「寒いけど そらも来る?」
洗濯物を干すベランダに珍しく出てきたと思ったら
ダッシュでお姉ちゃんの部屋を覗いてる。
今では布団部屋になったお姉ちゃんの部屋。
momo好きだったもんね。
植木鉢の隙間にも首をつっこんでみるけど
やっぱり いないね。
掃除の最中 momoの首輪を見ていたら
「オイラも」とそらが見上げてる。
「momo姐の匂いにゃ~」
余計さみしくなっちゃったかな。
そんなそらを残して、天気に誘われ、
川を渡って買い物に行った帰り道。
富士山を見て悦んだり
信じられないほど透き通った水にびっくりしたり、
わたしはこんなことで少しずつ気分を変えていける。
ここは去年の台風19号で流れが大きく変わった場所。
もともと暴れ川だった多摩川にすれば、
これっくらいの変化で何を騒ぐ、と仰りたい?
寒いような、でも暖かな冬は、春は?夏は?と思いが先走り、
今年もやっぱり来るのかな、大きな台風、今度は避難しないとな。
そんなことまで考えたところでハタと気づく。
そっか、momoとは避難出来ないんだ~。
momoがいないことを実感する瞬間。
でもmomo、怖い思いしなくてよかったよ。
橋を渡り自転車に跨り家に着けば、玄関にそらが出迎える。
かわいいやっちゃー。
でもね、そらとはすれ違い。
「おっかあ約束だよね、帰ったらご飯だって言ったよね!」
( 一一) ハイハイ。
外は冬晴れ。
とは言わないのかな、もう立春を過ぎてしまったしな。
春になってしまうのが淋しいよ、なんだか。
そんなおっかあの独り言は耳に入れず、
ガブルくんの小さなお尻にくっついて昼寝のそら。
夢の中では多分 こんな感じ?
今日は冬晴れ って今日は言わせてください