てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

ダ・カーポしませんか?【第1話】(その1)

2023年02月05日 | 何らかのあらすじ

遺書を足元に残し、靴を脱いでビルの屋上に立つ男。

彼の名は「大田原善弥」(マキタスポーツ)だ。

飛び降りようと、何度も塀の縁に足をかけ戸惑っている。

すると、その横で腰かけ平然と缶コーヒーを飲む男性 二宮辰之助(武田鉄矢)がいた。

気が散るんだよね、そこで見てられると!

しかし、その男性は自分にはお構いなくといった様子で

大田原に飛び降りを勧める。

いや、そういうことじゃなくて・・・

落ち着かない大田原に対して、その男は

飛び降りるんでしょ、そういうことは勢いでやらないと(ホラホラ)。

元医師。タクシー運転手に暴力をふるって失明させ、傷害罪で実刑となり医師免許をはく奪される。民事裁判(継続中)で賠償金も請求されて多重債務者となる。

ビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

踏切の前に呆然と立ち尽くす女性。

彼女の名は「三橋愛菜」(小林涼子)だ。

線路に吸い込まれそうになるところを、またも現れた缶コーヒーを片手に持った男に引き倒される。

嫌なことしないでっ!

良かったんじゃないの?脚震えてますよ。

幼稚園教諭。園児の父親との不倫が相手の妻にバレる。その妻から慰謝料の代わりに霊感商法まがいのねずみ講で大量の「だるま様」を買い込むことになり、多重債務者となる。

踏切に飛び込んで鉄道自殺しようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

病院のベッドの上で目を覚ました女性。

彼女の名は、櫻木駒希(長谷川百々花)

ベッドの横に現れたのは、あの男だ。

精神安定剤をオーバードーズしたくらいじゃ、人間死にやしませんよ!

私が、救急車呼んであげたから。

そう言って、男はその場を離れて行った。

高校生。交通事故で亡くなった両親が抱えていた借金を無理矢理に背負わされ、多重債務者となる。

睡眠薬自殺を図ったが未遂に終わり、病院で意識を回復したところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

オフィスの天井から、首吊りのロープを提げて椅子の上に乗る男。

泣きながらロープの輪に首を通す。

彼の名は「真澄太一」(伊野尾慧)、後ろから

トイレに行きましたか?

いきなり声をかけられ、驚いた表紙に椅子を蹴ってしまう。

男が戻した椅子に何とか立ち、

危ない、驚かすなよ!

そう言って叱りつける。

トイレ行きましたか?って聞いているんですよぉ。

首吊り死体は、大小漏らしてしまいオフィスを汚すから

それよりこれから死ぬ太一が「危ない」と言ったことに突っ込み始める。

会社員。飲み屋で大学時代の部活の先輩に泥酔させられた際に借金の連帯保証人にされ、その先輩が借金を踏み倒したことで多重債務者となる。

会社で首吊り自殺をしようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

雑木林のような場所に停めた車の中で、練炭自殺をしようとしていたのは

前山恵理子(平田敦子)

彼女の前に現れたあの男は、練炭自殺がいかに苦しくてその様が見苦しいかを語り始める。

ギャンブル依存症によりパチンコで借金を重ね、多重債務者となる。

自動車内で練炭自殺をしようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

教室のような場所で、ポリタンクの灯油をかぶり自殺を図ろうとしていた男。

四門英治(迫田孝也)

ライターで火をつけようとしたとき、葉巻を吸おうと火を借りにあの男が現れる。

禁煙の教室にタバコを加えて、床に灰をまく男に驚くが

彼は平然と

だって、火つけるんでしょ。

と、まるで意に介さない様子だった。

教師。フィリピンパブのホステスに入れ込み、ローン会社からの借金が積もり積もって多重債務者となる。

灯油を被り教室で焼身自殺しようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

カジノバーと思われる店で、包みからピストルを取り出した男。

稲葉忠康(杉本哲太)

こめかみに銃を充てたとき、あの男が声をかけてくる。

本物ですか?

当たり前だろ、知り合いのヤクザから手に入れたガバメントだ!

ほぉ~、弾出るですか?

大丈夫かなぁ、バァ~ン(稲葉を撃つ仕草をみせる)

うるせえんだよ!

目障りになった男に銃を向けて発砲するが、銃は暴発し稲葉は手にケガを負う。

それ見たことかと、男は呆れている。

ヤクザ。組の金に手を付けていたことがバレ、穴埋めの金を回収することになり多重債務者となる。

頭を拳銃で打ち抜いて自殺しようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

バスルームで、リストカットをしようとする女性。

南雲洋子(観月ありさ)

手首を切ろうとしたとき、後ろからあの男が声をかけてくる。

リストカットねぇ。

鍵、かけてなかったかしら(怒)

こういうことで。(工具でチェーンキーを破壊)

自殺の成功率って、何パーセントかご存じですか?

さぁ

10%なんですってねぇ、あとの90%は失敗しているそうですよ。

自分の意思の強さ次第ってぇことじゃないの?

人間ってのは、どれだけ死のうと思っていても心のどこかで「生きたい」と願ってるもんじゃないですかね。

美術商。無名画家の作品にハマって多額の投資を行うが、そのために銀行から受けた融資を返済できなくなり多重債務者となる。

浴槽でリストカットして自殺しようとしていたところ、二宮にホテルへ招待される。

***************************************

こうして、訳アリで自殺しようとした性別・年齢・職業もバラバラの男女が

休業中のホテル「ディスティーノ」に集まる。

最後に南がやってくると、柱時計がチャイムを鳴らし

彼彼女たちがまだ知らない、恐ろしいゲームが始まるのだった。

 

第1話 その1 終了。

あぁ、とうとう手つけちゃったよ。

まだ人物紹介の段階ですが、まぁどうなるかわかりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見られないから見ていない

2022年04月17日 | 何らかのあらすじ

下手をすると、8月末までドラマ見られない鴨ねってことで

中途半端になりそうなので、春のテレビドラマを見ていません。

去年より、仕事の分担が4つ増えまして

どうしようもございませんのよ。

GWになんかやるかは思案中です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長崎が近い話と格闘を開始した件について

2022年01月14日 | 何らかのあらすじ

江戸時代から外国との貿易が許されていた長崎。

昔は貴重だった砂糖も、お金持ちには贅沢に使われていたらしく

あちらでは、

おもてなし=ど甘い

という方程式があったようです。

なので、甘みが少ない(足りない)ことを 長崎の高浪さま曰く

長崎が遠い というのだそうです。

本日オラが戦いを始めたこのドラマでは、出島が舞台設定ということで

いろんなことに長崎らしさを感じる 長崎が近い 話がちょいちょい出てきます。

みつけたら文末にねじ込みますんで、よろしくどうぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョジョ感というか、あれですな。

2022年01月11日 | 何らかのあらすじ

ども、しらら嬢から励ましをいただきまして

ありがとうございました、

文字であの世界観って、なかなか厳しいんですけども。

今回「背中の正面」が、一番厳しかったというか

ひたすら亀ちゃんを追いかける感じの

書き起こしになった気がします。

顔芸というか、身体を使った表現が凄すぎて

文字が追いつけない( ^ω^)・・・やれやれです。

ヘブンズドアの発動に関しては、なるべく文字に拾えるだけ拾おうと努めました。

楽しんでいただけた方がいてくだされば幸いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

録画忘れそうで怖いな

2021年12月27日 | 何らかのあらすじ

巴が行くからの、田村さんの描く女の子が大好きなオラ。

ミステリという勿れ は男性が主役なので

テンションが上がらない。

録画し忘れそうで怖い。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第10話::「契約終了!…スーパー派遣最後のスキル」

2007年03月16日 | 何らかのあらすじ
先週のラスト。
「僕にはアナタが必要なんです。」
という里中(小泉孝太郎)に大前(篠原涼子)はポツリと言った。
「98社」

「え?」
これまで派遣された会社の数で、態度が悪いからと
1時間で首になった会社も含んでいると言う。
その中で、そんなことを言ってくれた上司は里中が初めてだ
アマアマなのを除けば、里中は素晴らしい上司だと。

ではなぜ会社を去るのかと里中が尋ねると
「それが私のルールだからです。派遣で生きていくための。」
突き放すように答える大前であった。

翌日、桐島(松方弘樹)からも大前に尋ねる。
大前は
1.3ヶ月以上居ると益々自分と社員とのスキルの格差が出る。
2.自分に益々頼るようになり、社員が自分に頼りすぎてしまう。
3.こういう質問をされること自体、大きなお世話です。

といって、業務に戻るのだった。

里中からハケン弁当の発売日が、4月2日の月曜日だとマーケティングの
皆に知らされる。
同じマーケティング課の派遣でも、森(加藤あい)や大前と違い
近(上地雄輔)は契約継続がもう決まっているらしい。
森に気のある浅野(勝地涼)はなんとか森のいる3月中に
販売を早められないだろうかと言うのだが、嘱託の小笠原(小松政夫)
は「会社が決めたことだから無理だよ。」と言うのだった。
大前はそんなことより弁当のコストの問題をどうするかと
里中に聞くと、まだその点がクリアされておらず
何かに妥協しなければ600円台でも赤字になってしまうようだ。

そんなとき、名古屋の子会社に転勤になった東海林(大泉洋)から
メールが来ていた。
東海林がメールで里中に、大前の引きとめ作戦をアドバイスする。

その1:サバミソフリーパス券
大前はサバミソが大好きだ。奴の身体はサバミソでできているに
違いない。そこでようじ屋(大前が昼食に通う定食屋)のサバミソ
フリーバス券を大前に渡して大前を引き止めろ!
        ↓
大前はフリーパス券を小笠原に渡してしまい、失敗。

その内容を会社で読んだ東海林はガッカリする。
里中へのメールでは強がっている東海林だが
東海林は本社から転勤で来たといっても、周りには運転手(金子賢)らばかりで
ネクタイと呼ばれてなじめずにいるようだ。

東海林の作戦、その2。
大前は社員に闘争心を持っている。
その気持ちを利用すると言うのだ。
里中は言われたとおり、女性社員:黒岩(板谷由夏)にハケン弁当のコストに
ついて相談すると、塩が高すぎるのを不審がる。
すると大前は、天然の塩なので普通の塩より高いが
塩を変えると味も変わってしまうので妥協できないといって
一瞬、東海林の思惑通りにらみ合う。
       ↓
黒岩が
「そうね。妥協は良くないわ。」となぜか大前と
気があってしまい、仕事の方向性では2人のイキは
あっているの知るのだった。

派遣元社員:一ツ木(安田顕)と森がカフェでこれからの打ち合わせをしている。
早めに次の仕事を探すし、今の会社の任期を終えればこれまで職歴の
なかった森にも職歴がつくからと励ますのだった。
いい人だ。ぜってぇいないよ。こういう派遣元社員さん。
そのとき、一ツ木に連絡が入る。どうやら里中が桐島や人事課に
頼んで森の契約を更新できることになったらしい。

会社で森が里中に礼を述べていると、小笠原が妻に編んでもらった
毛糸のひざかけをお祝いに渡す。大前は「毛糸のパンツ」じゃなくて
ひざ掛けであったことを冷やかす。
近は「もう暖かいから、これが必要になるまで何回も更新しなきゃならないですね。」
と言うのだった。

コスト問題はまだ片付かない。給湯室で昼に里中が近相手に悩んでいるが
近が弁当箱を洗っているのを見て、「米(まい)べんとう箱」という
一度目だけ買い上げで何度も使える弁当箱によって、単価を抑えることを
思いつき、桐島へも実現化への説得が成功した。
早速、浅野を連れて新潟の容器業者に発注の依頼に行こうとすると
大前が帰りに市場に寄るように言うのだった。
大前が以前登場したマグロの神様「ツネさん」に頼んで
サバの仲買人を紹介してくれることになったのだ。

市場。
里中、浅野、森がツネさんに連れられて仲買人のところに行く。
大前のいる会社だからということで、ツネさんが仲買人に交渉をした結果
極上のサバがキロ1,200円で仕入れることができた。
このとき、3人は大前が一年もこの市場で働いていたことを知る。
期間が長かったので、ここでマグロのさばき方も覚えたし
セリにも参加していたらしい。
そして、市場を辞めた原因は雇い主の都合でクビになったからだと
ツネさんは言い、また両親と早く死に別れた大前は市場の人間の
温かさが気に入っていたため、泣いて別れを惜しんだことから
とても情の深い人間だと思ったと、3人に告げるのだった。

この話をメールで東海林に教える里中は、大前が決まった任期しか
会社にいつかない理由を、同じ会社に3ヶ月以上居ると別れが辛く
なるからではいかと考えていた。
「それなら、なんで正社員にならないのか?」と返す東海林に
大前が会社を信じていないからではないかと
里中はメールするのだった。

市場から帰った森の表情が浮かない。一人アパートで
何かを思いつめているように、一ツ木に電話をするのだった。

翌朝、一ツ木と森が揃ってマーケティング課で挨拶をしている。
一ツ木曰く、「家庭の都合」でやはり契約の更新をやめたいと
いうのだった。
ハケン弁当の2日には手伝いに行くからと言うのが精一杯の
森だったが、その様子に何かを気づいたような大前は
何も言わずに仕事を続けていた。

マーケティング課の一同が出払って、大前が一人仕事をしている。

名古屋の子会社では、何事かを東海林がメールで送信しようかと
迷っていた。「こんなこと賢ちゃんに相談したら心配するだろうな」
等といっているところを見るとイイ話ではないらしい。
ところがそこへ、残業を知らなかったと運転手が怒鳴り込んできたため
勢いでメールを誤送信してしまった。
あわてて、マーケティング課に電話をかけると、一人残っていた大前が
電話に出る。
こんなときに限って大前が出たことに焦る東海林。
大前に弱みを見せたくない東海林は、森に電話を変わるように言うので
大前が怪しげな作り声で森のフリをして、里中のメールパスワード「koinu」を
聞き出し里中宛のメールを削除することを引き受けた。
内容を読んだ大前は、そこに書かれた東海林の会社での疎外感や孤独感を
告げるメールに「情けない」と言って、メールを削除するのだった。

任期満了まで、あと1日。

最後の出勤の朝。
エレベータに森と大前が乗り込む。
ハケン弁当の弁当箱が米プラスティックで再利用することに
マスコミの反響が大きく、里中を相手に桐島が気をよくしていると
黒岩から次の採用予定の派遣社員の面接を告げる。
大前の抜けた後は5人くらい採用しないと業務に支障がでるかもな。
などと冗談交じりに言うのだった。
間もなく18時、里中が今日は定時に終わって二人の送別会をしたいと
言うが、森は「送別会は以前やっていただいたので」と自分が行かない
ことを告げる。勿論大前も行かないと言うのだった。
18時。二人ともあっさりとお疲れ様でしたと課を後にする。

会社の外に出た森は、堪えきれず涙を流す。
大前が現れて、終業時間までよく泣くのを我慢したと褒める。
いつも業務時間中にトイレでないていた森が成長したというのだ。
森は大前に、群馬に帰るというのはうそで、やはり長居しても
自分ひとりだけここから去るのがつらかったという。
こんなにつらいからもう派遣は辞めるという森だった。
大前は、辞めるなとはいっていない。この3ヶ月は森にとって
新しいスタートをするために必要な勇気を持つことができた期間だったという。
これが終わりではなく、アナタはまだスタート地点に立ったばかり
働くことは生きることだ。お疲れでしたと。
その様子を里中が見つめていた。

大前の住み込む店に、里中がやってくる。
契約期間が終わったのにまだきたのか?という大前に
里中が、以前東海林が言っていたことが先ほど大前が
森に言っていた「働くことは生きること」と同じようなことだった。
二人は似ているというのだった。
また、自分と向き合っていないのは大前の方で
大前は東海林のことが好きだと。
そんな里中にも、大前は今の話や自分の記憶は消去しましたといって
部屋に戻っていった。

様子を見ていた店のママ;天谷(白川由美)や息子のリュート(城田優)
リュートは落ち込む里中に今夜は付き合うよと慰める。
が、ママはよく言ってくれたと礼を言う。
あんなことを言っているが、この3ヶ月は大前にとって
いつもと違うし、残業をしない主義の彼女にとって
S&Fは特別な会社だったと。
部屋に戻った大前は、部屋の中を片付け始める。
いつかゴミ箱に捨てた東海林の携帯電話番号のメモを見ている。

月曜の朝、身支度をして店を後にする大前。
どうやらまたスペインへ発つつもりらしい。
会社では里中が浅野に新潟の大雪のことを聞き、容器会社に連絡を
とり始めていた。
ニュースでは新潟の交通網は雪によって寸断されていると
告げられていて、それを大前も空港で見ていた。

販売会場で、里中、浅野、近と駆けつけた森が容器が届かないことを
心配して、今回だけ使い捨ての容器を使うために近場の容器会社に
連絡をするが手配がつかなかった。
浅野「こんなときピンチに強いあの人がいてくれたら」
森「先輩今頃どうしてるんでしょうね」
近「今頃一人旅でもしてるんじゃないですかね。」
浅野「でも、あの人本当はさびしがりやだと思うよ。」
一同「・・・。」

どうしても代わりの容器が見つからず「天はわれを見放したか」と
八甲田山チックなセリフを吐いて空を見上げると

セスナが上空を通り過ぎて行った。
(?弁当箱と同じロゴがあったのか)
セスナを追いかけていくと、飛行機から段ボール箱が投下され
あとから誰かがダイビングをして箱のパラシュートを作動させ
自分もパラシュートを開いて降りてきた。
「先輩?」
やはりそれは、大前だった。
もはやあっけにとられているとあとから段ボール箱が下りてくる。
中身は米プラスティックの弁当箱(いや、新潟からの離陸はどうした?)
大前は「スカイダイビングは私の趣味ですがそれが何か?」
と言って去って行った。
近が「パラシュート!」と叫び里中が「大前さん!」というと
大前は「片付けておいてください。」と言って戻っていった。

無事に開店に間に合うのを見届けた大前は、桜がはらはらと散る中
去っていく。

ハケン弁当は大成功を収め、車による移動販売でオフィス街でも
好調な滑り出しをみせる。里中はフランチャイズ店の説明会を開く。

店に桐島が来ていて、天谷と話している。
優しいだけの男で成功は無理かと思ったが
ハケン弁当の大成功で、今里中には波が来ていると。
天谷が桐島に「里中に会社命の人間になって欲しいのか?」
というが本心なのか「そうなってもらわないと」と言う。

更に時が流れ、社長賞の表彰式。
黒岩が里中にスピーチの原稿はできてるのかと
冷やかすと、忙しくて何も準備ができていないようだ。
授賞式で里中は、自分がここに立って話すことは
名誉に感じながらも、この受賞は最初にハケン弁当の
企画を考えた派遣社員の森美雪であること、的確にサポートをした
近や、大前たち派遣社員の名前を挙げた。
浅野や小笠原が席についてそれを見つめている。
しかし、その3人はもうこの会社には居ないと。
この賞はみんなのお陰だから、自分ひとりがもらうのは
おかしい。このハケン弁当の成功は社員と派遣社員が力を
あわせて困難を乗り越えたことだといって、表彰状と賞金を
そこに置くのだった。
桐島は里中の甘さに頭をかくが、会場からは拍手も出た。

会場から里中が出てくると、以前天谷とデートをしていた謎の老人(大滝秀治)
がハケン弁当をほおばっていた。
里中に弁当の味を褒めると、里中は首をかしげて
「どこかでお会いしましたか?」というと
驚いた黒岩が里中の後頭部を張り倒す。
写真でした見たことのないS&Fの会長がこの老人だったのだ。
会長がハケン弁当の成功の原因を里中に尋ねると
里中は「それはこの会社の食堂に行けば判ります。」という。
社員が半額で食べられるカレーも派遣社員は倍の金額を払わなければ
食べられないのだと。
会長は、「この会社には派遣社員をもっと増やすべきか?」と
尋ねると、里中は「それはまだ自分にもわかりません」と答える。
ただ、大前のことを思い出し、社員は派遣社員を人だと思っていない
と言われたことを告げ、人として向き合わなければいけないというと
大滝は喜んでその話を聞くのだった。

スペイン。
大前の携帯に森からのメッセージが入る。
森は今、紹介予定派遣で正社員になることを
目指して面接を続けているらしい。
一ツ木は面接で正直に喋りすぎだと言うが
以前、うそをついて採用されたので正直に
なりたいという。
「だからって、ディスクなくしたことまで言わなくていい」
と釘をさされる。
でも社員になりたければ頑張りましょうと
一ツ木に励まされるのだった。

近は今、同一労働・同一賃金というハケンスタイルで
就業しているらしい。社員と派遣社員の格差がないスタイルの
就業形式らしいが、社員からはあからさまにハケンが来たせいで
賃金がカットされたと愚痴を言われている。
森のアパートの様子からすると、東京は雪の季節の様子だ。

マーケティング課の新しい主任はなんと黒岩で
先週登場したダメ新人ナシダをしごいているらしい。
派遣はお洒落派閥の香たちがいるが、仕事に厳しい黒岩に
震え上がっていた。

営業の課長は里中で浅野と一緒に忙しく飛び回っている。
京都に出張があるようだ。

そして、森はアルバイトながらも予定紹介派遣で社員になることを
目指して、とうとうS&Fに一次採用が認められたらしい。
二次には人数が半分になるが、残れるように頑張るとのことだ。

長いメッセージに大前があきれていると、最後に東海林について
森がまだ子会社から戻ってこられないことを告げるのだった。
大前の手にはまだ、東海林の携帯番号のメモがあった。

里中が京都の出張の帰りに名古屋の子会社に立ち寄ると
人材募集の張り紙がしてある。「働くことは生きること」と
書かれている内容を見て微笑む里中だが、他の従業員に
東海林を訪ねても教えてもらえない。

東海林が運転手にそろそろ福岡にトラックを出してもらうよう
頼むが運転手は嫌がらせに出て行ってしまう。
東海林が困っていると、大前が現れる。
驚きもあるが、相変わらずの大前の口調に懐かしさも半分だ。
以前、大前が死ぬほど好きだと言っていた河豚を食べに行こうと
誘うが、「河豚なら自分でさばけますから結構です。」という。
またもスキルアップしているらしい。この河豚調理師免許のほかに
マッサージ系やひよこの鑑別士(いや、今鑑別士は品種改良で見分けが安易になったのでお尻見なくても雌雄の判断が簡単で意味ないぞ)
核の取り扱いとわけのわからん資格が満載となっている。
スキルが高すぎて省略するが、時給3000円で3ヶ月間
自分を採用しないかという。
いつものセリフ「お時給の分はきっちりはたらかせていただきます。」も
健在だ。
お前みたいな高いスキルの人間をここで使えないと言うと
大型自動車免許があるので、運転手と一般事務でいいという。
「今度はアナタに社長賞を取ってもらいます。」
と言うのだ。

自分のために来てくれたと東海林は感激して
大前にキスをす・・・・・るかと思ったら
大前は眉毛を引っこ抜く。
「眉毛はクルクルパーマじゃないんですね。」
と言ってトラックに向かう。

東海林が怒り出すと、今回は一ツ木さんを通していないので
自分へのクレームは我慢してくださいと言ってトラックに乗り込み
またおかしな方向確認で、福岡に向かってトラックで出て行くのだった。

それを見ていた里中は笑いながら
「行っちゃったね。」というが、東海林は
「帰ってきちゃったっていうか。」と返すのだった。

いや~、終わった。お疲れ様でした。
あと1時間くらいかかるかと思ったけど
なんとか3時までに終わりましたです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第9話:「スーパーハケンの過去」

2007年03月08日 | 何らかのあらすじ
ドラマ鑑賞中にお腹が発酵し始めましたが、それが何か?

先週のラスト。
自分が大前(篠原涼子)に出したアンケートを捨てた東海林(大泉洋)。
丸めて捨てたアンケートは風に転がり、会社のフロアへ入り込んだ。
その紙がマーケティング課の嘱託社員:小笠原(小松政夫)の前に転がってきた。
てっきりゴミだと思って拾った小笠原は、中を見てびっくりだ
課に戻ってから、東海林が大前に宛てたアンケートの内容が大声で読み上げられる。
驚いたマーケティング課の主任;里中(小泉孝太郎)、新人社員浅野(勝地涼)
や男派遣の近(上地雄輔)は興味津々だが、大前の店で東海林のプロポーズを聞い
ている派遣社員:森(加藤あい)は、相手が大前だとばれてしまうのが
マズイとやきもきする。

読み上げられた内容に、東海林を好きな同期の女性社員:黒岩(板谷由夏)が
飛び込んでくる。
東海林に問いただしたいが、プレゼン中で呼び出せないと
イラついている。

「あなたは東海林主任と結婚したいですか」→No
「その理由」→派遣の敵のアナタとは結婚したくありません。
「あなたの携帯番号は」→・・・。
アンケートの裏に携帯番号が書かれているのを見た一同。
黒岩にせっつかれた小笠原によって、書かれた電話をかけてみようとした。

しかし、間一髪。このアンケートを森が取り上げ、
そのままシュレッダーにかけられたのだった。
もしや、相手は森なのかと驚く一同。
社員もそうだが、他の派遣社員の香たちお洒落派閥も
「たった2ヶ月でどうやってハートを射止めたの?」
と気になっているようだ。
(もともと、彼女たちは里中に気があるのでいろいろな思惑があるらしい。)
特に森に気のあった浅野には、プロポーズを断ったとはいえ
ショックを受けた様子だった。

大前が内線電話を受ける。
桐島部長(松方弘樹)が里中に、東海林の替わりに
プレゼンをするように要請したのだ。
大前が里中にすばやく、できあがったばかりの会議用の資料を渡す。

電話番号も消失したことで、野次馬たちも去っていった。
森がホッとしていると、涼しい顔の大前。
「始業時間中は携帯の電源を切っている」ので問題ないと。
「それもそうですね。派遣社員の個人情報を守らなければと頭がいっぱいで・・・。」

ひよっこ派遣も2ヶ月で育ったわね。と
控え目に褒められる森であった。

プレゼン会場では、里中の「千人の派遣社員のアンケート」を
分析した資料を使った懸命なプレゼンによって最終選考を
無事通過し、来週には販売促進会を開くところに漕ぎ着けた。
しかし、喜ぶのも束の間、桐島から東海林が辞表を置いて
会社から居なくなったことを告げられたのだった。
桐島に辞表の提出を保留してもらえるように説得する里中だったが
携帯電話に電話を入れても繋がらず連絡をとることもできなかった。
今頃失恋のショックで寝込んでいるかもしれないと誰かが言う。
近は、大前は助産師の資格を持っているんだから看護師も持ってる
ハズだから看護してやったら?と言っている。
東海林は嫌な奴だけど、里中に企画を譲ったことで見直したらしい。

マーケティング課に浅野の大学時代の後輩:ナシダが尋ねてくる。
4月にS&Fへ新入社員として来るという。
チャラチャラした学生気分な様子のナシダは、大前を「お局社員?」
などと話しかけ、浅野が派遣社員であることを説明する。
大前が無視して企画書を仕上げると、森がコピーをしようとする。
森を見たナシダは、森にも社員との区別がつかず話しかけるが
森は「その頃には自分は居ない」とだけ答えるのだった。
浅野が森も派遣社員であることを告げても、派遣社員がなにかを
理解できていないようだ。
森が契約の継続に不安を持っていることを感じ取った小笠原は
森と一緒にハケン弁当の販売を続けたいと話しかけるのだった。

大前の店のカウンターでは、ナシダのせいか森が落ち込んで尋ねて
きていた。
今年は去年より求人が多く、大学時代の友人は皆社員になったというのだ。
しかも、ナシダのような人間が社員になれたことも面白くないらしい。
「世の中は不公平だ」
と大前に尋ねると「なんだそのくだらない質問は?」と返されるだけだ。
ナシダはどうみてもコネ入社だという。
里中と浅野が店にやってくる。
東海林の携帯が繋がらないので、大前から東海林に電話をかけて欲しいと
言うのだ。
「個人情報を書いた紙を捨てるなんて、ハエ以下」だと言って
大前は電話をかけることを断る。
天谷(白川由美)の息子リュート(城田優)が、カウンター越しに
先日の見合いの帰りに東海林が大前にプロポーズしたことを
話してしまう。
結局、森が隠していたことは里中と浅野にわかってしまうのだった。

朝、大前が店を掃除していると、天谷親子がドミノらしき形をした
トランプのようなもので今の恋愛状況を見立てている。
大前の気持ちはどうなのか?と聞くが、大前は怒ってそれを
倒して去っていく。

東海林のアパートは相変わらず留守の様子。
尋ねてきた里中と黒岩は、ハケン弁当の即売会のチラシに
メッセージを書いて帰っていく。
アパートの階段を下りながら、黒岩が昔の東海林は
飲み会でいつも「オレが社長になるからついてこい」愚痴を
言っていたことを思い出す。
一番会社から離れられない人間のくせに。と。

派遣元社員:一ツ木(安田顕)が、店に大前を訪ねてやってくる。
どうやら契約更新をして欲しいというのだ。
大前は「どれだけ自分の担当をしているのか」という
自分が契約を継続しない主義であることを理解していないのか?と。
森にこのままハケン弁当を担当させたいという一ツ木。
桐島が大前を欲しがっているのを見越して、オマケで森を採用して
もらった。大前が残れば森も契約を更新できるような言い方をする
一ツ木に、大前は「森美雪はおまけですか?」と怒る。
一ツ木は検討しておいて欲しいといって去っていく。

一ツ木が去った後、その様子を見ていた天谷(白川由美)は
森は昔の大前のようだから、森のために残ってやってはどうか
という提案をする。
大前は、派遣はたった一人で会社に放り込まれて一人でスキルを
磨かなければならない。
自分は助けてくれる人がいなかったからここまでやってこられた。
今森に救いの手を差し伸べたら、森がそれにすがってしまったら
森の成長は止まってしまうというのだった。

朝、出勤のバスの中で里中が大前に話しかける。
どうやら、昨日の契約継続の話は里中が一ツ木に相談したらしいのだ。
こんな風に大前に話しかけるのは初めてだが、そういえば
初めて大前が口をひらいたのもこのバスの中だった話をする。
バスを降りた大前は、自分が一ヵ所に3ヶ月しかいないのはこんな風に
出勤時間までなれなれしくされたくないからだといって
会社を目指して歩いていくのだった。

後から降りた里中がしょんぼりして、携帯電話に東海林からのメッセージは
ないかと確かめていると、自分がヘッドハンティングされたから
会社を去ったのだといういきがったメッセージが残されていた。
ついでに言うと、大前にプロポーズして振られたのだと。
また、ハケン弁当のスタッフには大前を使うようにと
大前は結婚と車の修理以外はできるからと負け惜しみを
言うことを忘れなかった。
大前は当日の白米と玄米の見積書を提出していた。
東海林はドアにあったイベントのチラシを見つめていた。

ハケン弁当の内容をイベント向けに練るマーケティング課では
大前が作った見本の食材を全部入れることは原価が上がることに
繋がるのでどうするかと思案する。
結局、この中の3種類のおかずを選択できるようにして
ごはんも玄米か白米かを選べるようにするらしい。

そんなとき、営業2課の黒岩に書類を届けに来た女性がいた。
帰ろうとした大前に懐かしそうに話しかける。
「春子、久しぶり。懐かしい10年ぶりかしら。」
この女性は子どもが小学生になって子育ての手が離れたために
派遣社員として働き始めたと大前に言うが
質問は就業時間中にお願いしますと言って大前は帰って行ってしまう。

イベント当日。
森が、大前が食品衛生管理者の資格や調理師の資格を持っていて
助かったと言う。
浅野や近は、今更大前がどんな資格を持っていても驚かないと
言うのだった。
里中は、以前のイベントのように大前にウグイス嬢をして欲しいという。
なんと弁当型の被り物と原稿まで準備している。
大前が、「調子に乗らないでください」と釘をさす。
浅野や近は、こんなとき東海林と大前の口げんかがないと
なんだか寂しいという。
てんぱった里中が「とっくり!」と東海林の口癖を真似て、大前に睨まれる。

サバ味噌のポップを感慨深げに大前が見ていると
どこからか「クルクル!」という声がする。
ナシダが桐島の飼っているゴールデンレトリバーのシッターを
頼まれたが親が居ないので連れて来たというのだ。
犬の名前に、東海林が戻ってきたのかと一瞬勘違いした一同
こんなところに犬を連れてくるなと追い返そうとする。
大前が威嚇すると、ナシダとクルクル犬は去っていった。

控え室にいた森と一ツ木。森がお茶の準備をしていると
遊びに行きたいナシダがクルクル犬を押し付けてくる。
犬に引っ張っられて退室する二人と入れ替わりに、大前が
控え室にやってくる。
ちょうどそのとき、控え室のFAXのベルが鳴り
誰からかFAXが送りつけられ大前がそれを見る。

大前のアナウンスでイベントが始まった。
大前が読む原稿は「ドンマイ弁当。チュンマイ弁当・・・。」などと
ダジャレが満載で、里中はダジャレ好きなのかと近たちに思われていたが
「数量限定でぇす。」というところで、どこかで聞いたことあるなと
首をかしげていた。
里中だけはこの原稿が誰のものか気づいたようで、大前のところに
やってくる。
ダジャレの部分は省いてもいいか?という大前に、東海林の気持ちが
篭っているから全部読んでくださいと頼む里中だった。

里中が弁当の売上が好調なので大前に休むように言う。
被り物で原稿を読む大前を、昔の知り合いの女性が見ていた。

控え室に大前が戻ると、一ツ木がクルクル犬がどこかに行ってしまい
見つからないとやってくる。

昔の大前を知る女性が、里中に話しかける。
自分と大前は東京中央信託銀行で同期だったが
銀行の統廃合のとき、自分は結婚し大前はリストラされたと
里中に言うのだった。
昔はカラオケ好きで面倒見が良くて、自分の失敗や他人の失敗にも助け舟を出し
皆に頼られていた。大前の周りにはいつも人がいたのに、久しぶりに会った大前は
人が変わってしまったようだったと。
それを聞いた里中は「大前さんは今も変わりませんよ。」というのだった。

外に出た大前が赤い笛を吹いて「クルクル!」
と呼ぶと、クルクルが走り寄ってきた。
「私のことを覚えていたのね。訓練所では落ちこぼれ犬だったのに。」
大前になついているクルクルを見つけた一ツ木達
そういえば一ツ木は大前が「犬訓練士」の資格を持っていたことを
思い出したのだった。
(ダメ犬を警察犬に調教して7頭も表彰状を受けたらしい)

会議室でハケン弁当が2時間で完売したことを桐島に報告する里中。
夢を追いすぎないよう現実的なものにするよう釘を刺す桐島だった。
里中が部署に戻ろうとすると、派遣社員の香が桐島の命令で東海林の
デスクの靴下やら書類を片付けている。
なんとか残しておいて欲しいといって香に頼み込む里中を見て
大前は、またナシダが森に押し付けたクルクルを借りるといって
外に連れ出すのだった。

公園で途方に暮れる東海林が居た。
二次採用もままならず、いっそのこと派遣会社にでも・・・と言いかけて
嫌っていた派遣に登録するなんて思いついた自分に落ち込むのだった。
そこへ、クルクル犬を従えた大前がやってくる。
犬の名前が気に入らないと文句を言うが、そんなことは
飼い主に言いなさいと聞く耳をもたない大前。
デスクにこんなもの(靴下)を残しておいたりして
片付けなさい。
きっちり靴下をビニール袋に入れて探させたらしい。


見栄を張るのもいい加減にしなさい。
アナタの天パが一生直らないようにアナタにとって
会社とは人生そのもの。
かっこよく会社を辞めたようなことを言っているが
会場にFAXを送りつけたり未練タラタラだと。
クルクルパーマは会社に戻りなさい。
クルクルハウス!
(というと犬は去って行った)

会社では犬を押し付けていたナシダが、犬が居ないと
自分が叱られるので森に怒っていた。
自分が入社したら、マーケティング課は暗いから配属されたくないとまで
言い出して、浅野が怒り出す。
ナシダは森にクルクル犬を押し付けて買い物に行っていたのだ。
ナシダの態度が悪いと、無理やり頭を下げさせる。
それが社会人のすることだと。
納得いかない様子のナシダを遊びだったら来るなと
連れ出す浅野。
そんな浅野を見て小笠原は、来月から浅野ももう新人じゃないんだねぇ。と
しみじみ言うのだった。
大前が戻ってくる。東海林は内堀公園にいるといって
昼休みの定食屋に出て行く。

昼休み。定食屋ようじ屋では、主人がハケン弁当の完売を喜んでいた。
昼食をとる森と大前。
ナシダを見て、また森の愚痴が再発したらしい。
大前が、本当に自分を運がないと思うか?
派遣社員には、家柄も学歴もコネもない。
いや、これは違います。
車のTの関係のハケン会社は務めてる親の役職で
職場がマジ有利に決まりますが、何か?
だって、面接官が必ず親の役職聞いてくるんだも~ん。
偉い人のご子息はキツイところに配属できないんだって。


人生はこれから、アナタはまだスタート地点に立ったばかりです。


夕方、公園にいる東海林を里中が連れ戻しに来る。
一緒に部長に頭を下げに行こうと。
そして、里中は東海林のアンケートの裏には携帯電話の
番号が書かれていたことを教える。
また、イベント中に大前の昔の同僚に会ったが、彼女の話では
昔、二人は東京中央信託銀行の同期だったが昔の大前は
明るくてカラオケ好きだったこと、職場をリストラで去った
ことを東海林に告げるのだった。

それが、現在の大前になった原因かと思う東海林だったが
里中は、きっとこれまでの派遣先で自分たちが想像できないような
苦労があったんだろうと言った。
東海林は
「つくづくあの女はわかんねぇ」とつぶやいていた。

退社時間。バスを待つ大前をみつけた里中が話しかける。
大前をカラオケに誘いたいと言う。大前ならきっとカラオケも
上手いだろうと。
自分が断ることをわかって誘っているという大前に
たった数ヶ月では大前のことを何も知らないまま別れてしまう
僕にはアナタが必要なんですという里中だった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第8話:派遣にプロポーズ!?

2007年03月02日 | 何らかのあらすじ
S&Fの営業車でドライブ。運転手は大前(篠原涼子)、乗務員は里中(小泉孝太郎)
ガイドは森(加藤あい)・・・ではない。

外回りと思いきや、前回里中が考えていた企画
「米プラスティック容器」の製造原価の調査だったようだ。
森ははしゃいでいるので、遠足ではないと大前は怒っている。
里中は、
「これハケン弁当の容器に使えないかと思ったんですけど・・・」
単価が100円らしく、コストがかかりすぎるのだ。

森の隣には、東海林(大泉洋)が乗っている。
彼の頭の中では、夕べの桐島(松方弘樹)の言葉がまだ残っていた。
ハケン弁当は、里中ではなく東海林の名前で出すこと
桐島は里中を「会社を知らなすぎる」からだといい
このことはまだ里中には言わないように、また大前には気をつけろと
いう言葉も残していた。
考え込む東海林をミラー越しに睨む大前。
東海林が驚くと、
「いつも無駄口を叩く東海林主任が黙っているので死んでいるのかと思いました。」
と答える。
乗っていた営業車が故障し、ボンネットから煙が出ている。
森や里中は、大前なら直せると言い出し東海林も冷やかすため
引くに引けない大前は車を分解し始めた。
結局、車は直らず18時になったので大前は直帰するから
あとはJAFでも呼んでくださいといって去っていく。

翌朝。
大前がいつもの就業前の体操を始めると、森を始めマーケティング課
の面々、浅野(勝地涼)・小笠原(小松政夫)・近(上地雄輔)が
面白がって「大前体操」と名前をつけて真似を始める。
弁当の企画が東海林に移ったことを知らない森が張り切っていると
後ろから東海林がやってきて、この企画が自分に移ったことを伝える。
以前もセキュリティーの報告を自分の手柄に取られた近は、「またかい!」
とあきれ顔だ。
さらに東海林は大前に、部長命令で自分のスタッフとしてこの企画を
手伝うようにいう。
「お前のその捻じ曲がった派遣根性を叩きなおしてやる。」
といえば、大前も
「捻じ曲がった髪をストレートパーマに直して・・・」
と毛髪攻撃に余念がない。
里中は、企画が東海林に移ったことを森に謝るのだった。

会議室でプレゼンのメンバーが集まる。
東海林は材料をもっと交渉するように部下にはっぱをかけている。
その部屋で、大前がすばやく集計データを東海林に渡す。
桐島は大前が里中につくと心配していたが、大前が業務のこなすのを見て
安心したと彼女に告げる。この企画は上層部が興味を示しているし
自分の出世もかかるのでなんとしてもプレゼンの最終戦に勝ち残りたいのだ。
しかし、大前は仏頂面で
「派遣は会社の誰の味方でもありません。」
与えられた業務をこなすだけだと答えるのだった。

桐島がフロアで東海林を呼ぶ。
なんと、大手銀行「タイヨウ銀行」の頭取の娘:レイコとの
見合いが、娘からの希望で決まったらしいのだ。
(理由は東海林のダジャレが気に入ったかららしい。)
聞いていた一同の中で、黒岩(板谷由夏)は東海林に気があるため
里中へ、この企画がとられてしまったことを怒る。

昼休み。見合いの件について里中に東海林が話しかけているところへ
昼食を終えた大前が通りかかる。
大前は会議室に居たので昼前のこの話を知らない。
最初は切り出せずに、会議室にお茶を入れて欲しいと言うと
休憩時間なので断られる。
大前を好きな東海林が、見合いのことを告げると
「良かった。まだ間に合いました。」
といって紙切れを渡す。
てっきり携帯電話の番号だと思い込んだ二人。
大前が好きな里中が寂しそうにしていると
それは縮毛矯正(ストパー)の店の名刺だった。
東海林はがっかりした反動で怒り出す。
(前に矯正に失敗したらしい。)
昼休みが終わったので、大前は会議室にお茶を出しに
去ってしまう。

あれ?午後の業務。
なぜか大前はマーケティング課に戻っている。
また天然パーマの話をしたので、プレゼンメンバーから
外されたそうだ。
里中は、森たちにハケン弁当のアンケートをとることを協力して欲しいと言う。
この企画を練り始めたとき、入社当時の「食べた人が幸せになる食品」を
扱いたいと言う気持ちを思い出したという。
「会社は遊びではない。あきれた。」という大前だが
業務なら仕方ないと協力することを告げる。

大前が森にこう言った。
「会社には二通りの人間がいる。「出世のために働く人間」と「人のために働く人間」だ。」と
後者は部下には好かれるが、会社からはバカにされると。
「つまり私たちは泥舟に乗ったようなものです。」

黒岩は東海林の本心が知りたいため、冷やかすフリをして
乗り気なのか確かめようとする。
東海林は心にもない強がりを言うので、黒岩の表情は曇る。
「部長には逆らえないよね。」

大前がアンケート文を作成している。
森は「どこで食べるかというのも大切ですよね。」
などと横から積極的に参加する。
できあがったアンケートをマーケティング課でリサーチにでかけることに
なったが大前は皆に「顔が怖い」「変なオーラが出ているから」という
理由をつけられて集計役を任されたのだった。
街中で必死にアンケートをとる一同。
間もなく夕刻だがそれでもまだ600人分だ。
粘る森が偶然、派遣元社員の一ツ木(安田顕)に会う。
アンケートを趣旨を聞いた一ツ木は、そういうことなら
協力をしたいと申し出た。
丁度、今夜派遣会社で「スキルアップ講習」が開かれるので
そこの出席者にアンケート協力をさせるというのだ。
アンケートに喜んで協力した派遣スタッフは、派遣社員の森が
企画を考えたことに喜び帰っていった。

見合い中の東海林は、犬を飼っているというレイコに里中と大前の話をする。
大前に叱られた里中は捨てられた子犬のようだといって顔真似をするのだった。

大前のいる店に森も来ていた。
そこへ見合いを終えた東海林がやってくる。
大前に「部長の小判鮫」「パクリテンパ」と言われまくる東海林。
大前が東海林の前では里中のことを褒めるので
「お前は誰の味方でもないといっておいて、本当は里中に味方をしている。」
とすねると
「あの人は人間的に素晴らしいからです。」
「あの人は、頭も心もストレートですから。」

でもひとつだけいいところがあったと「友人を思いやる心」だと。
しかし、出世に目がくらんでそれさえもなくしてしまったと言われる。
「なんで派遣のお前に人の結婚を決められなきゃならねぇんだよ。」
「なに派遣に結婚の相談してんだよ。」
と言い合っているうち、東海林は勢いで大前にプロポーズをするが
「冗談はクルクルパーマだけにしてください。」
と言われて店から出て行く。

翌朝。
東海林は昨日のプロポーズの答えがくるかもと
気にしているが、現場を見た森をよそに大前は業務についている。
桐島が頭取からの見合いの感触を電話で受け、皆の前で好感触で
あったことを告げると、部長に何もいえない東海林は
ただ礼を言うだけで、黒岩を除く社員に拍手で冷やかされるのだった。

協力した一ツ木を前にアンケート集計の結果がでる。
小笠原に言わせると「しろぉ~い、ごは~ん」がこだわりの上位だが
「玄米ご飯」もそれにせまる。
おかずでは「卵焼き」がダントツだ。
森はスケッチで可愛らしいお弁当の絵を描き、皆に褒められる。
それを見て、こっそり大前が絵を隠すと
小笠原が見つけて引っ張り出すが、それは近曰く
「うちの娘と大差ない」できのもので、意外な欠点を皆に知られ
動揺を隠せない大前。挙動不審な動作を始めてしまい、一ツ木に
「大丈夫です。それは大前さんのスキルブックには書きませんから。」と
なだめられるのだった。

このアンケートをプレゼン資料に使ってくれと
会議室の東海林に頼むと、東海林はこんなにコストをかけて
作れないし、弁当業者に頼んで作らせるつもりだという。
それでは普通の弁当だと同じだと里中が言うと、桐島は機嫌を
悪くしてしまい、里中は会議室から追い出される。

アンケートの内容が反映されないことが、森や大前やアンケートに
協力してくれた派遣社員に申し訳ないと、里中が大前に謝る。
そんな里中に大前が
「アナタはいつも謝ってばかり。まだなにもしていないのにうなだれるだけ。
謝るくらいなら、まだおきていないことを現実にしなさい。」
と告げて去っていくのだった。

会議室での東海林と里中のやり取りを聞いていた桐島は
里中は自分の出世の役に立たないと思い、東海林に
「里中を子会社にとばす」と左遷することを告げる。
逆らえなかった東海林が、暗くなった営業部フロアでうなだれていると
里中が現れてコーヒーを入れようか?という。

「オレ、分かっていたんだ。賢ちゃんがこの企画譲ってくれること。
賢ちゃんはいつもオレに手柄を譲ってくれたよな。どうしてそうなんだよ、
どうしてもっと上手く立ち回れないんだよ。そんなことだから部長に・・・」
胸倉を掴む東海林に里中は
「無理だよ。オレは東海林さんにはなれないよ。」
と答えるだけだった。
東海林は店で大前に言われたことを思い出したのか
里中にあたり始める。
「どうしてお前が派遣の方を持つのか分かったよ。お前も負け組みだからだ。」
と大前たちの悪口を言われたのが我慢できず、東海林と里中は
ついに殴り合いを始めてしまう。
殴りながら東海林は里中が大前を好きなことを確認してしまうのだった。

大前は暗い海に船を出して、海面を見つめ何かを考えていた。

明け方、殴り合いに疲れて床に倒れこむ東海林と里中。
8年間勤めていて、初めてこんな風に天井の景色を見たというのだった。
本当に殴りたい奴は他にいるのに、オレはなにやってるんだろうな
と東海林がつぶやく。
やがで、今日がプレゼンなのにと、お互いのひどい顔を見て笑い出した。

森の携帯に初めて大前から電話がかかる。
話はあとでするから、早く来いといわれて森が店に行くと
大前が海から釣ってきたらしい鯖と、仕入れてきた野菜があった。
要領よく魚をさばき始め、森は素材のグラム数とカロリーを
データとして書き込む。
アンケートでは鯖は塩サバが上位であったことを森が告げると
鯖みそを作っている大前が、味噌にはイソフラボンなどの女性に
大切な栄養素が含まれ、カロリーも少ないので譲れないと
鯖味噌煮をメニューに入れるのだった。

この弁当を持って、大前と森が出勤する。
大前がデスクにつくと、そこには封筒に入れられた東海林作の
「結婚アンケート」なるものが置いてある。
大前にアンケート形式で、自分との結婚を考えているか
答えるように書かれていた。

どうやら弁当は2つ作られたらしい。
1つは里中に。手紙が添えてある。
「1個千円のハケン弁当です。これを500円にするのがアナタの仕事です。」と。

もう1つは、プレゼン会場の東海林に。
こちらも封筒があり、中にアンケートの答えと手紙があった。

「これが最高のハケン弁当です。同じものを作れるものなら作ってみなさい。/大前春子」

そして、アンケートには
・東海林と結婚したいですか?  No

下の欄の「アナタの携帯電話の番号」は空欄。(に見えた)

プレゼンが始まり名前を呼ばれた東海林は
「プレゼンをすることはできません。この企画は里中とマーケティング課の一同が企画したものだからです。」
と重役たちの前で述べ、会場は騒然となる。

マーケティング課では、里中がハケン弁当をひろげ
試食会が始まった。
森は、このサバは大前が釣ったものだと里中に言い
小笠原が驚いていると
「河岸が閉まっていたので、釣ってきただけですが何か?」
とそっけない。
そのこだわりのサバを食べた里中は、「おいしいです。」と
大前の手料理を喜ぶのだった。

雨が降る社外に出て行く東海林。
アンケートをまた眺めている。
二つ目の質問は、その理由とあって
「ハケンを馬鹿にしているアナタとは結婚できません。」
(と書いてあるように一瞬見えた)
苦笑いをして、アンケート用紙を丸めて道端に捨て歩き出す東海林。
しかし裏から見て、携帯番号を書く欄の部分には携帯番号が書かれていたことに
気づいてはいないようだった。

は~い、サッカーで放送が30分延びております。
するとこの書き込みも30分延びるわけで
どうしてくれんのよ。明日もフラフラかよっ!
って感じですかね。
今回初めてメモを取ってみました。
オニのやうに字数が多いですY。
ぎりぎり読めない内容もいくつかありますが
なんか集中して画面がみられないから、ちょいとテンションが
下がりますな。台詞回しは本当に覚えられません。
さてさて、次回東海林主任はどうなってしまうんでしょうねぇ。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第7話:企画コンペに恋は厳禁

2007年02月22日 | 何らかのあらすじ
社内で百人一首、詠み人:森美雪?(加藤あい)。

営業部フロアで行われていたのはカルタ捕りではない。
札を挟んで、いや名刺を挟んで向かい合うのは
派遣社員:大前(篠原涼子)と桐島部長(松方弘樹)だ。

周りを取り囲むのは、他の派遣スタッフと営業部の社員一同。

外から部署に戻ってきた東海林(大泉洋)が
本人に社内報で掲載された桐島の記事について話しかけても
札捕りの邪魔とばかりに五月蝿がられる。
どうやら東海林は、桐島の機嫌を取るために先週から
桐島が子どもたちの師範を務める剣道の道場にも
押しかけているようだ。
「なに部長にこんなくだらないことさせてるんだ?」
と言えば、桐島は怒り出す始末。
このヘンテコな名刺整理の札捕りは桐島の考えらしいのだ。
後ろから見守っていた里中(小泉孝太郎)は東海林に
「また、大前さん前みたいにワザと負けるんじゃないかな。」
というが、東海林は
「んな、あのトックリにそんな気配りがあるわけないだろう。」
と聴く耳持たずだ。

残った名刺は二枚。
森が読み上げると、大前がすばやく名刺を取るが
それは別のもので、大前はお手つきとなり
この一枚で桐島の勝利が決まった。
桐島の機嫌は直ったが、大前はクールに
「早くまじめに仕事をしてください。」
とデスクに帰っていく。

東海林が桐島に、その社内報についていた「S&F創立80周年企画募集」の
企画を早く提出するようせかされる。
記念企画に通れば、社内での評価が上がるとあって
営業部からなんとしても最終選考に残る企画を出したいらしい。

里中がデスクに戻る大前に、恐る恐る自分の企画を
見て評価して欲しいと頼んでみる。
横で聞いた東海林は「派遣に社員の企画を評価させる」
ことに怒る。
仕方なく手に取る大前。思い切り速いスピードで企画書をまるで
「パラパラマンガ」のように流し読みする。
遠巻きに新人正社員の浅野(勝地 涼)と男派遣の近(上地 雄輔)が
「すげぇ、速読を生で見るのは初めてだよ」
と興味津々だ。
見終わった直後に、猛烈なダメ出しが出る。
ダラダラと長すぎるというのだ。
「自分の主観が多すぎる。主観は全体の30パーセント。」などと
企画書を作るコツをいくつか大声で述べる。
東海林は、派遣社員にそんなアドバイスをもらうなんてと
文句タラタラだが、なぜか東海林の部署の社員までもが
そのアドバイスを聞いて企画書を書き直していた。

東海林は企画書を書くコツは3つのTだという
「テーマ・タイトル・それに沢山の根回しだ。」
しかし、気配もなく真後ろにたった大前の訂正が入る。
「最後のTがちがーう!」
「最後のTはタイミングです。」
と言って去っていく。
負けずに東海林は
「沢山の根回しも必要なんだヨ!」
と言い返す。

先ほどダメ出しをくらった里中の企画は
「古い米をプラスティックに加工する」というエコ素材を
テーマにしたものらしいが、まだはっきりとした企画には
できないようだ。
女性社員黒岩(板谷由夏)の企画は、桐島に褒められている。
募集要項に “社内外問わず” というただし書きがある
ということを知った森は、自分も企画を考えようと思うが
大前に止められる。

森は自分のアパートで、大前のアドバイスを基に派遣社員たち
向けの安くて美味しいお弁当の企画を考えた。
翌日の就業時間前に大前に企画書を見て欲しいと言うが
断られる。
それを森に好意を持つ浅野が聞きつけ、森の企画を里中が
マーケティング課でバージョンアップして考えることになった。
そんなとき、以前近が派遣初日に指摘し大前が書面にした
社内セキュリティーの報告書を、東海林がさも自分が見つけたような
顔をしてシステム部に報告をあげていたのだが、それが桐島を通して
東海林の評価として皆に伝わる。

あの報告は近と大前がしたものなのにとマーケティング課で
森が一人前に怒っていると、自分の悪口を聞きつけた東海林が
やってくる。
森が企画を作ったのを見て
「派遣の企画が通るわけがない」
といえば、大前も
「派遣が評価されるのは時給のみ。会社で評価・成長するのは社員だけ」
と、妙に意見が一致した。

昼休憩、エレベータに乗り込む大前に森がついてくる。
自分の企画が形になりそうで意気込む森に
「好きな人のために頑張る。ヨチヨチあるきの派遣がよくやることね。
せいぜい転ばないように気をつけな。」と
大前はエレベータに乗り込んでいった。

里中の意見で、定食屋にマーケティング課で食材のリサーチに行くことになる。
ランチでOLが利用する安い定食屋の話も重要だかららしい。
いつもは弁当を持ってきている近が、嘱託社員:小笠原(小松政夫)のいう
「しろ~いごは~ん」の秘密を
「あそこは奥さんの実家が米農家だからですよ。」
と教える。
実は、近の子どもと定食屋の子どもは同じ幼稚園に通っていて
定食屋の若主人とは「パパ友達」だからなのだそうだ。

「そういうことなら、今回は近さんも一緒に来てよ」
ということで、定食屋のリサーチには浅野・小笠原・森・近の
4人が出向いていった。

大前はまだ部署に残っている。
里中が、今取り掛かっている仕事は後でいいので大前にも
定食屋にリサーチに行くよう促すと
「それは、業務命令ですか?」
と大前が尋ねる。
業務命令であることを確認して、大前は出て行く。

定食屋は休憩時間。
若主人と子どもの前で4人が話を聞くと、大手のS&Fが
なんでうちにそんなことを聞きに来るのかと主人はいぶかしげだ。
森が大きな声で頼むので、子どもがむずかって鳴いてしまう。
泣き声を聞きつけた母親(マチャマチャ)を見て、浅野らは絶句。
子どもが気難しくなかなか泣き止まないことを聞いて、
これ以上話ができないでいると店に大前が入ってくる。
大前が泣く子に向かって怪しげな音楽を歌うと、子どもは泣き止んで
皆が驚く。
「母親の胎内にいる音をイメージで表現してみました。」
と大前が言うと、母親は同じ音を真似しながら奥へ去っていった。

皆が森の企画の最終チェックをする。派遣の漢字をハケンに変更し
この後をどうしようかと迷っていると、大前がこの企画書をまとめた
ものができたといってくる。
大前は、その企画を通したいという里中の意思を確認した上で、
「マーケティング課・里中賢介」 の名を入れた企画書を仕上げ、
経営企画部宛に送信し、里中のパソコンにも同じものを送った。

東海林が休憩室のようなところで、大前に「自分の企画に乗らないか?」
と持ちかける。その企画は、マグロの神様ツネさんと大前の解体勝負ショー。
「どっちがうまいでショー」なるタイトルにセンスがないと言って
大前はそこから出て行く。

大前が住み込む店。ママの天谷(白川由美)は珍しく和装で
大前と自分の息子リュート(城田優)に店を任せて、どこかへお出かけをするようだ。
そこへ里中がやってくる。
「ここはフラメンコを楽しむ店です。」と、大前の扱いは相変わらず冷たい。
里中は、自分の名前で企画書を提出することにどうしても抵抗があるようだ。
大前は里中を甘いと叱る。それでは森の立場が悪くなり企画自体も通らないと
忠告するが、真っ正直な里中は、「森を守り通せるか」という言葉の意味を考えず
企画書の名前を森に変えて再送してしまう。

東海林と里中。自分の企画がままならない二人が暗いフロアにいる。
黒岩は、企画の最終の打ち合わせに桐島とイタリアンレストランに
いるらしい。

東海林は、
「あのトックリが来てからどうも調子が狂う、以前は
部長の寵愛を一身に受けていたのに」と嘆く。
落ち込む東海林に森は、自分の「米をプラスティックにかえる」企画を
二人で一緒にやろうと言い出す。
感激した東海林は里中を抱え、フロアをクルクル回りだすのだった。

和装の天谷は、料亭らしき場所で謎の老人(大滝秀治)とデート。
その席で、里中が話していた「ハケン弁当」の話をして
自分にもそんないいものがあったら、派遣で働いてみたいと言い出す。
聴いていた老人は、「でも、あの派遣っていうのは本当に大変なんだよ」
と、以外にも派遣社員の実情に明るい様子だ。

翌朝、締め切り後早速、営業部の企画がベストファイブに
勝ち残っているとの連絡を桐島が受ける。
しかし、その提出者に該当する社員がいないと言った後、
それがハケンの森だと気付いた桐島は、その場でその申し出を保留にし
里中にに提出者を変えろと迫る。いやがる里中を別の場所に連れ出す桐島。
どうやら上からかなり強い後押しがあったようだといい、
(どうも流れ的に、これには大滝秀治が絡んでいそうな気配がある)
この企画はどうしても残さなければならないし
それを派遣の名前で出すことはできないというのだ。

浅野が森の企画が残ったことを喜ぶと、他の部署の社員や派遣までが嫌味を
言い出す。
自分の企画が通ると思っていた黒岩は、森が里中の役に立ちたいと言うと
「告白なら本人の前でしたら。」と皆の前でいい
派遣社員も「自分たちにはそんな大それたことできない。」と味方をしない。
男性社員には「派遣の企画で自分たちが働けない。」と言われ
森は泣き出して出て行ってしまう。

それを聞いていた大前は、ワザと大きな音で判を押していた。
東海林が、出て行った森のフォローを大前に言うと
「それは正社員のやることです。」
「派遣に負けた腹いせを派遣にする。あなたたちは最低です。」
と言って捨てるのだった。

納得できない里中に、桐島はあきれていた。
追いかけてきた東海林に、
「こいつには日本語が通じん。お前が通訳しておけ。」
といって桐島は出て行く。

トイレにこもって森が泣いている。
大前がドンドンをドアを叩く。
「泣くのは昼休みまで我慢しなさい。昼休憩まであと45分もあるわよ。」
という。
そのとき派遣元社員の一ツ木(安田顕)から、森に携帯で連絡が入る。
派遣先から何事か連絡があったといい、今からフォローに行くからという
一ツ木に泣きながらトイレであやまる森だった。

ミーティングルームに、桐島・里中・東海林・一ツ木がいる。
桐島が、森を「会社の社風に合わないから契約を打ち切りたい。」
と言い出し、後のフォローを一ツ木に頼むと言うのだ。
なんとなく雰囲気を感じ取っていた一ツ木は、森もまだ2ヶ月だから
と食い下がるが、言うだけ言って桐島は出て行ってしまう。
東海林は一ツ木に「悪いね」とだけ言う。
里中は追いかけるが、それでも構わず桐島は外へ出て行ってしまう。
エレベータ前で里中が桐島に、森を辞めさせるなら企画を取り下げると言い出した。
あきれた桐島がエレベータに乗ると大前が横に居た。
「私が彼女をクビにすることを見越して、里中の名前にしたのかね。」
「部長の品格・品性・性格諸々を考慮した結果そうしました。」
とだけ言って、先にエレベータから降りていった。

トイレから森がようやく出てくると、泣かせたことを少しは気にしたのか
黒岩がメイクを直すフリをしていた。
「主任のためだなんていわないで、自分のためにやりなさい。」と
同じ働く女性としての意見を言ってトイレを出て行く。

カフェで、一ツ木と森。
一ツ木は、「会社と派遣がもめる原因は社風に合わないから」というのは
表向きで本当は会社に都合が悪いことで派遣契約を勝手に打ち切る実情を
森にほのめかす。
「あの会社は違うと思ったのに、桐島さんにはホントがっかりだよ。」
と、珍しい一面を見せた。
森は自分のせいだから、一ツ木に謝らないでくれとサバサバとしている
フリをする。

エレベータの前。
里中が休日の明日、桐島に直談判に行くから道場を教えてくれと頼む。
東海林は、そうでなくても里中は桐島の機嫌を損ねているのだからと
止めていると、また気配もなく大前が里中の後ろに居て驚いた。

「身体をはるか、命をはるか、首をかけるかしかない。」
「この男は、森を守るといっておきながらできなかった。」
「どうしたらできるかの手本をみせてあげます。」
といって大前はエレベータに乗り込んで去って行った。

「あいつ今、手本って言ったよな。」

その夜、部屋にいる大前は一心にダンベルトレーニングをしている。
携帯の留守電メッセージも「大前です。出ません。」だ。

メッセージを吹き込んでいるのは森。自室から携帯をいれている。
今までの大前への礼と、派遣契約の打ち切りを告げ
「今度は自分のために仕事を頑張ります。」
という言葉。

しかし、大前は黙々とトレーニングを続けるのだった。

果たして朝。
道場に里中が東海林を案内人としてやってくる。
里中の話に耳を貸さない桐島だが、そのとき白い道着を来た大前が
道場にやってくる。
部長と手合わせがしたいといい、まだ剣道4段だという。
子どもたちにはやし立てられ、大前に防具をつけるように告げた。
すると大前はなかなかの筋で、桐島も押される。
剣を交えながら、優勢な大前が桐島に
「森美雪の契約打ち切りを取り消しなさい。」
と話しかける。
「何をしているんです。子どもたちの前で恥をかきたいんですか。」
「もう疲れてきましたから、早く一本を取りなさい。」
と取り引きをもちかけ、大きく振りかぶって空いた大前の胴に
桐島の一本が決まる。

「今、ワザと負けたように見えたよな。」という東海林に
自分もそんな風に見えたとばかりに里中もうなずいた。

夕刻。

天谷の店のカウンターに大前。浮かない顔をしている。
いつもよりもっと嫌な予感がしているらしい。
すると、スーツでないラフな私服の浅野や小笠原、近、森。
里中を待ってここで森の送別会をするというのだ。
初めて店に来た小笠原は、「ここが春子ちゃんのいる店なんだねぇ。」
と物珍し気である。

里中が遅いので先に始めようと、促された森が挨拶を始める。
しんみりした小笠原が「最近年のせいか涙腺が弱くてねぇ。」
と涙ぐむ。

そのとき、里中が一ツ木を連れて走ってきた。
なぜだか森の派遣契約の打ち切りはなくなり、桐島から
契約いっぱいまで務めて欲しいと打診があったという。
一転、送迎会が歓迎会に変わり
喜んだ小笠原はカウンターから動かない大前に
「やっと一緒に飲めるねぇ。」
と横に座ると、「ひとりで飲んでいるだけですが、何か。」
とそっけない顔をするのだった。

桐島と東海林と何事か話し合っている。
どうやら森の企画を東海林がバージョンをさらにあげて
東海林の名前で出すようにというのだ。
最初はマーケティング課の企画を捕ってしまったことに
一瞬戸惑った顔の東海林だったが、自分の名前でこの
企画が通ることに持ち前の野心が出て、その曇りはかき消されたようだった。

例によって例のごとくビデオナシでございます。
えぇ、責任なんぞ取りませんよ。
いや、そもそも個人の見解を書く日記に
事実の間違いを修正するとこはあっても
第三者に実害のない感想を書き換えろと言うこと自体変な話なんで
しかも、ソースが関係者や公式サイト以外だって言われてもねぇ。
正確な情報がいいなら、テレビ局に聞いたりして検証されてくださいね。
ここそんなに立派な目的じゃないんで。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第6話:残業バレンタインと涙

2007年02月15日 | 何らかのあらすじ
終業まであと数分。デスクで電卓を叩き、書類の仕上げをしていた大前(篠原涼子)が何かを感じ取った。

「地震が来ます。」

新人社員の浅野(勝地涼)や嘱託の小笠原(小松政夫)が疑っていると
そのとおり大きな揺れがやってくる。
うろたえる皆に、里中(小泉孝太郎)がデスクの下に潜るよう指示をだす。
大前はデスクの下でも電卓を叩き、なんとか時間内に
仕事を終えようとする。
ロフト部分に森(加藤あい)が動けずに居たのを見つけた里中が
身を挺してかばってくれた。
至近距離の里中に驚いた森はボォーっとする。

皆は家族など、それぞれの無事を確認する中、
揺れが収まると、すぐにデスクで書類を仕上げようとする大前。
男性派遣社員:近(上地雄輔)は、赤ちゃん言葉で家族の無事を確認。
どうやら、近には小さな子どもがいるようだ。
里中にも、同じフロアの東海林(大泉洋)から電話が入る。
なぜか普段強がっている、女性社員:黒岩(板谷由夏)は
デスクの下でその東海林の腕にしがみついている。

東海林は、大前が何をしていたかを里中に尋ねると
何事もなかったように仕事を続けていたときいて
「アイツはこういうときに、電話をかける相手もいないんだな。」
と憎まれ口を言っている。その横でやはり電話をかけていない黒岩が
「よわ~いビーム」を放っていることには気づいていないようだ。

フロアの一同が、まだ余震を恐れてデスクから頭を出せない中
大前が、まだデスクに隠れている部長の桐島(松方弘樹)の前に
やってきていた。
退勤時間が近づいているので早く目を通して欲しいという大前に
東海林が「残業をしないこと」を絡む。
同じく残業をしないことを不思議に思っていた桐島が尋ねると
「残業はやる気の無い正社員が残業代を稼ぐためにするもの」
と答えたところで退勤時間となり、怒る正社員を尻目に大前は去っていく。

S&Fでは、東海林の企画でチョコレートの名店 「シルスマリオ」 と提携し、
春から新製品の全国規模での販売を決定。その宣伝を兼ねたリサーチをするため、
バレンタインのイベントをマーケティング課が協力して開催することになった。
大前がすばやく「イベント用の必要人員を7人派遣などで確保して欲しい」と
内容を説明した書類を里中に提出するのを見て、東海林は
「派遣に指図される」ことを怒るが、里中は気にしていないようだ。

早速、大前と森が所属する派遣会社「ハケンライフ」から派遣された7人が
営業の一ツ木(安田顕)と共にミーティング兼通称「顔合わせ」にやってくる。
ミーティングでは大前と森が、7人の派遣社員のまとめ役であると
里中に紹介される。
派遣社員を採用する際は面接などをすると
容姿などで判断したこととされてはいけないので
面接で決めてはいけないことになっているが
そこは「ザル規制」。「顔合わせ」と称して面接をしている。

ウグイス嬢の早苗という女性以外は、ベテラン派遣の年代である
30歳後半以上の女性たちであった。その中の一人は大前を知っていて
大前の態度が大柄であることで、彼女の指図を受けたくないといいだす。

社員や大前たちがいないところで、臨時派遣社員が森を捕まえる。
さほど仕事の要領が良さそうでない森が正社員でないことを聞きつけると
彼女らは「やっぱりね」という顔をする。
自分たちはかつて長期の派遣業務をしていたが、30代後半になった途端
こういうイベントのような臨時の仕事しか紹介されなくなったといい
長期の仕事は、20代の女性が持っていってしまうから
「派遣は35歳が定年」だと森に教えるのだった。

この話を聞いた森はショックを受けて、大前の住み込んでいる店に
やってくる。
「ここは迷える派遣の相談室ではありません。」
と冷たい大前。どうせ自分なんか、どうせ派遣なんかと理由をつけて
スキルアップを怠っているいい訳だと、森の話を聴きそうにない。
「派遣は義理チョコを配る方がいいのか?」ということも
「お金の無駄だ」と一刀両断だ。
店のママやママの息子は
「どうせ人間は死ぬんだからそんなにくよくよするな。」
といい、ここの人はラテン系だから陽気なことが言えていいと
またため息をつく森だった。

イベント当日、森が東海林に頼まれてライトの当たる下にチョコを
並べていると、不思議な熟年女性が注意をしにやってくる。
「そんなところにチョコを置いたら溶けるじゃない。」
彼女こそこのチョコを手作りで製造している「シルスマリオ」の
女社長くに子だったのだ。
大前と森が対応していると、要領のいい東海林がチョコを並べたのを
二人のせいにして謝りにきた。
休憩中、控え室で他の臨時派遣と一緒に居る森は濡れ衣を着せた
東海林のことを怒っていた。
大前は、
「あの人は、悪いことは派遣のせい。いいことはオレ様のお陰と思っている人間だから」
とクールに皆のお茶を注いでいた。

イベント直前、控え室で東海林は「自分が作成した原稿を読むように」と
ウグイス嬢を担当する早苗に原稿と、ハート型の被り物。(た~らこ♪の類似品)
を差し出していた。
ところが早苗は、イベント会場で賢介に一目ぼれをしたと本命チョコを差し出し
里中に、「仕事に集中して下さい」と断られると、「失恋のショックの上
被り物が嫌だ」と営業の一ツ木に連絡した後、仕事を放棄して帰ってしまった。
慌てて現れたハケンライフの一ツ木が、かつて選挙演説のウグイス嬢として
代議士を3人も当選させたことがある大前を早苗の代役に指名。
かぶりものを嫌がる大前に対して、嫌味交じりに詰め寄る東海林だった。

果たして、イベント会場には被り物をした大前が現れ、原稿を読み始める。
美声のアナウンスに会場は忽ち大賑わいで、東海林は里中に
「声だけはかわいいな。」と横で冷やかし半分だ。
里中は大前に休憩するように促すが、在庫を売り切らないと
残業になってしまうからと大前はアナウンスを続けるのだった。
イベント終了一時間前に在庫は無くなり、イベントは終了する。
大前は無事に退勤前にチョコを売り切ったため、里中に直帰の
許しをもらって退勤した。
臨時派遣たちが森に予定どうりの時給がもらえるのかと詰め寄る。
彼女たちの迫力に驚いてしどろもどろになっている森に、
里中が予定どうりの時給を支払うことを告げると、
森の対応に文句を言いながら彼女たちも去っていくのだった。

予想以上の売り上げに気をよくした東海林は翌日の分の追加注文をしに
「シルスマリオ」 の社長くに子の元に浅野を連れて直談判に行く。

控え室に戻った里中は、部屋に誰かの荷物が忘れられていることに気づく。
恐る恐る中身を確認すると、その中には沢山のライセンスカード。
荷物は大前の物だった。
一旦戻った会社から、ため息混じりに出てくる森。
どうやら臨時派遣の迫力に、自分もそうなってしまうのかと不安なようだ。
一緒に会社から出てきた里中に、
「不安なのは自分も同じだでも一緒に成長していこう」
と言われた。
「イベント後の時間を空けて欲しい」とも里中に言われ、デートなのかと
動転して植え込みに激突する森だった。

大前が店で踊っていると、終わるのを待って里中が訪ねてきていた。
誰の荷物か確かめるために、中を見たことを謝る里中。
謝りついでに、どうして沢山のライセンス・高いスキルを持つ大前が
自分の会社に来たのかを訪ねる。
「一番残業の確率の低い一般事務職だから」と答える大前。
「皆大前さんと仲良くなりたいんです。」と
イベントの打ち上げに誘われても、
「仕事の時間とプライベートの時間をはっきり分けたい。」
「会社が終わってから職場の人間の顔を見たくない。」
と、部屋へ戻っていくのだった。

東海林らが直談判に行くと、社長はこのチョコがすべて手作りな上
このイベントのために出産が近い娘にも無理をさせていると渋い顔だ。
なんとか追加注文を取るため、浅野と二人で手伝ってでもと粘り
徹夜で店を手伝い始める。
絞り器から上手にチョコを搾り出す浅野。
こつこつと細かい作業に向いていたらしい浅野に、社長は
「会社がクビになったらうちにおいで」と冗談半分なのか分からない。
身重の娘(遠山景い子)と社長がラッピング。
なんとか朝には追加分を完成させていた。
社長が脅し文句をかける。
「これだけ無理させたんだから、売れ残ったら承知しないよ。」

朝、会社でイベント出陣前の挨拶を桐島にしてから東海林がでかけようとする。
黒岩が東海林を捕まえてチョコを渡すが、どうやら鈍い東海林は
「毎年丁寧に義理チョコをありがとうございます。」
と皆の前で言うので
「お礼は三倍返しでいいわ」と付き合うしかない黒岩。
「本命チョコを買うときは安くしてやるから来いよ」
と言い出す東海林に
「あとでイベント会場見に行くわ」
と少し元気のない黒岩だった。

会場では東海林の部署に所属している香たち派遣社員(おしゃれ派閥)が
東海林と里中にチョコを渡していた。
香は気のある里中にチョコを渡すとき、今夜の予定を尋ねるのだが
「外せない用事があるから」と断る。
それを見ていた森は、ますますデートなのかとドキドキする。
浅野が、「外せない用事ってなんですか?」と聞いてきたので
「浅野くんも参加してよ。」と誘う里中に、驚く森。
やはり勘違いだったらしい。

昼休みのOLで賑わう二日目の会場で、大前が東海林の作ったコメント
(人生いろいろな人には島倉チョコ)を大前が「くだらない」と
一行飛ばしたことから言い合いになる。

里中が、東海林も疲れているからと犬猿の二人をなんとか
会場から控え室に移動させた。
里中と大前の前で、義理チョコは職場の潤滑油だと主張する東海林に対し、
今日は、義理チョコを無理に配らなくてもいい派遣であることを喜ぶ日で
福利厚生のない派遣社員にとって、義理チョコはドブにお金を捨てる
ようなものだと言い張る大前。
しかし、マイクのスイッチはそのままになっているらしく
そのトークバトルが、チョコを買いに来たOLたちで
大賑わいの会場に流れてしまう。
あわてる森たちとは対照的に、派遣と社員のバトルが聞こえてきて
面白がる臨時派遣社員。

大前たちが気づいた頃には、大量に売れ残ったチョコが残され
イベント終了後に売れ残ったチョコを見た社長は、怒って会場から
去ってしまう。
会社に戻った東海林と大前、二人して桐島に自分のせいだと頭を下げる。
東海林がもう一度社長に掛け合ってくると部署から去れば
退勤時間を過ぎているが大前も構わず店に出向くのだった。
イベント会場の控え室に居る森に、臨時派遣たちが話しかけに来る。
あのやり取りを聞いて、もう一度チャレンジしたいという。
簿記の一級とパソコン検定の2級を持っているという女性も居て
彼女たちも元々はスキルの高い派遣だったことを知った森だった。

店内で頭を下げる二人。
社長は怒っている挙句、無理をさせた娘が産気づいてそれどころではないという。
娘が余りにも苦しむのを見て、あわてる一同。
救急車もなかなか来ないという。
そこへ大前が歩み寄ってくる。娘のお腹に手のひらを当てると
もう破水が始まっており、娘は車まで歩けないと言い出すので
大前がここでふとんをひいて出産させようと判断する。
東海林には、お湯と清潔なタオルやハサミを準備するように指示する。
驚いている社長に、大前は持っていたライセンスカードの中から
「助産師」のライセンスカードを差し出す。

「助産師の大前春子です。」


落ち着いた大前の処置で、娘は無事に女の子を出産する。
ちょうど店の前に救急車は到着した時だった。
会社とシルスマリオとのイベント後の契約も無事元通りとなり
東海林は里中からの伝言で、大前に今夜は直帰せずに会社へ
向かうように伝える。このとき時間は21時だった。

もう暗くなった会社のフロアに戻ると急に電気がついた。
実は今日は大前の誕生日で、ライセンスカードに書かれた
誕生日を見た里中が考え付いて開いた会だったのだ。
火事になるからとローソクを消す大前に、盛り上がる小笠原たち。
ケーキは森が、義理チョコを買うのを辞めて用意したことを知ると
「誕生日ケーキなんて義理チョコ以上にくだらない。」
散々けなされて謝る里中。
カードを渡しても
「こんなものを就業時間中に作るなんて、どうしようもない会社だ。
この会社の給料と時給は無駄だ。」
とまで言い捨てて会社から出て行く。

ベンチに座ってバスを待つ大前。
その間、もらったバースデーカードを開くとマーケティング課プラスαの
メッセージが書かれていた。

里中「これからもダメな僕を助けてください。」
森「先輩を目標にがんばります」
浅野「大前さんの笑顔が見たいです」、
近「実は先輩のこと尊敬してます。」

似顔絵つきの東海林「でいくつになったの。」



小笠原「春子ちゃんは、きついこと言っててもホントはいい子なんだよね。」

バスが来ても大前の涙は止まらなかった。


なるべく拾ったつもりですが、ビデオなしなんで御容赦ください。
例によって、責任なんぞとれませんので。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第5話:「お時給インベーダーとナマコ大先輩」

2007年02月08日 | 何らかのあらすじ
S&Fに年に一度の国税局の査察が始まり東海林(大泉洋)ら営業2課は提出用のデータを揃えている。
そんなとき、部長の桐島(松方弘樹)に呼ばれ、里中(小泉孝太郎)が会議室に出向くと、人事部がかつては腕のいい営業マンだった嘱託社員・小笠原(小松政夫)のリストラを決定したと里中に告げ、自分からは言い出し辛く、里中から嘱託契約の打ち切りを伝えて欲しいと言われる。

マーケティング課では、その小笠原が大前(篠原涼子)の前で居眠りをし
怒った大前が消しゴムを投げて起していて、それを東海林が見て怒っていた。
小笠原はパソコンの社内メールを読むことができず、人事課からのメール内容を
まだ知らない。
森(加藤あい)、近(上地雄輔)が二人掛りで東海林にパソコンを教えるが
マウス操作が上手くいかず、向かいの席の大前のデスクに被害を与えてしまう。

尊敬している小笠原に、自分がリストラを告げることと
できれば辞めさせたくないという気持ちの里中が
給湯室で東海林に相談する。
「会社も小笠原さんを辞めさせるくらいなら、派遣をクビにすりゃいいんだ。」
「手柄を小笠原さんにまわして、ナニが何でも数字を出せ。」
とアドバイスを受けた里中は持ち場に戻る。

朝ごはんを食べ損ねた浅野(勝地涼)が、コンビニで買ってきたカニマヨおにぎり
を食べようとして、大前に睨まれる。
そのおにぎりをみた小笠原は、
「どうしてコンビニのおにぎりは、こういうヘンテコな具が入っているのしか
売っていないんだろうね。おにぎりはやっぱり塩じゃなきゃ。」
と喋っているのを里中が聴きつけて、手柄を立てさせようと
「塩むすび」商品化の企画を考える。
自分と浅野はコンビニをリサーチするので、小笠原と大前にデパートへ
リサーチに行くように頼む。
東海林が廊下で大前に
「どうしてもっと優しく起さないんだ。」というと
「私は介護ヘルパーの資格は持っておりません。」
と言って去っていく。

道中、小笠原は大前に自分が現役の頃は全ての書類が
手書きだったので、どうしてもパソコンになじめないと
話しかけていた。
デパートでまっすぐ地下食品街に向かう大前とは対照的に
小笠原は家庭用テレビゲーム機に夢中になり迷子になってしまう。
地下のおむすび屋で、大前が気づくと小笠原は行方不明。
仕方なく一人で仕事を続け、迷子の小笠原より放送が入っても
仕事を終えて帰ってしまう。
偶然、デパートに来て大前の様子を見た東海林が、小笠原を
連れ帰ってきた。

「どうして小笠原さんを置いて帰ってきたんだ。」と
東海林が大前を咎めると、
「やりかけの仕事があったので帰りました。」というだけ・・・。
その時大前のおなかが大きく鳴った。13:05。

「迷子騒動で昼食がとれなかったので、お腹がなりましたが、それが何か。」

驚いた里中が、昼休憩をとってくださいと言ったので大前は席を立った。
すると桐島が大前を昼食に誘う。里中も同行してきた。

社員食堂。
なぜか大前は水だけを飲む。
桐島がワケを尋ねると
「ここは、正社員が350円で食べられるカレーライスが、そうでないものには700円するからです。」
といい、それじゃ場所を変えようというと
「結構です」と断っていた。
桐島が大前に、小笠原についての見解を尋ねると
派遣社員が社員への見解を答えることを大前は断る。
「外部の人だからこそ、冷静に判断できる。」
と桐島に言われ、大前は
「派遣の立場から言わせていただくと、はっきりいって小笠原は会社のお荷物。」
だと答えて、大前は去っていった。
退社時間、森と小笠原が一緒に出てきた。
「塩むすびの企画が通ると自分の祖父も喜んでくれるだろう。
小笠原はなんとなく自分の祖父と似ている。」
と森が言うと、小笠原も孫のような森と一緒に仕事ができて
嬉しいと答えた。

夜、大前が住み込んでいる店のママ(白川由美)が
「春子、今日はまだ踊らないの?」
と大前に尋ねると、大前は
「今日は悪い予感がするから、まだ踊らない。」という。
予感は当たり、東海林と里中が店にやってきて
昼間、社員食堂で桐島に「小笠原がお荷物」と言ったことを
知った東海林は「人を思いやる気持ちはないのか」 と咎める。
大前が東海林の事を
「この人、私に何か根にもってるみたいだから。」
というのでハエと言われたことを思い出した東海林。
「それじゃ、まるで俺がふられたみたいな言い方じゃないか。」

やりとりを聞いていた天谷の息子(城田優)は、大前に
「春子、正社員とかってなんか面倒くさそうだね。」
と親しげに話しかけるのも東海林は気に入らない。

東海林が小笠原のリストラの危機を告げると、大前は冷ややかに
「派遣は三ヶ月に一度リストラの危機にさらされている。」
それでも東海林が、大前をお時給インベーダーだと食い下がるが
「あの人は会社に甘えて、危機感がなさ過ぎた」
と言われ二人はすごすごと帰っていった。
踊りの支度を始める大前に、天谷は
「春子、あの二人と喧嘩してるときアナタ楽しそうね。」
というのだった。

次の日の午前。
里中は会議室で、小笠原に嘱託社員の契約の打ち切りを告げる。
消沈した小笠原は、定食屋に早めの昼食をとりにいくといって
部屋を去る。会議室を出て行く小笠原を、桐島や黒岩(板谷由夏)が
何も言えず目で追う。その気配を大前も感じていた。
黒岩が里中たちに「派遣が小笠原さんの仕事を取るからだ。」
と言い出す。
森は「小笠原さんがあの席にいるだけで安心できた。」といい
浅野も「俺だって研修時代に小笠原さんに世話になった。」と
当時を思い出していた。
気にした森が、大前に「最近自分が仕事ができるようになったから」
だと言うので、大前は「そんなことを気にするぐらいなら、あの程度のスキルで会社にいられる手段を学びなさい。」といい。小笠原を「なまこ社員」だと言った。
他の派遣たちも森に「あの人は会社に居ても寝てるだけで、
森ちゃんの何倍もお給料をもらっているのよ。」とそっけない。

その直後、国税庁側から99年度の小麦粉の取引の書類を提出するように
言われたと桐島がやってくる。
当時の手書きの信憑証を全て17時までに提出しなければ、架空取引や違法な
接待があったとみなすというのだ。
社員たちが大慌てで当時の書類を探す中、他の派遣社員の香や近たちは
「自分たちには関係ない」と言って物見遊山顔だ。
その後ろから大前が
「その発言カンジ悪い。」
と言ってすりぬけたので、香は
「あの人に言われたくないわ。」とあきれる。

とうとうマーケティング課も書類探しに協力することとなった。
大前は里中に、部長に言われるまま小笠原にリストラを告げ
小笠原を守るために自分からは何もしなかった。
自分を守りたいなら、何もしないでずっと一生そこに座っていなさいと
言って去っていく。
大前が定食屋に行くと、店員相手に小笠原が話し込んでいた。
大前は近づくとスーツの襟を掴んで
「午後の業務はとっくに始まっています。」
と小笠原を会社へ引きずり戻って行った。

まさにエレベーターに連行するその場面を
派遣元社員の一ツ木(安田顕)が目撃してしまい
大慌てで営業部のフロアーへ駆け込む。
大前が小笠原を暴行していると思い込んだ東海林と
驚いたマーケティング課一同が地下の書類置き場に行くと
「さっさとしなさい、時間が無いんだから。」と
大前の声が聞こえ、あわてた皆が大前を抑えようと
声の方向へ向かうと、そこには見事書類を見つけ出した小笠原と
大前がいた。
小笠原は現役時代何度もこの場所に足を運んでいたので
どこに書類があるかを把握していたらしいのだ。

早速営業部に戻り、営業部全員で小笠原のアドバイスを基に書類を丁寧に整理。
なんとか17時に間に合いそうだと、里中と小笠原がエレベータに乗り込む。
「最後に花道を作ってくれてありがとう。」
「最後じゃありませんよ。」
「小笠原さんは、俺たちにとって、会社にとって必要な人です。」
と答える里中だった。
エレベータに乗り込むとき、小笠原から首に下げた身分証が
エレベータの隙間から落ちる。
その後、降りるエレベータが途中で停止してしまう。
エンジニアが来るには時間がかかると言い
国税庁は時間通り書類を持ってこなければ、違法行為が
あったことになると言い出す。

大前がエレベータの制御室に向かうと、モニターを見つつ
点検用ロープを出すように言った。
東海林が階段で大前とすれ違うと、大前は作業服にロープを下げて
上がっていく。
東海林が一ツ木に連絡をとると、大前はエレベータの整備士の資格を
持ってるという回答が帰ってきたのだった。
エレベータが止まったすぐ上の階から、大前がロープでエレベータに
乗り込んでくると、「春子ちゃん、アンタ忍者の資格も持ってたの?」小笠原が
驚く。
まず里中、次に書類を上にあげた。見送るつもりの小笠原に
「あの書類はアナタが届けなさい。あの書類にはあなたの会社への人生が詰まっているんだから。」
といってロープを嫌がる小笠原を里中に手伝わせて引き上げる。

さて、自分も上がろうとしたとき、二人はロープを下ろさずに
さっさと去ってしまった。
怒る大前に、上から誰かが投げ込んだロープが降りてくる。
「どこのどなたかは存じませんが。」
上りながら礼を言おうとした大前が顔を上げると
それは東海林だった。
ズリ落ちそうになる大前だが、いやいや仕方なく東海林の手に捕まり
上りきると汚いものが触れたような仕草をみせる。
かっこよく助けたつもりの東海林は、その様子を見て怒り出すのだった。

窓の外を見ながら、里中と東海林が喋っている。
「まったくあの女は言ってることとやってることが違うじゃねぇか。」
と東海林がいうと、里中はでも大前の言っていることは本当だと言う。
しかし東海林は「やめておけ」という。大前の言うとおりにしたら
会社から外へ弾き飛ばされると言うのだった。

国税庁の査察は無事終わり、小笠原の契約打ち切りの話はなくなった。
桐島はマーケティングの皆で打ち上げに行こうといい、抜け目ない東海林は
桐島に「是非、ご一緒させてください。」とついていく。
東海林が大前を誘おうとしたが断られ、「そういうと思った」と強がる。

大前が会社の外に出ると、小笠原が待っていた。
まだ皆には言っていないが、自分から契約の継続をしないつもりだといい
花道があるうちにすっぱりと会社を去りたいと告げるのだった。
大前は、
「カッコよく会社を去るのは派遣社員のすることです。社員は社員らしく、一生会社にしがみついてください。」
「早く戻らないと、また迷子になりますよ。」
と言い残して去って行った。
それが辞めないで欲しいという意味だと知っていた小笠原は涙ぐみ
後ろには、森たちが小笠原を探して会社前に戻ってくるのだった。

例によってビデオなしの勝負です。
気が向いたら節語のアレとか結語のソレを直すかもですね。
正確にはどのタイミングで「お時給インベーダー」と
東海林が言ったのかがかなり定かでない。
そうそう、森と近が小笠原にパソコンを教えているとき
「どうか、ま、ひとつ。なが~い目で見てください。」
のサービスカットがございました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格:第4話「悲しい恋とお時給」

2007年02月02日 | 何らかのあらすじ
先週ラストのキスシーン。
冷静な大前(篠原涼子)は、バスに乗り込んで余韻も無く去ってしまう。

森(加藤あい)は、初めての給料日が近いとあって落ち着かない。
「両親に何かプレゼントをしたい。」
と大前相手に語っていると、森に気のある正社員の浅野(勝地涼)は
その優しさに感激しているが、大前や男性派遣社員の近(上地祐輔)たち
他の派遣社員は、派遣の給料システムに慣れているので冷ややかだ。

他の部署の派遣社員が年上の大前を冷やかしで「先輩」と呼んでいるのだが
派遣仲間の「サトコ」が今日、正社員と結婚するので、この件について
「先輩は、派遣と正社員の結婚をどう思いますか?」
というと、ややテーマを逸らし気味に
「平日の結婚式は業務に支障が出て迷惑だ。」
と答える。

「その通りだわ。」
と賛同していた人間が一人・・・。
女性社員の黒岩(板谷由夏)だった。

さっさとその場を去る大前に、近は
「大前さんはこういう話題が嫌いみたいですね。」
といい、嘱託の小笠原(小松政夫)が
「30過ぎの独身女性は皆、こういう話題が嫌いだから・・・。」
と言うと、後ろから黒岩の冷たいビームにさらされていた。

派遣社員のサトコの結婚式の会場。
新婦の紹介で派遣社員だということが分かると
新郎の親から異論がでてモメはじめ、司会者の東海林(大泉洋)が
新婦のお色直しを促して、新郎新婦はその場を離れる。
ドアの外で、新婦が会場に入るのを嫌がっている。
東海林と里中(小泉孝太郎)が司会席で困っていると
扉が開いて、ドライアイスと共に大前が現れた。
部長の桐島(松方弘樹)に頼まれた、今日締め切りの書類を届けに来たので
判が欲しいと、桐島の印鑑持参でやって来たのだ。

判をもらうと18時1分前。

大前は、司会席でスポットライトを浴びる里中に近づき
直帰の許しをもらって帰っていった。

翌朝、結婚式で「派遣社員だから結婚で差別された」話で盛り上がる。

落ち込む森に、近は「格差社会だから」とあっさり言う。
派遣は時給が高いが、ボーナスや交通費、退職金が支給されない
だから、会社は人件費の安い派遣社員を使う。平社員は派遣社員よりも
トータルの収入が多く、身分も安定しているので相手の方が
スキルがあっても劣等感を持たずに仕事をすることができるのだと。
里中や浅野は「正社員も派遣も同じ仕事をする仲間だ」
といって森を慰める。
大前は、「仕事をしない正社員のおかげで時給がもらえるのだから気にしていない。」
と言って、仕事につく。
嘱託でボーナスの出ない小笠原は、森に「正社員で良かったな」と
言う。
大前の時給は前回のマグロの件で500円上がったらしい。
出勤してきた桐島が、大前に期間延長や紹介予定派遣契約などの
契約の切り替えを打診すると、大前は「会社の奴隷になりたくない」
といって変更を拒否する。

先東海林はキスの件で大前のことが気になってしょうがない。
皆に「ガツンとやってくれ」というような行動を促されるのだが
至近距離に近づくと尻尾をまいてしまう。(一同がっかり)

昼休み、大前と同じ定食屋で里中が東海林に
「大前さんに話しかけなくてもいいの?」
という。
キスシーンを目撃したことを告げると狼狽するが
「その件はお気になさらず」と店を去る大前に、
思い切って自分の携帯番号を書いた紙きれを渡す。

午後、大前が桐島にお茶を出すと、いいところをみせようと
東海林がロシア人のバイヤーとの商談に大前を秘書につけてくれるよう
桐島に依頼する。
打ち合わせで大前が通訳の必要を促すと、東海林は必要ないという。
2年間ロシア支社への駐在経験があったらしい。

夜、派遣元社員の一ツ木(安田顕)が、会社に尋ねてきていたので
東海林は大前のロシア語のスキルを確認するが、一ツ木のファイルには
記載がされていない。
東海林はなんとか大前の電話番号を聞きだそうとするが
一ツ木には「派遣社員の個人情報なので」と断られる。
「派遣社員の会社とのトラブルのその2は、正社員との色恋」
と言われ、東海林は飲んでいた飲料を噴き出してしまう。

ケイタイの番号を託したにも拘らず、まだ電話もかかってこない。
携帯電話を気にしながら、明日の商談のため、ロシア語を復習している
東海林を見て、里中は
「大前さんが羨ましいんじゃない。あの人見てると、俺たちが入社して積み上げてきたものってなんだったんだろうって思うよ。」
といい、東海林も
「俺もガラガラと崩れる気がするよ。」
と答えた。
里中は
「でも、大前さんみたいに仕事ができる人は、東海林さんみたいに仕事のできる人が好きになると思うよ。」
という。
「本気だったら応援するよ。」とも。

翌朝、森ははじめて貰った給料の少なさにショックを受ける。
家賃や光熱費を支払うとこ一ヶ月ももたないと嘆いていた。
「ハケンは時給だって分かっていたんでしょ?」
と、近は問いかける。
大前には借金の相談をするが、断られる。

東海林が商談の書類を揃え、準備をしていると
古い書類を持った森が、東海林のデスクにぶつかって書類を床にぶちまけて
しまった。
あわてて確認もせず書類を拾い集めると、古い書類を一時保存する
ロッカーの使用方法を里中に教わり、鍵を預かる。

いよいよ、商談。ロシア人のバイヤーは大前たちの会社から
エビを買う話をしているが、ロシア人バイヤーは強気で
話がまとまらず商談が長引く。

森が時給の悩みを他の派遣社員(おしゃれ派閥)に相談すると
他の会社にも登録して、時給のよいところを紹介してもらえば
いいという。近も3つの会社に登録しているようだ。

森は先にお茶を出したが、商談が長引きそうなので
今度はコーヒーを出すように里中に頼まれて会議室にやってくる。
後、数分で間もなく18時。
コーヒーを出そうとした森に、大前は
「コーヒーは出さなくていい。あと1分で終わるから。」
という。
大前は、すっと立ち上がり何事か凄んでバイヤーに話すと
商談はすんなり終わり、大前はまたも定時で帰る。
話が読めない桐島が東海林に尋ねると、
「(ロシア人バイヤーは)こちらの言い値で買うそうです」
と説明した。

大前が住み込んでいる店で、大前と森が話している。
「結局、家賃は母のへそくりで大家さんに払ってもらいました。
これじゃ、プレゼントなんて。」
「先輩は登録している派遣会社一つだけですか?」
「身体は一つしかないから一社で十分。」
「今の派遣会社、時給が安いんですよね。」
「言うことだけは一人前の派遣らしくなったわね。」
「私には先輩みたいなスキルが無いから、このままだとすっと惨めな派遣なんです。」

そんなところに、里中と東海林がやってくる。
店のママ天谷(白川由美)が、フラメンコを踊り終わった大前と裏で
「あたしの好みの方がきたわ。あのクルクルパー、マの人」
と喜ぶ。
店に大前を呼び出して、ロシア語のスキルについて東海林がたずねると
「取得資格欄に書ききれなかっただけ」
という。
寒い中、店の外で話そうと東海林がいいだす。
いろいろ言っても柳に風と請合わない大前
「派遣は契約期間が短いから手が出しやすく、切れやすい。
そんな正社員を今まで沢山見てきた。」
東海林は「アンタから見て俺はそんな一人にすぎないのか?」
と言うと「そうだ」と大前は答えるのだった。
「でも、2ヵ月後には俺はもっとアンタが好きになるかもしれない。」

アパートに帰った森が、早速他の登録してみると、
時給1800円の受付の仕事の面談が舞い込んできた。
明日が面談でどうしたものかと派遣社員の香に相談してみると
みんなやっていることだから、
何か理由をつけて休んで行けばいいと教えられる。
さっそく森は一ツ木に、「群馬の母が病気になった」といって
うそをつき、会社を休ませて欲しいと電話する。
電話を切った一ツ木は、
「でも、家族の急病って今日で6人目なんだよねぇ。」
と諦め顔だった。

翌日、大前が目覚めると昨夜寒い中外に居たせいか風で39度の
熱が出てしまった。
なんとかフラフラで会社に出勤。東海林は風邪で有給をとっていた。
他の派遣社員は「正社員は簡単に有給がとれるからいいわよね。」
とヒソヒソ話している。

熱で体調が思わしくなく、フラフラの大前。だがなんとか業務をこなす。
東海林宛にロシア人バイヤーから電話がかかってきたので、唯一部署で
ロシア語が話せる大前が電話にでると
「帰国の都合で、今日の3時に契約したいので書類を揃えておくように」
という内容だった。
あわてて東海林のデスクから書類をそろえ始めるが、どうしても一部大切な
書類が見つからない。
里中が、森が書類を混ぜて拾ったことを思い出したが肝心のロッカーの鍵は
森が持ち歩いてしまい、ロッカーをあけることができなくなってしまった。
香と他の派遣がコーヒーを飲みながら、森の今日の面接の話をしていると
それを聞きつけた大前が、面接場所を香から聞き出す。

緊急連絡で、一ツ木が森に電話をかけるが携帯がつながらない。
実家に電話をすると、病気のはずの母親本人が電話口に出る。

大前は、会社前に停めてあったバイク便のバイクを拝借して
面接現場へ向かう。
森から鍵を受け取るがフラフラで、またバイクに乗って会社へ戻る。
約束の15時が近づいてくる。
バイクで追い越した車にロシア人バイヤーが乗っているのを見て
急いで会社へ鍵を届ける。
書類を見つけ出したところで間一髪バイヤーが来て、
「私の乗った車をバイクで追い越さなかった?」
と尋ねる、大前はロシア語でぶっきらぼうに
「えぇ、それが何か?」
と切り返すのだった。
会社は無事に契約を終えることができた。

帰り道、フラフラしながら大前が帰ろうとすると
様子のおかしいのに気づいた里中が後ろに、前からは
森がやってきた。
里中にうそをついたことを謝り、熱があった大前の様子を
見に来ると会社の玄関フロアで大前は倒れてしまう。

住み込んでいる部屋で、母親代わりの天谷が
「39度も熱があるのに仕事するなんてこの子は無茶でしょ?」
などと、森と里中に礼をいう。
天谷は森に
「あなたも焦ること無いのよ。この子だって最初は600円のレジ打ちからだったんだから。」
「でもね、この子は絶対約束を破らないの。一度逃げるとずっと逃げなきゃならなくなるからって。だから、3ヶ月間は絶対仕事が辛くても歯を食いしばっていつづけるのよ。」

大前を送り届けた後、森は群馬の母親に電話をする。
派遣会社の一ツ木から電話があったことを母親が伝え
「辛いことがあったらいつでも帰ってくればいいんだよ。」
と優しい言葉を聴いて、森は涙ぐむが決意を新たにする。

月曜の朝。
服のポケットに残っていた東海林の電話番号のメモを見て
店の前で東海林に言われたことを思い出して、大前は微笑むが
メモをくずかごに捨てて、会社に向かう。

会社に近づくと、森が後からついてきた。
「時給1,800円の仕事はどうしたの。」
「あれはもうやめました。」
「わかった、面接で断られたんでしょ。」
「違います。ここで変わったら、『だから派遣はいい加減だ』って
いわれちゃいますから。だから、目標は2ヵ月後の契約更新です。」

玄関ロビーに入ると東海林が追いかけてくる。
「同じ釜飯の第一歩ということで、食事を一緒にしたい。河豚を食べに行こう」
という東海林。
「・・・。河豚。」
大前が絶句するので、河豚が嫌いなのかを尋ねると
「河豚。死ぬほど好きです。でも東海林さんとは食べたくありません。」
キスも怒っていないと答えていた大前なのに、なぜかを尋ねると

「飛んでいるハエが顔にとまっただけで、ハエに腹を立てる人はいない。」

と大前が答えた。
ハエと言われて頭にきた東海林が
「俺がハエなら、お前はなんだ。電信柱じゃないか!」
といって怒鳴りだし、里中にとめられるのだった。

例によって、エピソードの前後や
セリフの記憶違いに責任なんぞとりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格第三話:「正社員の友情・派遣の仁義」

2007年01月25日 | 何らかのあらすじ
水産部と営業部の会議で、森(加藤あい)と大前(篠原涼子)がお茶だしを
している。
入手したマグロの販売について、営業の東海林(大泉洋)が
「ここからは営業部の仕事だ。水産部は手を引いてくれ。」
と言い出したことで会議は紛糾し、お茶を出していた水産部の
人間が森にぶつかり、お茶がこぼれてしまう。
もたつく森を尻目に、てきぱきとデスクを拭く大前を里中(小泉孝太郎)が
見つめていた。
森を気に入った水産部社員が、里中に
「さっきお茶を入れてくれたのは誰か?」と聴いたのだが
大前を見ていた里中は、「大前さんです。」と言ってしまう。

結局会議は、桐島(松方弘樹)の提案で、水産部と合同で国産マグロに関するプロジェクトが立ち上がり、
東海林たち営業が販売を請け負うことになり、里中たちマーケティング課も協力することになった。

森と大前が部署に戻ると、会議中のはずの水産部の社員から
大前に「ランチを一緒に食べよう」とナンパメールが届いた。
面白がる若手社員:浅野(勝地涼)、嘱託:小笠原(小松政夫)、男性派遣社員:近(上地雄輔)、森を尻目に
大前は「食事は一人で食べる主義です。」と返すと
「赤いセーターの可愛い君が云々」というメールが更に多数届く。
彼らは大前と森を間違えていたのだ。
誤解を解くのもうっとおしいと、大前は
「仕事中は会議に集中しなさい。」「うっとおしいんぢゃ」
などと、森を装ってメールを物凄い速さで入力して返信するのだった。

メールを返すと丁度休憩時間。
森が「私、一人でご飯が食べられないんです。ご一緒に・・・」
などと、もたもた喋っている間に、いつもの定食屋に向かう
大前と外に出る小笠原。
近は、弁当を持っていて断られる。
よその部署の女性社員:黒岩(板谷由夏)を誘うと、一寸嬉しそう
だったが意地を張って断ってくる。
浅野は森を誘いたいが勇気が無く尻込みしていると、浅野や東海林と一緒に
社食に向かっていた里中が、エレベータ前で森に声をかける。
(なぜか派遣元(はけんもと)社員も一緒にエレベータに乗り込んで社食へ)

「一人で食べていると、皆に見られている気がするんです。」
という森。
「女の子って大変なんだね。」と答える里中。
浅野は「大前さんは友達がなさそう」だと言う。
派遣元(はけんもと)社員は、「彼女は制御不能というか・・・」
などといいだし、東海林と大前の悪口で盛り上がる。
森と里中が話しているのを離れたテーブルで見ていた
他の部署の派遣社員が、里中に気があるらしく森の態度にヤキモキしている。
洗面所で、森に「私たちおしゃれ派閥に入らない?」と
森を取り込もうとして香水を振り掛けたりして誘う。
お洒落グループは昼食や合コンを共にするらしい。

午後の会議。

東海林が回転寿司に流通させることを提案するが
大前の理論武装で却下な空気。
小笠原が会議で発言し、自分が孫と見学したマグロ解体ショーの話をすると
黒岩は「それは提案ではなくて感想です。」と否定的。
ところが東海林は、ブームのマグロ解体ショーを、先日の売り場面積拡張に成功したデパートの一角で行うことに決定。
(小笠原に華を持たせたかったらしい。)
早速腕のいい解体師を探し始めるが、ブームの折、なかなか見つからない。
どうやら、小笠原が見たカリスマ解体師は「ツネさん」といい
スケジュールも多忙なようだ。

そんな中、ハケンのおしゃれ派閥に入った美雪が合コンの会場で
とりまきのオバサマといる「マグロの神様」のツネさんを偶然見つける。
美雪の連絡で大前の住み込んでいる店にいた東海林、賢介は直談判に急行する。
店のママ天谷(白川由美)は「二人のうちどっちがいいの?」
などといって大前をからかう。
大前は、「里中は性格がいいが仕事ができない。東海林は仕事ができるが派遣差別主義者」だという。
店についた東海林は、小笠原からきいた話を自分が見たように喋って
巧みにツネさんを口説き、翌日、1日だけ空いていた週末の土曜日にスケジュールをもらうことができた。
会社に訪ねてきたツネさんに、大前がお茶を出すと
「おぉ、春ちゃん」とツネさんが声をかける。
どうやら、二人は知り合いらしい。

デパートへ打合せに出向いた東海林に店長:緑川(渡辺いっけい)は、よくぞあの人気者を獲得したと上機嫌。
当日は本部からも視察が来るという。
しかし、店長が大前の名前を出すので東海林は不機嫌だ。

おしゃれ派閥が二千円のランチに行くと言うので、たじろぐ森。
しかし、一人になるよりはと出かけた店には
黒岩も連れの2人に食事をおごることで「一人飯」を避けていた姿があった。

ショーの前日、マグロの仕入れに行った市場で、70キロ台のマグロ10本の
現物を目にした東海林は不安にかられて、つい不用意に
「こっちは会社の運命が」と言ってしまい、ただお客さんに喜んで欲しかった
ツネさんの機嫌を損ねる。
東海林を振り切った瞬間にツネさんが台車に接触して利き腕を骨折してしまい、緊急事態に。
仕入れたマグロが深夜にはデパートに到着し、広告も打ち、
後には引けない状況の中、解体師の代役を探すしかない東海林。
何とか東海林を助けたい賢介は、板前やすし職人を手当たり次第当たってみるが、断られるだけで見つからない。
代役が見つからないと責任問題になると絶句する緑川に、東海林も辞表を用意し覚悟を決める。
見かねた賢介は大前が住み込んでいる店に向かい、店長の信頼が厚い春子に一緒に謝りに行ってもらえないかと頼み込む。
しかし、大前はハケンの自分にそれを依頼するのは筋が違うといい、里中はこの申し出を断られる。
東海林を助けたい一身で、普段は大人しい里中が
めずらしく感情をあらわにして声を荒げる。
里中を追い返した大前を見て、天谷は「それでいいの?」というが
まだ大前の気持ちは動かない。
部屋に戻った大前の携帯に、入院中のツネさんから電話がかかる。
事故だったとはいえ、スケジュールに穴をあけたし
元々身体の衰えを感じていたというツネさんが、大前に引退をほのめかす。

覚悟を決めた東海林たちは、満員のお客を前に頭を下げて解体ショーの中止を伝える。
そして、東海林がデパートの本部長に土下座しているその最中、店内のアナウンスが解体ショーの開始を伝える。

「まもなく、地下一階特設ステージで「春ちゃんのマグロ解体ショー」が行われます」

そこに現れたのは長い風呂敷包みを抱えた大前だった。
上着を森に投げ、法被を羽織ると風呂敷から解体用の長包丁が現れる。
見事な包丁さばきと、イキのいい客との掛け合いで土曜の解体ショーは
大成功に終わる。

東海林が市場にツネさんへの挨拶に行くと、大前とツネさんが
話し込んでいるのを見かける。
「ツネさん。身体が資本なんだから早く治して。」と、これからも仕事を
続けるようにいう大前。
ツネさんは、「春ちゃんは、俺の一番の弟子だ。」「昔から春ちゃんは、いつも絶対に弱音を吐かなかった。」「雪の日だって・・・」と大前との思い出に浸る。

月曜、大前が出勤すると桐島は大前に礼をいい休日出勤の特別手当も
出すという。一緒に居た派遣元(はけんもと)社員も「いくらでも出してくださるようですよ」と耳打ちするが
「手当てはいらない。」「あれは仕事ではない。」
「派遣という同じ刃の上を渡る仲間が、仕事に穴をあけそうなので穴埋めをしただけだ。」
といって、桐島の申し出を断るのだった。

昼。
森は勇気を出して「おしゃれ派閥」に入ることを断る。
それを遠巻きに見た黒岩は、また職場の2人にご馳走して
「一人飯」を避けるところだった。

就業時間が終わり、帰りのバスを待つ大前に
桐島から話を聞いた東海林が礼を述べにやってくる。
そして、派遣に偏見を持っていたことを謝るが
とりあわない大前に
「自分が好きだから、助けに来てくれた・・・」
と言いかけると、雪が降り始め手のひらに落ちる雪を
眺めて天を仰いだ大前に説明をするのがもどかしくなり
ついキスをしてしまう。
バス停に居る大前を見かけた里中も駆け寄ってきたが
その場面を、大前に好意を持っている里中も目撃してしまう。


あぁ、んでもって今週もエピソードの前後に責任なんぞとりません。
一口メモ:派遣元(はけんもと)というのは人材派遣会社のこと。
勤め先が派遣先(はけんさき)となります。
派遣社員の雇用契約は、契約を派遣元と結ぶことによって(つまり、お給料は派遣元会社から出ている)
人材派遣会社から派遣されて派遣先に働きにきています。
派遣先は、派遣元会社から派遣社員を手配してもらうことで
派遣元会社に金銭の支払い義務が発生するのです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハケンの品格:第二話「大戦争!ハケンVS正社員」

2007年01月18日 | 何らかのあらすじ
先週の放送の最後に、上司:桐島(松方弘樹)に連れられた店で
フラメンコを踊る派遣社員の大前春子(篠原涼子)を
見てしまった営業部署の主任:東海林(大泉洋)とマーケティング部署の主任:里中(小泉孝太郎)。
翌日、二人が大前にカマをかけても彼女は知らん顔だ。
そのとき東海林がダメ派遣社員の森(加藤あい)に
ホチキスについて得意気にレクチャーを始める。
(学生時代にホチキスどめの仕事をしていたらしい)

コーヒーサーバーの前で東海林と嘱託の小笠原(小松政夫)が
談笑しているが、東海林がコーヒーを注ごうとしても
上手くでてこない。
後からやってきた森に、小笠原と2人分のコーヒーを
持ってくるように命令して2人は出て行ってしまう。
森がコーヒーサーバーをいじっているうちに、機械は壊れてしまい
後ろで見ていた女性社員:黒岩から弁償するように
言われる。(15万円するらしい)

落ち込んで部署に戻る森に、更に追い討ちをかけるように
パソコンスキルの高い男性派遣社員の近(上地雄輔)が
同じ部署に派遣されてきて、森は職場に居られなくなるのでは?と焦る。
コーディネーターに相談すると「皆の雑用を引き受ける癒し系のキャラ」を
目指すしかないと言われて、正社員の雑用を引き受けるようになる。
小笠原は大前の昼食場所に来て、森の壊した機械の弁償代金を
大前にも負担するように頼むが断られる。
他の派遣社員に冷たい目で見られ、落ち込んだ森は大前に
「派遣のプライド」についてたずねるが、「なんじゃそりゃ」と
といってとりあわない。森が大前の帰り道をつけて迷い込んだ店には
彼女の母親代わりだというママ(白川由美)がいて、息子は森を「また迷える子羊がきたよ」という。
いままで、20人ほどの派遣社員が森のように大前の
後をつけてきたといい、森が「(大前のように)自分にプライドをもちたい」というと
「彼女には仕事にプライドがあるが、自分のプライドはない」という。
寄り道して帰ってきた大前に「(森は)昔のあなたに似てたわ」と
ママは言っていた。

会社での森の行為が他の派遣に反感をかってしまい、森は大前にも
「正社員の雑用を断れない自分への言い訳」だといわれる。

東海林が、正社員と派遣社員との格の違いを見せようと
商談のかかる得意先に大前を同行し、
「ただ黙って横で笑っていろ」と指示するが、得意先の店長は
大前を知っており、当時の礼を述べて丁寧に扱い
交渉予定の売り場面積も10倍に増えて、東海林はメンツを
つぶされたと怒る。

その後、東海林のミスが得意先から大前への電話によって
判明し、益々東海林は怒り出した。
東海林をなだめようと小笠原が森にコーヒーを買ってくるように頼むが
勇気を出して森が断った。
「大前のせいで他の派遣が付け上がる」と東海林は大前に言い出す。

そこへ桐島がやってきて、全社員に配る書類のホチキスどめを大前に
依頼する。
東海林はこの書類のホチキスどめで大前に勝負を挑み、負けたら大前に
謝るようにもちかける。
勝負は、有利な条件の道具を使った東海林が僅差で勝ち、大前は素直に
謝って書類を各部署に届けに出て行く。

しかし、この勝負で大前がワザと東海林に負けたのを里中は見抜いていた。
帰りのバスを待つ大前に「東海林さんは大前さんを180度誤解している」「勝負に負けて悔しくないのか」「プライドは無いのか」
と里中が言った。
これに対して大前は、「大勢の社員が見ている前で東海林を負かしても、うまくやっていけない」「プライドなどない」と言う。
「あなたにとって大切なものはなんですか」と里中が尋ねると、大前は
「派遣社員として勤めること」「今度質問するときは、勤務時間内にしてください」と言って、バスに乗り込み帰っていった。

里中が会社に戻ると東海林がいる。このことを告げるか迷う里中に
東海林は大前が綴じた書類を見てこういった。
「あの女タダモンじゃねぇぞ。みろ、この書類。全部一ミリのズレも無く綴じてある。お前が手におえる女じゃねぇ。」
東海林も大前がワザと負けたことに気づいていたのだ。


翌朝、エレベータで東海林と大前が顔をあわせる。
それまで派遣社員を決して名前で呼ばずに目の敵にしていた東海林が
「挨拶くらいしろよ。大前さん」とぶっきらぼうに言った。
大前は「おはようございます、東海林主任」と挨拶を返す。

派遣コーディネーターが桐島に菓子折り持参で
森がコーヒーサーバーを壊したことを謝りにくる。
すると、桐島は「あれは数日前に自分が壊した」といい
森は機械の弁償を免れる。
森に好意を持っている若い社員の浅野(勝地涼)が喜こんでいると
森がくしゃみをする。
里中は、「今日は寒いからお使いには行かない方がいい」と、やんわり
皆の使い走りを断るように促した。

すると、大前が「今日は毛糸のパンツをはき忘れたんじゃないの?」と
バラしていた。
森は「大前さんみたいになりません」と言ってむくれるが
大前は涼しい顔で「そんなこと頼んでません」と言うのだった。

終了
ストーリーのエピソードは前後している可能性がありますがご容赦を。
責任なんぞとりません。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラマ:派遣の品格

2007年01月13日 | 何らかのあらすじ
こんばんは、 でございます。

水曜22時に日本テレビ系列で放送が始まった
ドラマ派遣の品格
予想通りの滑り出しでございます。

派遣社員が派遣元(人材派遣会社)から伝達周知されている
個人情報保護や守秘義務などの内容や
派遣社員と正社員や派遣先側が考える「残業」への
意味の違いなどが面白いと感じておりますですねぇ。

或る意味「職業モノ」というジャンルのドラマということでしょうか。

主人公のスーパー派遣社員:篠原涼子と同時に同じ派遣会社から
派遣されたダメ派遣社員:加藤あい。
同じ部署の正社員は任用されたばかりの主任:小泉孝太郎と
新人男性社員。そして、定年後嘱託として在籍する男性:小松政夫。
小泉孝太郎の同期で時を同じくして花形部署の主任に任用され
派遣社員に敵意をもっている正社員:大泉洋。
大泉と小泉の両方の部署を統括する上司で、以前篠原の派遣社員としての
働きを気に入って篠原を採用することを条件に「抱き合わせ」で
加藤を採用した男に松方弘樹。


とりあえず、ざっと見た中での現実味は
・派遣先のデータを社外に持ち出さない。
・仕事で得た派遣先関係の個人情報を社外で利用しない。

そして派遣社員(時給で働く人間)と月給で働く人間(正社員)との
時間感覚というか残業に対する感覚の違いでございますね。
まぁ、残業代金目当てで稼ぎたい方は違うと思いますが
時給で働く人間にとって残業をするということは
時間内に仕事がスムーズに進むことに力を注ぐべきで
派遣先で1~2時間残業をするということは、相手に残業代を
払わせて損害を与えているような気持ちになるのです。
もちろん、仕事がスムーズに進んでも流れ上残業が必要で
それをすれば翌日の始業から仕事をするよりも会社のためになる
なら嫌ではないのです。
篠原さんは、ちょっとオーバーですけどね。

面接で人事の方に「まず、残業できますか?」と聴かれることが
あるのですが、自分としては
「残業にならないように早く仕事に馴染んでくださいね。」
といわれる方が燃えるんですよねぇ。
そりゃ、正社員の残業代より派遣社員の残業代の方が
安いという話も聴いたことはあるんでございますけどね。
だから、篠原涼子が時計を見て仕事をするというのは
そういう意味があると解釈しております。  by 
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする