《 孤高と温もり 》
2021.3.14
油彩、キャンバス
2枚で1つの作品です。
左が《 孤高 》、右が《 温もり 》。–
「風紋」というテーマをいただいた時、風紋の美しさをそのまま描くだけでは、絵画に「奥行き」や「深み」が感じられないと思いました。
そこで絵画に「深い意味」を込め、その「意味」を通じて「風紋の美しさ」を伝えようと思いました。
逆もしかり、「風紋の美しさ」を通じて、「深い意味」を伝えようと思いました。
「風紋の自然が織りなす神秘の美しさ」を通じて「深いコンセプト(意味)」を伝えようと思いました。
砂丘の風紋の美しさは「壮大」で「簡素」です。
一人で見ると「寂しさ」や「孤独」を感じさせ、「虚無」の感情を湧き起こらせるほどです。
しかし二人で見ると「美しい」と思え、非日常を「楽しい」と感じることができます。
それは人生そのものを隠喩しているように思いました。
人生の中で夢や目標があり1人で突っ走らなければいけない時期がある中で、「安らぎ」や「温もり」を知らない人もいるでしょう。
知らないから「孤独」や「寂しさ」をに気づかない人もいます。
ただ気づけば一人だなと、たまにふと、思うくらい。
「孤高」によって得られるものは大きいけど、ある時、「孤独」や「寂しさ」を深く感じようになる。
そうなると、今まで価値があると思っていたものが、価値のないものに豹変します。
人生そのものが、ある日突然「虚無」に豹変してしまうのです。
生きる意味が無い状態に、ある日突然、気づくのです。
自分のことを想い傍にいてくれる人が居るだけで、人生は「明るい」「温かい」ものになります。
様々なことが「ポジティブ」に感じ、見るようになっていきます。
「ポジティブ」な視点で見るか、「ネガティブ」な視点で見るかで、どのような人生だったかにつながると思います。
それには、ある存在が必要と思い、それをこの「風紋」の2枚の絵を通じて表現しました。
●この時代だからこそ必要だし、どんな時代にも通じる普遍的なテーマの絵画と思います。
額縁は、心斎橋のKAWACHI本店でいつも絵画に合わせてカスタマイズ(特注)しています。
ネームプレートは手書きのサインを真鍮にしたものをつけています。
●この絵を描きながら、新しく発見したことは、美術とは、どんな世界なのかということです。
美術とは、『人の「真心」に出会うことができる世界』です。
忙しい日常生活の中でお互いに見せ合うことができない『真心』を表現して共有する世界なのだと。
そんな絵画が至る所で見られるようになれば、癒される生活空間→社会の空間になるなと思いました。
さて、今回、藤原さんとのご縁をいただいたのは、
・「アートふるなび」さん
https://www.artfullnavi.com/
・「菜宴」(野菜ダイニング)オーナーの久保田耕基
https://kahx500.gorp.jp/
のおかげです。
自分一人では生まれなかったコンセプトの絵画で、新鮮な気持ちです!
人と人とのコラボレーションで生まれたコンセプト。
本当にありがとうございました☆彡
☆mikoto☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます