仕事から帰ると、犬たちとの生活に戻る。
ただいま~、おかえり~、犬たちの喜ぶ様子。
元気にしているのを見てほっとする。
犬たちのごはんをあたため、散歩に連れて行き、
家に戻って足を洗い、濡れたのをていねいに拭き、
ごはんを食べさせ、なで、耳掃除をし、
ブラッシング、すっかり夜が更けて眠る。
朝になり、おはようをいい、
オレコの歯を磨き(お爺ワンは口を触ると泣き叫ぶ)、
ふたりにヨーグルトを与え、体温を上げるため、
おじいわんにはコング入りのカリカリを与え、
お散歩に連れ出し、家に戻ったら足を洗い、
濡れたのをていねいに拭き、ごはんをあげる。
毎日はこんな感じで流れていく。
あっという間に流れていく。
朝が来たと思ったらもう夜。
いつもそんな感じだ。
不思議なのは、
オレコを抱きしめるときは「この怖がりの子をしっかり守らなければ」と思い、
こんすけを抱きしめるときはなぜかこちらがすっかり癒される。
こころが落ち着く。安心するのだ。
「だいじょうぶだよね」と語りかけている。
わたしのほうがおじいわんを頼っているのかもしれない。
こんすけが来てくれて、わたしは、
これで家族が完成したと感じたのだけど、
そういうことなのかなあ、と思う。
この子がいると、私はほんとに助かる。
何がといわれると説明はできないけど、やさしい気持ちをもらえる気がする。