少年航空兵をご紹介しましたが、戦争中には少年産業戦士という人達もいました。「日本教育(国民学校綜合雑誌)」の昭和19年第四巻では「職業指導の決戦體制」という論文が出ていて進路指導の方向転換を強調しております。
政府の教育政策の変更です。その内容は国民学校(従来の尋常小学校+尋常高等小学校)を卒業した者を今までは、中学校に送り出すことに進路指導の全精力が注ぎ込まれていたがそれでは戦争に勝てない。
そこで中学への進学を抑制して陸海軍の少年兵または少年産業戦士(工場労働者)または農業従事者または青少年義勇軍参加者を増やして戦争に勝ちたいという政策を打ち出しました。しかし時すでに遅く敗戦は目前でした。