かたぐるしい能の息抜きに、上演中に狂言師が舞台に出てきて物語の内容を説明する。謡本の巻頭でその内容を紹介している。
3月26日の記事でも紹介したが、張良は古代中国の優秀な軍師だった。
観音菩薩は大蛇となって張良の力を試した。
張良は大蛇から沓を取り戻し黄石公の足に履かせた。
黄石公は約束の兵法の秘伝を張良に伝え高山に消えた。
その勇敢なる張良の役が回ってきた。
気の小さな私にそんな役が務まるのだろうか。
帰って練習したが思いの外出番が多く苦労する。
謡には強吟と弱吟とがあり、弱吟は普通の歌のように比較的謡いやすいのだが、強吟はそうはいかない、性格が伴わないとなかなか声が出ない。
特に闘いの部分は殆ど強吟だ。その部分を謡わなければいけない。
うまく行くがどうか。
謡曲教室は老人ばかりで頭の働きが衰えた人たちばかりで、謡の上手下手は誰も指摘できる人がいないのが救い。
桜の花も散り出して木の上は寂しくなりその代わり木の下は絨毯を引き詰めたように花びらで綺麗だ。
地球の温暖化の性か北陸の天気は連日まっぱれ、この夏は水不足が心配だ。
でも今日はどうやら一日雨のようだ。
知らなかった(・・;)