奥田新田の海岸近くまで来た時、どこからかキナ臭い匂いが漂ってきて、遠くの畦道から煙が立ちのぼっているのが見えた。煙に近付くと、お百姓さんが一人で野焼きをしていた。近頃では珍しい風景だったので、自転車を止めて暫く眺めていた。昔は、冬の風物詩みたいに、大勢のお百姓さんが火の付いた棒切れを持って、方々の畦道に一斉に火を点けていた記憶がある。今日の野焼きは、お百姓さんが一人で、火炎放射器みたいなモノを持って、畦道を焼き尽くしているような感じだった。昔みたいに、村人総出の野焼き行事(?)ではなく、自分の田圃1枚分の野焼きだった。それでも1周火をつけ終わると、何となく昔の野焼きの風景になった。煙がジジの方に押し寄せてきたので、咳き込む前に退散した。
走行データ D:26.06 T:1.26.38 A:18.0 M:34.2 O:28669
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