小判草

以前、ブログで「小判草」を写真付きで紹介している人がいた。ささやかな年金暮らしの定年おじさんは、妙にその名前が記憶に残り、我家でも育ててみようと、「小判草」を買って来たそうな。小さな鉢植えだったが、みるみる成長して植木鉢がテンコ盛りになってしまったそうな。頭でっかちな「小判草」はチョッと風が吹くと、直ぐに横倒しになるので、おじさんはその都度「ヨッコラショ」と起してやったそうな。その内、１本１本の先端に小判が鈴生りに付いて、その重さで稲穂のように弓なりにお辞儀を始めたそうな。おじさんは金持ちになった気がして、惜しげもなく肥料を遣ったもんだから、益々肥満の「小判草」になったそうな。ある日、満足げに「小判草」の鉢植えを見ていたおじさんの所へ、郵便屋さんが年金支給額の通知書を持って来たそうな。それを見た途端、おじさんは金持ち気分が吹っ飛んで、遣った肥料が惜しくなったそうな。それでも水遣りだけはずっと続けたとさ。どんとはれ！

本日の自転車走行データ D:30.08 T:1.38.20 A:18.3 M:34.9 O:19729