この御品も前にお示しした瓢箪棚流水花図と同じ手です。やはり墨の細い線で着物の外枠を描いている熟練の技です。特筆すべきは一部の葵を白色で描いていることです。これは単調さを避けてアクセントをつけるためでしょうか、これは修練の技です。
それではヤフオク雑感をすこし。骨董関係の真面目なお店が増えましたね。ヤフオクのこの分野は目も当てられないくらいの怪しいお店が多かったのですが、ずいぶんと改善されています。
真面目な骨董店がなぜヤフーに出にくいかというと、真面目な御品を出品すれば、「底値」=スタート値段が高くなりセリが始まりにくいのです。それでも見る人は見ていて様子が変わりつつあります。