風の散歩道

-Ryoの季節の写真と独り言-

No.675 古代ハス

2017年07月28日 05時41分55秒 | 花の紀行

7月28日(くもり)

 

先日、ふっと矢吹の古代ハス(大賀ハス)を思い出して

中休みの梅雨の合間に見てきました

 

 

古代ハスは戦後間もない昭和26年、千葉市検見川の東大厚生農場の

落合遺跡で発掘された、今から2,000年以上前の古代ハスの実から

発芽開花させたハスのことです

 

 

ここは戦時中から燃料不足を補うため草炭を採掘していた所で

昭和22年7月28日、丁度70年前の今日

たまたま1艘の丸木船と6本の櫂(かい)が掘り出され

その後「落合遺跡」と呼ばれ発掘調査が始まり

大賀一郎(矢吹町出身)植物学者がその中にハスの花托があることを知り

昭和26年3月3日から地元の小・中学生や一般ボランテアの協力を得て

発掘を始め期限打ち切りの前日の3月30日

一粒のハスの実が発掘された

予定を延長して発掘を続けたところ

4月6日に2粒発掘され

計3粒のハスの実が発掘された

4月6日に発掘された2粒で発芽育成したら失敗してしまったが

3月30日に発掘された残り1粒を発芽育成したところ成功し

昭和27年7月18日にピンク色の大輪の花を咲かせ

国内外に報道されて

米国ライフ週刊版1952年11月3日号に

「世界最古の花・生命の復活」として掲載された

「大賀ハス」と命名され、大賀博士は年代を明確にするため

ハスの実の上層で発掘された丸木船のカヤの木の破片を

シカゴ大学原子核研究所に送り年代測定依頼し

2,000年以前の弥生時代以前のものと推定された

以後、大賀ハスとして世界各地に根分けされ

友好親善と世界平和のシンボルとしてその一端を担っている

(参考文献:ウィペディア)

 

矢吹町は大賀博士の誕生の地として根分けしてもらい

大池公園で見ることができますが

生憎、この日咲いていたのは1輪だけでした

 

大賀ハスが咲いている大池

写真中央下部に1輪咲いていた

撮影日 2017.7.26  9:30頃

 

 

古代ハスの花の命は4日で、早朝開いて午後には閉じます

4日目は閉じずに落ちてしまいます

蕾が4・5個位ありますので

まだ見ることができます

 

 

遥か2,000年の時空を超えた花

きれいですよ !

 

コメント
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