月曜日、47km離れた職場に向かう途中、高速道路上でフロントガラスに何かが当たった。バキン!という音である。何事が起きたのか全くわからなかった。ガラスに車速がデジタルで表示されるのだが、その数字の20cmぐらい左に離れたところに、被弾したような跡があるのを発見し、飛び石だったことを理解した。そういえば、瞬間的に茶色の物体が接近してきたのを見たような気がする。幸い貫通はしていないようだ。走り続ける。
もうそこからは、頭の中を対処の方法がぐるぐると回る。
ドライブレコーダーでどこまでわかるだろうか。損保の保険料は上がるのか。修理にはどのくらいの期間が必要になるのか。他人に迷惑をかけたわけではないからまあいいか。ちょっと歩くが、電車で通うしかないか。車通勤になってから運動不足気味であるから・・・・。3ヶ月半で既に1万km走っているのだから、アクシデントが起きる確率は相当に高いわけである。その日の午後から、南岸低気圧の影響で降雪があるらしいが、この状態で運転して家まで帰ることはできるのか。
到着した職場で、対応方法をいろいろと得る。なおさらメローになる。
5百円玉以内の傷ならば、修復できるかもしれない、という話もあったが、どうせならガラスの入れ替えのほうが気持ちとしては安心できる。だが、センサーやらなんやらがあって相当の金額になるらしい。そんならなおさら全部取り替えたほうがいいのではなかろうか?と、うじゃうじゃと考える。
修復の場合、傷をきれいに保った方がいいという話もあったので、透明のテープを貼っておいた。(絆創膏ではない。)
夕方から、予報どおり雪が激しく降ってきた。気落ちしながら適当に雪を払って帰路を運転する。
ワイパーを使っても、テープは剥がれないのはよかった。
さすがに高速道を避けた。
雪を払わなかったのがまずかった。ワイパーに雪がついて、切れなくなってきた。なんだかどうにでもなれと、自暴自棄な感じが支配していたが、一度停車してワイパーに固まった雪をとった。それでもすぐにワイパーが凍りついて、視界確保が困難になってきた。安全装置のカメラの位置もそうであったようで、機能を停止している、とメッセージが出る。
体の位置を変えながら運転して、2時間で家に到着した。意外と車が少なかったので、思ったよりも早かった。
ディーラーの休日もあって、水曜日に持ち込む。
メカニックは、迷いながら、「修復」でやってみましょう、という。入れ替えでいいよ、とも伝えたが、ガラス専門の者も「いけそう」と言っていたというので、そうすることにした。
時間をもらったほうが結果がいいと思う、ということだったので、結局4日間電車で通勤した。1日2時間半ぐらい電車に乗っていたので、以前に買っておいた文庫本「大伴家持」を読み切って、「夏目漱石」に移った。家持は、多賀城で最期を迎えたかもしれないというところだけが記憶に残った。それ以外は難解で、途中で随分と寝てしまった。
半世紀ぶりとかいう寒波の中、運転しなかったのは、考えようによっては良かったのかもしれない。寒いのは仕方がない。火山の水蒸気爆発だってあったくらいに、何があるかわからない。
結局、18900円をキャッシュで払って、愛車は帰ってきた。
途中で、ぞんざいな扱いをしてしまったことを、車に詫びた。
永遠に通勤するわけではないのであり、具体的なリスクも体感したので、電車通勤の日を増やそうかと思っている。読書もおもしろい。
先が短いことがわかっているのは、こういうときには有益に機能する。
もうそこからは、頭の中を対処の方法がぐるぐると回る。
ドライブレコーダーでどこまでわかるだろうか。損保の保険料は上がるのか。修理にはどのくらいの期間が必要になるのか。他人に迷惑をかけたわけではないからまあいいか。ちょっと歩くが、電車で通うしかないか。車通勤になってから運動不足気味であるから・・・・。3ヶ月半で既に1万km走っているのだから、アクシデントが起きる確率は相当に高いわけである。その日の午後から、南岸低気圧の影響で降雪があるらしいが、この状態で運転して家まで帰ることはできるのか。
到着した職場で、対応方法をいろいろと得る。なおさらメローになる。
5百円玉以内の傷ならば、修復できるかもしれない、という話もあったが、どうせならガラスの入れ替えのほうが気持ちとしては安心できる。だが、センサーやらなんやらがあって相当の金額になるらしい。そんならなおさら全部取り替えたほうがいいのではなかろうか?と、うじゃうじゃと考える。
修復の場合、傷をきれいに保った方がいいという話もあったので、透明のテープを貼っておいた。(絆創膏ではない。)
夕方から、予報どおり雪が激しく降ってきた。気落ちしながら適当に雪を払って帰路を運転する。
ワイパーを使っても、テープは剥がれないのはよかった。
さすがに高速道を避けた。
雪を払わなかったのがまずかった。ワイパーに雪がついて、切れなくなってきた。なんだかどうにでもなれと、自暴自棄な感じが支配していたが、一度停車してワイパーに固まった雪をとった。それでもすぐにワイパーが凍りついて、視界確保が困難になってきた。安全装置のカメラの位置もそうであったようで、機能を停止している、とメッセージが出る。
体の位置を変えながら運転して、2時間で家に到着した。意外と車が少なかったので、思ったよりも早かった。
ディーラーの休日もあって、水曜日に持ち込む。
メカニックは、迷いながら、「修復」でやってみましょう、という。入れ替えでいいよ、とも伝えたが、ガラス専門の者も「いけそう」と言っていたというので、そうすることにした。
時間をもらったほうが結果がいいと思う、ということだったので、結局4日間電車で通勤した。1日2時間半ぐらい電車に乗っていたので、以前に買っておいた文庫本「大伴家持」を読み切って、「夏目漱石」に移った。家持は、多賀城で最期を迎えたかもしれないというところだけが記憶に残った。それ以外は難解で、途中で随分と寝てしまった。
半世紀ぶりとかいう寒波の中、運転しなかったのは、考えようによっては良かったのかもしれない。寒いのは仕方がない。火山の水蒸気爆発だってあったくらいに、何があるかわからない。
結局、18900円をキャッシュで払って、愛車は帰ってきた。
途中で、ぞんざいな扱いをしてしまったことを、車に詫びた。
永遠に通勤するわけではないのであり、具体的なリスクも体感したので、電車通勤の日を増やそうかと思っている。読書もおもしろい。
先が短いことがわかっているのは、こういうときには有益に機能する。