
2022年3月12日氷ノ山PW報告
関西大学体育会ワンダーフォーゲル部
・参加メンバー
PL-OB(A)、SL-2回生Y、2回生N
・総括
2021年1月度にOB(A)がコース偵察済みの氷ノ山東尾根ルートにて積雪期PWを実施。3月9日にびわ湖箱館山スキー場にてシール歩行滑降練習を実施して基本的な雪上技術の確認をしてからの入山とした。積雪は豊富にあり一部ルートではシール歩行・山スキー滑降の経験を積むことができた。(東尾根とりつきまでは急登のためツボ足)滑降時にはペナ棒にてマーキングを実施していたが、ルートを外す(2回生Y)ことがありコース修正を行う場面があった。過去の事例を本人に説明し、厳重に指導を行った。比較的に自由にトレースがあったが、冬山のトレースは信用してはいけない事、間違いトレースに惑わされないように学生にはしっかり目標を定めてルートを取るように注意を促した。山頂手前の1400mエリアではガスがかかり視界不良に陥るが、ペナ棒が非常に有効であった。GPSにて現在地は一瞬にして把握できる時代であるが、1/25000地形図(冬期ルート読図時では山と高原地図は部としては推奨しない)、ペナ棒の活用、コンパスでの方向確認、実際の現場での特徴のある木々岩の把握、尾根小ピーク鞍部などの確認、ナビゲーションの基本事項の重要性を再認識した。
・行動内容
3月12日土曜日
7時20分
奈良尾より入山・体操・入山連絡
リフトはまだ運行していないためシール歩行練習も兼ねてリフト終着点までシール歩行で進む
8時10分リフト終着点奈良尾キャンプ場
登山届提出を行う
10時20分1070m
夏道よりやや西にそれたトレース沿いに急登を詰め東尾根に取りつく。
一ノ谷休憩所→山頂避難小屋間は開けており視界不良もあったためペナ棒でマーキングしながら進む
東尾根は積雪が多いためかシール歩行が大変行いやすかった
一部では雪庇地形あり
ガスがかかり始めた為ペナ棒を使用
1300m付近はホワイトアウト時は方向感覚が狂いそうな地形であった
11時40分氷ノ山山頂
途中にてスキー滑降で進みすぎルート間違いあり。
尾根コースへのリカバリーを行う
14時07分東尾根避難小屋
融雪が進んでおりクラックが見られた
15時20分奈良尾にて下山・下山連絡
・気象報告
3月12日土曜日
8時10分標高780m奈良尾キャンプ場付近
気温8度:曇り:風力1:風向把握不能:雲向東南:巻層雲:ざらめ雪
12時1507m氷ノ山山頂
気温5度:曇り(ガス):風力5:風向西北西:雲向:東南:巻層雲:ざらめ雪
14時07分東尾根避難小屋993m
気温9度:晴れ:風力1:風向把握不能:運行:東:高積雲:ざらめ雪
・装備報告
スキー破損に備えてわかんじきも携行したほうが良いと思われる。山スキーにおいてシールは生命線とも言えるような重要な装備であるが濡らさないように指導を徹底した。
・衛生報告
特になし
・食糧報告
避難小屋にて湯を沸かし暖かいものを飲んだり食べたりした方が山行の内容が良くなったのではないかと思う。