「会社と共に40年」。「定年後、コツコツと書き溜めたものを、自叙伝風に纏めて出版したぞ」、と、同期入社の一人から１冊の本が贈られてきた。本は直ぐ読んだ。会社では殆ど会うことも無かったが、同時代を過ごした者として、ポツポツ思い出される事が出て来て、懐かしさが込み上げてきた。暫くして、世話人から「彼の出版記念パーティーを開催するから出席されたし」の通知が来た。今日がそのパーティーの日で、顔を出した。出席者は多彩で、彼の同期入社者を初め、趣味の囲碁仲間、カラオケ同士等、同年代のおじさんおばさんが勢揃いしていた。平凡な田舎暮らしのおじさんには、偶に、こうした華やかでチョッとケバイ雰囲気の場所へ行くのもいい刺激だ。出席者の中にも「海外のロングステイで沢山の絵を描いた。随筆風の文章を付けて本にしたい」とか、今思案中とか・・。出版はブームなのかな。