も米国批判の材料は山ほどあるのに、民放の報道姿勢は米国びいき一辺倒に映る。
放送法の中立公正の原則に反しないかと心配になるが、民放各社の株主構成を知れば納得だ。すっかり外資の影響下に置かれている。
証券保管振替機構によると、6日現在の民放各局の外国人株主の比率は、テレビ朝日が12.7%、TBSは13.34%、日本テレビは22.01%。
フジテレビにいたっては29.85%と、ほぼ3割を外資に握られている。
ここで「おやっ?」と思ったアナタは正しい。
テレビやケータイの電波を管理する電波法には外資規制があり、放送事業者の外国人株主の比率を20%未満と義務づけている(第5条)。
議決権ベースで20%を超えると、放送免許は取り消しだ。
なぜなら公共の電波は国有財産。
よその国に乗っ取られたら大変なので定めた厳罰だが、日テレもフジも20%をゆうに超える。
どうして放送免許を剥奪されないのか。
「バブル期以降に民放各局が株式上場したのに伴って、政府は放送法を改正。20%を超えた時点で外国人株主の名義書き換えを拒めるようにしたのです。20%以上に該当する外国人は株主名簿に記載されず、議決権は行使できない。この“荒業”により、電波法の外資規制は有名無実化しています」(民放関係者)
書き換え拒否によって、日テレもフジも外国人株主の議決権比率は19.99%(9月30日時点)に収めているとはいえ、ともに電波法の「乗っ取り制限」までギリギリなことに変わりはない。
日テレは上位大株主の9位(2.2%)と10位(2.1%)に、フジは7位(3.01%)と10位(1.45%)に米国系の投資ファンドが名を連ねている。
特に民放で最も外国勢に株を買われている現状について、フジは「法に従った手続きをしています」(財経局担当者)と答えるのみ。
各局とも、すでに外国に乗っ取られているかのような報道姿勢は改めるべきだ。
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■株式比率3割…民放各社は米国に乗っ取られているのか
日刊ゲンダイ(2015/11)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168954
■【テレビ局株式の外国人直接保有比率】(2020/09/29時点)
フジテレビ 32.28%
日本テレビ 21.82%
TBS 14.4%
テレビ朝日 13.98%
参考)外国人保有制限銘柄期中公表
■フジテレビ大株主(2020年3月期現在)
1位:東宝 7.93%(18,572,100株)
2位:日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.12%(14,340,300株)
3位:日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 5.26%(12,326,900株)
4位:文化放送 3.33%(7,792,000株)
5位:NTTドコモ 3.29%(7,700,000株)
6位:関西テレビ放送 2.62%(6,146,100株)
7位:日本マスタートラスト信託銀行(電通退職給付信託口) 1.99%(4,650,000株)
8位:ステート・ストリート・バンク&トラスト505001 1.97%(4,607,905株)
9位:日本トラスティ・サービス信託銀行株(信託口9) 1.85%(4,342,100株)
10位:ヤクルト本社 1.69%(3,969,000株)
※有価証券報告書より
■日本テレビ大株主(2020年3月期現在)
1位:読売新聞グループ本社 14.27%(37,649,480株)
2位:讀賣テレビ放送 6.49%(17,133,160株)
3位:読売新聞東京本社 6.04%(15,939,700株)
4位:日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 4.50%(11,871,800株)
5位:日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.97%(10,474,200株)
6位:学校法人帝京大学 3.65%(9,623,720株)
7位:NTTドコモ 2.95%(7,779,000株)
8位:リクルートホールディングス 2.45%(6,454,600株)
9位:ステート・ストリート・バンク&トラスト505001 2.43%(6,418,537株)
10位:よみうりランド 1.98%(5,236,000株)
※有価証券報告書より
■テレビ朝日大株主(2020年3月期現在)
1位:朝日新聞社 24.56%(26,651,840株)
2位:東映 15.36%(16,670,400株)
3位:公益財団法人香雪美術館 4.63%(5,030,000株)
4位:資産管理サービス信託銀行(大日本印刷退職給付信託口) 3.71%(4,030,000株)
5位:九州朝日放送 3.07%(3,333,500株)
6位:公益財団法人朝日新聞文化財団 2.12%(2,297,100株)
7位:SSBTCクライアント・オムニバス 2.10%(2,274,690株)
8位:リクルートホールディングス 1.93%(2,100,000株)
9位:日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 1.77%(1,916,400株)
10位:ステート・ストリート・オムニバス(OM44) 1.75%(1,899,720株)
※有価証券報告書より