角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.15 「大至急」って言わないで

2016-01-20 06:25:44 | 私の嫌いな言葉
「生きる死ぬの問題でもないのに、
 こんなに早く届けてくれる必要はないのにと恐縮してしまった」

そう思うこと、
私も、たまにあります。

そちらの都合でやってくれればいいのに、です。
2、3日とか、2、3週間とか、
忘れちゃわない限りは。

案外、同じ感覚の人も多いんじゃないでしょうか。

ただ、一方で、
何かにつけて「大至急」って言う人もいるわけでして。

若い頃、
根がマジメな私は、自分の予定を変更し、身を粉にして、
そういう人のためにも精一杯大至急で応えてました。

けれど、何時の頃からか、
「大至急なんてバ◯の言うセリフだよね」
と思うようになったんです。

先が読めない、
直近に至るまで何して良いか分からない、

何処かに、そういう段取りが悪い人がいるから、
また、そういう人をそのままにしておくから、
大至急なんてことになるわけで。

それ以来、

のんびり、とは言わないまでも、
こちらペースで普通に対応することにしました。

それでも殺されるようなことは、
まず、ありません。

むしろ、
二度三度、そのようにして差し上げると、

相手は、
「アイツには大至急は通じない」
と悟るようでして、

大至急って言わなくなるんです。
もしくは、言ってるだけになります。
さらにもしくは、私にモノを頼まなくなります。

それでいいんです。気にしません。

「ちょっと、お時間(日数)いただきます」
「構いませんよ」

急ぎ過ぎている今のこの世の中、
そんな遣り取りが少し増えるだけで、

余裕とかゆとりとか幸せとか(!)が、
手に入ると信じてます。

(使い方間違ってますが)不言実行!

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

*冒頭画像は、お気に入りの連載コラム、桑原聡【鈍機翁のため息】(産経新聞1/15付)
(Web版 産経ニュース:【鈍機翁のため息】(413)間奏Ⅱ「不便さを楽しみたい」
 →http://www.sankei.com/column/news/160114/clm1601140006-n1.html




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