シラー・ベルビアナ
学名:Scilla peruviana
科名/属名:キジカクシ科 ツルボ属(シラー属)
和名:オオツルボ(大蔓穂) 原産地:ヨーロッパ イタリア
花色:青紫色 白色 草丈:20~30㎝
地中海沿岸部に分布するキジカクシ科 シラー属の球根植物です。
分布域はイべりア半島 イタリア 北西アフリカに広がっており
道端や草原 牧草地や森林の開けた場所などに自生しています。
ベルビアナとはペルー原産と言う意味ですがペルーに自生はありません。
ベルビアナの名前は17世紀スペイン南部に発見された本種がイギリスに
持ち帰らえた際に「The peru」と言う名の船に乗っていた為その船名に
因んで付けられたものです。
花期は5月頃で花期になると葉の中心部から花茎を真っ直ぐに伸ばし
花序を出し星形の花が20~100輪ほどまとまって咲きます。
花は花径2㎝程度でゆるく反り返った6枚の花弁を持ち
真っすぐに伸びた6本の雄蕊の葯が目立ちます。
花序は傘状で花は花序の下から上(外側から内側)へと咲き進みます。
基本種の花色は青紫色ですが白色品種も近年流通するようになっています。
葉は幅のある線状の根葉で長さ20~30㎝程度に伸びます。
耐寒性はあり丈夫な性質で数年は植え変え無しでも良く花を咲かせます。
梅雨頃になると地上部を枯らして休眠し秋に再び芽吹きます。
2022・4・29 庭で咲いた花