「もがりの森」

つい最近カンヌ映画祭で特別賞を取ったばかりの河瀬直美監督の「もがりの森」を、
今日ＮＨＫのハイビジョン放送でやっていました。
始まってから４０分ほど過ぎてから気が付いてあわててテレビをつけたら、老人と若い女性が
森の中をずっと歩くシーンばかり。
予備知識もなかったので、わけが分からず見ていました。

終わって解説を少し聞き、ようやく分かりました。
認知症の老人が亡くなった奥さんの墓を探して歩いていたことを。

映画館で上映する前に、賞をとった評判の映画を見ちゃって得した気分！なんて思って
見はじめましたが、これは絶対映画館で集中して見なければだめです。
家の中のがさがさしたところでは、声が聞こえないし、森の中の静けさ、怖さ、が
伝わってきません。

やはり映画は、映画館で最初から見なければだめですね。
特にこの「もがりの森」のように、会話も音楽も少なく静かに心象風景を表しているような
映画では・・・
もう一度最初から映画館で見たいと思いました。



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