
<総括>
部として伝統的に積雪期の訓練合宿を実施している白馬乗鞍周辺にてPWを実施した。異常ともいえる好天の中での活動であった。多くの部員に参加してもらいコースを覚えて欲しかったが、1回生2回生の参加者がいなかったのが残念である。今回は天狗原をテントサイトとしたが、行く行くはこの山域の地形や天候に慣れ、白馬大池にてテントサイトを設営できるくらいに練度を上げ、小蓮華岳、白馬岳も目指して欲しいと思う。
<活動細目>
名称:2022年3月白馬乗鞍PW
目的:白馬乗鞍一帯での積雪期山行
期間: 2023年3月5日(日)~3月8日(水)(予備日1日含む)→3月7日(火)
山域:北アルプス(白馬乗鞍岳一帯)
形式:1パーティ
集合:3月5日(日)21:00→21:15 JR河内磐船駅
出発:3月6日(月) 8:00 栂池高原スキー場ゴンドラ乗り場
解散:3月7日(火)16:00→10:40 栂池高原スキー場ゴンドラ乗り場
費用:ゴンドラリフト「イヴ」1回券料金片道券¥1,700
<地図>
25000分の1地形図:白馬町、白馬岳
<パーティー構成>
PL |
A |
OB |
装備・食糧 |
SL |
Y |
3回生 |
衛生・気象 |
気象報告
・雲が殆どない中山行を実施する事が出来たが、日没後は気温が急激に低下した。それに伴う雪質の変化によるスリップ滑落雪崩などによる事故に警戒が必要であった。
3月6日
8:25栂の森1576mあたり
1℃/快晴/風力/1/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/東南/こしまり雪
13:14天狗原テントサイト2200mあたり
4℃/快晴/風力/1/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/東南/こしまり雪
22:20天狗原テントサイト2200mあたり
-10℃/快晴/風力/5/雲量/0/雲なし/雲向/不明/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪面
・夕方18時頃より急激に風が強くなり気温も急激に低下した。
3月7日
5:40天狗原テントサイト2200mあたり
-12℃/快晴/風力/5/雲量/3/巻雲/雲向/東/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪
7:35白馬乗鞍2430mあたり
-11℃/晴れ/風力/4/雲量/3/巻雲/雲向/東/風向/西/気温低下により表面が凍結した雪。強風で雪は飛ばされ岩が露出した箇所もあり。滑降時、岩への激突に注意が必要
衛生報告
3回生Yのスキーブーツによる靴擦れあり。保護テープや軟膏で応急承知を行う。
食糧報告
日中は気温が上昇し、思った以上に水分を消費した。この季節とはいえ脱水には注意が必要である。夕食、朝食時には積極的に水分摂取を促した。
装備報告
わかんは入山時に必要がないと判断し持って行かなかった。(2名での行動の為装備量が非常に多く軽量化の必要があると考えた)
ガス消費量2名2000㏄ほど水作りし沸騰させ173g消費。
日中は暖かかったが夜間は思った以上に気温が低下して、予備防寒等が非常に役に立った。
行動
3月5日(日)
21:15JR河内磐船駅集合。SL(Y)遅刻あり。
3月6日(月)
8:00ゴンドラ乗り場にでゴンドラ乗車(入山連絡)
・前回偵察時は非常に並んだがこの日は空いていた
8:15栂の森
9:35~9:45成城大学小屋
・前回偵察時は栂池自然園へと進んでしまった
11:00~12:00天狗原にてテント設営
祠の東側の岩場に設営を行った。
12:40~13:00白馬乗鞍
13:15天狗原TS帰還
16:00食当水作り、ミーティングにて行動の確認
18:00就寝
3月7日(火)
4:00起床
6:15天狗原TS出発
・寒さの為全体的に行動が遅れがちになってしまった。行動遅延は無駄な体力を消費するだけであるので、朝はPTメンバー全員で早く行動をするように連携を取る必要がある。
7:12~30白馬乗鞍
白馬乗鞍→天狗原への滑降時に北東に進んでしまいルート間違えありコース修正を行った
8:30~9:10天狗原テント撤収
天狗原→成城大学小屋間は雪質が表面は硬く中が柔らかいモナカ雪質で
冬山全装備85リットルザック25キロ越えでは滑降が困難であった。
このような場合はとにかく慎重に下るのが賢明であると思われる。
9:45成城大学小屋
・天狗原斜面滑降時、雪質、冬山全装という条件の為か滑降に苦戦する。圧倒的に足りていないので山スキーを実施するのであれば、スキー滑降訓練を実施するのが部としての課題である。
10:10栂の森
・冬山全装とはいえ、スキー場内は整備されており特に問題なく滑降が行えた。重い装備を持っての不整地での滑降も課題である。
10:40ゴンドラ乗り場(下山連絡・解散)