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5/31~6/18まで母校の堺市の中学校に美術科の先生になるための教育実習に来ています♪
絵を描く作業は、主にアトリエに引きこもって一人で絵を描くという静かな作業がほとんどなので、家に引きこもっているところを引きづり出されて、600人もの元気いっぱいの個性の竜巻の渦の中に放り込まれた感じで、最初は大変戸惑いました。
、、、が、一週間が経ち、慣れると、中学生って『純粋』だと、キラキラしているなと、この『純粋』さは、大人になってもずっと持ち続けたいなと、強く毎日思うことです。
それゆえ、生徒は「自分自身の鏡」だなと毎日実感します。
だから、常に「心を気持ち良い」状態に保ち、気持ち良い言葉と態度と精神でコミュニケーションを取ると、生徒に必ず伝わり、生徒もそのように接し返してくることも、日々体験しています。
心を良く分かり、コミュニケーションの達人であり、彼らの人生を困った時には導くことのできる存在であること。
生徒指導で怒りを抑えつつ、方向性を正すことに工夫と時間と労力を惜しまず、、、
こころによゆうとゆたかさも、同時に持ち続けないといけない。
ずばり、「先生」という仕事は、大変です。
公立の義務教育であればもっと大変。
ところで、話は変わり、「美術」はどうして出来た科目なのか考えてみました。
美術は、「創り手」がいて「作品」があり、4万年前のラスコーの壁画から、エジプト時代のピラミッドなどの文化遺産、ルネサンス時代の絵画達、江戸時代の日本画に、岡本太郎の壁画etc…長い時間の経過により、時代を象徴する作品がのこり、たまってきた。
これらの作品から「時代」を知り、作品から「人間の発想力」「創造力」を知り、その作品を創った「作家という人物と人生」を知り、その作品が社会に与えた「影響」を知り、作品から「感動」を与えられ、作品は心がものとなって形となって現れているものなので作品を通じて「心」を感じ取り、作品から自分に無かった「新しい本質」について気づかされたり、、、
ものをゼロから創ることで、「創造力」「感受性」「表現の喜び」を知り、得る。
これらを学ぶために『美術』という科目が出来たのだと思いました。
日本が、「生きる力」を養う教育方針なのなら、もっと「美術」を活用する手はありません。
『個性の違い』を知り、それゆえ『個性の尊重』の精神を育み、自分の『独創性』『オリジナリティー』を知ることで「自分と他人との違い」に誇りを持つようになり、自分で自分の人生を創造し歩んで行くことに、生きやすい、人に優しい社会になることに繋がると信じています。
「ヒマワリの絵」を2人に描いてもらうと、2パターンの違った「ヒマワリの絵」が生まれます。
40人いれば、40通りの違った「ヒマワリの絵」が生まれます。
地球上に47億人いれば、47億通りの「ヒマワリの絵」が生まれ、1枚とて同じ絵は生まれない。
これが「個性」であり、「独創性」であり、「オリジナリティー」である。
自分の『独創性』『オリジナリティー』を知ることで、「自分と他人との違い」に誇りを持つようになれば良いと思います。
また、『絵』とは『心』であり、それを観る側が『心』で感じ取る。
『絵』を通じて、『アート』を通じて、『心の深いコミュニケーション』を取ることが可能になる。
それを「公衆」に生かしたものが『パブリック・アート』である。
だから、自分が創ったもの、他の人が創ったものを見て、バカにしたり、傷つけることを言わないように気をつけて、大切に扱ってください、、、と、自分以外の人を大切にする精神も「美術」を通して学べると思います。
これらのことを、美術という科目を通じて、教えたいと思います。
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