今日はシーズン1が一挙放送しているみたいですね。
去年(別人)と今年(更に別人)は課長補佐の無茶ブリがないため、WOWOWの契約をしておらず
オラのテレビの番組表には¥マークがついていて、現在は見ることができませんがw
初めてご覧になる方、存分にお楽しみください。
テキストの復習は、カテゴリーから探してくださいね。
今日はシーズン1が一挙放送しているみたいですね。
去年(別人)と今年(更に別人)は課長補佐の無茶ブリがないため、WOWOWの契約をしておらず
オラのテレビの番組表には¥マークがついていて、現在は見ることができませんがw
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まだ、そんなに時間の経過を感じていなかったのですが
気がついたら1年経っていたのねん。(ミニボンビ風味
年末に「岸辺露伴」があるけど
おこす気マンマンですな。
その前に、会社で冬の根性ノックがある予定。
そんなオラの心を晴らしてくれる。
そんな動きを期待しています。
本日は、7話と8話でした。
カットされた内容の他に、追加がありましたね。
カットされた内容
生方が、高槻を連れて再び寺内の事務所を訪れる。
中に入る前のやりとり。
高槻が、失踪直前の家族旅行のことを思い出していた。シーン
ベンチで手紙を読んでいた高槻は、それを胸元に納めた。シーン
研究室で、高槻が尚哉にあの池の写真を見せている。シーン(けっこう長い)
神隠しにあったあとの、家に戻った高槻少年のシーン
生方に礼を述べたあと、眺めた梅結びをそっと胸元へしまうシーン。
貸切露天風呂に入っているシーンと、高槻の実家を尚哉が訪ねたことを話すシーン。
追加されたシーンについて
エンディングで、研究室の尚哉と高槻が、「隣のハナシ」について書き込みを見るシーン。
「困ったことがあると、翼のある人が助けに来てくれるってくれるって本当ですか?」
このシーンは確か無かった筈です。きっと。
エンディングのクイズ。
最後はサービスでしょうか。皆さんはもうお判りですよね。
マグカップ当たるといいですね。
地上波でカットされた内容は、大体この内容でした。
・高槻が尚哉にコーヒーを注ぐシーン
・紀遠助(きのとおすけ)話の後半
・かがみがわ神社を出たあと、やってはいけないことをやる。の台詞
・何を・・・。高槻の独り言のあとに、驚く一同のシーン
・佐々倉古書店で生方が健司天狗について調べたことを報告するシーン
・尚哉に遠山が、高槻に用事があると言うシーン
・八幡の藪知らずの由来について高槻が語るシーン
・寺内が警察に証言したあと、高槻の研究室に遠山が来たシーンの一部
・尚哉が小春の母に話しかけて、栗本家を出るまでのシーン。
こんな感じです。
今夜のクイズはいかがでしたか?
ここまでは、数字に関わる答えでしたが
今回は違うパターンでしたね。
カットや編集された内容で、分かった部分は
・百物語の終了後の、葉山(青和大学文学部1年生・『百物語』の主催者) - 萩原利久のお話が抜けている。
・その後、寺内が高槻家を訪れるのだが、研究室に黒木が現れた描写の後になっている。
・小春の両親の会話が一部抜けている。
くらいはなんとか判りました。
30分クイズ、今回は簡単でしたね。
まだ答えが分からない方は、エントリーにある
3話のチェックをどうぞ。
シーズン2の地上波、第1話は
WOWOW版の1話と2話を繋げた内容でした。
ところどころ、シーンが抜けていたり
台詞が早口でしたが、その分スピード感がありましたね。
1話では、心配して・・・に疑問を持つ部分とお風呂の前のところ
が入っていなかったようです。
先生の涙のところは、絵が粗くて判りにくかったかもしれないですね。
松本いよいよ、准教授・高槻彰良の推察のシーズン2の
地上波放送が近づいて、こちらにシーズン2の予習
シーズン1の復習にいらっしゃる方が、お見えになるようですね。
オラも楽しみです・・・土曜の夕方にモデルナのワクチン接種なんで、寝込んでなければね。
今、自分が書いたものを読み返しているところです。
恥じゅかちいのと、頑張ったなぁという気持ちが入り交じり
こんなツッコミ書いてたんだと、我ながら笑っちゃいますね。
ではでは、お風呂掃除が終わったし
問診票も記入したので、もう寝ます。
あぁ、いよいよだなぁ。
高槻の実家で
門の前で叫ぶ尚哉(青和大学文学部の学生)神宮寺 勇太 へ歩み寄る
寺内(高槻を「天狗様」と呼ぶ、謎のフリーカメラマン)-小池徹平
止められると思う?本気で・・・。
高槻先生に、何をさせるつもりなんですか。
そのとき、屋敷の上を数羽のカラスが鳴きながら飛び去っていくのを見た尚哉。
鳥を恐れる高槻と違い、何事もなく微笑んでいる寺内に驚く。
鳥が・・・怖くない。
僕は、翼があるものは友達だと思ってる。
それは、天狗のこと?
(ハッ)まさか覚えてるんですか!(神隠しにあったとき)何があったか。
先生よりは。
高槻と違い、神隠しに遭った時の記憶があるという寺内に、戸惑う尚哉。
どうした、用が無いなら行くよ。
そう言って尚哉に背を向け、屋敷に戻ろうとする。
俺も、神隠しに遭いたかった。
(そのまま立ち止まり、高槻に出会うまでの彼のこれまでの暮らしを想う寺内)
嘘が判るようになったとき、皆に気味悪がられて学校にも家にも居場所がなかったから。
貴方がやってることは、誰かを助けてると思う。
でも、どうして先生を誘うんですか。
貴方も孤独だから?
そんなわけない。
いつも不快に思う歪んだ声が、このときは悲しく歪んだように思える。
俺には、嘘が判る。
振り向く寺内、
心配してくれなくても、僕には仲間がいる。
そう言い残して、寺内は戻って行った。
高槻の研究室で
生方瑠衣子(高槻の研究室に所属する大学院生) - 岡田結実 が何かを作っている。
自分の代わりに高槻に持って行って欲しいと、赤い紐で「梅結び」を作っていたのだ。
意味は、運命向上と固い絆。
そして、魔除け。
先生、気をつけて と、できあがった梅結びを、高槻に渡す生方。
受け取った高槻は、礼を述べたあと眺めた梅結びをそっと胸元へしまうのだった。
オープニング
高槻が12歳の頃、神隠しに遭う前に家族旅行で訪れたという旅館、金具屋。
高槻・尚哉・健司(警視庁捜査一課の刑事・高槻の幼なじみ) - 吉沢悠 がやってくる。
従業員たちが出迎え、女将が挨拶に現れた。
案内されたあと、貸切露天風呂で高槻は
女将に、池には入っていけないと注意されたことを健司たちに伝える。
子どもの頃、それを破って山の主に会ったのかもしれないという高槻。
しかし、子どもの頃の高槻を知っている健司は、そんな注意をされたら
大人しく従うであろうことが分かっているため、その言葉を鵜呑みにはできないといった様子だ。
確かに、それもそうだね。我ながら納得したという顔で、高槻は先に湯から上がる。
続いて尚哉が風呂から出て行く。
浴衣姿で廊下を歩き、部屋に戻る二人。
この前、実家に行ったんだって?
あ、はい。
父の秘書が知らせてきた。
「先生を天狗様にしないで、俺が止める。」って、叫んでたって。
(先生、正確には「俺が・・・俺が止める。絶体に!」です。)
先生を天狗様にされちゃったら困るから、騒いでたら寺内が何処かで見てて、来るかもなって・・・。
深町君は、優しいうえに頼りになるね。
もじもじとする尚哉を残し、高槻は先に部屋へと歩き出していった。
(一人、大沼池のほとりを歩く寺内)
寺内は孤独なんです。
僕には仲間がいる・・・とも言ってましたけど、たぶん先生に認めて欲しいんじゃないかなと思います。
(立ち止まり、尚哉を振り返る)
待って、寺内は仲間がいるって言ったの?
はい。
それだ。
(大沼池に入っていく寺内、子供の頃もそうしたように。)
部屋で待つ2人に、健司が遠山(千葉県警広報官・尚哉より先に同じ怪異を体験している)-今井朋彦 から
送ってもらった資料を印刷して戻って来る。
(バス停付近の防犯カメラの映像を静止画で印刷したもの。)
バスに乗る前の千里ちゃん(行方不明になった4歳の女の子)永尾柚乃
隣にいる男性がこの人だ。
健司が貼った行方不明者の付箋。そこには「増村幸浩(35)農業 6月21日失踪 茨城県つくば市」 と書かれている。
あの森の中の建物で、食料を買い出しに行ったり、千里ちゃん両親の様子を探っていた男性だ。
そして、バスのカメラに撮影された千里ちゃんより先に降りたサラリーマン風の男性の静止画は
健司の付箋に「遠藤哲生(48)建設業 6月18日失踪 青森県十和田市」とある。
(バスを降りた後の)千里ちゃんの横を歩いている女性が、栗本小春(青和大学の食堂の栄養士・『百物語』の参加者 行方不明後鞍馬で発見) - 田辺桃子 だ。(栗本小春(26)主婦 6月14日失踪 千葉県千葉市 と付箋に書かれている。)
尚哉:本当だ。
これは、講(こう)なんだよ。(ぇ、先生いつもの「こう」ですか?←(殴)
尚哉:こう?
簡単に言うと、同じ目的を持ったグループだね。
高槻は、健司の封筒にペンで「講」という漢字を書く。(あれですよ、女人講とか。)
江戸時代に「お伊勢参り」や富士山にお参りするのが流行ったんだけど、経済力が無い人はその夢を叶えることができなかった。
だから、皆でお金やお米を出し合って、代表者をお参りに送り出したんだ。
尚哉:代表者だけ。
その代わり、代表者は送り出した人全員の願いが叶うようお参りをする。
健司:寺内も神隠しを実行するグループを作ってるってことか。
そう、神隠しに遭いたい人が、別の神隠し志願者を助ける。人によっては、泊まる場所やお金を提供しているんだと思う。
尚哉は、小春が鞍馬で発見されたあと「記憶はありません。」と答えていたことを思い出している。
それで皆でその秘密を守ってる。
一人じゃできないことも、力を出し合えば可能になる。一人で友達を救えなかった少年が、考え出した方法だ。
千里ちゃんの家のアパート
両親の長谷部康介(千里の父親)武田航平、長谷部麗子(千里の母親)佐藤めぐみ が外出先から戻って来る。
アパートの郵便受けに、差出人のない手紙が入れられていたことに気づく母親。
中を読んで「えっ」と驚く、そこには
千里ちゃんを渡して欲しければ
大沼池まで来い
来なければ警察に知らせる
と書かれていた。
「警察に知らせる」この言葉は、両親が千里ちゃんに何をしていたかを分かっている人物からのものだと理解した。
旅館の部屋で、高槻は子どもの頃(幼少期)髙橋來、大沼池のほとりで父親である智彰(高槻の父)日比野玲 に
泣くな、高槻家に生まれて何が不満なんだ。
そう言って叱責され、泣いていたことを一人思い出していた。
尚哉は、談話室のようなところのソファーに健司と座り
寺内が自分が神隠しに遭ったときのことを覚えているようだと伝える。
驚いた健司が、そのことを高槻に話したかどうかを聞くと
首を横に振り、
思い出して、それが辛い過去だったら・・・って。
健司によると、高槻の父親は子供にやたらと厳しかったという。
(幼少期、父・母:清花(高槻の母)-高橋ひとみ・子供の3人が食事をしている。)
高槻が12歳になる頃には、もう家を継がせる準備をしていたらしく
彰良が楽しそうに笑うのは俺といるときぐらいだったよ。と言う健司。
何が言いたいかって言うとだな、あいつはもともと闘ってきてるから、どんな過去でも乗り越えるだろうってことだ。
だから、見届けてやろう。
同じ想いで、頷く尚哉。
その頃、女将が高槻の所へ手紙を預かったと言って届けに来た。
そこには、
天狗様
明日の明け方
大沼池で会いましょう
そう書かれていた。
翌日、前夜の雨を忘れたかのように、太陽が明るく山々を照らし始める。
明け方の大沼池は、その美しい青い水の上に靄(もや)がかかり、神秘的な姿を見せていた。
高槻たちが訪れると、そこには寺内がいた。
一人で来て欲しかったのにな。
背を向け、池を眺めたままつぶやく寺内。
しゅんや君のこと、残念だった。
その名前に、寺内は反応する。
神隠しの仕組みも分かったよ、講・・・なんだね。
でも君は一線を越えた、千里ちゃんを返すんだ。
何処に、あの酷い両親のところに?
健司:後は警察に任せろ。
警察にはヒントをやったのに、あいつらは未だ逮捕されないじゃないかっ!
先生、貴方なら解るはずだ、千里ちゃんには助けが必要だって、貴方と同じで。
何も言わない高槻に、しびれを切らしたように寺内は問いかける。
まだ思い出さないのか「ここから救い出して」と、あの人に願ったこと。
僕らは望んで特別になった。
だから使命を果たさなきゃ、天狗様。
そこへ、寺内からの手紙で呼び出された
千里ちゃんの両親がやってくる。
警察には知らせなかったんだな、どうして?
父親:千里はすぐにでも私たちに会いたいはずですから。
(尚哉、このウソツキがぁ。の表情。)
母親:警察には、落ち着いたら知らせます。
(尚哉、嫌ぁもうこの2人。と言った様子。)
尚哉の様子を見つめる高槻たち。
千里ちゃんの両親の空々しい言葉に、高槻は静かだが汚れたものを見るような目つきになる。
寺内は、高槻に
ねっ、こんな奴ら居なくなった方が、千里ちゃんは幸せに。
ゆっくりと両親の前に歩き出そうとした寺内より早く、高槻が前に出る。
何も語らず動き出した高槻に、先生?と尚哉が声をかけるが
高槻は、怒った様子で二人に話しかける。
千里ちゃんに暴力を振るったのか?
バツの悪い父親は顔を背けたまま、母親は下を向いている。
言え。
高槻の態度に、逆ギレした母親が
ちょっと、あなた何なのよっ!
そう声を荒げる。
そのとき、高槻の両目が青く光り、それに気づいた母親は恐れに腰を抜かす。
俺たちの子どもだ、何しようと勝手だろっ!
そういきがった父親も、高槻を見て驚く。
お前たちのモノじゃない。(怒)
高槻の行動に驚く尚哉たち。
彼が、父親の首に手をかけようとしたとき
やめろ。
そう言って、寺内が高槻を引き留めた。
それに気づいた高槻が手を降ろすと、千里ちゃんの両親はその場を走って逃げだす。
健司は 任せろ。と、2人を追いかける。
ね、君には人は殺せない。
寺内の方を見る高槻。
怒っていたのは本当のようだが、高槻は脅すフリをしていたのだ。
人を罰することなんてできない。
尚哉も、これまで理不尽な状況に置かれながらも、相手に何もできなかったことを思い出している。
寺内はそんな事を否定するように、違う と言うが高槻は言葉を続ける。
無理なんだ。
友達を助けることができなくて、自分を責めた。
優しい少年なんだから。
あのままじゃ何もできなかったから、特別になったんだ。
それしか方法がなかったから。
たったひとつの人生なのに、しゅんやがきっと生きたかった人生なのに。
そこから離れたい、休みたいって願う人が沢山いる。
人を平気で追い詰める人間がいるからだ。
そういう奴らを止めるには
恐ろしい天狗様が必要なんだ!
だから、僕らがそれになる。
僕も考えることがある。
多くの人が怪異を信じていた時代、人間以外の者を恐れ慎んでいた頃は良かったかもって。
でも、恐怖に頼らなくても人は救える。
小さい優しさとかだ。
僕も随分救われたよ。(ちらりと尚哉のいる方向を見る。)
寺内の前に歩み寄る高槻。
あのとき、助けてあげられなくてごめん。(驚きの表情をする寺内)
天狗様にならなくても、千里ちゃんは救える。
そう言って、寺内を抱きしめる高槻。
悲しみを振り払うために孤独と寂しさを抱えたまま、強さを求めていた寺内。
彼の目から涙がこぼれる。
自分が欲しかったのは、強い正義でも恐れられる力でもなく
孤独を包んでくれる温もりだったと気づく。
あの神秘の池を這うようにあった靄は、もう水面から消えていた。
警察署の前で
千里ちゃんを抱きかかえた寺内が、警察を訪れる。
立ち番をしている警察官に尋ねられ
行方不明になっていた長谷部千里ちゃんです。
僕が連れ去りました。
そう言って、千里ちゃんを降ろす。
寺内と見つめ合う千里ちゃんに、かがんだ彼は「かごめかごめ」を歌う。
続きが歌えるようになった千里ちゃんの頭をなでて
そう、困ったら羽のある人が助けに来る、きっと。
そう言い残し、千里ちゃんを置いて警察署に入っていく。
優しかった寺内との別れに、千里ちゃんは涙ぐんでいる。
大沼池近くのボードウォークで
高槻・生方・尚哉が歩いていく。
健司からの連絡で、長谷部夫婦が子供に暴力を振るっていたことを自供したらしいと
高槻に知らせが入る。
安心した表情の尚哉。
尚哉:よかった。
生方:解決した後でも、呼んでもらえて嬉しかったです。
無事に終えられたのは、これのおかげだから。
胸元にあった、あの梅結びを取り出す。
照れくさくなった生方は、二人より先に歩き出す。
さぁ、急ぎましょ。あ、天然露天風呂ですよ、しかも天狗の隠し湯。
天狗ぅ?(尚哉:え、あれだけ騒いだのにまた天狗なの?の表情。)
生方に早く来るように急かされ、後をついていく尚哉。
高槻との関係性に変化が起きても、生方との力関係だけは変わっていないらしい。
二人の様子に目を細めながら、高槻は揺れる木々の音に耳を澄ませる
自身が行方不明になった夜のことを思い出していた。
パジャマ姿で2階の部屋から出て1階に行き、庭に通じるガラス戸を開ける高槻少年。
強い風の吹く庭へ裸足で降りると、そのまま芝生の上を歩いていく。
木々を揺らして大きく吹く風に立ち止まり、屋敷の方角を振り返っている。
その風に攫われたかのように、彼の姿は庭から消えていた。
そうだった、あの時僕は望んで怪異に身を委ねた。
離れた先にいる生方が声をかけ、尚哉が駆け戻って来る。
先生、行きましょう。離れたらまた迷いますよ。
そう言って、高槻の手を取る。
青い提灯の祭りで、手を離さないでと連れていた尚哉が
今は自分の手を離さないでいてくれる。
この手があれば、互いは暗い場所に迷い戻ることはないだろう。
ありがとう。心の中でそう言わずにいられない高槻だった。
手を離さず駆け出す高槻。
尚哉も駆け出していく。
エンディング
終わりました。お疲れ。
結局健ちゃん仕込みの護身術は、一回も見られなかったよ(ぇ、そこ?
健ちゃんと、奥多摩の奇跡の少女の母を同時に見たのは
映画「クロスファイア」以来で、勝手にしみじみしてました。
あれから健ちゃんは、格闘技にいっちゃってたと聞いていたし久しぶり。
当時の「ゆう」くんから、「ひさし」くんに名前が変わってたんですね。
役柄なんだろうけど、優男風味からすっかりゴリゴリになられて、それはそれでステキ。
殿山くんとの出会いもあって、味わい深い作品でしたね。(デスヨネしららさん
そして何より、2は若干少なかったとはいえ、膨大な台詞量の伊野尾くん。
お疲れさまでした。
なかなかの字数で、文字数制限をくらうエントリーって初めてでした。
面白かったです。ありがとうございました。
久しぶりにのめり込んで書き起こしをしました。
またこんなドラマに会えるのかわかりませんが
楽しい数か月でございました。
盲点に君臨しておるから気楽にやらせていただきましたよ。
(一時は、月次報告や出張とか続いてヘロヘロで、どうなるかと思ったよ。)
自分の書きぶりの変遷も興味深かったです。
同じドラマの書き起こしでも、ハケンの品格とはまたちょっと違うかな。
(あれは録画機器なしだったこともある。)
変わらないのは、なるべく読んだ人が俳優さんの顔が思い浮かぶようにとか
情景と言うか空間認識ができると良いなぁと思って書いたつもり・・・なとこですね。
台本でもないし、発言記録でもないし、画面で見たものをオラのフィルターを通して
読んだ人に字数制限ギリギリで説明したらこうなりますよと。
お付き合いいただいた方はいらしたのかな、ありがとうございました。
微修正し、いつものタイミングでアップしますので、よろしくどうぞ。
寺内一(謎のフリーカメラマン)-小池徹平の部屋の中を見てしまった
生方瑠衣子(高槻の研究室に所属する大学院生) - 岡田結実 あの部屋にちりばめられた
彼の信念、いや執念を感じるような写真の数々に、圧倒されて帰る。
もちろん、完全記憶能力を持つ寺内は、誰かが部屋に立ち入ったことに気づいていた。
青和大学、高槻の研究室
高槻は、本の間から取り出した3枚の写真をテーブルに置く
それは、高槻が神隠しに遭う直前に家族旅行に行ったときのもので
旅館前で2枚、そして神秘的に青い水を湛えた湖のような場所の写真だ。
ドアをノックして、生方が入ってくる。
ドアの前から動かず、高槻に声をかける。
ただならぬ様子に高槻が近寄り、何かあったの?と声をかける。
私、寺内さんの事務所を見つけたんですけど
昨日、たまたま誰もいないときに入ってしまって・・・
どうしてそんな危ないことを。
これを拾って・・・、つい。
そう言って、生方はバッグから寺内の事務所のドアの前に落ちていた
ぬいぐるみを取り出した。
そのぬいぐるみは、遠山(千葉県警広報官・尚哉と同じ怪異を体験している)-今井朋彦 が高槻を訪ねてきたときに見せてきた
長谷部千里ちゃん(行方不明になった4歳の女の子)永尾柚乃 の写真にあったぬいぐるみだった。
オープニング
生方が、高槻を連れて再び寺内の事務所を訪れる。
高槻は、建物の外に生方を残し、中に千里ちゃんがいるかもしれないから
何かあったらすぐ警察に通報するよう、指示をして寺内の事務所に行く。
ドアを開けると、そこは既に引き払われており
暗幕の奥にある、あの壁一面の写真もソファーも何もかもが
きれいに撤去された後だった。
生方が中に入り、高槻に自分が訪れたときの部屋の様子を説明する。
暗幕カーテンの奥の様子、一面に写真があったことを説明すると
高槻は、寺内が自分たちのことを調べていたことの予想はついていたと話す。
生方は、写真立てに入った写真の飾られた棚について、
自分がスマホに収めた写真を見せる。
高槻が持っている湖のような場所の写真と、泥だらけの顔で写る
幼少期の寺内(幼少期)山田羽久利 と もう一人の少年(写真の男の子)升谷 天
この写真について、佐々倉健司(警視庁捜査一課の刑事・高槻の幼なじみ) - 吉沢悠 に
調べてもらうと言う。
高槻の研究室
健司の調査により、寺内と一緒に写っていた少年は「きのしたしゅんや」君といい
生きていれば寺内と同級生であったと言う。
親に虐待され12歳になったばかりで亡くなり、寺内とは仲が良かったらしい。
寺内は、しゅんや君が虐待されていると気づいており、まわりの大人に助けを求めたが
誰も真剣に聞かなかったらしい。
悲しい出来事に、高槻・生方・尚哉(青和大学文学部の学生)神宮寺 勇太 も言葉にならない。
**************************
高槻が大学の事務職員に寺内の居所を尋ねたが、本業が忙しいと言って
辞めてしまっていた。(その様子を、居合わせた難波要一(尚哉の同級生) - 須賀健太 が見ていた。)
高槻は、これまで寺内が自分に神隠しについて語ったときのことを思い出す。
職員は寺内に高槻宛の手紙を預かっており、その中にはこう書かれていた。
天狗様
あなたが使命を思い出すのを待っています。
また会いましょう。
高槻は、失踪直前の家族旅行のことを思い出していた。
父:高槻智彰 日比野玲 と 彰良(幼少期)髙橋來 は、父に話しがあると
旅館の外へ散歩に連れ出された。
旅館「金具屋」の女将:お出かけですか、それでしたらこの先の大沼池には決してお入りにならないよう、ご注意ください。
昔から、みだりに水に触れたり中に入ると、山の主を怒らせると言われております。
その青い大きな池には、奥に鳥居がある。あの写真と同じだ。
ベンチで手紙を読んでいた高槻は、それを胸元に納めた。
研究室で、高槻が尚哉にあの池の写真を見せている。
じゃあ、お父さんと一緒に山の禁足地に入ったんですか?
いや、たぶん違う。
でもよく覚えていないんだ。
まだ完全記憶能力はなかったし、この時期のことは記憶が混乱していて・・・。
この旅行のあと、神隠しに遭ったんですよね。
そう、寺内の父親は、僕の母を撮影するカメラマンだった。
だから寺内は僕がこの池に入ったあと、神隠しに遭ったと知っているんだと思う。
それで自分も同じことをして、神隠しに遭った。
そして今、新しい神隠しを作り上げた。自分の体験になぞって。
誰かが禁忌を冒す。
(寺内が森のような場所でスマホで、SNSにお地蔵さんが倒され首が外れた画像がアップされているのを見つけている。)
そのことが、SNSで話題になる。
10日後、おそらく寺内が接触する。
そして、神隠しに遭わせる。(尚哉、ソファーから立ち上がる。)
そこからが解らないんだよ、今でも多くの人たちが失踪している。
この人たちは、誰にも見つからず何処にいる?
千里ちゃんは無事なのかな。
そう言って、大沼池の写真を右手で強く握りしめる。
そんな高槻の手を尚哉が両手で包み、握りしめられた写真をそっと彼の手から取り出す。
高ぶる高槻の感情が、尚哉によって穏やかにされていくのが分かる。
**************************
森の中のコテージのような場所で、男性二人が買い出しと思われる食糧の受け渡しをしている。
そのすぐ近くには、千里ちゃんの姿があった。
買い出しに行ってきた男性は、礼を述べるサラリーマン風の男性に
私も天狗様に救われました。その分できることをやっているだけです。
そう答えて車に乗り、去っていった。
中に食料を運ぼうとした男性が、千里ちゃんに気づく
(寺内が)千里ちゃんに、男性についていくよう言われたという。
そこへ寺内が現れる。
新しいぬいぐるみを千里ちゃんに渡すと、彼女はかわいいと喜ぶ。
*************************
(寺内が千里ちゃんと出会った直後の様子)
寺内の事務所のソファーに、寺内と千里ちゃんが向かい合って腰かけている。
そこへ先ほど食料の受け渡しをしていた、サラリーマン風の男性がやってくる。
小さくなっている千里ちゃんに、寺内が話しかける。
大丈夫、ここでは誰も君を殴らない。
僕の友達が、君をバスに乗せてくれる。
そしたら、このおじさんと一緒に降りるんだよ。
男性:こんにちは
できる?(千里ちゃん、小さくうなずく。)
食料を届けに来た男性と、千里ちゃんが一緒にバス停まで歩いてくる。
あのバスの車載カメラの状況を、寺内の証言のとおりになるよう
行動しているのだ。
鞍山公園のバス停で、降車ボタンを押していたのは
あのサラリーマン風の男性だった。
男性がバスを降りると、千里ちゃんもあとを追って降りてくる。
すると、そこに待っていたのは寺内の証言どおりの格好をした女性。
千里ちゃんは、思わず ごめんなさい と言って頭をかばう
だが、その女性は千里ちゃんの母親 長谷部麗子(千里の母親)佐藤めぐみ
ではなく、彼女の変装をした 栗本小春(青和大学の食堂の栄養士・『百物語』の参加者で当時失踪中) - 田辺桃子
だった。
大丈夫、迎えに来たんだよ。
そう言って、頭をかばう千里ちゃんの両手を優しく握る。
小春が千里ちゃんを迎えに来たのを見届けて、サラリーマン風の男性は去っていく。
小春は、寺内の証言どおりになるよう、首元にホクロも付けていた。
公園の中を手をつないで歩き出し、そのホクロを外す。
************************
寺内からもらったぬいぐるみで、楽しそうに遊ぶ千里ちゃん。
それを見ても、まだ寺内の心は晴れない。
*************************
千葉県警の刑事二人が、千里ちゃんの両親のところへやってくる。
寺内の証言を元に、母親に聞き込みにやってきたのだ。
もちろん、彼女には心当たりがなく
父親:長谷部康介(千里の父親)武田航平も
娘が誘拐されてるんだ、疑われるなんて不愉快だ。帰ってくれ。
そう言って、とりあわない。
麗子:あの子、誰といるのかしら。早く帰ってきて欲しい。
康介:まずいな、アザがまだ残ってる。通報されたら警察に気づかれる。
アパートの外で、刑事たちは
あの夫婦、なんか気になるな。
でも、自分の子どもを誘拐はしないでしょう。
そう言って、帰って行く。
刑事たちとすれ違う男性。それはあの買い出しをした男性だった。
高槻の研究室
遠山が依頼された全国27件の行方不明者について、調査の報告を伝えに来ている。
高槻が礼を述べると、遠山から先生の推察は当たっているようです。との言葉が出る。
失踪中の人たちにはそれぞれ事情があり、
難波が百物語で話した中学生は、部活で顧問にしごきのターゲットにされており
あのサラリーマン風の男性は、遠藤哲生という名で上司からの理不尽な叱責に悩んでいたそうだ。
健司:人が一人失踪すれば警察も事情を聴くし、学校内・職場内でも皆原因探しを始める。
すると、問題が浮かび上がってきたわけだ。寺内は相当賢いよ。
千里ちゃんはどうなんです。何か問題が・・・。
遠山:まだわかりません。ただ寺内は言っていました。
(証言時の回想)
千里ちゃんがみつかって、ご両親のところに戻るのが僕の願いですから。
普段、他人に嘘が判ることを悟られないようにしている遠山。彼がこれだけ不快感を表情に出すというのは
それだけ明確な意思を持った嘘であることがうかがわれる。
遠山:つまり寺内は、千里ちゃんが両親の元に戻らないことを願っている。
これではっきりした。(健司、高槻を見る。)
寺内は、しゅんや君の代わりに千里ちゃんを助けようとしている。
そう言って、泥だらけの寺内としゅんや君の写真を見つめる。
**************************
コテージの外から、寺内がスマホで連絡を取っている。
長谷部家の様子を見張っている男性に、状況を聴くためだ。
男性は、まだ両親が虐待を疑われている様子はないと報告する。
後ろから千里ちゃんが駆け寄ってきて、寺内に遊んで欲しいとせがむ。
寺内は、かごめかごめを歌う。千里ちゃんが分からないといった表情をすると
この歌知らない?
僕が子供の頃、嫌なことがあると歌ってたんだよ。
どうして?
鳥には羽があるよね。
僕を助けに来てくれた人にも、羽があったから。
その人飛べるの?
飛べるよ。
千里も飛びたいっ!(手をパタパタさせる)
飛べるよ。
すぐに自由に飛べる。
僕がそうする。(立ち上がり、思いを強くした表情をする。)
青和大学の学食で
難波は尚哉に、高槻が大学事務局に寺内について尋ねていた様子を話す。
寺内からの置手紙を受け取っていたことを知り、驚く尚哉。
ごめん、俺行くわ。
急いで食堂を出ようとする尚哉に、難波は声をかける。
深町、お前いろいろ巻き込まれやすいんだから、気をつけろよ。←いや、いろいろ巻き込んだの誰よ。
うん、ありがと。
(尚哉は難波の前でイヤホンをしていなかった。)
研究室に向かう尚哉、ノックをしたドアを静かに開けると
自身のデスクの前で、高槻は転寝をしている。
そっと近づいてみると、すぐ近くに拡大された寺内の置手紙が映し出されていた。
しかし、うたたねではなく、高槻のそれはうなされているようである。
手には大沼池の写真が握られている。
大沼池の前には、手書きの立て看板がある
大沼池
この池に入ると
怒った山の主が
現われると(送り仮名違うぞ、たぶん。)
言われています
(高槻少年)ここが入っちゃいけない池
高槻少年は、靴のまま池に入っていく。
家に戻った高槻少年は、夜ベッドの上でパジャマから背中のあたりを押さえている。
背中が変なんだ。という高槻少年に
気のせいよ、お医者さまはなんでもないって言ってたでしょ。という母:清花(高槻の母)-高橋ひとみ
すると、池に入っていた姿は、現在の高槻になっている。
膝まで浸かって池の中を歩くと、そこには寺内がいた。
同じになれましたよ。
貴方はただの人間じゃない、使命がある。
天狗様、一緒にやりましょう。
貴方が使命を思い出すのを待っています。
また会いましょう。
うなされている高槻を、尚哉が揺り起こす。
目覚めてもまだ虚ろな表情の高槻に、
良かった、戻って来ないかと思いましたよ。 と心配する尚哉。
大丈夫ですか?
分からない、僕にも使命があるのかも。
どうしたんですか、急に。
寺内は今ギリギリのところにいる。
ギリギリ?
自分から神隠しに遭いたい人を助けるだけならまだいい。
でも、千里ちゃんの件は誘拐だし、このうえ一線を越えようとしているなら
僕のせいだ。
高槻は、寺内少年に言ったことを思い出している。
僕みたいにならない方が、幸せだよ。
あの時の自分は、寺内の質問に向き合わなかった。
でも、先生が寺内に会ったのは、しゅんや君が亡くなった後ですよね。
先生には助けられなかった。
しゅんや君はね、でも寺内は救えたかもしれない。
(尚哉:そんな の表情)
僕が天狗様としての使命を放り出さなければ・・・ごめん、ちょっとアタマ冷やすよ。
そう言って立ち上がり、ココアを作ろうとする。
尚哉が、高槻に寺内が何処にいるか知っているのかを尋ねると
何処にいるのか知らないし、電話も通じないという。
それを聞いた尚哉は、ある場所へと向かう。
そこは、高槻の実家だった。
閉ざされた門の前で、インターホンを鳴らし執事に自身が高槻の教え子であることを名乗る。
高槻の家族に会いたいと伝えると、清花はいるが今来客中だと言われる。
堪らず尚哉は門の前で大きな声を出し、話し始める。
来客って、先生を天狗様って呼ぶ人ですか。
もうやめてください。
先生は必死に自分をこの世界と繋ぎ止めてる。
天狗様じゃなくて、特別な存在じゃなくて、俺たちの先生でいようとしてる。
先生を天狗様にしないでくださいっ!
屋敷の中で清花は
天狗様のことを何も知らないくせに
と悔しそうにつぶやく。
尚哉は、門の前で更に言葉を続ける。
先生が何処かへ行ってしまうとしても
俺が・・・俺が止めるっ!
絶体にっ!
すると、玄関のドアが開き
現れたのは、清花・・・ではなく
寺内だった。
彼はゆっくりと尚哉の前に歩き出していく。
そのとき、高槻は何かを決心したように大沼池を映し出した画面を見ていた。
エンディング
子供のころ受けた国語の授業の話で恐縮ですが
絶体とは、絶対より強い決意・状況を表すそうです。
なので、敢えて「絶体」にしました。
来週は最終回、ぜってぇ見てくれよな。
佐々倉古書店2階にて
健司(警視庁捜査一課の刑事・高槻の幼なじみ) - 吉沢悠 が、高槻たち3人に
これまで新聞記事から調べた内容を地図に表したものを広げて見せている。
尚哉(青和大学文学部の学生)神宮寺 勇太 が こんなにですか! と驚きの声を上げるほどだ。
日本全国に行方不明者と言われる人はいるだろうが、神隠し と呼べるほどの内容のものがこれほどあろうとは。
健司が地図にマークしたピンクの付箋は、23件の行方不明者。
水色の付箋は、京都の鞍馬で見つかった人が7名いる。戻ってくるまでの時間はまちまちらしい。
高槻が、見つかった時の行方不明者の記憶について尋ねると
記憶はないと言っており、それ以外は正常だという。
洋服も失踪時と同じものであるが清潔で、健康状態も良かったというのだ。
百物語で、難波要一(尚哉の同級生) - 須賀健太 と 谷村愛美(尚哉の同級生) - 吉田あかり が話していた
行方不明者もこの中にいる。
高槻は、難波たちを研究室に呼び出して行方不明者について聞き出した時
彼らのスマホからSNSを見せてもらった禁忌の画像を思い出している。
しめ縄が切られた難波の画像の日付は、2022/3/31
賽銭箱に落書きがされた谷村の画像の日付は、2022/4/10
健司の付箋には
奥下 崇(13) 中学2年生 4月10日失踪 神奈川県平塚市
中江 祥太郎(51) サラリーマン 4月29日失踪 岩手県遠野市
少なくとも、いなくなる法則は解ったかもしれない。
SNSに禁忌が行われた投稿があったあと、大体10日後ぐらいに失踪が起きている。
健司:ホントか!
生方瑠衣子(高槻の研究室に所属する大学院生) - 岡田結実 は、他の件も調べてみるという。
千葉県警付近の喫茶店(高槻たちが遠山と初めて出会った店)
千葉県警の警察捜査員2名が、行方不明の長谷部千里(行方不明になった4歳の女の子)永尾柚乃 ちゃんの捜索ビラを
目撃情報を寄せた寺内一(謎のフリーカメラマン)-小池徹平 に見せている。
一人が、「バスで見たという少女はこの子で間違いないか」を尋ねると
たぶん。ここにはみかん色のジャンパースカートとありますが、裾だけ赤いチェックの布がついていたような・・・。
もう一人が、それは失踪したときの服装と一致していると告げる。
寺内の記憶力がいいことを褒め、詳しく話を聞こうとする。
そこへ、遠山(千葉県警広報官・尚哉と同じ怪異を体験している)-今井朋彦 が来店してきた。
べつの席に背を向けて座ろうとしたとき
もちろんです。僕も千里ちゃんが心配ですから。
そう答えた寺内の声が、背中を向けたままの遠山耳に届いた。
遠山の表情は、静かでありながらもみるみる怒りに満ち溢れていく
僕は5時頃、千葉駅行きのバスに乗りました。
そのバスに女の子が一人で乗っていたので気になって(ウェイトレスが遠山の前に水の入ったグラスを置く)
そしたらその子は、鞍山公園っていうバス停で降りて行ってしまったんです。
一人で平気かなぁって窓から見ていると、お母さんっぽい若い女性が駆け寄ったので
それ以上はよく見ていません。
白い帽子をかぶっていました。茶色い髪で長さはこれくらい。(鎖骨の前の位置に両手を置いて長さを指し示す。)
色の白い綺麗な女性でした。(警察官が資料を確認する。)
それから、そうだな。首元にホクロがあった。(のどの下あたりを手で示す。)
捜査員が確認した資料には、千里の両親
長谷部康介(千里の父親)武田航平
長谷部麗子(千里の母親)佐藤めぐみ のカラー画像があり、母親の首元にはホクロが写っていた。
その捜査員は、席を外すと捜査本部に連絡を入れる。
千里ちゃんの母親が怪しいので、調べてくると報告をしている。
残された捜査員が、今日はもう結構ですまたお話を伺うかも知れませんが・・・。
そう言って、寺内への聞き取りを終える。
いつでも呼んでください。
千里ちゃんが見つかってご両親の所に戻るのが、
僕の願いですから。
そう言って寺内は、喫茶店をあとにする。
彼の嘘により、怒りのエネルギーが身体を駆け巡る遠山。
右手の拳を強く握りしめていた。
捜査員が寺内を見送るために席を離れたため
遠山が立ち上がり、彼らの席に行ってみると
そこには「青和大学 寺内一」の名刺が置かれていた。
高槻の研究室
先ほどの話を伝えにきた遠山と健司、高槻、尚哉がいる。
寺内がどのような人物かを、高槻たちから聞いた遠山。
やはり、寺内は千里ちゃんの神隠しに関わっていそうですね。
遠山:ただ、寺内の証言はすべてが嘘という訳ではないんです。
これからお見せするものに関しては、どうかご内密に。
高槻が承諾すると、遠山は寺内の証言の裏付けとなるバスの車内の映像を
画面に映し出した。
日付時刻は、2022/07/01 17:22 53秒
バス中央出入口付近に、千里ちゃんが一人で座っている。
その後ろには、寺内の姿があった。
寺内の証言どおり、2人は同じバスに乗っています。
鞍山公園というバス停の前で、サラリーマンが降車ボタンを押し
(女子学生2名とサラリーマンに続いて、千里ちゃんが降りて行く)
これも証言どおり千里ちゃんは一人で降り、バスは発車します。
寺内はこの7つ先のバス停で降りるのが映像で確認できますし
その後のアリバイもある。
寺内が千里ちゃんを誘拐するのは、無理だということですか。
オープニング
生方が塾バイトの帰りと思われる姿で、陸橋下をくぐって歩いていると
寺内が向こう側から横切って歩いて行くのを見かける。
こっそりあとをつける生方。
研究室では、高槻が健司の作った行方不明者地図をボードに貼りだして
話をしていた。
誰かが禁忌を冒す、そのことがSNSで話題になる。
その後、大体10日で失踪する。という流れがあるようなんです。
遠山:でも、身代金の要求はなく、無事に戻って来る人もいる・・・。
尚哉:戻ってきた人たちは、何週間も何処かに泊まって・・・食事はどうしてたのか。
健司:どうやって鞍馬へ移動したのか。
そもそも、これは怪異なのか・・・。
遠山:ひとまず、捜査に進展があればご報告します。
そちらは、栗本小春(青和大学の食堂の栄養士・『百物語』の参加者、現在行方不明) - 田辺桃子
さんの件で何かあれば教えてください。
(高槻うなずく。)はい。
研究室を出た遠山を、見送りに歩く尚哉。
寺内は、俺が嘘が判るって気づいてます。遠山さんも気を付けてください。
ありがとう、君も気をつけろ。
寺内みたいにならないように。
特別な力は、人を闇に堕とす。
別れ際の遠山の言葉に、戸惑う尚哉。
研究室のボードに、栗本小春と長谷部千里ちゃんの付箋を貼る健司に高槻が話しかける。
考えたくもないけど、寺内には神隠しを起こす能力があるのかもしれない。
それは自分にもあるのかも・・・って言いたいのか?
もしそうなら・・・ゾッとする。
母 高槻清花(高槻の母)-高橋ひとみ も寺内も特別だってことを僕に押し付けるけど
僕は嫌だ。
押し付けられるほど、子どもの頃のあの窮屈さを思い出して・・・
んんっ?(高槻が言葉を止めたので)
窮屈・・・それかも・・・(BGMデデステです。)
ノックがして、遠山を見送った尚哉が帰ると、健司が左手を挙げ(高槻がなんか閃いたみたい。なそぶりをする)
何かに気づいたらしい。 と尚哉に話す。
尚哉は、
出ますか?・・・残念だけど、(ワクワク)
高槻立ち上がる。栗本家で小春の両親
杉原聡子(小春の母)宮地雅子
杉原邦明(小春の父)朝倉伸二 に聞き取りをしたことを思い出している。
岐阜県には縁はありますか?
母親:ありません。(尚哉が顔をしかめる)
尚哉:小春さんの行く先に心当たりは。
母親:見当もつかない。(尚哉、顔を背ける。)
深町君はあのお母さんの嘘に気づいていたね。
僕は見逃していたんだよ。
小春さんは皆が言うように幸せだと思い込んで・・・。
なんのことか分かりませんけど。
健司と尚哉は顔を見合わせ、いつものアレが出るかと思っている。
尚哉は高槻の仕草で、右手の人差し指を鼻の前に持ってきて
「残念だけど・・・。」とやりだす。
んんんん・・・でも来ないぞっ!
でも人差し指を持ってきてこう言った。
瑠衣子君に電話しないとっ!(ぇ
欲しがってる2人を置き去りに、高槻は生方に連絡を取り始める。
*********************
寺内は隠れ家に戻り、それを確かめていた生方へ高槻から連絡が入る。
岐阜で千春の母親について、調査をして欲しいとのことだった。
彼女はその場をあとにし、調査へと向かう。
栗本家(杉原家)にて
高槻・尚哉・生方の3人が栗本家を訪れる。
小春の両親が、もうすぐ幹夫(小春の夫)菅原健が戻ることを告げるが
高槻は、2人に話が出来れば十分だという。
お孫さんに、お母さんは鬼にさらわれたと話す件について考えました。
喜ぶ母親は、子どもたちにはそれが一番だと言うが、高槻は言葉を続ける。
本当に子供たちのためでしょうか?
小春さんが鬼にさらわれたと思いたいのは、貴女自身じゃありませんか?
自分の娘が子育てを放棄したわけではないと、信じたいんですね。
小春さんは、開けてはいけない箱の話をするときに言いました。
子どもの頃に聞いた話です。
紀遠助の話を変えて小春さんに話したのは、貴女ですね。
最近では、桃太郎が鬼退治に行った後
鬼は謝って村人と仲良く暮らすという結末で語られたりします。
残酷な描写を子どもたちに教えるべきではないという考え方が
このような変更を加えさせるのですね。
これと同じように伝承は語る人の意図によって、変化することがある。
小春さんが語った話は、残酷な部分・・・男女の性や嫉妬を感じさせる部分は全て消されていた。
これは、貴女がこういったものを小春さんから遠ざけたかったからではありませんか?
貴女は、僕が岐阜県に縁がありますか?と聞いたとき「ない」と答えた。
あれは嘘ですね。
生方:聡子さんは一時期、岐阜で男性と暮らしてましたよね。
お子さんも生んだ。でもその子を置いて、家を飛び出してしまった。
貴女が小春さんに教えたくなかった痴情のもつれが原因で・・・。
父親:もう隠せないよ、言いなさい。
父親に促され、聡子はそのことを認める。
現在の小春の父親と結婚する前、聡子の人生にはいろいろあり
相手を疑って嫉妬し、子どもを置いて出て行ったことは今でもやましく思っているという。
なので小春に子供が生まれたとき、これから子どものためだけに生きるよう言ったのだ。
その言葉が、小春の人生に対して「母親であることだけに窮屈に縛りつけてしまったのではないか」という高槻。
そうなんでしょうか・・・。
小春に2人目の娘が生まれてから、小春は辛いと言うようになり
最近は涙ばかり流すようになり、幹夫に話しても理解が得られず
夫婦の間にスレ違いが起きていたのだ。
それに対して、母親は小春のことを理解しようとせず
女みたいなことを言って、はしたない。母親は母親、女でも人間でもない。強くならなきゃ。
そう言って、小春を突き放したのだった。
しばらく子どもから離れて休みたいと言う小春に、疲れているなら仕事を辞めるように言い
母親以上に大切な仕事はないと言って、彼女の悩みに向き合うことはなかった。
お母さん、小春さんが苦しんでることは気づいてたんですよね。
だから今、少しだけ休んでいるんだろうって。
尚哉の小春の母への問いかけに、彼の優しさを感じる高槻。
えぇ、でもやっぱり小春は母親失格です。
そう答える聡子に、3人はそれぞれ家庭を思い浮かべ
なら、どんな母親が失格でないのだろうかという顔をしていた。
そしてその後、栗本家を立ち去ろうとしていた高槻たちを、航平が駆け寄って呼び止めた。
妻の事で、何か分かったんでしょうか?
貴方は、小春さんに戻って欲しいと思いますか?
もちろんです。
それなら、どうしてこの前も今日も、約束の時間に仕事に出かけて人任せにしたんです。
小春さんのご両親に頼るのはやめて、仕事の量を減らして
貴方自身が小春さんと向き合うべきじゃありませんか?
生方:小春さんそうして欲しいんだと思います。
そもそも、どうして僕に小春さん探しを依頼しようと思ったんです?
それは・・・、百物語の責任者だと聞いて。
聞いて?誰に聞いたんです。
言葉のあやです。誰にも聞いてません。
(尚哉、こういう嘘が気に入らんの表情。)
尚哉:もしかして、寺内一ですか?
うろたえて、顔の汗を思わずハンカチで拭う航平。
それなら寺内に、これからの小春さんとの生活をどうしていくか話すんです。
そうすれば、おそらく彼女は戻って来る。
高槻のその言葉に、尚哉と生方は高槻が神隠しの事情について、彼が解明していると気づく。
航平:本当ですか?
尚哉:どうしてですか?
残念だけど、そう簡単に本物の怪異とは出会えないからだよ。
尚哉たちの方に身体を向け、そう言っていつもの仕草を見せるのだった。
高槻の研究室で
テレビのニュース速報が流れている。
行方不明となっていた栗本小春が、鞍馬で無事発見されたというものだった。
そのニュースを眺めている高槻・健司・尚哉の3人。
これではっきりした。
寺内一は、自分の人生に疲れた人に「神隠し」という形で、自分の人生から逃げ出すチャンスを与えている。
そして、問題が解決した人からこうやって戻って来るんだ。
尚哉:人助けをしてるって、ことですか?
高槻は、研究室で寺内が話していたことを思い出している。
迷う人たちを救ったり、道を踏み外したりした人を罰したりしなきゃ。
・・・。それだけなら問題ないんだけど・・・。
再びテレビの画面では、保護され千葉市内の自宅前に戻って来た小春の中継が映し出されている。
航平が小春の手をとり、二人で車両から降りてくる。
レポーターの問いかけに答えていなかったが「失踪していた間の記憶は?」との質問に、彼女は振り返り
記憶は、ありません。
そう答えるのだった。
(尚哉、あっ、そこキッパリ嘘言うんだの表情。健司にもそれが歪んでいることがはっきり解る表情だ。)
小春さんは嘘をついています。
記憶はあるんだ・・・。
少し謎が解けてきた気がするよ。
寺内の隠れ家の前で
生方が、先日寺内が入って行った部屋のドアの前にやってきた。
ドアの前にぬいぐるみが落ちているのを見つける。
生方は大胆にもドアを開け、外に落ちていたぬいぐるみを届けるふりをして
中の様子を窺ってみた。
・・・、中には誰もいないようだ。
中に上がり込み、部屋を見回す生方。
暗幕の向こうに、何か画像のようなものが壁に向かって映し出されているのが目に入る。
**************************
高槻の研究室では、彼がデスクの引き出しから本を取り出し
中に挟まれた古い写真を持ち出して、尚哉のいるテーブルに歩き出していた。
また、バイトを頼んでもいいかな。
はい。
ただ、依頼するのは僕だよ。断ってくれてもいい。
聞きます。
寺内がやっていることを暴くには、これについてはっきりさせる必要があると思う。
そういって、手に持った写真を尚哉の前に置いて見せた。
**************************
寺内の隠れ家で、生方はストーカーも驚くような壁一面に貼りだされた
あの高槻の写真を見ている。
左側の壁に目をやる生方・・・。
その頃、食料らしきものを調達して帰ってくる寺内の姿があった。
****************************
高槻が尚哉に見せた写真。(さすがに合成感が( ^ω^)・・・)
それは、家族旅行と思われる写真で
神隠しに遭う直前、家族で旅行に行ったときのものだという。
その時、高槻少年は禁足地・・・人が入ってはいけない場所に入ってしまった。
(そのとき、寺内の壁に貼られていた所と、同じ場所と思われる青い水をたたえた湖の景色が映し出される。)
つまり、僕も禁忌を冒したんだよ。
僕が、12歳のときに起きた出来事と向き合いたいって言ったら、手伝ってくれる?
もちろんです。
お互いに微笑みあう、高槻と尚哉。
*******************************
暗幕を引き直し、部屋を出ようとする生方。
そのとき、いくつかの(高槻が持っていた写真と同じような景色の写真を含む)が
写真立てに収まり、並べられているのを見つける。
その中の一枚。
泥だらけの子ども2人が写された写真に驚き、思わず手に取る生方。
(1人は、子どもの頃の寺内 山田羽久利:寺内一(幼少期)役 あと1人は誰よ?)
寺内は、袋を提げ部屋に戻って来た。
そしてドアを開けると・・・。
部屋の様子が外出前と違う、違和感を覚える。
どうやら、間一髪。生方は部屋を去ったようだ。
しかし、あの写真には何か心当たりがあるらしい。
寺内は、違和感が何かを探し出そうとする。
そしてそれは、あの泥だらけの子どもの写真の位置が、外出前と違っていることに気づくのだった。
エンディング