先日、広重の絵そっくりの現実を目撃…わし流芸術の秋①The UKIYO-E 2020東京都美術館

　まさか「青春１８きっぷ」で上野に行くことになるとは思わなかった、この夏。もちろん大損です。

　さて、ワシのお目当てはこの展示の前期にある歌川国政による「市川蝦蔵の暫」(横顔のどアップ)だったのですが、コロナと猛暑により行く気がせず、後期になってしまいました。猛暑はなかなかおさまりませんでしたが、涼しい日を狙いすまして出撃。

　今年初頭にも見た北斎の「神奈川沖…」や国芳、写楽の名作の数々はやはり素晴らしいものでした。

　ところで先日、台風の影響により天気がコロコロ変わった日、ふと窓から外を見ると、急に降ってきた雨に高校生3～4人がまるで広重の「東海道五十三次 庄野」そっくりの様子でゆるい坂を駆け上がっていきました。これがじいさんだったらもたもたしてしまうところでしょうが、若いからキレのいい動きなんですね。広重はそんな一瞬をとらえているわけだから、やっぱ凄いなぁ。