夢色

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火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<ボリショイ・バレエ 白鳥の湖@フェスティバルホール>

2008-12-13 | 舞台

知り合いに誘われて、初バレエ鑑賞です。
しかも名門ボリショイなので、ちょっくら緊張気味で行ってきました

白鳥の湖は、ちゃんとしたストーリーで見たのは初めてでしたが、今回は悲劇で終わるストーリーでした。
それにしても、王子役のアルテム・シュピレフスキーは素晴らしかった!
ジャンプしたら、空中で見えない手に支えられているように一瞬ふわり と浮くの。
溜め息が出るくらいしなやかで 腕の一振りからして、他の男性キャストとは一味違っていました。

オデット/オディール役のマリーヤ・アレクサンドロワも、うっとりするくらいに素敵。
黒鳥の時のグラン・フェッテ!
話には聞いてたけど、本物を見るのは初めてだったので、すごいの一言。
他に踊っているときもずっと、柔らかなのに、上半身は芯がいっぽん通っているようにぶれない。
白鳥も黒鳥も、雰囲気が対照的な2役をうまいこと演じてたと思います。

そして、道化役の岩田守弘さん。
ソロでは主役を凌ぐくらいに素晴らしかった。
コミカルな演技力もだけど、ジャンプが高いし回転が速い。
日本人なのに、よくこのボリショイで頑張ってらっしゃる、と頭が下がる思いです。
同じ日本人であることを誇りに思います。

ロットバルトもそうだけど、こういう「主役じゃないけど味のある重要な役」って、逆に上手な人じゃないと演じられないのだろうな、と思います。
ロットバルト役のドミートリー・ベロゴロフツェフも貫禄のある演技でした。
1幕2場で、王子の影のような存在とした振付が良かったです。

セットも幻想的な湖の場面や、お城の民族調の場面など、バレエって意外に「舞台」なんだなぁ、と。
衣装も良いよなぁ・・・。
ふんわりしたシフォンのスカート。


なんていうか、初めてだったし、クラシックは普段聞いてたら子守唄になっちまう私なので(笑)、今日はどんなものかと思っていたけど、初鑑賞が、世界でもハイレベルのボリショイ・バレエ。しかも白鳥の湖を見ることができて、幸せでした
はまってしまいそう