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古事記・日本書紀のなかの史実 (4)~「ヤマトタケルの法則」
2020-07-14(19:14) 日本古代史つれづれブログ
いつも勉強させていただいています。
今回も興味あるテーマですので、助かります。
史書には事実だけが書かれていない、時にはウソが書かれているという認識が必要なのですが、何が本当で何がウソかを見極める技術が必要かと思います。
日本書紀に登場する天皇紀・国紀、あるいは古事記に登場する帝紀・旧辞が本当に存在したのかですが、日本書紀や古事記の前にこれらの史書を引いた文献があるのでしょうか?
継体天皇は、万葉集研究家の渡辺康則さんの万葉史観から考えると、本当は天皇に即位していない天智天皇のウソがばれないようにするために作られたダミーの天皇だと分かります(注)。(2020.7.16 注追加)
天智天皇が大和で即位してない不自然さを隠すために先例を創作したものだと思いますが、当時の国際情勢を誤魔化すことも同時に行われているのではないかと考えています。現在調査中の百済ですが、日本書紀の記述やそれに基づく三国史記の内容もとても怪しいのです。4世紀から5世紀にかけてシナの史書と食い違いがかなりあり、意図的な歴史改ざんを感じます。日本書紀が基にしたという百済三書(百済記・百済新撰・百済本記)が存在したのか疑われます。これは「日本書紀の筆法」ではないでしょうか。古事記もこれを真似た可能性があります(『日本書紀』中の「百済本記」記事 飯田満麿)。(2020.7.16 赤字追加訂正)
そしてこの「前例創作の手法」は持統天皇の前に女帝を配置したものと同じ手法です。つまり彼女が最初の女帝で、皇后が女帝として即位する不自然さを隠し、その正統性を主張するために天照大神を女神に変えたと推理できます。推古天皇も皇極・斉明天皇もダミーのようです。(2020.7.16 赤字追加訂正)
「ヤマトタケルの法則」は多重人格的な描写によって実在したある人物の正体を隠す手法だと思います。誰なのかまだ突き止めてませんが、これはスサノヲにも当てはまりますしね。
その他にも一人ではなく、複数の人に似たような事績を割り当てるのも、時代を誤魔化し、真相を隠す目的だと思われます。神武天皇と応神天皇の東征はよく似ていますが史実ではありません。むしろ崇神紀に登場する大物主の子オオタタネコの話が史実に近いものになってると関裕二さんのヒントから分かりました。
このような歴史隠ぺいの手法が明らかになれば、編纂者が何を不都合な事実と考えているか推理できます。編纂当時の権力者の意図を推理すると、真相が浮かび上がってきます。特に分かり易いのは、神社伝承を日本書紀の神話に基づくものは朝廷に阿ったものだと直ぐに分かりますが、実は末社や摂社に隠したい本当の祭神を見いだすことができ、真相解明のヒントが得られます(例えば、奈具神社「新羅の脱解王が奴国大王?(^_-)-☆」参照)。
真相を探り出すには編纂当時の権力者が隠したいものは何か?を推理することが重要だと思います。既にご存知かもしれませんが、関裕二さんがたくさんヒントを書いてくださっていますので、参考にしました。

そして見つけ出した真相と思われることが事実かどうかは考古学などで検証しないといけませんし、真相らしい仮説から派生する予測も組み込んで拡張された仮説として実証できれば真相はより確からしいということになり、有力な説ということになります。ただし、その仮説が本当に真実かどうかは保証されるわけではないので、高い確度の確証を得るまで繰り返し検証しなければならないと考えています。こういう検証作業を通じて組み立てられた仮説(的)推論(abduction or retroduction)が、研究対象とする時代の出来事を包括的に説明できる一般化理論となるということです。
古代史の謎を推理する

(注)渡辺康則氏によって中大兄は皇子ではなく、父の舒明天皇もダミーだと突き止められています(日本書紀では中大兄だけで、どこにも皇子とは書かれていない)。しかし、中大兄はナーガ(龍蛇神)を祀る一族の太子という意味ですから天照大神尊ニギハヤヒ直系の人物だと分かります。祖父は敏達天皇のようです。当時はまだ天皇という称号はありませんが、第17代奴国大王伊弉諾尊を皇祖とする大王家の系譜が兄スサノヲ直系と弟ニギハヤヒ直系の二系統あったということです(初代祭祀王応神天皇はスサノヲ大王直系大国主命の子)。天皇家は中大兄の孫の光仁天皇( 在位 770~781、桓武天皇の父)から天照大神尊ニギハヤヒの系統になって今上天皇まで続いているということですから初代ナーガ(奴)国王天御中主から万世一系の皇統の男系男子が日本の皇位を継いでいると考えています。日本書紀は天皇家の最も重要なことを隠し、天皇家さえ貶めていますから、早く正しい皇統譜を復原しなければならないと思います。(2020.7.16 追加)
最後までお付き合いどうも有難うございました。
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古事記・日本書紀のなかの史実 (4)~「ヤマトタケルの法則」
2020-07-14(19:14) 日本古代史つれづれブログ
いつも勉強させていただいています。
今回も興味あるテーマですので、助かります。
史書には事実だけが書かれていない、時にはウソが書かれているという認識が必要なのですが、何が本当で何がウソかを見極める技術が必要かと思います。
日本書紀に登場する天皇紀・国紀、あるいは古事記に登場する帝紀・旧辞が本当に存在したのかですが、日本書紀や古事記の前にこれらの史書を引いた文献があるのでしょうか?
継体天皇は、万葉集研究家の渡辺康則さんの万葉史観から考えると、本当は天皇に即位していない天智天皇のウソがばれないようにするために作られたダミーの天皇だと分かります(注)。(2020.7.16 注追加)
天智天皇が大和で即位してない不自然さを隠すために先例を創作したものだと思いますが、当時の国際情勢を誤魔化すことも同時に行われているのではないかと考えています。現在調査中の百済ですが、日本書紀の記述やそれに基づく三国史記の内容もとても怪しいのです。4世紀から5世紀にかけてシナの史書と食い違いがかなりあり、意図的な歴史改ざんを感じます。日本書紀が基にしたという百済三書(百済記・百済新撰・百済本記)が存在したのか疑われます。これは「日本書紀の筆法」ではないでしょうか。古事記もこれを真似た可能性があります(『日本書紀』中の「百済本記」記事 飯田満麿)。(2020.7.16 赤字追加訂正)
そしてこの「前例創作の手法」は持統天皇の前に女帝を配置したものと同じ手法です。つまり彼女が最初の女帝で、皇后が女帝として即位する不自然さを隠し、その正統性を主張するために天照大神を女神に変えたと推理できます。推古天皇も皇極・斉明天皇もダミーのようです。(2020.7.16 赤字追加訂正)
「ヤマトタケルの法則」は多重人格的な描写によって実在したある人物の正体を隠す手法だと思います。誰なのかまだ突き止めてませんが、これはスサノヲにも当てはまりますしね。
その他にも一人ではなく、複数の人に似たような事績を割り当てるのも、時代を誤魔化し、真相を隠す目的だと思われます。神武天皇と応神天皇の東征はよく似ていますが史実ではありません。むしろ崇神紀に登場する大物主の子オオタタネコの話が史実に近いものになってると関裕二さんのヒントから分かりました。
このような歴史隠ぺいの手法が明らかになれば、編纂者が何を不都合な事実と考えているか推理できます。編纂当時の権力者の意図を推理すると、真相が浮かび上がってきます。特に分かり易いのは、神社伝承を日本書紀の神話に基づくものは朝廷に阿ったものだと直ぐに分かりますが、実は末社や摂社に隠したい本当の祭神を見いだすことができ、真相解明のヒントが得られます(例えば、奈具神社「新羅の脱解王が奴国大王?(^_-)-☆」参照)。
真相を探り出すには編纂当時の権力者が隠したいものは何か?を推理することが重要だと思います。既にご存知かもしれませんが、関裕二さんがたくさんヒントを書いてくださっていますので、参考にしました。

そして見つけ出した真相と思われることが事実かどうかは考古学などで検証しないといけませんし、真相らしい仮説から派生する予測も組み込んで拡張された仮説として実証できれば真相はより確からしいということになり、有力な説ということになります。ただし、その仮説が本当に真実かどうかは保証されるわけではないので、高い確度の確証を得るまで繰り返し検証しなければならないと考えています。こういう検証作業を通じて組み立てられた仮説(的)推論(abduction or retroduction)が、研究対象とする時代の出来事を包括的に説明できる一般化理論となるということです。
古代史の謎を推理する

(注)渡辺康則氏によって中大兄は皇子ではなく、父の舒明天皇もダミーだと突き止められています(日本書紀では中大兄だけで、どこにも皇子とは書かれていない)。しかし、中大兄はナーガ(龍蛇神)を祀る一族の太子という意味ですから天照大神尊ニギハヤヒ直系の人物だと分かります。祖父は敏達天皇のようです。当時はまだ天皇という称号はありませんが、第17代奴国大王伊弉諾尊を皇祖とする大王家の系譜が兄スサノヲ直系と弟ニギハヤヒ直系の二系統あったということです(初代祭祀王応神天皇はスサノヲ大王直系大国主命の子)。天皇家は中大兄の孫の光仁天皇( 在位 770~781、桓武天皇の父)から天照大神尊ニギハヤヒの系統になって今上天皇まで続いているということですから初代ナーガ(奴)国王天御中主から万世一系の皇統の男系男子が日本の皇位を継いでいると考えています。日本書紀は天皇家の最も重要なことを隠し、天皇家さえ貶めていますから、早く正しい皇統譜を復原しなければならないと思います。(2020.7.16 追加)
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