■『女王の教室』名言(日本テレビ系列ドラマ:2005年、教師・阿久津真矢役:天海祐希、脚本:遊川和彦)
■『女王の教室』とは?(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
『女王の教室』は、2005年7月2日より9月17日まで毎週土曜日21:00 - 21:54に、日本テレビ系列の「土曜ドラマ」枠で放送されていた。
教師・阿久津真矢(天海祐希)と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いた学園ドラマ。
最終話のラストシーンでは瞬間視聴率31.2%を記録。
■『女王の教室』名言
~~~
いくらでも食べ物があると思ってる方が間違いなの。
日本の食糧自給率は、世界で124位です。
もし、アメリカや中国といった農業大国が不作になって輸入がストップしたら、飢え死にするしかないのよ、私達は。
それを考えたら、食べ物を粗末になんかできないはずなのに、日本人は大量の輸入した食糧の2割以上を無駄に捨てているんです。
好き嫌いばかり言って平気で給食を残すあなた達のように。
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
いじめをやめなさいと言って、いじめをやめますか、子供たちが。
大事なのは、子供達がいじめに立ち向かう精神力をつけることです。
いじめに対処する知恵を持つことです。
いじめられても戦おうという気力がないからいつまでたってもいじめられるんです、いじめがいが無くなれば、みんなやめるのに。
そういうことを教えないで、犯人を見つけても何の意味もないでしょう。
そんなことも分からないんですか?
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
イメージできる?
あなたたちにした以上に酷い事は世の中にいくらでもあるの。
人間が生きてる限り、イジメは永遠に存在するの。
何故なら、人間は弱い者をいじめるのに喜びを見出す動物だからです。
悪いものや強いものに立ち向かう人間なんて、ドラマや漫画の中だけの話であって、現実にはほとんどいないの。
大事なのは自分たちがそういういじめにあった時に、耐える力や解決する方法を身につける事なんです。
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
その子が私にこう言ったからよ。
なぜ人を殺しちゃいけないんだって。
その子は、頭も良くて、運動も出来て、体も大きかったから、クラス中に恐れられていたの。
事実その子のターゲットになった子は次々と苛められて、自殺未遂をする子までいた。
でもその子は反省もせず、こう言ったの。
なぜ、人を殺してはいけないんですか。
そう質問すれば、大人がちゃんと答えられないと知っていたのね、彼は。
だから私は、彼に教えたの。
他人の痛みを知れと。
みんな、自分と同じ生身の人間なんだと。
どんな人にも、あなたの知らない、素晴らしい人生があるんだと。
一人一人の人間の持つ家族や、愛や、夢や、希望や、思い出や、友情を奪う権利は誰にもありません。
残される遺族に、苦しみや、痛みや、悲しみを与える権利も誰にもありません。
だから人を殺しちゃいけないんです!
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
全くあなた達は…何か気に食わないことがあると、親が悪い、教師が悪い、友達が悪いと、人のせいにして…
いい加減目覚めなさい。
そんなことばかりしていると、自分では何も考えられない思考停止人間になるだけよ。
イメージできる?
何か辛いことがあった時に、あなた達にできることなんか、せいぜい目をつぶることぐらいじゃない。
でも目を閉じても、問題は消えて無くならないわよ。
目を開けた時に、事態はもっと悪くなっているだけ。
普段は個人の自由だなんて言って権利を主張するくせに、いざとなったら人権侵害だと大人に守ってもらおうとして。
要するに、いつまでたっても子供でいたいだけなのよ。
悔しかったら、自分の人生くらい、自分で責任持ちなさい!
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
いい加減目覚めなさい。
まだそんなことも分からないの?
勉強は、しなきゃいけないものじゃありません。
したいと思うものです。
これからあなた達は知らないものや理解できないものに沢山出会います。
美しいなとか、楽しいなとか、不思議だなと思うもの沢山出会います。
そのとき、もっともっとそのことを知りたい、勉強したいと自然に思うから人間なんです。
好奇心や探究心のない人間は人間じゃありません。
猿以下です。
自分たちの生きているこの世界のことを知ろうとしなくて何ができるというんですか。
いくら勉強したって、生きている限り分からないことはいっぱいでもあります。
世の中には、何でも知ったような顔した大人がいっぱいいますが、あんなものは嘘っぱちです。
良い大学に入ろう良い会社に入ろうが、いくつになっても勉強しようと思えばいくらでもできるんです。
好奇心を失った瞬間、人間は死んだも同然です。
勉強は、受験のためにするのではありません。
立派な大人になるためにするんです。
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
人生は1秒1秒の積み重ねです。
時間を無駄にする者は、人生を無駄に生きているのと同じことなんです。
そういう人がいること自体、クラスにとって有害だと思わない?
イメージできる?
どんなに立派な会社でも、ちゃんと仕事をしているのは全体の30%くらいなんです。
あとの50%は、何もしてないのと同じだし、残りの20%に関しては、人の足を引っ張っているだけ。
問題は、一生懸命やっている人も、足を引っ張っている人を見ている内に馬鹿馬鹿しくなって何もしなくなることです。
そして、会社はあっという間につぶれます。
今まさに、それと同じことがこのクラスでも起ころうとしているのよ。
だったら足を引っ張る20%なんて、いない方がましだと思わない?
要するに、自分さえ良ければ良いの、みんな。
ま、今は日本中そうだけど
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
いい加減目覚めなさい。
人生に不安があるのは当たり前です。
大事なのは、そのせいで自信を失ったり、根も葉もない噂に乗ったり、人を傷つけたりしないことです。
たとえば、人間は死んだらどうなるかなんて誰にもわからない。
言うとおりにすれば天国に行けるとか、逆らえば地獄に落ちるとか言う人がいますが、あんなものはでたらめです。
誰も行ったことがないのにどうしてわかるんですか?
わからない物を、わかったような顔をして、無理に納得する必要なんかないんです。
それよりも、今をもっと見つめなさい。
イメージできる?
私達の周りには、美しいものがいっぱいあふれているの。
夜空には無数の星が輝いているし、すぐそばには、小さな蝶が、懸命に飛んでいるかもしれない。
街に出れば、初めて耳にするような音楽が流れていたり、素敵な人に出会えるかもしれない。
普段何気なく見ている景色の中にも、時の移り変わりで、はっと驚くようなことがいっぱいあるんです。
そういう大切なものを、しっかり目を開いて見なさい。
耳を澄まして聞きなさい。
全身で、感じなさい。
それが生きているということです。
~~~
ドラマ『女王の教室』より
~~~
愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。
賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。
それが、社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってるたったの6%よ。
この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
このクラスには24人の児童がいます。
ということは、この中で将来幸せになれるのは、一人か二人だけなんです。
残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしかないんです。
いい加減、目覚めなさい。
日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。
~~~
ドラマ『女王の教室』より