いよいよ出張から帰ってきた塗装工さんたちと壁画を塗るんだ~~っと意気込んだ今週初め、一本のメールがありました。
「先週の大雨で出張先の現場が進まず足止めになっているので、塗装工たちの帰阪は8月になりそうです」
えっ~~~!?
仕方がないので当分はよもやま話でも書くことにします
今回の壁画のご依頼はねじの専門商社サンコーインダストリー株式会社さんなのですが、その社長さんから意外な話を聞きました。ねじはレオナルド・ダ・ヴィンチと関係があるのだそうです。
まじ?
レオナルドは画業よりも、科学者として研究や発明に没頭していたというのは有名な話ですし、私も以前レオナルドの手稿にねじの挿絵を見たような気もします。
なので早速検索してみました。
いろいろと出て来ますね~「レオナルド・ダ・ヴィンチとねじ」というまんまそのものもありました。
今回の壁画はまさに運命だったのですね。ペンギンだけど笑
(そこはサンコーインダストリーさんのロゴマークがペンギンだからいいんです!笑)
さて、そのレオナルド。
あの有名な「ウィトルウィルス的人体図」も当時再発見されたローマ時代の建築家ウィトルウィルスの建築論に触発されて描きました。(このあたりがいかにもルネサンス的)
ウィトルウィルスは、神殿は均整のとれた人間ように作るべきと述べ、教会の理想的なプロメ[ションを理解するために人体比例を円と正方形の中に配置したそうです。
科学者でもあったレオナルドはこの再発見にすごく喜んだと思います。宇宙を表現するのに洋の東西を問わず、共通の中心を持つ円と正方形が用いられることがあります。人間をその円と正方形で表現することは、人もまた宇宙であるということを意味しますよね。新しい世界観をしみじみと感じていたことでしょう。
私の「ペンギン美術館」の収納作品で既に「ウィトルウィルス的人体図」はペンギンで描いていますが、無謀にもねじでも表現できないかと試みました。
ジャーン
実はこれ、壁画に描きたかったけど今回自ら没にした作品です。もはやギャグですがご笑納ください。個人的に蝶ねじが好きなんです。
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