夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<今もなほ、盛りと薫ふ、寧楽の都。>

2020-02-24 | つれづれ

今使ってる六波羅蜜寺の御朱印帳がもう終わるから、新しい御朱印帳をどれにしようかなぁと散々迷いまして・・・。
毎度の如く、大判サイズで揃えたい私
色々ネットサーフィンしながら数日悩んで、そしたらふ と目に入ったのが、唐招提寺のもの。
そういえばこの間、鑑真和上のドキュメンタリー観たなぁと思い出して。
いつも京都のものが多かったから、奈良の御朱印帳初めてだなぁと迷いつつも(他意はない)、なんだかこれもご縁のような気がして、天気も良さそうだし、愛車との最後のドライブにお出かけすることにしました。

いつも使わない路線だったから、高速入り口入り損ねて(笑)思ったよりも時間がかかってしまいました。
途中のトンネルが結構長くて、「『壱分』出口まで100m」みたいに書いてあったから、「へぇ~あと1分くらいで出口なのを教えてくれてるんだ~」って思ってたら、「壱分」っていう出口だった(笑)
 なんやかんやで無事に到着~。

お昼タイムだったから、周りに食べるところ多くないし先に食べとこう!と少し歩いて「よしむら」へ。  
混んでるかな?と心配してたけど、少し待つくらいでテーブルに付けました。
お昼セットにしました 少し後に来た方は、売り切れてたみたいなので、ラッキーでした
本当は日本酒も呑みたかったけど、車だからな~これがあるから、ドライブするか電車で行くか悩むのよね
 胡麻豆腐と、  押し寿司、天ぷらは かき揚げと蕎麦がき。
外は寒いから、今日は かけで。  お出汁も美味しかった~。
お店の外にあるお花が、すごく綺麗!     
 駐車場の菜の花も

さて、ようやく「唐招提寺」へお参りです。   
 西ノ京あたりは、素敵なお寺や小径があるのだけど、人が多くないから のんびりしています。
  金堂でお参り。鴟尾は独特の優雅な雰囲気。
連子窓から並ぶ 優しいお顔を仏さまたち。
本尊の盧舎那仏、右に薬師如来さん、左に千手観音さん。
盧舎那仏の光背に、小さな仏さんがいっっっぱい付いてるのに、圧倒されました。
それに、千手観音さんが良いお顔してて、大小たくさんの手。
小さな小さな手がたくさん。
この手で掬いに来て下さるんだな~ってホッとする

そして、御朱印帳のデザインとなった、光背の炎。
一目見て、あ、これあの御朱印帳のだ!って思って、何故かすっごく惹かれた。
あぁ、これ、すごく良い。
だから、頂く御朱印帳を、2013年から作られてる1250年御諱(ぎょき)記念のものにするか、前からある千手観音光背のにするか迷ってたんだけど、こっちのデザインのが欲しい!って思ったの。
といっても、納経所で3種類を散々迷ったんだけどね(笑)
御諱記念の2種類もとても素敵だったから。
でもやっぱり、千手観音さんが近くに居るように感じられるから、光背デザインにしようって。


 唐招提寺には、たくさんの小鬼さんが隠れてます
軒下の四隅に。
 木の麓にも。ある日、向いてる方向が突然変わったんだって。。。遊んで帰って来た時に、間違えちゃったのかな?

境内は、とても広い。
 鼓楼と、礼堂が並んでいます。   
戒壇の門にいる龍。    3段の石段は鎌倉時代だって。
 真っ直ぐな道の行った先に、烏がお尻フリフリ 真っ直ぐ歩いていました。こっちに付いておいでって言ってるみたいに。
いいお天気で、人が混んでない 静かな空気。  自然がたくさん。

  阿吽の龍。  御影堂は今、修理中です。

 開山堂には、鑑真和上像の御身代わりがいらっしゃいます。
 瓦に三つ葉葵。なんでかな?って思って帰って調べたら、もともとは德川家歴代の御霊殿として建てられたものだったんだって。
 境内には、松尾芭蕉の句碑「若葉して御めの雫ぬぐはばや」や、會津八一の歌碑などがあります。
こちらは北原白秋「水楢(なら)の柔き嫩葉(わかば)はみ眼にして 花よりもなほや白う匂はむ」。

一番奥に向かうと、  一段と古く素朴な塀が見えてきます。  
開山御廟。  鑑真和上のお墓があるところです。
門をくぐると、  鮮やかなモスグリーン。
  池に架かる橋を渡ると、  御廟が静かに佇んでいます。 
振り返ると、優しい空気。  
 御廟は、石の玉垣で囲まれています。「巡展礼讃」の詩。
 ラピュタみたいに根が張り巡っています。
「天平の甍」の碑。  
玉垣の周りをぐるり歩きます。   足元に広がる、落日の美。  池にはたくさんのくちばしの黄色い鴨たち。
 すごく穏やかな気持ちになれる場所でした。

下に降りてきます。新宝蔵は、冬季は閉館中でした。
トイレの横ですが(笑)  竹の綺麗なグラデーション。

 経蔵と宝蔵。  高床式の校倉。日本最古の校倉。
 講堂は、平城京にあった建物を移築したものです。すごい
ご本尊の弥勒菩薩や、修理の経過などの展示も観ることができます。

 境内は広くて、ゆっくり出来ます。
静かで天平時代の空気がそのまま残ったような、穏やかなお寺。
鑑真和上の凛とした、そして優しい空気とおんなじ。
今日はここに来ることが出来て、良かったなぁって思いました。

御朱印帳を実際に見るとやっぱり、何度も迷いに迷ったけど(笑)
 ビロードみたいな手触りです。
あとは、母へ塗香のハンドクリームも。
鑑真香は結構なお値段したけど(笑)手間暇かけて作られているので、当然。
鑑真和上が日本に初めて持ち込んだ香木や漢方薬と、調合法の書物をもとに作られたお線香なんだって。
沈香、甘松香、竜脳青木香、桂皮、白壇など。
家に帰って早速開けてみたけど、なんかすごく深い薫りでした。
そして、綺麗な白煙が立つの。
癒されたいときに焚こう

以前西ノ京に両親と来た時は 薬師寺にもお参りしたけど、今日はとっても満足したから、薬師寺は次の機会にちゃんとお参りに来ることにして。
近くの「がんこ一徹長屋」までお散歩しました。 
途中、線路を渡り・・・  蚕天満宮の境内を通って・・・  到着! 
 以前もこちらで赤膚焼きを頂いたのですが、今回も覗いて一目惚れした お猪口。 
赤膚焼きって白い肌だと思ってたんだけど、いろんな色があってびっくりしてたら、こちらの商品は電気釜じゃなくて登り窯で焼いたものなんだって
「10年前に、こちらでお猪口いただいたんです」って話してたら、「その時はまだこの色は出せてなかったんだよ」って。
年に1回だけの登り窯。
ぎりぎり絵付けの色が出る限界の限界まで「いったれ~!」って温度上げて(笑)焼いたのがこれなんだって。
渋くて魅力的な色。
しかも、箱の中に入れて蒸し焼きみたいにしたから、高台の焼きむらもなくて、まるで赤膚焼きとは違う焼き物みたい。
同じ登り窯で焼いても、置く場所や火の当たり方で全然違う色が出てて、すごい面白かったです!
絵も綺麗で、この色はすごく良い出来なんだっておっしゃってました。

そろそろ帰らなくちゃ、ということで帰ろうと思ったのだけど、なかなか線路を渡ることが出来ず、遠回りに
結局薬師寺まで来ちゃったよ・・・ 少し疲れちゃいました
 薬師寺の門跡。  鮮やかな紅色。
唐招提寺の門前にあるお土産屋さんで、「蘇」と クリームチーズ買いこみ。  
蘇は、癖になる味で お酒のアテにピッタリ
でも3日ほどでカビ生えて来ちゃった・・・
 ミックスソフトも食べちゃうよ 
あと、「奥大和ビール」のアロマホワイト。  苦すぎなくて呑みやすかった 

車に戻ったら、「今日一緒にお出かけするよ~」って言いながら連れてきてたシャボちゃん(笑)の2つ目のお花が咲いてました!
 あったかいから、そろそろ咲きそうと思って一緒に乗せて来たんだけど、正解~

今日は、一日が すごく満たされた気分で帰りました



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