エヒメアヤメの自生地「豊浦小串嶽」へ。
かなり山奥です。
峠までは車で、自生地までは徒歩で。
下関市(山口県豊浦小串)、防府市(山口県)、三原市(広島県)
松山市(愛媛県)、佐賀市(佐賀県)、小林市(宮崎県)
の6ヶ所が自生南限地帯として、国の天然記念物に指定されています。
クリーム色にみえるのがコウヤミズキの花。
コウヤミズキが咲きだすと同時にエヒメアヤメの開花も始まるのだとか ^-^。
この度は特別にみせていただけることとなりました。
盗掘が絶えなくて、30年前にフェンスを設置。
50~60年前は、田の畔や草むらでみられる身近な花だったそうですが
それが約60株にまで激減。
現在は保存会のみなさんの努力で、約1000株にまで回復しています。
どれがエヒメアヤメだかわかりますか~(笑)。
これです。相当分かり難い (;´Д`)。
花後に葉が伸びてくるので、そうなれば分かりますが
この時点では、イネ科の草と間違えてしまうレベル。
ところが、保存会の方は、これだよってパパパとみつけるから凄い(汗)。
エヒメアヤメ(環境省絶滅危惧2類、山口県絶滅危惧1類指定)
他の自生地のものに比べ細葉であることが小串産の特徴なのだそうです。
かなり小型の可憐なアヤメです ^-^。
主に乾燥する痩せた山などに自生します。
過酷な環境に生えることで他の植物との競争を避けているようです。
乾燥に耐えるために、草姿は小さいながら
根は超ロング ^-^;
栽培が難しいとされるのは
なが~い「根」を上手く扱わねばならないからですね。
この株は別の場所での栽培物。
花色の濃淡、花形にはかなり変異があります。
本日はみつかりませんでしたが
白色に近い株も極々少数ながらあるそうです。
「里山」の環境を好む野草でしたが
里山が放棄されるようになり、木々が生い茂り
日当たり風通しのよい環境は失われて、激減したそうです。
そのようなことで、再び身近な野草とはならないかもしれませんが
いつまでも、この地で花を咲かせてくれることを願っています。
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