犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おじいわん検診(2)

2015年02月12日 | 健康・フード・病気・治療・腎不全



血液検査ではフィラリアも調べてもらった。

放浪していたであろう11月以降に感染していたら結果に反映されないが、

それ以前のシーズンの感染はなかったという結果が出てひと安心。

フィラリアと心臓病とを抱えていたら、それはそれは大変だからだ。

寿命がどんどん削れてしまう。

ももちゃんのブログや、ほかのこのブログを見て、壮絶なのは確認済みだった。

こんなこと、本人はもちろん、へなちょこ精神なわたしには耐えられないかもしれない。

心臓病は絶対あるだろうと踏んでいたので、あとはフィラリア陰性フィラリア陰性と、呪文を唱えていた。

去勢しているかどうか、はっきりしなかった(ゴールデンボールがひっこんでることがある)ので、

それについても調べてもらうと、

「してるね」

ということだった。思わず、

「ああ、やっぱり大事にされていたんだ」

とつぶやいたら、先生が、ふっと、獣医からひとりのおじさんの顔になった。

そしてやわらかい顔をして、こんすけの頭をなでてくださった。



いろんなことをうわーっと仕入れた長い時間だった。

この間も夫はオレコを抱えたままで汗だくに。力持ちだけど、手がプルプルしてきたそうで、抱っこを変わった。

オレコも緊張して力が入っているのでいつもより重く感じた。

こんすけの体重は8キロを超えていて、来たときより2キロばかり大きくなった。

でもまだまだだそうで、10キロくらいないとな、というので、健康的に太らせようと思った。



オレコは800gばかり減っていたけど、まだまだだそうで、こちらは12キロを目指して長期的に健康的に痩せさせようと思った。

そんなこんなでまた1か月後にこんすけの様子を見せに(薬をもらいに)来ることになった。



ワクチンの証明書には「柴犬」と書いてあった。

おかしいな。2か月前は「絶対雑種」「あっても柴まじりの雑種」だったはずなのに。ははは。

終わってから、

「こんちゃん柴犬だったねー」

と家族で話していたら、おれこがまた例によって嫉妬しているので、

「おれこはラブラブドールだよ、新種だよ」

ということになり、彼女もいくぶん、満足したようだった。

ラブラブドールか~。なんだかちょっとえっちだな。



笑いながら、診察室での会話を思い出していた。

柴犬の寿命ってどのくらいなんですか?

「平均寿命は10歳ちょっと。8か月くらいまで伸びたんだったかな?」

こんすけは何歳くらいでしょうか?

「そうねえ、9歳、10歳、9歳くらいかなあ、右目は白内障だね」

そうか。そうなんだ。



でも平均寿命って、そのとおりじゃないじゃない。

ものすごく長く生きる子もいるし、途中で亡くなる子もいて、その平均だから。

ここからまた5年くらい、生きるかもしれないよね。

そうだよね。そうだよね。きっとそうだよ。

もっともっといいこといっぱい、あるよね。

だって元気になるって、先生いってたもの。




こんの薬はエースワーカー2という。

調べたら副作用は実に少なく、たいていの犬が元気になるそうだ。

ずーっと続けなければならないので、忘れないようにすることが大事。

そして時間帯が大事(毎日同じ)というので、あくる日の朝から投薬をはじめる。

雨からみぞれまじりの雪に変わった寒い日で、日中はさほど変化を感じなかった。

夕方から少し晴れて、まだよく眠っているので、夜、静かな時間帯に散歩へ。

これがたまげた。

かつてないほどご機嫌かつルンルンで、バンビみたいな足取り。



走ったり、スキップしたり、からだが自由になってうれしくてたまらないらしい。

いつも無表情なんだけど、こころなしか、にこにこしているように見えて、

わたしも心がゆるんでいたのか、ふっと涙で視界がにじんでしまった。



いけないいけない。



まだうちに来たばかりだから、きっといろんな神様が助けてくれているんだろう。

その中には昔の飼い主さんも入っているのかも。

「このおうちで楽しい思いをして、それからゆっくり、おいで」

そんなふうにして守られていて、少し、時間をくれたのかもしれない。

つくづくしあわせなわたしたちだね。



なんつって家に帰って、足を洗って、さんぽのみやげを片づけて、

ごはんをあげようと部屋に入ったらこれである。


ごぐま?こぐまなの?

いたずらこぐまがやってきたのかと思ったよ。

はー。びっくらこいた。

これはこの上に食べ物をおくのは禁止だな。

いずれベットにも飛び乗るかもしれない。

おそдろしあ~。