無味乾燥な

つまらぬ話でございます

山道にて

2024-11-04 15:01:57 | 日記
山を登るときには道を間違わない。
上を見れば目標が確認できるからである。
下る時には意図せぬ道を歩くことになる時がある。

下山の間違えた道は時としていい景色を見せてくれることがある。
根っからのいい加減な気質により、頂上からテキトーに下りてくると登る時に休憩を予定した場所にどれだけ歩いても到着しない。
途中に見返り平というのがあって、下って来たので正面に紅葉した素晴らしい見晴らしに見惚れた。思わず必死の形相で山道を登ってきた人に「後ろは素晴らしい景色ですよ」と声をかけた。それで転びそうになっていたのは申し訳なかった。
昨日の泉ヶ岳である。
結局休憩なく下山してしまったので疲れたが、来年も登れそうだと感じることができた。
だがそれは意図せぬ道で人生\としての間違いをしなければ、の話であり、改めて心にしまいこんだ。

国が滅びるということは文化が滅びること、司馬遼太郎が正岡式に言わせている。
最近のニュースでは、この国の文化は、国民の心の中で滅びようとしているように思えてしまうのであり、国が滅びてしまいそうで心配である。文化はゲームではない。歴史の中で長い時間の中で蓄積されて来たものである。様々なルールの中で横に広がったところがあるが、基本は長い時間の中で生えてきたものである。