夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「アルカディア」@森ノ宮ピロティホール>

2016-05-10 | 舞台

ちょっとだけ感想(笑)

初めての堤さん♡可愛かったわ〜(笑)

大竹しのぶさん、流石の舞台女優さん、すごく迫力というか、胆力というか、やっぱ違うなぁって感心した。

19世紀と現代が交錯するから、ややこしかったけど💦

趣理ちゃんはお人形さんみたいで、色んな意味で。

机の上に上がったとき、一瞬よろめいて落ちる⁈ってヒヤッとしたけど、踏ん張って、ふんって腕組みして、井上君を睨む仕草が超可愛かった(笑)

 

最後のワルツシーンが、幻想的で、終わり方としては良くわからないながらも、ふんわりしたそのゴシックな雰囲気が、シーンと作品に合ってるなぁと、夢見心地な気分になりました。

いつも堤さんの舞台って分かりにくそうな物が多くて、あまり手が出せなかったんだけど、中でもまだマシな作品なんじゃないかなー(^_^;)

笑いもあったりして、楽しかったです!


<4代目 中村雁治郎襲名披露 壽初春大歌舞伎@松竹座>

2015-01-04 | 舞台

今年も初春歌舞伎  
午前中に厄除行って、帰ってからうたた寝してたら遅刻しそうになった。笑。

今年は、中村翫雀さんの4代目雁治郎襲名披露の初春歌舞伎  
演目は、まだ見た事のない「将軍江戸を去る」と「封印切」
そして、間に口上と、ちっさい頃に多分見たはずの「棒しばり」です。

「がんじろはん」は上方に所縁のある役者さんということを今回お勉強した、初心者な私
席は花道のすぐ真横。
すぐ後ろで幕の開け閉めがあって、役者さんの出入りを見ることが出来て、ドキドキでした

 幕間のお弁当。

棒しばりは、やっぱり面白くていっぱい笑った~(笑)
大好き


<ブエノスアイレス午前零時@シアターBRAVA!>

2014-12-25 | 舞台

タンゴの音楽って、色っぽいけど、、、ドロドロした情念というか、グツグツしたものを感じて、何となく聴いてると ドス黒い気持ちになるよね!(は?笑)

難しかった…場面が切り替わって、だんだんと剛ちゃんを侵食していくから…

やっぱり剛ちゃんは暗くて哀しい舞台ばっか(笑)

 

ちょっとおバカなマフィアのボスの橋本さん、似合ってたw

美織ちゃんは、最後、ニコラスのために身体を売るって決めて、やっぱり逃げない、と言い切った時、あぁ綺麗だなと思った。

剛ちゃんは、色々と報われない感じとか、鬱々としたものを抱えて、潜んでる暴力性とか、そういうものが 色気になって随所に醸し出されてくるから。

男が惚れる役者さんだなって思う。

光り輝いて惹きつけられる太陽みたいな存在じゃなくて、暗闇の中でひっそりと 芳しく薫って、気付いたら引き寄せられていた、そんな存在。

剛ちゃんのダンス観れたから、眼福(笑)

暗い舞台の後の、カーテンコールでのハニカミスマイルが、これまた たまらんのですなー(笑)


<Endless SHOCK@梅田>

2014-09-15 | 舞台

Kinkiファン(本当は つよぽんファン。笑)の友達に誘ってもらって、初SHOCK
2階真ん中の席で、舞台も見下ろせて中々良いところでした!
始まる前から、リフトが見えてたから、もしかしてすごい良席なのでは?!と

こーちゃん以外は、ちょっと知らない子ばかりだったけど、ダンスも豪華で宝塚みたいで、楽しかったです。
太鼓シーンとか、殺陣とか、いろんなダンスの種類もあるし、満載って感じ。
でも、シリアスな話だけじゃなくて、お笑いが ふんだんに


ダチョウ倶楽部のネタ仕込んでたり(笑)
内くんと越岡くんの二人のキスで会場に悲鳴がw

森公美子さんがすごい存在感で、こーちゃんと屋上で話してるシーンでも、近寄りすぎて 光「肘のところすごいものが当たってる・・・ごちそーさんでーす」って(笑) 
指輪も7号とか嘘つくし(笑)
そして「ダメよ~ダメダメw」となるという

こーちゃんが蘇って戻ってきた後、「あれ 凄かったよな~!ゴロゴロゴロゴロ~・・・ビターン!・・・・僕、かべどーん」   ←大いに違。爆笑。
そして、「身体はこの通り永遠の小柄なんで大きく産まれてこなかったんだろう。やんなっちゃっう。」  ←リアルすぎる呟き。笑。

キムタクの「ちょ、待てよ!」とか。
色々と仕込みすぎだから! 


一番最初のフライングで、こーちゃんホントに目の前で。
パッと照明付いた時、もう眩しすぎて、「王子様だ!王子が居る!!!」 ってなった。笑。
ひゃーっ!って(笑)
もうね、これね、さすがのVでも無理だよね(笑) 
いくらトニセンがスタイル良くても、この輝きはこーちゃんしか無理だよね(笑) 

私、高いところ苦手だから、違う意味でドキドキしたよ
これ、連日しかも幕間2時間て、本当に大変だよ~
皆頑張ってるよね。

すごいなぁと目をパチクリさせながら、初のSHOCK体験でした
内くんが、なかなか良い声だったのも良かったです! 


<夜中に犬に起こった奇妙な事件@シアターBRAVA!>

2014-04-29 | 舞台

感想はちょっとだけ。

アスペルガーの幸人くん、ホントに上手。

パニックになる所とか、融通が利かないから周りを振り回してしまう所とか、実際に身内に居るわけじゃないから厳密には分からないけど、こんなんだろうな、と。

早口で、周りからの刺激に過敏で、いつも猫背で、自分の世界で生きていて、危うい。

キャストがずっとほとんど舞台に出ずっぱりで、自分の出番じゃない時も周りの机に座ってたり、だから他の役者さんの演技に笑いを堪えてたり(笑)

面白くしたいわけじゃなくても、コメディーになってしまう哀しさとかも。

でも幸人くんは大真面目で。

ぬいぐるみのワンちゃん可愛かった(笑)

でも、最後の本物の子犬撫ぜてる剛ちゃんが一番可愛かった!(そこ?笑)

天使だわ‼︎✨

最後6分間の証明、何言ってるのか私の頭では理解不能だったけど(笑)

ともかく、その膨大な台詞を間違えずに(無論、間違えてても私には分からないw)歌いながらダンスも付けて披露した剛ちゃんに拍手喝采!

マジで すごいわ‼︎(脱帽…)

そして、コンでしか観る事の出来ないハズの剛ちゃんのダンスを一般ピーポーが観れてしまう事実に、ちょっと嫉妬する私w (何でやねん。笑)

私たちファンだけの宝物だったのに、的な(笑)

 

 

一番ココロ鷲掴みにされたのは、幸人くんのセリフで。

「僕たちは皆 宇宙の誤差範囲なんだ」って事。

それを聞いてる周りの、なんとも言えない複雑な、悲しみだったり憐れみだったり を含んだ、とても複雑な表情。

だってさ、全てが誤差範囲なんだったらさ、、、

今、私たちが経験してる事とか、今まで経った時間とか、笑ったり 怒ったり、傷ついたりした気持ちとか、必死で努力してる事実とか。

全てが宇宙の中では、意味無いんじゃない?

生きてる事自体が、意味無くなっちゃうんじゃない?

じゃあ私達の辛さや尊さや、お互いの存在意義は、どうやっても報われないんじゃない?

そう思って、苦しくなった。

そして、そういうふうに考えてる幸人くんは、それが意味する内容には頓着しない。

幸人くん自身の存在の意味も。

周りの人が幸人くんを想う気持ちは、愛なのかエゴなのか分からないけど、その周りの人からの幸人くんへの想いも。

幸人くんにとっての、周りの人の存在も。

どれもが結局は、大したものじゃないって、そう突き付けられるから、だから、言われた人は、幸人くんにとって 自分の存在が意味の無いものだと言われた事に、ショックなんだ。

そして、幸人くんにとっての周りの存在が意味を持たないのと同じくらい、幸人くん自身も意味を持っていないことに、憐れむんだろう。

でも一方で、私は納得もしてる。

宇宙規模で考えたら、人類なんて意味の無いもので、その中で私自身の存在なんて埃以下で、それなら全ての私の生命活動も 思考回路も 感情のゆらぎも、意味なんてないから、だから、なんか、もう全てがどうでも良いじゃん…って。

昔から そう思ったりする事があったから、そのモヤモヤをこの台詞が集約して言語化してくれて、はっ!て目の前に光が射した気がした。

そう、私が感じてた違和感ってこれだ、って。

 

この台詞が、プラスかマイナスかは分からないけど。

私にとって、ガツンと 胸に撃ち込まれて消えない楔のようだよ。

 

ありがとう、剛ちゃん。

でもね幸人くん。

きっとその誤差は、君を愛する人にとって、君が好きだと想うモノにとって。

きっと、意味のある誤差になるんだよ。


<キャラメルボックス「あなたがここにいればよかったのに」@サンケイホールブリーゼ>

2014-02-22 | 舞台

入り口入ったところにキャラクターの「みき丸」がお出迎え。笑。

前回は神戸だったけど、今日はブリーゼだからとても便利な場所での舞台、嬉しいです


劇団の舞台って個性的だから敬遠してたんだけども、初めてキャラメルボックスを観て、「あ、意外に(?!)小箱の劇団の舞台もいいなぁ」と思って。
だから今回、あまりストーリーチェックせずにチケット取ったんだよね
でも、今日の演目はアコースティックシアター・・・って、なんだろうそれは・・・という ド素人な私。
しかも、ダブルフィーチャー・・・って、なんなんd・・・(以下略)
とりあえず、辛くて泣く、ということがなさそうな事と、前回の舞台で大好きになった林貴子さんと阿部丈二さんが出てる、という事で、「ヒトミ」ではなくて「あなたがここにいればよかったのに」、こちらに決めました。

始まる前にCMがあって、そこで初めて知ったのが、本日が世界初初演だということ。笑。
キャストめっちゃ緊張してるって言ってました
たまたま取ったチケットだけど期待できそうだなぁと思いながら、始まりました。

あらずじを簡単に言うと、ある日、日高まひろは、森岡季之からプロポーズされますが、突然見知らぬ男(天野大志)にいきなり、「あの男との結婚はやめろ、貴女が不幸になる」と言われます。
そんな突然変な男から言われても・・・と思っていましたが、彼は予知能力がある、と言い、まひろの小さい頃のことや、友人・池沢恵菜の双子の妊娠の事を次々に当てていきます。
森岡は嘘をついている、と会社を辞める事や、実家のことなど まひろに内緒にしていたことも次々に。
でも、本当は天野は予言者なわけではなくて、何故か2度目の人生を繰り返す事になったがために、1度目の人生で起きた事を参考にしていただけなのですが。
そして結局、プロポーズを受けるかどうか、父娘のやり取りや、恵菜達家族とのやり取り、翻訳家になるという自分の夢など いろんな分岐点が出てきます。

最後は、きっちりとほんわか温かい気持ちになって観終わることができます

・・・途中、一番大事なネタバレをするところで、お腹が鳴って めちゃ恥ずかしかったんだけども!!!笑。
息止めてみたけど、全く意味ナシ ←当たり前


お父さん役に、ゲストとして青年座の大家仁志さんが出ていらっしゃいましたが、とてもダンディーで雰囲気のある スラッと背の高い 素敵な方でした

お父さんとまひろの会話で、「お前が傷付かないようにと思って」「傷付かない人生なんてあると思う?!これは私の人生なの!」というのがあったのですが。
もうタイムリーすぎて笑いそうになった
私の気持ちを喋ってるのかと思って

そうなんだよ。

『お前のためを思ってやってやってるのに』

これさえ言えば何でも免罪符になると思っているのだろうか。
そりゃ親は子供の事は、大事に思うもんだよ。
何だって安全であるに越したことはないし、幸せになる方が良いし、リスクは少ない方はいいし。
でもそんな完璧な人生なんて、どこにあるんだよ。
予め安全な事ばかり選んで、それが正解だって 誰が決めるんだよ。
どうせ結局 普通の家の人っていうだけでテンション下がるんだったら、お見合いさせる前に最初から 親も本人も専門職で、家もしっかりしてて、本人もしっかりしてて、なおかつ私にあう人を見つけて来たら?って思う。
そんな人がおるなら、見てみたいわ。
・・・話がズレた
ま、そんな口答えしたら、「じゃあお前の好きにしたらええやないか!」って逆ギレされるのが分かってるから、言わないけどね~


一緒に行った同僚も言ってたけど、森岡は最初出てきたときに「お、ハンサムで優しくてカッコいい人じゃん」って思ってたけど、話が進むうちに、さもありなんな言い訳が重なって もう胡散臭いとしか思えなくなって
でも、、、、これがもしも天野が嘘ついてて森岡が本当に誠実な人だったとしたら、、、、どっちを信じたらいいんだろう??
そう思うと、怖くなってきた。
どんな人にも、どんなに仲良くなった人にも、その人しか知らない自分がいる。

間で繰り出されるコントが何とも面白い掛け合いで
話に邪魔にならない絶妙な配分が、キャラメルボックスが良いなって思えるところかな。

最後終わっても拍手が鳴りやまなくて、何回も何回も皆さん出てきてくださって。
天野役の筒井俊作さんは、終わってから緊張がぶり返したのか、挨拶テンパりすぎなのが めちゃくちゃ面白かった。笑。
話す内容ぶっ飛んだり。
緊張を緩和するおまじないという、2回指を鳴らしたタイミングが良すぎて、キャストさん皆からツッコまれて、もう会場大爆笑w

そして、ゲストの大家さんの紹介を最後の最後まで忘れてしまっていたという(笑)
んでもって、大家さん自身がゲストであることを忘れていたという
そのくらい、仲良しが伝わってくるキャラメルボックスでした


まだ当日券もあるようだし、ぜひ是非 観に行って いっぱい笑って、優しい気持ちになって また明日から頑張るぞーって思ってもらいたいです!

最後、二人でお手紙書いているときにやっと、タイトルの意味が分かって、キュンってなりました


<Forever Plaid@サンケイホールブリーゼ>

2013-11-02 | 舞台

初めて長野さんの舞台を観に行ってきました~
今回は長野さんだけじゃなくて、SOPHIAの松岡君と、慈英さん、そして鈴木綜馬さん の4人によるミュージカルです。
交通事故で死んでしまったサウンドグループ「Forever Plaid」の4人が、叶わなかったショーを実現するために1晩だけ地上に戻ってくる。。。というお話。
舞台上にピアノ、パーカッション、ベースなどの生演奏。
客席とのやりとりも多くて、まるで本当にディナーショーみたいな感じで始終笑いが絶えない舞台でした
アバウトな順不同で感想。


最初演奏にかぶせてナレーションが入って、そのあとで4人が歌いながらロウソクを持って登場。
きれいなハーモニーの最後・・・「♪・・・・しょぼーん、しょぼーん、しょぼーん」と歌って オープニング曲終了。
この時点で大爆笑(笑)

自分たちが生きていることに気付き、客席を見て「この人たち、みんな生きてる!」 客席笑い。
「今何年??(と、お客さんに質問。お客さんの答えを待たずに。笑)・・・・へー2013年!49年も経ってる!」 みたいな(笑)
慈「今 ホントに言った??」とツッコミ。
初っ端から飛ばす飛ばす
トレードマークの 慈英さんの喘息も 長野さんの鼻血も 綜馬さんの胃潰瘍も復活して、何より(笑)
4人のキャラが立ちすぎてて、長野さん高音歌うと鼻血出るというww

そして、それぞれの役の雰囲気が面白くて。
慈英さんは、もー なんていうか相変わらず、そのまんま!な雰囲気で。
綜馬さんは、こんな素敵な人が、どうやったらこんなに もっさい 地味な人になれるのか(笑)ってくらい いもっぽい もじもじ君な感じで。
松岡君は、一番末っ子キャラな雰囲気。
長野さんは、普段以上に緊張しぃな もじもじ君2号 な感じ。
そんな4人なのに、歌は上手という(笑)

お客さんのショーを見せる、という設定なので、自己紹介をして、バンドメンバー紹介を・・・というところで、バンドメンバーの名前を忘れてしまい「・・・なんだっけ??(小声)」と慈英さん→綜馬さん→松岡君→長野さん→バンドメンバーに聞きに行って 慈英さんに伝える 無駄な流れが(笑)

1曲目が終わると、「・・・次なんだっけ???忘れちゃった!」とか言って手帳を出してカンニング。。。
そしたら”セグウェイ”と書いてあって、「あ~そうか!そう、セグウェイはですね~ 曲と曲との間に無駄なおしゃべりを挟まず・・・」って案の定 無駄なおしゃべりを始める慈英さんと、ストップかける松岡君w

次の「Gotta Be This Or That」は マイクスタンド持って4人そろって斜めになったり 入れ違いにアップダウンな振り付けとか、曲も、とっても懐かしい感じ(注:リアルタイムでは知らんけど。笑)

「Moments To Remember」で長野さんソロが始まって、こっちまでドキドキ・・・。
でも今日全体通して思ったけど、長野さん、声の調子が悪そうだった・・・
個人的には、長野さんの声質って 坂本さんやいのっちに比べて薄いと思うので、中途半端な音程で伸ばす時って結構ぶれやすいと思うのだけど、それを脇へ置いても ちょっと今日は調子悪そうだな~って
本日2公演目だからかな。。。
今日の これ聴いて、長野さんのこと知らない人が やっぱり長野さん大したことないじゃん みたいなこと思われたら悔しいなーって思いながら観てました

振り忘れちゃったよ~、だから練習してた時のアレでもいい??って言って、スタンドマイクの代わりにスッポンを持ってくる4人。笑。
スッポンって音を効果音にしてしまうし
でも柄が長いから、それなりにカッコよく見えてしまうんだけど

高音を歌うと鼻血が出る長野さんは、案の定 鼻血ブーになって
どんな設定・・・
慈英さんも「あぁ~僕も喘息がぁ~」とか言って吸入し始めるし、松岡君は・・・次の曲の歌詞を手に書き留めるのに忙しいの!とか言って。
どないやねん・・・笑。
もう綜馬さんしかMCできる人いません!ってなって、天国に持っていくためにトランクに詰めたレコードを見せながらお話。
長野さんは、スポットライトがオフになっても首の後ろトントンとかして、鼻血止まってないよアピール
ちなみに、首トントンはダメだから!お母さん駄目だから!って思いながら観てた(笑)

綜馬さんのスマッジの すごく朴訥とした喋り方が これまで観てた綜馬さんのキャラと違うから、よくあんなに もっさい感じに(失礼!)変われるな~って感心。
さすが舞台俳優さん。。。
レコードを観客に見せながら、「後ろや2階席の皆さまは双眼鏡で見てね」とか言って(笑)
こういうライブ感が いっそうショーっぽくて、楽しい。

そうこうしているうちに、ようやく長野さんの鼻血が止まって、慈英さんの喘息も落ち着き、松岡君のカンペも出来上がり
ショーが再開・・・と思いきや、長野さん・・・両側鼻の穴にティッシュ詰まってますがな・・・
しかも気付いてないし・・・
そして言われて、あぁ!ってなって取ったけど、もう一つ残ってますがな・・・
ネタが細かいねん!笑。

綜馬さんソロの「16Tons」は、すっごい素敵だった!
一番好きかも。。。
労働者の歌だから、バックで力こぶ作るみたいな振り付けで踊る慈英さんと長野さん・・・長野さんが男らしいヨ・・・笑。
松岡君がピアニカ吹いてて、ピアニカ懐かしい~って思って聞いてたら、大事な間のフレーズで間違えてくれて
お決まりで後ろの2人がこけてくれて
吉本みたいな 安定の笑い
転調してからのダンスというほどでもない何気ないダンスなんだけど、長野さんがやると様になるんだよね~。
さっすが!

スペイン語の歌で、松岡君がオラ!とかスペイン語を話してる間、残りの3人は屈伸運動しながらコーラスに回ってて・・・
そのうち松岡君が大暴走してオラオラオラ~ってメンチ切ってたり カラムーチョとか 元気ですかー!とか もう意味わからんで、とうとう「膝壊れるから!」と3人からストップが(笑)
松岡君、初めて見たけど、可愛いねんな~
一番弟キャラで、目クリクリさせて ぶっ飛んでて、自由奔放で でも皆に愛されてる感じ。
・・・・・・ん?どっかにこんな末っ子いなかったっけ?笑。
通りで長野さん、扱いが上手いわけでw
ソロ歌うと、確かにSOPHIAの声だ!って思ったけど、このショーの中に混じっても全然違和感ないし、ソロ曲の選曲もグッチョイスやなって思ってました。

ジャングルの真ん中に居るようなイントロから入った曲は、ご機嫌なナンバーで、間で♪マチルダ~ マチルダ~ ネコババしてとんずらこいた
ってのを一緒に合唱。笑。
しかも振り付きで
これを、女子!男子!、、、ときて、次どうなるかな?って思ってたら、ジャニーズファン!って来て ほへぇえ?!ってなった
さすがにコンサートよりは皆声が小さかったけどねぇ
サッカーファン!(慈英さんの奇声が・・・)
四季ファン!
バンドファン!
と、うまく分けてました

間でバンド演奏の3人が捌けようとして、え?なんでなんで?とかなってたら、またしても慈英さんが解説。
「労働基準法に基づき、タバコ休憩を取らないといけないのです。」
なんでやねん~
ということで、どうしよう?!ってなったところで、なんと綜馬さんがピアノを弾けるのです!
と、慈英さん「いつもの頼むよ!」 ・・・いつもの?今日初めて蘇ったのに?
と吹き矢をくらって倒れるのでした。

綜馬さん、本当に本業みたいにピアノ上手で!
しかもJazzピアノ
何やっても上手なんやから・・・素敵すぎる・・・
スマッジだけでは曲が完成しないから誰かお手伝いを~、と客席から一人選んで。
ピアノの経験はないってことだったけど、慈英さん「良いんです!」(きっぱり)
「良いんです!シール貼ってるとこ押さえればいいから。」
それ言っちゃダメ!って3人に怒られてた。笑。
彼女には認定証とバッジ&手帳がプレゼント。

バンドメンバーが休憩から戻ってきたら、客席からの拍手を「やぁやぁ」みたいな感じで一身に受けてしまって、慈英さんに「君たちじゃないから!」って言われてた。笑。

エドサリバンショーを3分で再現します!となって、ジンクスが歌っている間に他の3人が目まぐるしく色んなネタを披露。
もうずっと爆笑してた!!
松岡君が女装とか、アシカとか、いきなりプーさんになったり(笑)
慈英さんがドナルドダックしたかと思ったら、綜馬さんがマリリンモンロー
まさかあんなネタをしてくれるとは思ってなかった(笑)
組体操みたいなのしたり、フィナーレは松岡君が逆立ち・・・できないw
失敗してやり直してる その間、ず~~っと長野さん声伸ばさないといけないから死にそうになってた。笑。


プラッド柄って私知らなかったのだけど、そのPlaidについての話がMCでありました。
その布を左肩からかけるのが正式なんです・・・・・・・って??
綜馬さん。。。右からかけてますけど???

笑。
登場した時に急ぎすぎて逆に付けちゃってるのかと思ってたけど、これもまたネタだったという
そして、しれっとした顔でかけなおす綜馬さん。笑。
ホント素敵やわぁ。
事故にあった日に取りに行くはずだった お揃い柄のジャケット。
それが今日とうとう天国から届き、4人のテンションがmaxへなったところで、本日最後の曲へ。

歌ったら帰らないといけなくなるから、歌いたくないっていうのがとても切なかった。。。
最後の曲が終わって、そのままアンコールをしてたら、何回か出てきてくれて。
慈英さん「これからトークコーナーに入りますので、どうぞ座ってください~」って、そんなに喋るんかい(笑)
・・・うん、喋ってた

長野さんにV6に入れてよって強請ってたり、なんとも普通にトークショーで、かなり面白かった~
慈英さんも松岡君もベクトル違う方向にフリーダムだし、綜馬さんもフリーダムな役だし、何だか長野さんがいつものVメンバーのお母さんキャラを発揮してる気がした
慈英さんがイノッチで、松岡君が健ちゃんって感じ?笑。
綜馬さんの不思議キャラは、もしかしたら末っ子かも

全体的に舞台設定自体がショーだから、客席とのやり取りが近くて、ほっこりした感じの時間でした。
いろんなジャンルで活躍している人がコラボしてた今回の舞台、こういう感じのも良いなって思いながら帰ってきました


<鉈切り丸@オリックス劇場>

2013-10-24 | 舞台

仕事終わりに駆け付けたので、ギリギリセーフの滑り込み(笑)
座席は、前のブロックの 下手側で、結構舞台見える位置でした。
でも下手側だったから、セットの加減でステージ上の人物が見えない事もあったけど、それよりなにより!
下手に はける花道の近くだったので、剛ちゃんが出たり入ったり!!!(笑)
ステージ上そっちのけで まじまじと観てしまったりして。
3時間の舞台も、あっという間でした。


舞台は 巴御前と義仲が逃げるシーンから始まって、次いで剛ちゃんのセリフが入った時 いつもと違う声に 剛ちゃんって気付かない私でした
いつものキュートボイス封印なハスキーボイス。
痣のある顔で 片足を引きずりながら 背中を曲げて登場した剛ちゃんは これまでとは全然違ってる。
そんな体なのに 殺陣さばきが見事で、思わず カッコいい!って思った。
義仲を殺され、範頼(剛ちゃん)に 命乞いをしろって言われた巴御前は、お前だけには殺されたくないと逃亡。
・・・この時点で前情報があったにせよ、「あ~ 璃子ちゃんは役者不足だな~」と思ってしまった。。。
仕方ないよね~ まだ若いし、演技の上手い下手というよりは、もう年齢や経験からくるもので。


所変わって鎌倉。
頼朝が大好きな海を見ながら義経に語り掛けております。

・・・・・

頼朝 めっちゃ 軽いっ!!笑。

もー 生瀬さん、前に番宣で自分はお笑い担当だって言ってたけど、間違いない!
出るたびに 軽すぎて笑ってしまうわ。笑。

乳母が鳥居に化けてて、井上さん演出にありがちな あからさまに笑いをとりに行ってるところ、私が苦手とするところで。。。
今回も、逆にちょっと白けてしまったけど、まぁそれも愛嬌という事にして・・・。

範頼が頼朝や義経に語り掛ける声は、裏の野心を全く隠して 可愛らしくて誠実な弟、頼りになる兄 な声で・・・これは騙されるがな!!!
恐るべし 範頼・・・。
と思いながら観てました。笑。

シリアスとギャグがすんごい勢いで入れ代わり立ち代わり出てくるから、もー どうしていいやら
後白河上皇のこと 「ホモホモキング~!?」とか「首チョンパっ」とか 生瀬さんのでっかい目で言われた日にゃ。。。苦笑。
政子の尻に敷かれっぷりも似合いすぎてて

今回の舞台では 範頼が鳶に話しかけるシーンが要所要所に出てきて、いつも野望を鳶に語るのだけど、話す内容は欲望なのに、剛ちゃんの声が それなのに切ない声で。
大それたことを言ってるのに 可哀相になってくる。
唯一本音を話せる相手が 遠くを飛ぶ鳶しかいないっていうのも 可哀相で。。。


京から鎌倉へ戻る途中の女郎屋で、義経と弁慶。
弁慶の千葉哲也さんは、やっぱり初っ端から存在感がハンパない。
女郎相手にふざけているのだけど、その実 結構周りを見てて、嫌な予感がする、とか言うところは カッコいいんだよね~。
巴御前と、範頼の実母・イトが ここで出てきて、あー 運命の糸が絡み始めて ややこしい事になってきたな~って思いながら(笑)
昌俊が義経たちを殺そうとしてやってきて、追いついたと見せかけた範頼が昌俊達をやっつけて(もちろん義経たちに対する芝居なんだけど)、義経に頼朝に反撃するように吹き込んで・・・なんかもうっ!
範頼の頭の働き具合に、よー そんな風に知恵が回るもんやわ!って感心するわ
千葉さんの薙刀振り回す立ち回りも流石の迫力やし、それだけじゃなくて 健太君!
彼がこんなに殺陣が上手いと思わなかった!
千葉さんに並んでも全然見劣りしないし、声も張りがあって 誠実で正直すぎる義経の雰囲気に本当にぴったりで。
やー こんなに上手い子だとは知らなくて、感動しました。

義経たちが範頼に騙されて京へ引き返した後、範頼は耳鳴りに悩まされながら独り言をいうのだけど、そのちょっと投げやりなところが 生い立ちによるものなんだろうなぁ、、、欲望を語れば語るほど 最後はハッピーエンドに成り得ない 叶わぬ夢だと思っているから余計に切なくなってくる。


鎌倉では、頼朝と政子と、ここで登場。
彼無しに この舞台は成り立たなかったでしょう(笑) 鎌倉の歴史書「吾妻鏡」を政子の命で書いている大江広元。
めっちゃビビりで吃音の彼は、自己紹介しても何言ってるのか分からん(笑)
女郎屋の一件を書いたところを読めと言われたとたん、シャキーンってスイッチ入ったみたいに キリッ!!(`・ω・´) てなって、超硬い文語体で次から次へと流暢に喋り出すものだから、その瞬間の生瀬さんの「!!!」って顔が忘れられん。笑。
「・・・お前何ーっ?!?!」って。笑。
頼朝「てか 何言ってるのか分かんないしっ!もっと こう・・・ポップな感じないのっ?!」   ・・・ポップ!!!ポップって!!(爆笑!!!)
で、またスイッチ入った広元、いきなりHIP HOPなラップ調で言い出すから、もう笑いすぎて死ぬかと思った!!!
「~YO!」とか「~なったとさ!」って。
・・・なったとさ、じゃねぇよ!って思わずツッコむわ!
頼朝「・・・ぉおん!ポップ~!」   ・・・気に入ってるし!
ヒロモッティーとか あだ名付けてるし!
もう 意味わからん。笑。

頼朝は範頼が何故女郎屋で助かったのか、と疑問に思うけども、範頼が足が悪くて追いついたときにはもう皆返り討ちに合っていた、と説明。
・・・うーむ、なるほど、納得してしまうがな!なんて恐ろしい子!(笑)
頼朝「・・・・強運~!!!」  ・・・てオイ!!

そんな能天気な頼朝に対して 部下の景時は、「肉親こそ信じないように、範頼も義経も、義朝の血を引くため、少しでも上に立つことを許されたものは隙を狙って将軍の座を奪おうとするのが本能だから」と忠告。
景時は「自分のようなものは、守るべき最高の背中を探す。自分にとってそれは頼朝だ」と言うと、頼朝が「そういえば自分はいつも政子の背中を見ている気がする・・・」と。
そしたら景時が、「本当は政子様は頼朝様の背中を見ていたいと御思いなのです。」 と、右手 頼朝、左手 政子として、右手の後ろに左手を待機、のジェスチャー。
この時、エンジンをブルンブルン言わせて スタートを待つF1車の音響が。笑。
景時「・・・ですが、政子様のお気持ちが強すぎて、つい頼朝様を抜かしてしまうのです」  と、右手を抜かして左手ビューンッ!のジェスチャーに合わせて、F1車がブァーンッ!て追い抜いていく音響。笑。
もう 何なのこれ(笑)


場面は義仲のお墓の前へ。
お参りに通う巴御前に、そろそろ目立つようになったから通うのをやめたほうが良いと 僧が忠告。
この国が間違った将軍によって間違った道を進まないように、、、と祈る巴御前の前へ、範頼が現れ、「自分の妻になれ、そうでないなら子供を殺す」と脅し、お遊びだと言って僧を殺す。
そして義仲の墓前で巴御前を犯すのだけど、あー またこういう井上さんの演出、私苦手なんだよねー。
なんだかなー、蜷川さんもそうなんだけど、あからさまなエロって、人間の欲望を表現するのには必要なのかもしれないけどあまり生々しすぎると 興ざめするんだよな~
と思いながら、おそらく義仲の霊魂だと思う 人魂みたいなフワフワしたものが 巴御前が犯される直前に消えてしまった演出は、切なくて上手いなぁと思って観てました。


鎌倉に場面が戻り、義経が奥州へ逃げたくだりをヒロモッティーがラップで説明。笑。
だんだんノリノリでYOYO!って一緒にやってる頼朝とか政子とか もう・・・笑。
巴御前をキヨと偽り、祝言を上げる範頼。
白い衣装の剛ちゃんは、とっても素敵だった~思わず溜息~ふわわ~
途中、健礼門院が生霊として登場。
もうこの麻実さん、存在感も迫力も すごい!
怖いし深いし、息詰めて観てしまう。
カッコいいわぁ。。。
藤原秀衡が急死の報を聞き、泰衡に義経を渡すように手紙を書けばよい、と範頼が提言し、ルンルンで書きに引っ込む頼朝。
これからは範頼の時代が来ると思っている、と広元が範頼に言うところ、意外に冷静にまともなこと言えるじゃん、と思ってしまった私。笑。
「良い気分にさせるじゃねえか」って言った範頼。
今まで、自分の思うように事が運んでも どこか冷めてる雰囲気がしてたんだけども、ここだけは血の通った 悪党の雰囲気がして、ちょっと嬉しかった。


奥州で義経と弁慶が死ぬシーン。
下手花道に範頼がずっと立ってて、義経たちの立ち回りのシーンの合間に台詞を挟むのだけど、もう、舞台上を観たらいいのか 剛ちゃんを観たらいいのか、、、分身の術!!!したかったわ~!!!(笑)
ここの義経と弁慶、ものすごかった!
もう、ぼろ泣きです。。。
弁慶の大往生は言わずもがな、すごい迫力だったし。
なによりも健太君。
心底、彼の義経に惚れるわ。
自害する時。
「鎌倉の兄上、私はあなたのために働き続けるつもりでした。それがどうしてこのような山奥で命を落とす羽目になったのでしょう?後の世の人々は私をどう見るのでしょうか?歴史は誰が語るのですか?ただただ無念でございます。」
何故 こんな目に合わなければならないのか。
ただただ分からない。分からないまま死ぬしかない。
そんな義経の 若くて純粋で 儚く哀しい心。
それをものすごく上手に表現してたと思う。

そんな義経を見つめる範頼は、自分の筋書き通りに事が動くのをただ見ていて、そして何の思い入れもないとばかりに 淡々としているのだけど。
思わず剛ちゃんの目を ずうっと見てしまった。
あぁ、空虚って、こういう目を言うんだな、って。
無 って、こういうもので、真っ暗闇とか悪とか そういうので表現できるものとは違うって思った。
舞台上に観客の意識が集中している中で、少し視線をうつむけて。
多分この瞬間、剛ちゃんは範頼で 集中してるなんて思えないくらいに 何も考えていない程範頼で、観てると取り込まれそうな 虚空を見つめる目だった。  

「歴史は天下をとった者が書き換えるのだ。すなわち俺よ。この先の歴史は俺がすべて書き換える。お前は無垢で、無垢がゆえに誰の言葉も疑いなく信じ込んだ阿呆として、歴史にその名を刻まれるだろう。さぁ死ね義経。歴史はもうお前に少しの興味もない。」
・・・『歴史はもうお前に少しの興味もない。』
このセリフが、ガツンと来た。
これまで いろんな国々のいろんな時代で、これだけが真実で、それだけが繰り返されてきたんだろうなって 衝撃だった。
この一幕、これを観れただけで この舞台、価値があったと思った。


頼朝の部下の義盛と歩く巴御前が、イトと再会。
奥州から戻ってきた範頼が、お腹の子を愛おしそうに撫で 膝枕をしてもらうシーンは、いったい何が その瞬間の範頼の本当の気持ちなのか、ちょっと分からなくて混乱してしまったけど、とりあえず、膝枕剛ちゃんが可愛かったです。笑。
イトが近くにいると、耳鳴りがひどくなる範頼。
範頼「・・・誰だ?一体お前は誰だっ!!」

頼朝「・・・頼朝だけど?」  会場大爆笑。
いつの間にか御殿に場面が変わったもんだから(笑)お互いにきょとーん(笑)

木村君の「ちゅ~~~ぎがっ!」の反復とか、ここでそのキャラ来る?!ってなるし、イトが「・・・あれは絶対ホモだね」とか、もうシリアスとコントとどっちに腰を落ち着けていいのか分からなくなる
もうこの後から転げ落ちるように、登場人物が次々に死んでいって、舞台は終焉へと向かいます。
乳母がカエルの着ぐるみのまま範頼に殺されたのなんか、もうおなか一杯な気分でしたが
範頼が「着る必要あるのか?」と言いながら殺すところが 剛ちゃんのツッコミが冷静すぎて逆に笑ってしまったわ~。


んでもって、頼朝が血糖値上げるために饅頭食べて死ぬなんて、衝撃すぎました。笑。
でも、最期死ぬときの頼朝は、生瀬さんの本領発揮って感じで、低い声で真面目にしゃべると、こんなに胸を打つ芝居ができるなんて・・・・・・え、褒めてるよ?(笑)
この頼朝、この舞台の中で初めて カッコいい、と思った瞬間が終わりの場面でしたw
歴史上の本物の頼朝がこんなキャラやったとしたら、正直本気でイヤだ。と真面目に思ったわ。笑。


頼朝を弔うお堂での範頼と巴御前、イトのやり取りは、なんというか・・・なんとも言えんくらい えげつないわ~
あそこまで演出つける必要があったかどうかは分からないけど・・・。
個人的には仕事柄、複雑すぎたな
でも巴御前の舌を噛み切った後の範頼が、それを捨てて 手をぺぺぺぺって一生懸命払って 服でこすって落とそうとしているところ、あの一瞬だけは ものすごく人間味を感じた。
・・・て、このシーンを書いて改めて、、、酷いな、これ

でも、なんだかなー・・・ 演じ切れてなかっただけなのかは分からないけれど、巴御前の描かれ方が ちょっとイマイチ掘り下げられてない気がした。
どこまでも範頼を憎いと思っているのか、それとも それなのに子供は大事に思っていたのか、とか、、、本当に強い女性だったのか、その割にあまり刃向うことはなかったし。
最後あのお堂で このタイミングで範頼に「あなたには華がない」とか挑発する意味があるとは思えなかったし、範頼に対する怒りもあるのかないのか、殺されること 死ぬ事への恐怖もあるのかないのか はっきりしない感じで・・・。
いずれにせよ、璃子ちゃんにはまだ無理やろなーっていうのが正直な感想。。。
あれだけ豪華なベテラン勢に囲まれて本当に一生懸命なのは伝わったんだけど、いかんせん年齢は追い付けないよね~。
最後まで役割を演じるのに必死すぎて そこを越えられてなかったと思う。
番宣の璃子ちゃん自身は 素朴で素直な可愛らしい子だなぁと思ったので、まぁ、これを良い経験にして これから頑張っていってくれたら良いなと思いました。

自分が殺したくせに 声質をコロッと変えて、「政子様ぁ~!!」と助けを求める芝居をして はけていく範頼。
恐ろしいというか悍ましいというか・・・確かに悪 なんだと思った。


次は頼朝の子供たちを標的として、景時を言いくるめていた範頼だけど、最後の最後で 頼朝の純粋さが息子たちを救ったって感じやったね。笑。
もうこうなれば後は範頼には破滅しか残っていないわけで。
範頼は最後死ぬしかないわけで、なんていうかお芝居観ながら 早く早く って予想しているバッドエンディングを待ちながら焦りながら観たのは 初めてだったかもしれない。。。
そのくらい ずっと観たいorもう観たくない みたいな二律背反な気持ちが 悶々と渦巻く舞台は、これが初めてだなぁって。

将軍になった範頼が、お祝いの宴で舞姫と一緒に踊る所は、ちょっとシュールで笑ってしまった。。。
というか、空虚な感じで踊ってるのが どうも剛ちゃんがやる気ない時と同じ空気が漂ってる気がして(笑)
頼朝の姫を自分の妻に貰いたいと 政子に言い出して、範頼の急に強引に物事を進めていく姿勢が今までと違うなぁと違和感があったけど、そのせいで政子も少し疑いを持ち出して。
最後は景時が範頼の悪行をばらして、範頼は逃亡。
漁師が助けてくれたのだけど、そのあとに漁師がもう一人助けたのがイトで。
・・・この漁師、人良すぎでしょ。笑。

最後の最後で鉈切り丸の由来が分かるのだけど、諸悪の根源って、このイトやないかい!って思ってしまった。
この貧しい生活から抜け出すために、義朝の子(=範頼)を身籠って、道具にしようと思った ってことだもん。
その浅ましさ、こういう母親 最近の世の中にも多いよね。

蓮の花に囲まれて 過去に殺してきた亡霊たちに迫られて。
追っ手に追い詰められて、水飛沫の中 殺されていく。
泣きたいような 泣けないような 複雑な気分で 範頼が死んでいくのを観てた。

『お前の名は歴史には残らない。』
範頼にとってきっと、殺されるよりも一番恐れていたことなのに。
一番残酷な そして行ってきた悪行の数々に対する一番の報い。
それが、自分の名前は どこにも残らないという事。
これは、ものすごく胸に響いた。
人が死ぬのは、心臓が動きを止めた時じゃなくて、誰の記憶からも忘れ去られたとき、その時 人は死ぬんだよね。
「お前のような醜いやつが源の血筋から出たなんて 後世に残すことは、ならない。お前は綺麗な優しい奴だと書き換えておく。」
彼にとって これほど酷い罰はない。。。

歴史は勝者が作るもの。
本当にそうなんだな、と 噛みしめてました。

どうして剛ちゃんは、悪者なのに哀しい役が こんなに似合うんだろう。
いつも空を見上げて 鳶に語り掛ける範頼は なんて切ない人。


どうにもこうにも 居たたまれない、、、救われない話やな ほんま!!!
観終わってから何とも言えず、一緒に行った職場の人と ずーんってなってました。笑。
カテコは、剛ちゃん とってもそっけなくて、ほんと、剛ちゃんらしいわ~
剛ちゃんの舞台、金閣寺とウィルヴィルと今回のんしか観てないけど、脚本や演出は、自分の中では 金閣寺がダントツだったかな~。
それは別に剛ちゃんのせいじゃなくて、私の好みの演出やストーリーだったかどうか というだけなんだけど。

なんにせよ、生瀬さんや麻実さん、若村さん始めすごい俳優さん達を観ることが出来たこと、健太君の素晴らしさを知ったこと、剛ちゃんのあの空虚な目を間近で観ることが出来たこと。
中々 パワーの必要な舞台だったけど、楽しませてもらいました!

観終わって最初に思ったのは、剛ちゃん、頼むからどうか体を大切に 千秋楽まで演じ切ってほしい!!っていう、ただそれだけを願いながら劇場を後にしました(笑)


<シルバースプーンに映る月@サンケイホールブリーゼ>

2013-07-05 | 舞台

シルスプ、チケットが届いて夜中に思わず叫びそうになった、なな何と!最前列 真ん中の席
ど、ど、どうしよう・・・
坂本さんのあの長い足が目の前で・・・と妄想だけで飛びそうになって友達にメールしたという。笑。

カンファが終了した瞬間、飛び出してブリーゼへ向けてダッシュ
無事に到着してパンフも購入できました。
舞台は上手が応接間、下手にはお庭があって、その奥にピアノがスタンバイ。
ドキドキしてるうちに始まりました。
観てない方にはなんのこっちゃな感想ですが、お暇な方はドウゾ。。。



始まった時の 幽霊の声が とても綺麗なハーモニー!
しばらく 耳について離れなかった。。。

上手から出てきた背の高い人、マントのフードからチラ見えしてる鼻で 坂本さんと分かるという(こら


放蕩息子役で べろんべろんになって悪友と戻ってきた坂本さん。
酔っ払いなのに、髪はちょいパーマ、髭なしで、スタイルめっちゃ良くって、もー!それだけで ぽーってなる!
声張っても話してる内容が分かりやすいし、本当 舞台向きな声が 艶っぽくて羨ましい~
お尻ちっちゃー!足ほそー!腰ほそー!声 色っぽー!って(笑)
そして、右手の親指怪我してて、肌色テープ巻いてるの ばっちりチェックしちゃいました
・・・大丈夫かな?・・・何やったんだろう・・・?

義兄役の鈴木さん、前のMY ONE~ではあまりぱっとしない印象だったんだけど、めっちゃ声良い!
さすが劇団四季
甘い 空間に広がる声で、声聴いただけで惚れたね。


コメディー要素の強い作品で、すっごく楽しかった!
「お見合い」と聞いて、私は普通に綾佑のお見合いだと思ったんだけど、なんでか雅也のお見合いと勘違いした彩月が まず始まりで(笑)
そこから 行き違い勘違いのオンパレードで 大爆笑。

戸田さんがいい味出してて、コミカルなんだけど わざとらしくないから、吉本新喜劇見てるみたいだった
綾佑を煽ってお見合いを台無しにしてやれ~ な場面で、ホントに綾佑に風を送って煽ってるし(笑)
スタイルめっちゃいいのに 大阪のおばちゃんやんみたいな喋り方と歩き方してみたり。
青山さんと園山さんに「あんたたちは 離れに行ってなさい!めーっちゃ!離れて!!」みたいに ちょっとオヤジギャグ?みたいなの かましてきたり。
でも惚れっぽくてと娘に告白するところとかは まるで女子高生みたいな乙女な雰囲気で。
幽霊騒動の諸悪の根源も 戸田さんが奥様の洋服を勝手にファッションショーしてたせいだという(笑)
なんて傍迷惑なそして憎めないキャラ。

負けず劣らずGoing my way!な坂本さん。
美珠希を 雅也のお見合い相手と勘違いして口説きまくる口説きまくる・・・。
・・・普段通りですか これは?笑。
坂本さんなら こんだけ恥ずかしいセリフを真顔で言ってても 違和感ないわ~
足長いし、基本ができてるから、ダンスも上手い!
タンゴで足を跳ね上げる仕草とか、外人さん顔負けだよ。。。

一番の見せ場は、、、、、、、恭平とのタンゴですよね?そうだよね?笑。

まさか恭平がそっちに転がるとは思わんかった~
vs嵐で小声で予告していたシーンが ここでくるとは思わんかった~
やー まさかのキスシーンが ここだったとは!
恭平もそういう雰囲気を最大限醸し出してくれてて、ちょっと気持ち悪い仕草したりとか(笑)
『お見合いをぶち壊すために、ご令嬢を自分の虜にしてしまってから、実は僕 恭平とデキてるんです』という筋書きを披露した綾佑が恭平に「え、お前、もしかして引いちゃった?」  恭平「いや、むしろその逆(きっぱり)」
綾佑「・・・え?(真顔で引いてる)」
なやりとりに もう大爆笑。
真顔な坂本さん、好きなんだよ~。
イノッチとか岡田君に無茶振りされて虐げられてるときの顔(酷

恭平は挙句の果てに「シスコンのままでいてくれたら 悪い虫が付かないのに!」とか叫ぶから、もうお腹痛すぎたわ~


嵐の夜に 2階で幽霊(実際は彩月)を目にした坂本さん、ソファーに背中から失神。
お見事!
・・・これも 普段通りですか・・・?笑。

強い女性に弱そうなところも、素かと思ってしまうくらい
二人で幽霊を確かめる夜に お坊ちゃまらしく強引にいろんなことを命令口調で喋る綾佑に、美珠希が、どうかと思う、と言い返す。
周りにはこんなにストレートに反論されることって、あんまりなかったんだろうね。

美珠希「そうやって、自分の意見を押しつけるの、どうかと思うけど。」
綾佑「押しつける?」
美珠希「だってそうじゃない。そんなんだから、人違いなんかするのよ。」
ここ一番、痛いっすね。笑。
ぐっさり刺されて無言になる綾佑には、笑うしかなかったわー
あれ、思い出すのも恥ずかしい 勘違いっぷりやったもんなー最高のボディーブロー

でも色々と綾佑は悪ぶってるけど、本当に姉さん思いで、会社の事 心配してないわけでもないし、美珠希にも素直に気持ちを話したり、かなり良い奴なんだよね~。
泉美が書いてきた曲を 嫌々ながらもハミングするところとか、素直になれない男の子。
それだけでも ぐっとくる声。

美珠希と綾佑のお揃いソング、あれれ?がめっちゃ可愛い!
美珠希は美珠希で、可愛い声で あれれ?っていうから、キュンってなるんだけど、綾佑の あれれ?は、でかい体でなんて可愛い奴だ!と。笑。

雅也は、実はホントは悪い奴なんじゃない?って疑ってたんだけど、始終いい人でした。ごめん。笑。
奥さんに向けた詩を考えてるところとか、まるで子供みたい。

青山さんも園山さんも、すっごく上手で、うっとり。
めっちゃお茶目だし。
美珠希も泉美も、若い女優さんなのに本当に歌が上手で びっくりした。
美珠希は強引で面倒なキャラかと思ってたけど、際どいラインを 素敵に良いほうに保ってて、いい塩梅でした。
泉美もセリフ喋りながら、こっそり汗だくになってて、女優さんの本気を感じました。
カッコよかった!

今回のミュージカルは、歌が入るタイミングも変じゃないし、皆が皆 歌が上手で、ずっと鳥肌立ってた。
ピアノとアコーディオンが生演奏だし。
ずっと終わらないで 歌を聴いていたいって思った。
これDVDとかCDとかにしてくれないのかなぁ。
もっと聴きたいのに~。
綾佑と雅也 それぞれ別々に泉美が書いてきた曲、まさか一緒に歌ったら あんなすばらしい歌になるなんて。
想像してなかった。
涙溢れて止まらなかった。
コメディーミュージカルだと思ってたのに、こんなに感動するなんて思わなかった。
綾佑か初めて「義兄さん」って呼んだ気持ち、初めて呼ばれた雅也の気持ち。
素敵だったぁ。

最後、スーツに着替えて出社準備、つっても あれ持ってこい、これ持ってこいって叫んでるだけのお坊ちゃまですが、やっぱり似合う~。
岡田君のスーツのカッコよさとはちょっと違うニュアンスやけど(こら)、馴染んでるんだもん(笑)
ま、靴下で凄んでみても、可愛いだけだけど(笑)

終わってからカーテンコールでは、真ん中にキャストが一列に集まった時に、戸田さんが坂本さんと顔近すぎて恥ずかしそうに手で顔を覆っているのが ちょー可愛かった!
やるな!昌行!(違)
3回目に一人で出てきて、窓の格子から両手ぶらんって突き出して、「おわり」って小声で囁いた坂本さん、素敵でした


坂本さんが出てるから、じゃなくて、ミュージカルとして本当に質の良い作品だったと思います。
もっと観たかったな~。
なんて素敵で 温かい気持ちになれる舞台だったんだろう。
キャストも全員がすごい人たちばかりで、その中で引けを取らない坂本さんを自慢に思います
誠実さが溢れてる人たちでした。

ちなみに、OMGツアーのシャワー室で岡田君が熱唱してたのは、どの曲だったんだろう。。。笑。


<祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~蜷川Ver. @シアターBRAVA!>

2013-02-11 | 舞台

昨日の剛ちゃんの舞台、本当に圧巻でした!
蜷川さんの、合唱団にト書きをさせたり、字幕を出したり、性描写が多い演出は、じつはちょっと苦手なのだけど、今回は そんな気になるほどでもなかった。
合唱の人たちのラップも聞き取りやすかったし、違和感がない程度だったので。
何より、4時間集中力が持つかなぁって心配していたのが、あっという間でした。

まず、席が前から10列以内で、しかも花道席だったので、役者さんが登場したり はけたりするときにすぐ横を通り抜けるのです。。。
しょっぱなの、トビーアスが盗んだ荷物を抱えて登場してくるシーン。
すぐ隣をトビーアス剛ちゃんが通り過ぎて行って
もしかして・・・って座席に入った時に期待した通りだったので、もうそれだけで大満足でした
もう顔がにやけて 怪しい人に。。。笑。

気弱でとても優しい青年トビーアス。
ちょっとおどおどしている性格は、金閣寺と似てるかも。
剛ちゃんの かわいらしい声とつぶらな瞳が役にマッチしてて、クリボーな髪型も年末よりは少し落ち着いたみたいで(笑)オーバーオールがめっちゃ似合ってました!
おおきく「うんっ!」って頭を振って頷くところとか
パブロ大好きすぎるトビーアス。
お前らカップルかぃ!!ってくらい
顔が近い近い
「ほら!笑え!」って言われて、ちょっと気持ち悪い笑顔な剛ちゃん(笑)
くしゃくしゃーって笑ったところとか、小さな子供みたいに純粋すぎる笑顔に 胸がぎゅーって切なくなりました

勝村さんのドンは、なかなかの迫力!
ていうか、この話はドンが主人公だと思うんだけど、蜷川さんの意向か、どうもトビーアスがクローズアップされてると思・・・・・・え?私目線だから?笑。

随所に笑いの小ネタが入っているのだけど、クドくなくて めっちゃ笑えた
途中で勝村さんが喋りながら振りかえった時に 足を踏み外して舞台から落ちて、舞台上の他の役者さんもちょっと笑いを堪えてる感じだったので、今のってアクシデント?!ネタ?!って分からなくて心配したんだけど、実はネタだったらしくて、ちょっとほっとした~。
怪我したら大変だもんね。

パブロは若くて欲望に忠実で、結構ウザキャラだった
なのに、最後はやっぱりトビーアスを捨てきれない 大人と子供が同居してる感じの人。
パキオテ役の三宅さんが、かなり良い雰囲気で、白痴で純粋な道化師の役を上手に演じてはって、すごく盛り上げてたと思います。
神父さんとの「なんだね?!」な遣り取りとか、間の取り方が上手~。
三姉妹は、それぞれが本当に自分勝手で自由奔放でいかにもなお嬢様なんだけど、たくましいって言うか。。。
一番まともなのは長女なのかなぁ。
ストーリーは結構良く分からんのだけど全く意味不明ってなっちゃう事もなくて、分からないなりにそんなものか~って、変な不完全燃焼感は なかった。
それぞれの役者さんがすごかったからかな。


トビーアスが、パブロと一緒に大虐殺をする夢のくだりの長台詞。
どんどんと狂気に追い込まれて、そうしないとお前が殺されるって 子供も大人も赤ん坊も殺しまくって・・・
そんな事を追い込まれるようにまくし立てるトビーアスの一人舞台のシーンは。
言っていることは恐ろしい情景ばかりで、なのに 剛ちゃんが喋れば喋るほど どんどん辛くなって切なくなって可哀そうで。
涙が止まらなかった。
そして、ペラーヨ先生を「ボクが殺します」って言って、でも墓地で逃がしてしまった。
その後、まるでその足元に先生が横たわっていて その頭を撃ちぬくように引き金を引くトビーアスは、この舞台通して 誰よりも一番の“強さ”を感じた。
それはまるで、自分の心を壊すように。
自分自身を撃ち抜くように。
そんな音で。
気付いたら私 泣いてた。

なんであんなにおばあちゃんっ子なのかは 理解できなかったけど。
三女をキスで籠絡するところとか、出てきた当初の内気で気弱な青年じゃなくて ドンの手下として悪いことをするのに慣れてきた人のような 黒い迫力があって。
でも最後に雨に打たれながら、ドンに撃たれるシーンとかは、もとの優しくておばあちゃんを大事に思う青年に戻ったかのように「おばあちゃんに これをっ!お願いしますっ!」って懇願して。
ドンに「なんでそんなに悲しい顔をしているのですか!」って。
ドンと向かい合う 最期のシーンはまるで戦い。
でも結局は、おばあちゃんに流され パブロに流され ドンに流され。
自分というものが無い人だったのかしら。

うーん・・・
今回の登場人物の皆は、それぞれ どこかしら性格に解離があるように思えた。
もともと人間ってそういう“善”と“悪”の二面性があるとは思うけれど、それがあまりにもあっけらかんと両立して表されていて、ある意味 すべての登場人物それぞれに 言葉の通じない怖さとか狂気を感じると言うか。
一番普通だったのは錬金術師だったのかも。。。

トビーアスの絶大な存在感は、蜷川Ver.としての 期待を裏切らない出来だったと思います。
もちろん、剛ちゃんだけじゃなくて、古谷一行さんや、染谷将太くんとか、すべての方が 最高の演技だったと思うし、劇としてすごい出来だなって思った。
ストーリーが理解できるかどうかとかじゃなくて、やっぱり良いものは良いね。

思ったことをツラツラと並べただけなので、観てない方には何言ってるのか さっぱりやと思いますが。笑。


2回目の休憩の前、たくさんの蝶が孵化して飛び立つシーンで暗転なんだけど、舞台に舞ってた紙のちょうちょ、ゲットしてきました
最後、カーテンコール3回くらい出てきてくれて、そのたびに剛ちゃんがぴょこぴょこって小走りで走ってきてくれて、皆ニコニコして 古谷さんや勝村さんと顔を見合わせて照れたように笑ってて。
かぁわいい~!!
長時間の舞台を1日2回。
毎回びしょ濡れになっちゃうので、風邪などひかず 体を大事に千秋楽まで頑張ってほしいです!
いやぁでも、皆すごい!ホントにすごい!
観ただけで充実感を感じることのできる舞台でした