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■接種後死亡の男性、解熱後に急変 父親「まさか息子が」 使用保留のロット 広島~接種後に30歳息子が死亡、涙ぐむ父~

2022-08-05 07:44:23 | 日記


■接種後に30歳息子が死亡、涙ぐむ父

朝日新聞 2021年8月31日

https://www.asahi.com/articles/ASP805TR7P80PITB006.html


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米モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンに異物が混入していた問題で、広島県南部の男性会社員(30)が、国が接種を見合わせたワクチンと同じロット番号のものを接種した後に死亡していたことが分かった。

男性の父親(63)が朝日新聞の取材に応じ、長男を亡くした無念を語るとともに、国に因果関係の早急な解明を求めた。

「まさか息子が、こんな形で……。若いといえど、ワクチンを受けないといかんぞと勧めたのは私なんです」。

父親は涙ぐみながらこう語った。

県によると男性は、厚生労働省が使用を見合わせているワクチンの接種後に死亡した男性2人のうちの1人という。

8月22日に打った2回目のワクチンが、その4日後に見合わせの対象となった。

父親によると、男性は接種翌日の8月23日に発熱で仕事を休んだが、その際は解熱剤などで熱は下がったという。

24日は回復して出勤。

自宅で母親と夕食をとり、午後9時ごろに自室へ戻った。

だが25日朝、出勤時間になっても起きて来ないため母親が部屋へ行くと、布団の上でうつぶせの状態で亡くなっていたという。

基礎疾患やアレルギー歴はなかった。

父親は、使用見合わせとなったワクチンのロット番号が長男のものと同じと知り、「信じられなかった」という。

「死因はワクチン以外考えられない。なぜ異物なんかが混じっていたのか。国は対処が遅すぎる」。

ワクチンは必要だと考えるが、「安全が伴っていないと何の意味もない。息子は亡くなる必要がなかった。同じように亡くなる人が出ないように国は調査を急いでほしい」と訴える。

厚労省は死亡と接種の因果関係は不明とし、専門家による分析を進めるとしている。


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接種後に30歳息子が死亡、涙ぐむ父
朝日新聞 2021年8月31日
https://www.asahi.com/articles/ASP805TR7P80PITB006.html

 

 

 

 

 

 

■接種後死亡の男性、解熱後に急変 父親「まさか息子が」 使用保留のロット 広島

Yahoo!ニュース 2021/8/30

https://news.yahoo.co.jp/articles/c734df05ae56887dd1e3fa7f49fb43e8ffc8384f


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米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物が混入していた問題で、広島県南部の会社員男性(30)が、使用を見合わせているロットのワクチン接種後に亡くなっていたことが29日、分かった。

厚生労働省が28日に公表した30代男性2人の死亡事例のうちの1人とみられる。

会社員男性の父親(63)が中国新聞の取材に応じ、息子を突然亡くした悲しみや接種後のケア体制などについて、胸の内を語った。

父親によると、男性は県内の職域接種会場で、7月18日に1回目、今月22日に2回目の接種を受けた。

23日に40度を超える熱が出て、勤め先を欠勤。市販の解熱剤を服用したところ、24日には平熱に戻り、出勤した。

その夜は自宅で母親(62)と夕食を取り、午後7時半ごろに自室へ戻った。

25日朝、起こしに行った母親が布団の上でぐったりしている男性を発見。

死亡が確認された。

男性に基礎疾患やアレルギー歴、飲酒・喫煙の習慣はなかったという。

男性が2回目に打ったワクチンのロット番号は「3004734」。

異物の混入が見つかったワクチンと同じ時期に同じ設備で製造されており、国が26日に使用見合わせを求めている。

男性の死亡と接種の因果関係などは不明。

地元自治体も経緯を把握している。


・接種後のケアの大切さ痛感

「まさか息子が…。寂しくて仕方ない」。

父親は涙ぐむ。

男性は母親と2人で暮らし、父親は近くの実家に住んでいる。

最後に言葉を交わしたのは、接種翌日の23日。

男性宅の電話の調子が悪く、家に寄った父親が「直しておいて」と声を掛けた。

熱が上がる前だったのか、体調の異変はまだ感じ取れなかったという。

「やさしくて、周りの人にかわいがられる子だった。あれっきりになるとは思いもしなかった」

家族思いの男性は約3カ月前、「コロナが落ち着いたらみんなで旅行がしたい」と、大きめの車に買い替えたばかりだった。

男性の死後、母親はその車の鍵を見るたびに胸が締め付けられるという。

父親は6月ごろ、男性に「機会があれば接種を受けた方がええよ」と勧めていた。

地元自治体の当時の接種対象は高齢者だったこともあり、男性は「ほうじゃね」とだけ応じた。

「私が言ったから、職域での接種を受けたのだろうか」。

後悔の念にさいなまれながら、ワクチンの副反応の説明や、接種後のケア体制の大切さを痛感しているという。

自身も同じ職域接種会場で、男性が受けた6日前に2回目のワクチンを接種。

該当ロットだった。

翌日に発熱し、40度を超えたものの、大事には至らなかった。

「感染対策としてのワクチン接種の有効性は認識している。息子が亡くなった原因は分からない。誰を恨むこともできんし、悪いのはコロナだと思っている。この事実を伝えることで、より安全な接種になればいい」

厚労省と、国内の販売や流通を担う武田薬品工業は、28日に発表した男性2人の死亡事例について、ワクチン接種との因果関係を調べるとしている。


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接種後死亡の男性、解熱後に急変 父親「まさか息子が」 使用保留のロット 広島
Yahoo!ニュース 2021/8/30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c734df05ae56887dd1e3fa7f49fb43e8ffc8384f

 


■コロナワクチン接種の4日後に急死した26才女性 因果関係はあったのか Yahoo!ニュース(2021/4/23)

2022-08-05 07:44:02 | 日記

 


■コロナワクチン接種の4日後に急死した26才女性 因果関係はあったのか

Yahoo!ニュース(2021/4/23)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4bf6cab0ba688ffcb1a51567c806a3d617d9fe4b


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嫌な予感しかなかった。

今日は、Aさんが病院勤務を休むはずがない日なのだ。


が、一向に出勤してこない。

実家に確認してもAさんは実家にいない。家族に連絡してもらっても電話に出ない。


急いで自宅アパートに駆けつけると、通勤するためのAさんの車が駐車場にある。

自宅にまだいる!

Aさんが住む2階へと続く階段を上がりながら、得も言われぬ嫌な予感の、最たる理由にふと気づく。

「Aさんは4日前、新型コロナワクチンを接種している──」


福岡県内の自宅で亡くなっている看護師の女性・Aさんが発見されたのは、3月23日のことだった。

享年26。


あまりにも早すぎる死だった。

Aさんが勤務する病院関係者が語る。


「玄関先には、その日の夜勤に持っていくためのお弁当まで用意してありました。リビングで食事を摂っている最中に体調が急変したのでしょう。テーブルで嘔吐して、座った状態のまま後ろに仰向けになるように、目を見開いて倒れていたんです。自宅から病院も警察も近いため、同僚が到着するよりも早く救急隊員と警察官が駆けつけたものの、すでにAさんは冷たくなっており、その場で死亡が確認されました」


その後の検死の結果、Aさんの死因は小脳からの脳出血と、くも膜下出血だと判明。

Aさんに既往症・基礎疾患はなく、明らかに突然死だった。


しかし、遺族の意向により病理解剖が行われなかったこともあり、4日前に受けたワクチン接種と死の因果関係について、厚生労働省のヒアリングを受けた専門家は「情報不足等により評価できない」と答えるに留めた。


Aさんのようなワクチン接種後の死亡例はほかにもある。

4月9日、厚生労働省の専門部会で、《新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要》という報告書が発表された。


そこには、接種後20日以内に亡くなった医療従事者が、Aさん含めて6人いることが報告されている。


「厚労省の報告書を除くと、長崎県が60代女性(Dさん)の死亡を会見で発表しただけで、どこの自治体も死亡事例を公表していません。しかし、6例のうち《ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの》は1件もない、と厚労省は発表しています。各自治体は、そうしたリスクの可能性を、これから接種する多くの市民に伝える必要があるのではないでしょうか」


4月12日、65才以上の高齢者を対象としたワクチン接種が始まった。

現状、ワクチン不足による接種率の低さばかりが報じられているが、ワクチンを接種する前に、“正しく怖がる”時間の余裕がある、とも考えることができる。


亡くなった6人のうち、26才と最も若かった女性Aさんの話に戻ろう。先の病院関係者が重い口を開いた。


・渡せなかった花と寄せ書き


「Aさんはこの病院に来て3年ほどですが、とにかく子供が好きな優しい人柄で頼られることが多かったんです。3階にある小児科病棟で働いていましたが、勤務状況に問題があったという話は一度も聞いたことがないですね」


Aさんはこの春、1つの決断をしていた。


「もっと大きな規模の小児科がある都市部の病院への転職を考えていたんです。それで、Aさんが亡くなった3月23日をもってこの病院を退職する予定だったんです。最終出勤日だから絶対に休むはずなんてない日だった。同僚のみんなで、花や寄せ書きを用意していたんですが、それも渡せないままになってしまって……」(前出・病院関係者)


あまりにも悲しい話である。コロナ禍の最前線で闘い続けるストレスは察するに余りあるが、Aさんはその環境下でもなお、小児看護に対する熱意を失うことはなかった。

そんなAさんにも、ある迷いがあった、と語るのは別の病院関係者。


「実はAさんはワクチン接種をためらっていたんです。この病院の5階には10床ほどのコロナ病棟があります。院内には、コロナ病棟で働く看護師は、子育てを終えた人か、独身の人という暗黙の了解がありました。立候補する人はいないから、病院側からお願いして勤務をしてもらっていた。Aさんも独身でしたからコロナ病棟勤務の可能性もあったでしょう」


3月上旬には、基礎疾患のない61才の女性(Bさん)が接種から3日後に亡くなっている。医療従事者の間では、この事実が瞬く間に広がったという。

Aさんは、この知らせを聞き、ワクチン接種をためらっていたというが、3月19日に1回目の接種をすることになった。


「コロナ病棟勤務かどうかに限らず、1度目の接種については、ほぼ全員が受けることになっていました。“あれ”があったから、全員、そうせざるを得なかったのです」(前出・病院関係者)

“あれ”とは、今年1月にその病院で発生したクラスターだ。約30人が感染し、1月中は一般・救急外来と新規入院を停止し、手術も中止か延期という“緊急事態”に陥っていたのだ。


「ちょうど、2度目の緊急事態宣言が発出された直後のことでした。このあたりのような地方では、都市部とは比べものにならないほど、感染者の発生に気を使うんですよ。ましてやここは、地域を代表する総合病院で、ここが機能しなくなると地域の医療がストップしてしまいます。もう二度とクラスターは起こせない。だから、必ずワクチン接種を。そんな同調圧力があったのは確かです」(前出・病院関係者)


接種したくないという漠たる不安と、人の命を救いたいという看護師としての使命感。

天秤にかけた結果、新型コロナワクチンを接種した4日後、Aさんは早すぎる一生を終えてしまったのだ。


・「打ちたくない人の権利が守られない」


医療従事者の中には、ワクチンに対して拒絶反応を示す人は意外と少なくない。

都内の大学病院に勤務する20代の女性看護師もその1人だ。


「今回のワクチンは、mRNAワクチンという、これまで人類が接種したことのない新しいタイプのワクチンで、医療従事者の間でも不安があります。それでも、接種しないという選択肢は私たちにはありません。ワクチン接種についての説明があったときに、遠回しに“怖さを理由とした拒否は許されません”といったことを言われていて、事実上の強制です」


この看護師は、退職を検討中だという。

そもそも、本人の意思に反した強制接種は可能なのか。医療ジャーナリストの鳥集徹氏はこう語る。


「予防接種法の附帯決議では、接種するかしないかは、国民自らの意思に委ねられるものであることを周知せねばならない、と明記されています。つまり、国民に選ぶ権利があるとされているのです。ところが、いまの医療現場の実態はというと、本人の意思とは無関係に打たざるを得ないような同調圧力が働いていると聞きます。打ちたくない人の権利が守られていない状況は、“ワクチンファシズム”といえるでしょう」


厚生労働省作成の「医療従事者等への接種について」という文書にも、以下のように明記されている。


《ワクチンの接種は、国民の皆さまに受けていただくようお勧めしていますが、接種を受けることは強制ではありません。(中略)職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いいたします》


Aさんの学生時代の友人は、「Aちゃんがこんなに早く亡くなってしまうなんて、あり得ません。ワクチンを打ったのも断れない優しさからだったんじゃないですか」と、悔しそうに語る。


Aさんは、熱意ある看護師である以前に、何気ない毎日に楽しみを見出す、ごく普通の女性だった。


「Aちゃんでまず思い出すのは、EXILE。とにかくEXILEのファンで、特にボーカルのTAKAHIROが大好き。ライブがあるたびに出かけていた印象があります。高校時代はテニス部に入っていましたね。強豪校というわけではなかったけれど結束力がすごく強くて、よく部活の先輩・後輩と遊んでいました」(前出・Aさんの学生時代の友人)


この友人は、Aさんの頑張りを遠くから見守っていた。


「実はAちゃんは、高校卒業後にすぐに看護学校に入ったわけではないんです。別の仕事をしながら、それでも、困っている人を助けたいという思いで、正看護師の道を志して勉強を頑張っていました。いつでも優しくて、本当にいい看護師になったと思っていたのに……」


運動部出身で、ライブにも足繁く通い、元気いっぱいだった26才の女性の体に、最後の日、何が起こったのだろうか。

前述のとおり、厚労省発表の死因は、小脳出血とくも膜下出血とされている。


脳神経外科医の嶋田裕記氏は、「20代の健康な女性が小脳出血で亡くなるというのは、非常にまれです」と驚きを隠さない。


「小脳で出血があったという時点で何か変だなと感じます。頭蓋骨に囲まれている脳の中で出血が起こった場合、特に小脳は脳の後ろ側の狭いスペースに位置するので、血液の逃げ場がなく、周りの脳を圧迫します。なかでも、呼吸の中枢がある『脳幹』と呼ばれる部分の圧力が強くなると、最終的に呼吸停止となって最悪、死に至るのです。若いかたなので、もともと脳腫瘍などがあった可能性もあります」


ワクチン接種については、世界中が問題視している血栓症との因果関係についても検証の余地がまだまだある。

若き熱意ある女性看護師の突然死を、「偶然」と確率論で語るのか、医学的な角度から徹底的に検証するのか。


それが、これから接種に続く人たちの命を分けるかもしれない。

 

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コロナワクチン接種の4日後に急死した26才女性 因果関係はあったのか
Yahoo!ニュース(2021/4/23)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bf6cab0ba688ffcb1a51567c806a3d617d9fe4b


■《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」 文春オンライン 2021/07/10

2022-08-05 07:43:30 | 日記

 

■《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」

文春オンライン 2021/07/10

https://bunshun.jp/articles/-/47030


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「ワクチンが危険だと言いたいわけではありません。ただ、私たちの父がワクチンを打った翌日に息を引き取ったこと、そしてその後の警察や行政の対応に翻弄されたのも事実なんです……」


そう語るのは、6月10日に急性の「虚血性心疾患の冠状動脈硬化症」で亡くなった川崎市在住の岡部哲郎さん(仮名、71)の三男だ。

哲郎さんは亡くなる前日の6月9日、川崎市の大規模接種会場で1回目のモデルナ製ワクチンの接種を受けていた。

 

・「ワクチンの接種と父の死に関連があるのでは?」という疑念


「ワクチンの接種と父の死に関連があるのではないか?」と遺族は不安に思い、警察もまた哲郎さんの死因について外部の医療機関に委託して、検査を行った。


その結果、哲郎さんの死とワクチン接種との間には「関連がない」と結論付けられたが、遺族にはその検査の詳細については知らされなかった。


また、遺族側は「哲郎さんの死因を調べた検査結果」が厚労省の「ワクチンの副作用について検証する」部会で活用されるよう望んだが、担当した医師は当初「報告するケースに当たらない」として、遺族側の要求を拒んだという。


哲郎さんの三男は、文春オンラインの取材にこう訴えた。


「多くの人の命を救うワクチンは大事なものだからこそ、ワクチンを打った後に人が亡くなるケースが生じた場合には、それがワクチンの接種と関連があったのかどうか遺族が十分に納得できるまで検査することが必要だと思うんです。そうでないと私たち遺族は何時まで経っても『父はワクチンを打ったから死んだのではないか』という疑念を拭い去ることができません。そういった観点からも、国はもう少し手厚い体制を整えるべきではないでしょうか。残された家族が抱える大きな負担についてもぜひ広く知ってもらいたいです」

 

・『接種した部分の腕が痛いなあ』とずっと言ってた


川崎市内のアパートで暮らす哲郎さんの妻が、哲郎さんが亡くなった当時の状況を語ってくれた。


「6月9日の14時ころ、川崎市が設置している大規模接種会場のNEC玉川ルネッサンスシティホールに夫婦2人で接種に行きました。横に並んでそれぞれワクチンを打ってもらって接種はすぐに終わり、15分様子をみましたが問題はなくそのまま帰ることになりました。主人は『接種した部分の腕が痛いなあ』とずっと言っていましたが、私も痛かったのでそれほど気にはしていませんでした」


哲郎さんはもともと血圧が高く持病もあり病院にかかっていたが、かかりつけ医からは5月20日に「ワクチンを打つのは問題ない」という診断を受けていたという。

しかし、一夜明けても哲郎さんは腕の痛みを訴え続けた。

「翌日になっても、痛みを紛らわすためか趣味の将棋のゲームをずっとやっていました。それでも痛みがおさまらないようで、接種の案内の紙に書かれていた川崎市の問い合わせ先に主人が『湿布でもした方がいいのか』と尋ねる電話をしました。

担当の女性は専門家ではなかったようで『後で折り返します』と言われ、主人も電話番号を伝えたのですが、その後今に至るまで折返しの連絡は来ていません。

 

・主人は泡を吹いていて、救急隊が懸命に心臓マッサージを…


昼に主人が好きなアイスの『ガリガリ君』を食べて、夕方には日課の散歩に行きました。

その間もずっと『腕が痛い』と言い続けていました。

それでも食欲も普段どおりで、夕飯の里芋の煮っころがしとアジの干物も私の分までペロリと食べていました。

20時半頃にまたアイスを食べて、寝る前にトイレへ行ったのですが……」

しばらくして妻が部屋を出ると、哲郎さんがトイレの前で仰向けに倒れていたという。


「最初は寝ているのかと思い『こんなところで寝ていたら風邪ひくで』と言ったのですが、反応がない。慌てて隣の家の方にも助けを求めて、救急車を呼んでもらいました。そのときには主人は泡を吹いていて。救急車の中では救急隊の方が懸命に心臓マッサージをしてくれましたが、搬送先の病院で23時43分に死亡が確認されました。あまりにも突然でその時は何も考えられなかったんですが、徐々に『もしかしたら前日に打ったワクチンが原因だったのでは』という思いが大きくなっていったんです」

 


・「一方的に100%と言われても…」


死因を詳しく調べるために、哲郎さんの遺体は11日の未明に神奈川県警が委託する県内の医療機関に移送された。

哲郎さんの三男が続ける。


「その日のうちに『死因は心臓によるものです。詳しく検査するため、3~4日後に連絡します』と警察から伝えられました。遺体は葬儀屋さんからすぐに病院に送り返され、医療機関はCTや血液の検査をしたようです。解剖などはありませんでした」


最終的に、検査に当たった医師から死因について電話で説明を受けたのは2週間後の6月25日だった。

「先生から死因は『虚血性心疾患の冠状動脈硬化症』と説明された上で『ワクチンと岡部さんの死亡には100%因果関係がない』と聞かされました。詳しい検査結果も見せてもらえず、ただ一方的に100%と言われても……。もっとできる検査があるのではないかと納得がいかなかったし、せめて直接先生と会って、お話を伺いたいとお願いしました」(哲郎さんの三男)


さらに今度は神奈川県警高津署から連絡があり、哲郎さんの遺族は「岡部さんの死亡事例は厚生労働省に報告されない」という説明を受けたのだという。

 

・新型コロナワクチン接種後に死亡した事例は累計556件


新型コロナのワクチン接種は予防接種法上の公的接種にあたるため、法律に基づき、接種後の副反応が疑われるケースは医療機関から報告され、外部の専門家でつくる厚労省の部会で安全性を検討することになっている。


高津署が言う「厚労省への報告」とは、この部会への報告のことを指している。

大手紙社会部でワクチンについて取材する記者が解説する。


「部会では、安全性を検討することになる『接種後の副反応の疑い』について、『接種による副反応』と『接種と因果関係のない偶発的な事象』のどちらかすぐに判断できないものと定めています。全国から報告される『副反応の疑い』があるケースについては、詳細に調査が行われており、7月7日に開かれた厚労省の部会では、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が累計556件あったと報告されました。このうち大部分はファイザー社製のワクチンを接種した後に死亡したケースで、5月22日に接種が始まったモデルナ社製のワクチンを打ったあとに死亡したケースは2件のみでした。556件のうち、死亡と接種の因果関係が『認められない』とされたのが7件、現在『評価中』だったのが101件、情報不足などで『評価できない』としたのが451件でした(重複を含む)。また、この報告の中でファイザー社製ワクチンの2回目接種を行った7日後に死亡した80歳の女性について『(死亡が)接種との因果関係が否定できない』と踏み込んだ認定をされたことも注目を集めました」

厚生労働省への報告対象にすら入らなかった。

接種の副反応を調べるために「国は接種後に亡くなったケースについてはできるだけ厚労省に報告をあげるよう各医療機関に働きかけている」(同前)という。

しかし、哲郎さんの死は「接種後の副反応が疑われる」ケースにすら該当しないと判断されたのだ。

哲郎さんの三男が続ける。


「警察は『報告をあげる基準に達していない』というのですが、肝心の基準が何なのかは教えてもらえませんでした。疑問に感じて調べてみると父と同じ『動脈硬化症』で亡くなった方について厚生労働省に報告され、因果関係が『評価できない』という結果になったケースもありました。接種後に自殺で亡くなった方さえ『接種後の死亡』ということでワクチンの副反応を調べる調査に含まれていたんです。それなのに父のケースが報告されないだなんて、とても納得できませんでした」


7月8日には、高津署で遺族と警察、哲郎さんの遺体を検案した医師とで「話し合い」の場がもたれた。

そこで医師は「ワクチンによるアナフィラキシー反応(臓器などにアレルギー反応が出る症状)は確認できておらず、厚労省に報告をあげる必要はない」と再び説明したという。


遺族側が「アナフィラキシーではなくても報告されているケースもある」などと説得すると、医師は当初は「医者によって判断は違う」と答えていたが、最後には「遺族がそこまで言うなら」と厚労省に報告することに決まったという。


「ワクチンの副反応を調べているはずなのに、遺族がお願いしないと報告さえされないのはなぜかと思いました。厚生労働省に報告されたことで、父の死がせめてワクチンの副反応を調べるための何らかの助けになることを望んでいます」(哲郎さんの三男)

 

・1カ月が経った今も遺体を火葬できていない


哲郎さんの家族は、死亡から約1カ月が経過した現在もまだ哲郎さんの遺体を火葬できずにいるという。


「父の死因について、やっぱりまだ納得できない部分がありまして……。死因について詳しく知りたいと思い、警察側が行った(遺体の)検査記録の詳細をもらおうとしたのですが、警察は『先生に聞いてくれ』、医者は『警察に聞いてくれ』とたらい回しにされてしまいました。いま私たちの手元にあるのは、“虚血性心疾患による冠状動脈硬化症”と簡単に死因が書かれた1枚の紙切れだけです。これでは父の体に本当は何があったのかわからない。どのような検査をしてどのような結果だったのか。このまま、警察から記録の詳細がもらえないままだったら、どこか別のところで改めて遺体を調べてもらうしかないのではないか。そう思って父の遺体を未だに火葬できずにいます」


哲郎さんの妻が振り返る。


「主人は中学校を卒業してから50年間、大工一筋でした。昭和49年に知人の紹介で知り合って、3人の子供を一緒に育ててきました。喧嘩をすることもありましたし頑固なところもありましたが、本当に優しい人でした……。数年前に大工を引退してからは家の天井まで届くような大きな絵を描いたりして、二科展でも入選したんですよ。自慢の夫でした」

 

・検証してもらってこそ、父の死も誰かの役に立てる


「ワクチンで救われる命がたくさんあるのも分かります。一方でワクチンに不安を持っている人もいるし、少ない症例かもしれないけれど副反応が強く出る人もいます。だからこそ、国にはしっかりとデータを集めて検証してもらいたいんです。因果関係があったにせよなかったにせよ、検証してもらってこそ、父の死も誰かの役に立てるのではないかと思うんです……」


哲郎さんの三男は最後にこう語ると、静かにため息をついた。


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《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」
文春オンライン 2021/07/10
https://bunshun.jp/articles/-/47030