ブログぼおりゅう♥りき 傍流にも力あり

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わし流 芸術の秋7「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」立川シネマシティ

2019-10-23 22:11:03 | 歴史・文学・温泉と顔ハメの旅&映画や展示
 才能がありすぎて興行的に失敗、こういうことはままありますな。
 たとえば「ディア・ハンター」のあとのマイケル・チミノの「天国の門」。
 大作なもんだからまえからやろうと思ったことがいろいろ出来ちゃって全力投球、にもかかわらずヒットしなかったとなると監督のダメージは大きいようです。

 本作も制作当時は「ウエスタン」という邦題で公開されたはずですが、あまりにも時間が長すぎるというのでカットされたものが公開されたものの、ヒットしなかったようです。
 ワシらの世代せはマカロニウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネがタフガイ、チャールズ・ブロンソン主演、悪役が大物でヘンリー・フォンダというので後年になってから「見たい!」と思ったものです。

 それを近年、BSあたりで午後1時ごろ見るわけですが、「夕陽のガンマン」等に出てもらいたかったという前記2人が出演快諾、しかも「駅馬車」等であこがれたモニュメント・バレーでもロケ敢行…と、レオーネにとってまるで初恋が実ったかのような作品なんじゃないでしょうか?
 それだけに力は入りまくり、丁寧に撮りすぎて? やや冗漫ともいえるオープニング。
 正直、ワシはテレビの前で眠くなってしまったことが2度ぐらいで、ちゃんと見ているとはいえなかったのです。

 それがこのたび、タイトルを元にもどしての完全版の上映。
 その予告編を見ると今や忘れられた感はいなめないブロンソン主演でなく、4K再公開も記憶に新しい「山猫」のクラウディア・カルディナーレが女性主人公、原案にベルナルド・ベルトリッチとダリオ・アルジェント、タランティーノが推薦! と気楽に見るアクション映画でなく「意識高め」な宣伝しとる。
 そりゃ、なんか違うんじゃないか? しかし予告編に使われている巨匠エンニオ・モリコーネの「ジルのテーマ」はあまりにも美しい…。

 つ~わけで見に行ったわけですが、やっぱしこりゃ大画面で見てこそですな。
 凄い! もちろん全然寝ませんでした。
 もっとも、始まる前から寝ている人はいましたが…。
 
 そして見てからたったの数日後にNHKのBSプレミアムでたぶんそっくりそのまんま同じの、初公開当時と同じ「ウエスタン」のタイトルで放映されたのも見たのですが、もちろんこのときも寝ませんでした。
 しかしヘンリー・フォンダって「荒野の決闘」のときはあんなにいい人だったのに、今回はどうしようもないワルをやってますな。ダークサイドに落ちたか?

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