今日は、有給消化でせっかく平日だし!と行ってきました。
と言っても、周りを散歩していたせいでお昼ゆっくりの時間だったので、結構混んできてて失敗(笑)
やっぱり平日午前中だね・・・
それでも会場の配置が悪くなかったので、全然見えない!みたいな事にはならなかったです。
会場入って気付いたけど・・・そういやフェルメール自体は作品数6点だけなんだよね・・・(遅。笑)
それでは展覧会が成り立たないので同時代の画家の作品がいくつも並んでいて、一番最後にフェルメールのお部屋があります。
他に気に入ったのは、ヘラルト・ダウの「本を読む老女」とか。
そして、フェルメールに感化されて、似たような構図やテーマで描いてあるものもあるのですが、なんだろう、やっぱりフェルメールのほうが神秘的。
ミステリアスなところが、同じように上手な画家であっても フェルメールのほうが惹きつけられるんだなと思いました。
あとは、フェルメールは人の肌の透き通った描き方が上手!
女性のふわふわで美白な柔肌を描くのが上手いなと思います。
フェルメールの6作品の所感をつれづれと。
「マルタとマリアの家のキリスト」、これ好き。
マリアの顔の肌のツヤや輝きが、素晴らしく美人だと思った。
作品もフェルメールにしては大きい絵です。
でもテーマとしてはあまり好きくない・・・
だって、一生懸命もてなそうとしているマルタよりも、サボってキリストの話を聞いてるマリアを褒めるとか、キリストがそこらへんの会社に居るオッサンと同じに見えて(笑)
キリストよ、お前もか!って思った(笑)
キリスト教の世界観でいくと、マルタ<マリアなんだろうけどね。
それを差し引いても、作品としては好き
「取り持ち女」は、フェルメールとしては色とりどり鮮やかな作品だなと思いました。
タイトルの取り持ち女は地味に後ろの背景と同じく沈んでいるから、最初は右手の女性のことかと思って混乱しちゃったけど。
この黄色い服の女性の肌も素敵で、私も触りたいと思ったよ(笑)
手前の派手な布の色調や質感も綺麗だなと思った。
左の男性は、フェルメールの自画像ということみたいだけど、ちょっと笑顔は不自然に感じる
こういう、自分を作品の中に描くのが流行っていたんだろうな。
「手紙を書く婦人と召使い」は、この召使いの顔がいけ好かないから、今の私には苦手!(笑)
窓の外を見ながら、一生懸命手紙を書くご主人のことを「はぁ・・・そんなことしても、もう無駄なのにね・・・ふっ」って嗤っているように見えるから、苦手www
でも、いろんなシチュエーションが考えられるから、こういう見る人によって様々な妄想が掻き立てられるところが、これまたフェルメールの魅力なんでしょう。
この登場人物は好みじゃないけど、窓のステンドグラスが超絶好き!
綺麗
そして、女主人のイヤリングや胸元のパール、小粒なのに惚れ惚れする輝き。
「リュートを調弦する女」と、「手紙を書く女」は、室内の薄暗い感じが少し寂しげなので、あまり好みではない・・・
小物とか、例えば後ろの壁の地図とか、そういうので状況を暗示する、っていうのは面白いけど、時代背景や暗黙の了解のアイコンを知らないと楽しめないから、もっといろいろ知識があればなぁと思います。
「恋文」が、好き。
不安そうな女主人の顔を見る、召使いの意味ありげな微笑みが、いたずらっ子のようで、茶目っ気があって、この2人は仲が良いんだろうなと安心してしまいました(笑)
構図としてはドアの手前から覗き見る感じなので、二人の周辺にいろいろな家具が描かれていて、少し雑な印象になるけど、この2人の雰囲気は好き。
女主人のアクセサリーのパール!(2回目。笑)
「手紙を書く女」は、よく使いまわされている黄色とファーの洋服の質感が好き。
あと、目を引く左右のイヤリングのパール!(3回目。笑)
リボンがいっぱいついていて、若い女性・・・なのか、表情からは少しお姉様なのか・・・ちょっと自分の中の落としどころが落ち着かないので、髪型は好みじゃない
黒目の中の、小さい白の点が、手紙を書くことを楽しんでいるこの女性の朗らかな気持ちを表しているようで、この目元は好き。
メツーの絵とか、フェルメールに着想を得ただろう作品が隣にありましたが、逆にフェルメールのほうが良いなぁと思ってしまうのは、なんでだろうねぇ。
やっぱり、いろんなストーリー性を感じることが出来るからかな、と思いました。
なかなかまとまってフェルメールの作品を観ることは出来ないので、良かったです!
終わってから、二階でやってるコレクション展に行ってきました。
「啓蟄! 考古遺物コレクション」「節句を彩る-人形と漆工-」「都市を描く-洛中洛外図と名所図会-」と、たくさんの作品が並んでいました。
なかでも、お雛様や端午の節句のもの、テーマが対になった根付と印籠とか、いっぱい並んでいたのが思ったよりも素晴らしくて、めちゃくちゃ楽しかったです!
これは観に行く価値がある
思いがけず良い物を観ました。
ミュージアムショップで、マグネットと、絵葉書をいくつか、キャラクターのマスキングテープを買いました。
じっくりと観ることができて、良かったです!
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