大寒波の夜。
というか明け方。
オレコが新聞配達の方に向かって玄関先で吠えた。
私が叱るので控えめな吠え方だったが、家の中では響く。
寝床の中からオレコに吠えたらいけないと声をかける。
寝ているはずのおじいわんが、
てってってって、とゲージから出てくる音がした。
で、ジャー・ジャー・ジャー。
あれこの音知ってるなんだっけ?
ああなんだこんのおしっこの音だ・・・。
・・・おしっこ???
飛び起きて電気をつける。
部屋の扉付近で水たまり。
あーきたかーついにー。
ショックではないけど、
本当に来たのねこの時が。
投薬を初めて2日目。
利尿効果の高いお薬だし、
とても寒い夜だったし、
オレコが吠えたし、
前の晩の散歩のときに、
大きいのが出なかった。
要素はいろいろある。
ペットシーツをじゅうたんにぺとり。
吸い込めるだけ吸い込んで、
使わなくなっていたトイレを出す。
吸い取ったペットシーツをトイレの上に置く。
あとは翌日やろう。
こんとオレコの様子を交互に見守りながら、
眠くなってきて眠った。
起きて徹夜の夫に電話。
彼の方が犬に詳しい。
トイレの位置などを確認。
部屋の隅がいいだろうといわれたので、
取り立てて役立ってもいない家具を移動。
軽く模様替え。
ゲージの中を確認すると、
毛布やらの下に敷き詰めたペットシーツに、
一度失敗したあとがある。
いつのものかはわからない。
薬始めてから?もっと前?
どっちも可能性はある。
軽くショック。
敷物をすべて丸洗い。
ゲージの三方を段ボールで囲う。
万が一のおしっこよけであったが、
この段ボールが思わぬあっため効果があった。
ゲージの中がほんわかあったかになる。
うっとり眠るおじいわん。
それでもタイマー管理していたオイルヒーターは、
しばらくつけっぱなし体制へ。
この部屋、風のとおり道で、
冬はとても寒いからね。
この日から
先生の言いつけどおり、
お水は朝夕食事の時だけ。
あとは下げることにした。
のどが渇いたとき水がないと、
かわいそうかと思ったが、
おしっこを我慢させるほうが気の毒だった。
もらすのは構わない。
でも我慢はさせたくない。
心臓にも腎臓にも悪いからね。
いろいろトラブルはあったが、
私のいちばんの悩みは、
おじいわんがどの程度ボケているのか?ということだった。
わりとボケていそうな気がしてきた。
麻酔での歯の治療はよしたほうがよさそうだな。
そんなこんなで。
おむつや歯で悩んでいたのだが、
そのたびごとに、導きの天使が舞い降りて、
なんとかなりそうになっている。
困っていると、親切な方たちが、
手をさしのべてくれて、いろいろ教えてくださる。
おじいわんって、みんなに助けられているなあ~。
こんなことは個人的にははじめてで、
おじいわんってすごいな、と尊敬している。
おかげで気持ちの余裕が結構出てきた。
仕事をちゃんと管理して、
介護に時間をとれるようにしよう。